くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

追悼パートII

2010年09月02日 | Weblog
■kさんに聞いたら亡くなったOさんの東京のお兄さんが今Oさんのお宅の整理をされているというのでお線香をあげに行こうと思った。特に何かを話したり聞いたりすることもないし、行ってどうということもないが、、と思っていたが実際は大違いだった。

お隣のkさんのところには別にOさんの親友という方も来ていて、結局3人で訪問してお兄さんとお話することになった。僕は知らなかったが最近Oさんの飼い猫が死んで彼女はひどくショックを受けていたそうだ。

僕が話を聞いて驚いたのは彼女がが母親の胎内で被爆したのではなかったことだ。そう思っていた人も多いと思うが、そう言えば年齢的に勘定があわないし、ご兄弟もぴんぴんしている。被爆されたのはお父さんで、当時彼女はお母さんのお腹ではなく、お父さんのお腹にいたのだ。だから膠原病との直接の因果関係はわからないということだ。彼女自身が被爆手帳を持っていたわけではなかった。

(原爆と膠原病の因果関係はなくても、遺伝子的異変とあの「底なし飲酒」間にはなにかあると僕はふんでいる)

しかし、奇跡的に生き延びたお父さんや、亡くなったご親族の凄惨な被爆状況を聞くことができた。着衣など外見はなんの変わりもないのに放射能を含む空気を吸い込んだだけで内臓が焼け爛れ悶絶死するのをただなすすべなく見ているしかない、、、、。

押入れに今まであまり見たことのない立派な仏壇があった。整理したらあったそうで、お母さんがひんぱんにいろんな新興宗教にはまっていて放置されていたとか、、。彼女はおとうさん子だが、そんなわがままで手のかかるお母さんを毎日施設に出向いてレベル以上の介護を続けてきた、、。彼女自身が介護を要する身であるにもかかわらず、、、である。

ふっと井伏鱒二の「山椒魚」(被爆小説「黒い雪」ではなく)の話がよぎった。岩穴に閉じ込められた蛙と外界にでられなくなった山椒魚との関係、、、なにか「いじめ」の関係にちかいような、、、どちらが娘でどちらが母とかいうのでなく、、、。

(なにかあの小説は「ひきこもり」の構造を解明するものだという精神科医がいたなぁ)

いろいろ問題の多い家族の中で施設のお母さんがこれからどうなるのか?、、あまり我々も知りたくないような話題はおいてそろそろおいとましよう。

お隣のkさんのお宅でkさんに思い切って提案してみた。

「彼女の命日の丁度1月前が僕の誕生日なので、これから毎月この日は彼女をしのんで一杯飲む日にしませんか?」

「???」




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