goo

マイナスイオンはどこへ

 ちょっと前、会社の人間と酒を飲んでいるとき、マイナスイオンの話になりました。大笑いネタかと思っていたら当人は至極まじめらしいのです。酒飲んでてまじめと言うのもどうかと思いますけれど、「マイナスイオンが豊富と言われている滝なんて、水滴が帯電してるだけだろう」とからかったら、「分かろうとしない人に説明してもしょうがないですから」とにらまれてしまいました。

 おいおい、マイナスイオンは主義主張の問題じゃなく、科学的話題だからちゃんと議論できるはずのものでしょう。工学部を出てきても科学的な考え方を身につけてこなかったようです。

 猫も杓子もマイナスイオンだった二・三年前から比べると、科学的根拠が疑わしいという考え方が浸透してきて、マイナスイオンは大分下火になりました。去年の、2006年夏用エアコンのカタログを見るとマイナスイオンをうたう会社はもうほとんどありません。

 エアコンからイオンを放出するとしているのは、わずかにシャープと松下だけになりました。シャープはプラズマクラスターイオンが室内に放出されるイラストがあります。松下はメガアクティブイオンがエアコンから出てきて室内に放出されるかのようなイラストがあります。これらはマイナスイオンとは違うようです。

 マイナスイオンのような話はメーカーが消費者をだますためのでっちあげと言う意見がインターネット上に多くあります。しかし、どうも当人たちは本当だと信じているきらいがあります。これではいかんともしょうがない。工学部を出たうちの会社の人間もマイナスイオンの効果を心から信じてましたから。

 教育基本法が改正になりました。その第二条一項に「幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、、、」とあります。このとおりになれば、科学の名を借りてだます人もだまされる人もいなくなるのでしょう。それまではパンフレットに科学的な難しい言葉が並んでいたら、ちょっとおかしいかもしれないぞと、注意するのが良いようです。

ブログの人気投票に参加しています。ぜひ、ここをクリックして投票をお願いします。


人気blogランキングにも参加しています。こちらのクリックもよろしくお願いします。
人気blogランキングへ
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )