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宇宙の果てでカモメと叫ぶ

 ライブドアが地検の捜査を受けてからもう一年になります。犯罪の有無についての判断は司法にゆだねるとしても、ライブドアが解体して残念だったことがひとつあります。それは日本での民間宇宙開発のひとつが頓挫したことです。

 堀江元社長が「見上げる宇宙から使う宇宙へ2004」の講演で、早ければ3年以内に有人宇宙飛行の実現を目指すと言っていたのです。そう、今年なんですよね、うまくいっていれば。可能かどうかは別としても、タイムテーブルの作り方としてはまさしく当を得たものだったとおもいます。

 実際、世界を見渡せば、英国のヴァージン・ギャラクティック社が一昨年、世界で初めて民間機による有人弾道宇宙飛行に成功し、現在、約3時間の弾道飛行を2000万円で販売しています。この会社は英バージングループを率いる起業家リチャード・ブランソン氏と、マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏が共同で設立した会社です。日本では近畿日本ツーリスト系のクラブツーリズム社が販売代理店となっているようです。ヴァージン・ギャラクティック社によると世界中からすでに2万8千人の予約が入っているそうです。

 また、米国アマゾン社の創始者ジェフ・ベゾス氏も民間宇宙企業のブルーオリジン社を立ち上げており、同社の持つアメリカ・テキサス州西部にある自社の飛行試験設備で飛行実験を成功させています。

 一方、米国の宇宙旅行代理店スペース・アドベンチャーズは日本ではJTB社が代理店になっています。主にロシアの機材を使った旅行には価格もちゃんと決まっています。月旅行は、お一人様120億円(のべ8ヶ月のガガーリン宇宙飛行士訓練センターでの訓練費用を含みます)これは高嶺の花として、国際宇宙ステーションに一週間滞在する軌道飛行では24億円です。ヴァージン・ギャラクティック社と同じ弾道飛行では1000万円で販売しています。これだと退職金をつぎ込んで行ってみようと思いませんか?

 このようにベンチャー企業家が数多く宇宙ビジネスに向かっているのは単に夢とか憧れだけとは思えません。既存の技術で可能な大きなマーケットを見据えているのでしょう。

 既に30年前に月に人間を送り込むことが出来たのです。たとえば、この間にコンピュータの価格は1万分の一になっています。技術進歩を考えると今が絶好の参入タイミング、民間が宇宙ビジネスを始めれば価格はすぐに2桁は安くなるのではないでしょうか。

 宇宙旅行は、体力的にも負担は少ないようです。世界で最も有名なALS患者さんの1人ホーキング博士もヴァージン・ギャラクティック社で宇宙旅行を計画しているようですから。

 早く日本にも又、時価総額世界一を目指すと言うベンチャー企業が出てこないでしょうか。世界に置いてきぼりを食う前に、ぜひ民間が宇宙ビジネスに参入してもらいたいものです。

 お嬢さん、一緒に宇宙に行きませんか?感激のあまり、きっと「私はカモメ」と叫ぶと思いますよ。え、ジェットコースター嫌いでしたっけ、、、、ウーム、、、

Photo: Courtesy Virgin Galactic

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