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映画、やわらかい手

 「柔らかい手」はちょっと前に渋谷のBunkamuraルシネマで公開していたのだが、ここは各種割引がきかない。きっと目黒シネマでやるに違いないと思っていたら、飯田橋の銀嶺ホールでやるという。早速出かけた。ところがこれが6月1日で映画の日。入場料が1000円ということで大変混んでいた。

 マギーはもう孫もいるという年齢だが、その孫が難病にかかり、若い両親は治療費の工面が出来ない。マギーは何とか金を稼ごうとするのだが、彼女の年齢では仕事は無い。結局、風俗産業に飛び込むのだが、、、、、と言う話。

 この映画はマリアンヌ・フェイスフルが出ているというだけで、ぜひ見たいと思っていた映画だ。現在60才を越しているマリアンヌ・フェイスフルだが40年前は世界のアイドルであった。歌手としてもヒット曲を出していて、「かわいい小鳥」など当時毎日のようにラジオから流れてきていたし、今聴いても好きな曲だ。

 その後彼女は、麻薬事件を起こしたとされていて、どん底の生活を送っていたという。その彼女の38年ぶりの主演映画なのである。

 スクリーンに彼女が出てきたときの感想は、年を取ったなあ、であった。昔の面影は無い。声もとても低くて、これも「かわいい小鳥」を思い出させるものはなにも無い。昔の彼女を見ていただく、まさしくアイドル。

 

 そんなわけで、ちょっと残念だったのだが、映画としては悪くない。大笑いするところもあって、気持ちよく映画館を後にすることができた。ただ、ラストはもっとしゃれた演出を出来なかったのかとも思う。なにしろ世界のアイドルだったのだから、、、、
 

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