熊本熊的日常

日常生活についての雑記

「漫才」ビートたけし著

2009年07月14日 | Weblog
驚異的な本だ。まず、内容が驚くほど酷い。その酷い内容の本が新潮社という大手出版社から出ている。しかも、今年の5月に出たばかりだというのに、もう在庫が無く、古本にはプレミアムがついている。この国からは知性というものが失われてしまったのではないかとさえ思う。そんなわけで、非知性派の私の手元にはこの本がある。

ハードカバーで254頁だが、全編が漫才の台本になっている。スタイルはツービート時代のものだが、内容は最近の出来事にも触れられているので、おそらく書き下ろしたのだろう。よくもこんなものを企画したものだと呆れてしまう。内容を見てから買えばよさそうなものだが、作者名と出版社名だけを見てアマゾンに発注してしまったのである。

北野武が監督したり出演した映画は以下の作品を観たのだが、どれも好きである。
監督作品
「あの夏、いちばん静かな海。」(1991年)
「HANA-BI」(1997年)
「BROTHER」(2000年)
「Dolls」(2002年)
「座頭市」(2003年)
「アキレスと亀」(2008年)
出演作品
「戦場のメリークリスマス」(1983年)
「バトル・ロワイアル」(2000年)

それで、本のほうだが、漫才についてのエッセイのようなものかと思ったのである。内容が酷いと言いながらも最後まで読み通し、いつものようにアマゾンの中古品市場に売りに出そうとした。そうしたら、新品は在庫が無く、中古品は最低価格が2,532円だという。以前にも書いたかもしれないが、読んで手元に残したいとは思わなかった本は、定価の半額で売りに出すことにしている。今回もそのつもりだったが、プレミアムがついているのを見て、急に手放すのが惜しくなった。私は人間が小さい。

さて、この本をどうしたらよいものか。

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