くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

旅の総括

2012年06月29日 | Weblog

■出発の早朝、小高、小張が食事とタクシー手配を準備してくれた。出かける前に先般癌で亡くなった老張の遺影の前で手を合わせた。

彼が日本に来て僕と初めてあった時、彼は僕が初めて話す日本人だと言った。僕は普通の日本人とはちょっと違うかもしれない、というと彼も自分も普通の中国人ではないと応じてくれた。僕とは5、6歳ぐらい上だと思うが、戦時中は日本人を殺すことが最大の喜びだったひとがいるから年配の人と話すときは気を使うときがあったのだ。彼は日本の娘の相談相手として僕を信頼してくれるところがあったとおもうので言葉が全く通じなかったが気持ちは通じている気がした。

ちゃきちゃきの上海人で初めて上海に行った時、来て初めて覚えないといけないことは道路の渡り方だと言って、手をとってびゅうびゅう車の行き交う車道をゆうゆうと横断することを教えてくれた。もっと漢語でいろんな話が出来るようになってから一番話したかった人だ。「老張、我来上海、叫ニイ謝謝、再見。我再来上海。謝謝。再見」と話しかけて家を出た。

小雨の降る上海から小松空港に降り立つと真夏のような暑さで意外な気がした。とにかく疲れた旅だったが総括をしてみよう。

僕にとってこの旅の目的の最大の効果はiPhoneの利用を確認できたこと

①世界中のどこでも国際電話をかけることができるのだが、旅行中でもないと実際に試す機会がないのかもしれない。
②写真やビデオが旅やサルサの記録に不可欠であるほか「メモ」機能がとても便利だった。地図、予定表、住所連絡先などの他、バス停の路線表と停車駅を写真メモすると下車駅を間違えなくてすむ。
③旅に地図はつきもの。GPS機能の威力は最高。
④ネット検索で情報検索、僕はSiriよりGoogle音声認識のほうが利用しやすい。
⑤世界時計とタイマー、そして各種アプリで
⑥日中辞書
⑦FastFinga(手書きメモ)で指で漢字を書いてもらう。そして買い物には
⑧カレンシー換算は必須。さらに
⑨懐中電灯ソフトや
⑩コンパス、、とこれくらいは常時使用する機会がある。iPhoneなしではなのもできない。

一方で充電の問題がある。お金が足りないより電池残量が気になる毎日だ。次にメモリー確保。サルサワークショップで録画ができなかったのは悔やみきれない大失敗だった。メモリ残量が少なくなったらPCにデータ移動するなどの管理をしておくべきだった、、。そしてデータローミング。GPS地図とウエブ検索は集中して行い、その他は忘れずにオフにしておく、、みたいなところだろうか。

ネット喫茶みたいたところにも行ってみたかったな。

サルサについては、、一言でいうと疲れた。3日間、ワークショップ、パーティとアフターパーティで朝の3時4時まで、、疲れます。

グローバルな大会の進行役には韓国勢の活躍が目立った。皆、ネイティブ並の英語で見事に仕切っていた。日本勢がまさのりペアのパフォーマンスとロドリゴのDJだけでは少しさみしい。日本人の参加者も少なかったし、、、。ワークショップは皆ハイレベルで良かったし、いちど見てみたかったスウイングも体験できた。

三番目は上海の過去と現在に触れてきたこと。

土山湾博物館は中国の西洋文化芸術の入り口を展示しているがここは万博の予算で造られた。万博の2年前に来た時、上海は遠い北京のオリンピックより地元の万博といったムードだった。万博のときは長い待ち時間でうんざりしたものだが、その2年後の今、万博に間に合わなかったメトロも開通している。年間の予算を残さないように無駄な工事をするような国とは一味ちがう長期な視点で都市づくりが進行している気がする。その結果、中国の伝統的食文化さえファミレス、コンビニを産み、若者は洒落たマクドで食事するようになった。街なかで日本語で答えてくれた若者もいたし、にうにうみたいに漫画を書いたり、アニメはワンピースのファンだったりする。こんな日本文化の吸収力にも上海のバイタリティを感じる。肉体的には疲れた旅行だったが、精神的にいつもエキサイティングな気合を入れてくれる街だと思っている。

最後に言葉のこと。
そんなに今熱心に勉強してなかったが本当に聞いてもわからないし言っても通じないもんだ。まあ、気長にやるしかないか、、、でも、1人旅ができたのは成果だ。今回、ゆっくり回ってみたかった杭州、西湖も次回しっかり見てこよう。

 

コメント
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