くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

西湖1日ツアー

2012年06月28日 | Weblog

■早朝7時半にホテル前から2,30人の団体ツアーのただ1人の外国人としてバスに乗った。
代表的な西湖の観光地点である平湖狭月、柳浪聞鶯、雷峰夕照、花港観魚、龍井問茶、南屏晩鐘とかいうプログラムになっているが、どこがどうなっているのかはもちろん詳しく知らない。

ガイドはショートカットで白のホットパンツのまぶしい女性で、僕のことは中国語がわからないことや、途中で1人離脱する事情は知らされているようだがガイドの説明は全くわからない。おりしも上海は梅雨期でこのところずっと雨が続いている。みんな傘をさし手にカメラを持ってぞろぞろガイドについて歩く。湖畔の庭園はきれいに整備されていて綺麗なのだがどこも同じような感じで説明がわからないのでは味気ない感じだ。すると、中学生ぐらいの子供たちが興味を持って「アンコーアンコー(uncle?)」と話しかけてくる。話が分からないと知ると「このおっちゃん聞くのはダメだけど書けば読めるよ」といって携帯で中文を素早く打ち込んで見せるのがすごい。年配者はにこにこ優しいのだがなにを言われてもわからないので話が続かない。子供たちは生意気にも皆男女のペアで来て、もうそろそろ集合時間だから、と言ってもまだ時間があるからいてあっちへいこうこっちへいこうと誘ってくれる。

昔、ルーマニアを旅行した時を思い出した。年配の親は英語が話せない人が多いが小さい子供たちの英語力はすばらしく、デジカメで写真を取ってみせると群がってきた。大人同士話がわからなくなると子供を呼んできたものだ。昔からどうも僕は年寄りと子供には好かれるタイプみたいだ。

そのうち高校生とおぼしきポチャリした女の子が英語で話しかけてきた。英語の勉強に話したいようだ。彼女は黄南希と言ってどうも受験に失敗したらしく母親と二人で旅行にきたという。2人ともいろいろ気を使ってくれて一緒に行動した。自由行動時間になると集合時刻を言うのだが聞き取れない。ガイドは僕に携帯で数字を打って見せてくれる。自由時間が終わると集合場所に戻らないといけないが、遅れてくる人が必ずいる。似たようなグルーがいくつもあって似たような人がいっぱい動いているのでちゃんと知っているひとのそばにいないとすぐ迷いそうできがきでなく、正直、観光どころではない。その点、彼女たちや子供たちには助かった。

西湖の観光船に乗って景色を楽しんだが、僕の予想した青く透き通った西湖とは似ても似つかないただの湖だった。パナマ運河を登ったところにあるガッツン湖が丁度こんな感じだったかな?きっと雨の日と晴れ上がった天気のときとは違うんだろうなと思う。手漕ぎの人力船で行く西湖の夜景が素晴らしいと聞いていたがあいにく昨夜は雨のためやっていなかったとのこと。

とある公園になんと福井との友好関係で作られた大きな石碑が2つあった。酒井市長の名前が入っていた。鈴木さんが自分たちで造ったと言ってたあの公園のことだなと思った。たしかにここには大阪に並んで福井をしっている人がたくさんいるようだ。

1600年に建立されたとかいう大きな寺を見た後の自由時間に好物のZongzi(ちまき)を買って食べた。小黄は粉条(はるさめ)を食べていた。午後の観光が始まるので皆がバスに乗り込んだが、ぼくはここで終わりだ。3時発の上海紅橋行きの列車に乗らないといけない。皆に別れを告げてバスを降りる。ガイドが携帯に21と打ってここに行くように指示し、さっさとバスは行ってしまった。あれっ、旅行社の人が車で迎えに行くって言っていたんじゃあなかったっけ?指示されたバス停には21番という路線がない。21路という所なのかな?、、、もうわからん。まあいいか時間も十分あるしタクシーで火車駅へ行く事にした(30元)。

昨晩は直接西湖に行ったので、結局このとき初めて杭州市を見たということになる。詳しく調べていないのでどこをどう動いたのかわけがわからないまま。本来なら僕の旅の形態をなしていないようだけど、誰の助けもないまま一人旅ができた、ということは一つの成果だ。当初、小高も小張も交通費と宿泊費だけで600元はかかると言っていたがトータルでそれ以内の予算で抑えることができた。これには驚くかもしれないぞ!!

こんどこそゆっくり西湖見物と杭州めぐりをやってみよう。あまりにも自分の漢語が未熟なのを思い知った一方で、これで一人でどこへでも行けるという自信も付いたみたいだ。

杭州駅も上海駅と同様な構造をしている巨大な駅だ。チケット売り場には膨大な数の人が並んでいる。席は指定だし列車も立派だから中国国内旅行はこのチケット購入が1番大変なようだ。旅行者の人が一緒に連れて行ってくれたところのように簡単に買える場所があるようだが、、、。出発時間までに間があったので駅のファミレスで、いわゆるカレーを食べた。日本風で悪くない。時間もかからないし、わからんメニューを見ながらあれこれ悩むこともない。従来の中国での食事イメージはなんたら飯店で丸いテーブルで皆でわいわいいいながら、時間をかけて旨いものを探すみたい感じだったが、今風にファミレス、コンビニ、マクドですばやく済ませるのもいい。一人ひっそりと、、スマホ片手に、、ってのも悪くない。

上海紅橋駅行きの列車には充電用コンセントがなかった(iPhoneもつかな?)。昨晩、検索して、そこからメトロ乗換ができるようなことが書いてあったので隣のビジネスマン風の人に聞くと②番線に乗り換えられるとのことで安心。僕の携帯している2年前の交通地図には書いてない。今回本当にゆっくり出歩く時間がなかったので新しい交通地図を買う暇がなかったのだ。前回の上海は万博の時だが、その時ネットで調べると浦東空港から市内へのメトロが書いてあった。ところが、それはまだ出来てないんだが堂々と書いてある、、てのが上海風だった。いまは浦東空港も紅橋空港からもメトロが通じている。

明日帰国で早朝出発するからオミヤゲを買うなら今夜しかない。頭に浮かんだのが上海火車駅の待合室で物売りが売っていたおもちゃの駒。賑やかな音がしてピカピカ光り、光の輪を放つ奴。夜の外灘でよくやっているあれだ。そこで上海火車駅(いつもメトロ駅出口を間違えるととんだ方向に出て苦労する)のセキュリティーをわざわざ通って待合室まで行って物売りのおばちゃんを探す。いくらだと聞くと100元だという。一瞬、エッ、、でも疲れきっていた(本当に疲れていたんだ)ので判断力が麻痺してたんだろう、、いいや1つと買ってしまった。あとで聞くと1つ50元ぐらいだそうな、、。何事もお金についてはまず交渉する、これがこの国の礼儀だった、、。あぁ、、。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする