goo

動物に習う

 最近高速道路のサービスエリアで農産物を売っている。去年の秋、談合坂サービスエリアで殻つきのクルミを買った。ナッツ好きなのである。

 写真でもわかるようにかなり小さい。親指程度の大きさで、殻つきのままでも一個2グラムくらい。ところがこれの殻割りにはえらく苦労した。

プラーヤーで割る プライヤーやマイナスドライバーなどを使って色々やってみたが上手に割れない。割りにくい上に実が小さい。結局食べるのをあきらめてしまったので、今でも沢山残っている。


 先日テレビでBMWのコマーシャルを見た。カラスが道にクルミを置いて車に轢かせようとしているのだ。やってきたBMWは平然とクルミをよけて走り去る、、、、

 えっ、車で轢けばクルミが割れる???こんな石みたいなクルミが割れる???

 ちょっと暗算してみても無理そうだ。車重が2トンとして車輪が4つあるから一輪あたり500kg。タイヤの接地面は20cm四方ぐらいあるから400平方センチ。クルミが1平方センチくらいとすると1キログラム強くらいしかかからない。これじゃ割れないだろう。

 あのBMWのCMには批判もあるようだ。カラスが一生懸命工夫しているのだから轢いてやればいいじゃないかと言うものだ。しかしそれ以前の問題がある。轢いたって割れないと思うのだ。

 科学者の正しい態度は仮説を立て、実験で仮説を確認し、そこから真理を導き出すところにある。それでは「クルミを車で轢いても割れるはずがないと」いう仮説を実験で証明しよう。


実験前 実験日 2007年5月13日
 気温 26度
 天気 快晴
 場所 相模川河川敷
 車種 エスカル号
 結果 クルミは割れた


割れた そう、クルミは割れるのである。クルミを5個タイヤの前に置きゆっくり前進し、またバックすると一個だけ割れていた。一人だけ根性無しがいたかと、もう一度ゆっくり前進しまたバックするともう一個われていた。一回轢くたびにひとつずつ割れていくようなかんじである。


 せっかくここまで読んでいただいたが、面白い結果にならなくて申し訳ない。カラスは偉大だ。今回のクルミ事件、いつも世の中の常識に挑戦し敗れ去ると言う私のいままでの人生のパターンをまた繰り返してしまったようだ。


ブログの人気投票に参加しています。
ぜひ、ここをクリックして投票をお願いします。


人気blogランキングにも参加しています。
こちらのクリックもよろしくお願いします。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )