30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

2015九州の山旅(1)ー桜島、高千穂峰、雲仙岳をめぐる

2015-05-31 | 登山

2015年九州の山旅
はじめに
5月25日(月)我孫子駅=成田空港駅=鹿児島空港=桜島=霧島神宮駅 (泊)霧島温泉
5月26日(火)高千穂河原=高千穂峰=霧島神宮駅=鹿児島中央駅 (泊)鹿児島市内BH
5月27日(水)鹿児島中央駅=熊本駅=熊本城=熊本港=島原港=島原城=雲仙(泊)雲仙温泉
5月28日(木)雲仙温泉=雲仙岳=雲仙=福岡市 (泊)福岡市内BH
5月29日(金)福岡=八女=日田=
福岡空港=成田空港駅=我孫子駅


気まぐれ山旅リポート」である。 

5月下旬に九州の山々ー桜島、高千穂峰、雲仙岳を歩いてきた。ミヤマキリシマを求めての山旅である。今年の開花は早いといわれ間に合うか心配したが、高千穂峰でも雲仙岳でも存分に楽しむことができた。感動ものだった。わたくしの永遠の恋人はシロヤシオである。それなのにミヤマキリシマに心を寄せてしまった。いっときの心変わりは人生でもよくあることだと身勝手に言い聞かせている。
 
長年山を歩いてきて、大方登ったと自分では思ってはいてもしょせんはほんの一握りの山でしかない。年も年だし、まだ登っていない山、そのなかでも気になっていた山を選んで歩くようになった。自分では落ち穂拾いの山歩きといっている。こんかいはそれが高千穂峰と雲仙岳になる。いずれも活火山だ。

高千穂峰ー霧島連山の韓国岳へは3回ほど足を運んでいるのだから、そこから縦走してとうに高千穂峰には登っていて不思議はない。しかしいずれも縦走していないから高千穂峰は未踏のままになっていた。いずれは縦走して登ろうと思っていたところに新燃岳が噴火してしまい、いまも周辺は立ち入り禁止で縦走ができない。それでもいましかないと出かけた。この年になって思い立ったときに出かけないと行けないままになる。
 
雲仙岳ーこの山には縁がなかっとしか言いようがない、と書くとなんかもっともらしく、そうなんだと自分でも納得してしまうのだが、それは違う。要は歩こうという意思がなかったからである。その意思があればとうに歩いている山なのである。それがいままで歩こうとしなかったのは登高意欲が起こらなかったからだ。それが今回行こうという気になったのは前述したミヤマキリシマである。ミヤマキリシマを求めて高千穂峰に行くなら、ミヤマキリシマ咲く雲仙岳にもあわせて行ってしまおうという気になったのである。
 
ミヤマキリシマを求めての山旅は11年ぶり。前回の「2004年6月のくじゅう連山以来になる。意外と浮気性なのである。

桜島ーこの山は鹿児島市内の城山から眺めるのが一番美しいと思ってきた。七変化する時間に立ち会えた時など感嘆するほどに美しい山だ。鹿児島市にはなんども降り立っているのだが、フェリーで桜島に渡ったことはなかった。このところ噴火活動が著しく活発だ。島に渡ったところで登山は制限されている。それでも行ってみようという気になった。やはり近くで一度は見てみたかった。この日も噴火が続く。風で火山灰が鹿児島市内に運ばれ桜島はかすんで見えた。

今回の日程は4泊5日。いつものことながら予定を詰め込んで窮屈な日程で移動する。それも公共交通機関で移動する。いかにバスと電車を乗り継ぐか。事前準備はすべて時刻表との格闘である。たいへんだった。山岳バスは九州に限らず本数が極めて少ない。その制限された時間内に登っては下りて、つぎに移動する。バスに乗り遅れたりしたら一巻の終わり。立ち往生してしまうから、本来の山歩きよりもバスの発着にはないよりも気を使うはめになった。「たいへんだ」といいながらも、この苦労が思い出になる。
こんな思いをしながらも、なんとか計画どおりに歩くことができた。 

天気に恵まれた。一日だけ曇りであとはすべて晴れてくれた。やっぱりオレは晴れ男だねと嬉しいことこの上ない。


しばらくはこの山旅のレポが続く。

次回は「噴煙あげる桜島へ」
 

        
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サトイモーこんなに作ってどうするの

2015-05-23 | サトイモ

サトイモがいっせいに地上に芽を出してきた。これをずっと待っていた。待っていても地温が上がらないと芽を出してこない。やっとのこと5月中旬からぽつぽつと芽を出してきたと思ったら、あちこちから待ってましたとばかりに顔を出してきた。

こんなにも揃って芽を出してきたのは、3月末に芽出しを行ったうえで植えつけたからだろう。それにしてもうまい具合にいったものだ。

今年のサトイモは4種。種イモはすべて昨年収穫したものを使っている。ヤツガシラ25株、土垂25株、エビイモ10株、愛知早生5株。ふつうなら欠株が出るものだが、ことしはなんと3株だけという少なさ。すぐに欠株対策で隅に植えつけておいたものを補植した。

50坪の狭い畑にこれだけのサトイモを植えつけた。サトイモは畝幅をたっぷり取らないといけない。かなりの場所を取る。がいる。当然占有率はダントツになった。限られたスペースだからほかを犠牲にするしかない。一斉に芽を出してきたサトイモに気をよくしながらも、たしかに作り過ぎだなと思う。狭い菜園なのにサトイモばかり優遇するのはそれだけ好物だからである。

ここまでは努力でうまくいった。しかし問題はこれから。サトイモは乾燥を嫌い、水気を好む。灌水設備があれば問題なく育つのだが、それがない。夏に干天が続けば不作になる。適度に雨が降ってくれればいうことはない。これから先は神頼みなのである。


        
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飲んべえの夏にはエダマメが

2015-05-21 | エダマメ

ことしのエダマメは大量収穫の見通し。100株以上ある。

ことしはエダマメのタネをいっぱいまいた。大袋入りのタネを買ってしまったからだ。残してもしょうがないのでまくほかなかった。順調に生育している。かぞえてみたら100株以上はある。いまから幸せな気分でいる。なんてったって飲んべえの夏にはエダマメである。なにはなくてもともとりあえずエダマメである。こればかりはタネをまくのを忘れはしないし、ましてや失敗は許されない。

せっかちだからエダマメのタネだって早めにまいてしまう。早まきは発芽までビニールなどでトンネル掛けして保温してやらないとたいがい失敗する。5月に入ってからまくと保温は不要で容易に芽を出してくれる。そうわかっていてもやっぱり早めにまいてしまう。

キヌサヤ、スナップエンドウ、ソラマメ、サヤインゲン、エダマメ、ラッカセイ。収穫できている、またはこれから収穫できるであろうわが菜園の豆類である。

こうして見るとに意外と豆類を作っている。菜園は毎年同じことの繰り返し。何十年もやっていると自然と体が覚えているから、考えないままにタネをまいているところがある。

キヌサヤは17日終わり、スナップエンドウも終盤だ。いまの収穫真っ盛りはソラマメ。毎日が収穫祭みたいなもの。6月にはサヤインゲン、7月にエダマメの登場となる。ラッカセイは15日にタネをまいたばかり。やっとそのためのスペースが確保できた。


        
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最後の最後に入手したイチゴでジャムづくり

2015-05-19 | ジャム



↓最後の最後に入手できたイチゴ、ことしはいつもよりいいイチゴを使うことができた

わたくしの好きなジャムづくり

昨晩はイチゴジャムを作った。1月の甘夏マーマレード、ニンジンジャムづくりから4カ月ぶりになる。コンスタントに作っているつもりなのだが、これだけ間があくと手際が悪い。

今年のジャム用のイチゴはお店で買えなかった。売っていたのだろうがそのチャンスを逸してしまった。そこでわたくしの菜園近くのイチゴハウスからなんとか入手できた。イチゴハウスはたいがいゴールデンウイークをすぎると販売はおしまいになる。

そのイチゴハウスもきのうで店じまい。たまたま通りかかった。ダメもとで声をかけたら最後の最後に手に入れることができた。ハウスのイチゴは生食で売っている。いつもは安く売っているのを使っているだけに、イチゴハウスのものはジャムにしてしまうのがもったいない気がしてしまうのだが、毎年のことだからとジャムにした。

ヘタを取って計ると1.3㌔あった。砂糖を30%とレモンを用意。これからは毎年同じ作業。イチゴを手でつぶし、そこに砂糖を加えて4,5時間おく。これを火をかけて煮詰まってきたらレモンを加える。さあこれからが真剣勝負。いつ火を止めるかに神経を集中させる。

瓶に詰めながら、すこしばかりゆるく仕上がったかなと。けさ見るとやはり少しゆるかったようだ。ジャムはトーストに塗って食べるから煮詰まって固くなるよりはゆるめのほうが食べやすい。

6月に入るとこんどは梅とアンズのジャムづくりが待っている。


        
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ソラマメの収穫はじまるーことしも豊作だ

2015-05-17 | ソラマメ

拙速ながら古都の山旅レポを書き終えた。旅は計画を立てるときがなによりも楽しい。わたくしは公共交通機関派だから、A地点からB地点まで電車やバスを乗り継ぎながら旅をする。スムーズに移動できる計画が作成できると、行く前だというのにもうそれだけで楽しくなってしまう。

ソラマメの収穫が15日から始まった。じつにいい出来だ。それに豊作だ。作った本人が見ほれて感心してしまっている。うれしいですね。

ソラマメの栽培は長年アブラムシとの戦いに明け暮れてきた。戦いに勝った記憶は数少なく、不作の年が続いた。今年もつねにその襲来におびえてきた。そのアブラムシが姿を現さない。まったくというわけではない。収穫が始まったいまになって少しばかり出てきた。いまとなってはその姿を見つけてもまったく動じない。「少しばかりくるのが遅かったね」とアブラムシに言葉を投げかけるほどの余裕がある。

逆にいえばアブラムシさえ襲ってこなければ、栽培は容易ということになろう。そのアブラムシ来襲を防いだのが、浸透移行性殺虫剤ということになる。これを数年前から使うようになってから豊作になった。すぐれものだ。あれほどアブラムシ対策に労力をさいてきたのに、この薬をまくだけでアブラムシを撃退できるというのだから、つくづく効力があるものだなと思う。

ことしも豊作になった。さあ食べまくるぞ。取れ立て茹でたてが一番だ。豊作だから毎日のようにつぎつぎと取らないといけない。取り遅れはまずくなる。これからは毎日がソラマメだ。


        
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古都の山旅Ⅱ(4)ー奈良・唐招提寺と京都・三十三間堂を歩く

2015-05-14 | 登山

2015年古都の山旅Ⅱ
5月 7日(木)我孫子⇒京都 西本願寺、京都御所、鞍馬寺から貴船神社、京都御所近くのホテルで宴会 (泊)京都市内BH
5月 8日(金)大原(三千院から寂光院)、近鉄京都駅⇒下市口駅⇒天川村 (泊)天川の宿
月 9日(土)大峰山登山(行者還トンネルー弥山ー八経ケ岳ー天川川合)、天川村⇒下市口⇒奈良 (泊)奈良市内BH
5月10日(日)奈良・唐招提寺、奈良⇒京都 三十三間堂、豊国神社、方広寺 京都⇒我孫子


古都の山旅の4日目、きょうが最終日。奈良の唐招提寺、京都の三十三間堂を歩く。

2015年5月10日(日)
天気 晴れ
メンバー ひとり旅
コース&タイム
奈良市内BH((近鉄電車)西ノ京駅-唐招提寺-西ノ京駅前(バス)奈良駅(買い物・JR)京都駅(バス)博物館三十三間堂前-三十三間堂-豊国神社-方広寺-博物館三十三間堂前(バス)京都駅(新幹線)東京駅=我孫子駅


きょうは気分的に楽だ。急ぐことはない。ゆっくりと観光して帰途につくだけである。といいながらもせっかちだから早めに宿を出てしまった。まず唐招提寺へ行ってから京都へ移動し、三十三間堂とその周辺をめぐる。

唐招提寺

近鉄の西ノ京駅下車。薬師寺はパスして唐招提寺に向かう。

南大門から入る。8時40分頃だというのにすでに観光客の姿が。わたくし同様出足が早い。

正面に金堂。唐招提寺ははじめて。その伽藍は薬師寺に比べると意外とこじんまりしている。 



金堂内部は撮影禁止。なかには盧遮那仏、薬師如来、千手観音の大きな三尊が並ぶ。おとといの三千院のところで書いたように、わたくしの守り本尊は千手観音だというの知ったばかりで、すぐにその千手観音が姿を現した。千手観音はよく見かける。守り本尊と知ると身近に感じて、丁寧に心をこめて手を合わせてしまう。

 

 

 前を歩く中国人観光客のグループがうるさい。あまりに声高で閉口した。

 

 御影堂。東山魁夷の障壁画を見たかったが、一般公開は6月の3日間だけだという。



修学旅行の中学生が大挙して押し寄せた。一気ににぎやかになった。そろそろ引き上げ時だ。

奈良駅から京都駅へ移動。
 

三十三間堂

きょうの京都は日曜日。駅前のバス乗り場は観光客で大混雑。出発するバスはいずれも満員だ。驚きあきれてしまうのだが、わたくしもその観光客の一人。こんな混雑ではゆっくり観光もできない。急きたてられるようで落ち着かない。

三十三間堂もすごい人。ここはわたくしの守り本尊の千手観音、それも千体が迎えてくれる。内部は撮影禁止だ。どこをみても千手観音。中央に座す巨大な中尊の存在感に圧倒され、自然と手を合わせてしまう。

これら千体の観音像の前列には二十八部衆像。ひとつひとつが変化に富んでいておもしろい。鑑賞対象としてはこちらの方に興味を持った。
 



 

豊国神社

目の前の京都博物館はパスして、隣りの豊国神社へ行く。歩いてすぐのところだ。

 

方広寺の「国家安康の鐘」

豊国神社を参拝して、これでこの旅の計画のすべてを消化できた。さあ帰ろうとすると、観光客は拝殿正面から左手へと流れて行く。なんだろうとついていくと梵鐘があった。説明を聞いているうちに、ここは方広寺で、そこにある梵鐘はあの「国家安康の鐘」だというのを知った。いつの間にか方広寺の境内に入り、あの有名な「国家安康の鐘」を見ていたことになる。知らずにである。鐘に彫ってある「国家安康」「君臣豊楽」を実際に見ることができる。

これがあの鐘か。「国家安康の鐘」のことは知ってはいるが、それよりもこの鐘が現存していることに驚いてしまった。この鐘は重要文化財で、東大寺、知恩院のものと合わせ日本三大名鐘のひとつだという。
おもいがけない出合いであった。



これで計画したすべてをめぐることができた。4日間の旅はおしまいだ。年寄りには詰め込みすぎの計画だとはじめからわかっていたが、充実とともにさすがに疲労を感じた。京都駅はあいかわらず大混雑。ビールと清酒を買って新幹線に乗り込んだ。あっというまにわが家だ。
ことしは京都と奈良へ、3月末と今回の2回足を運んだ。ご縁があったとしか思えない。おかげで近畿の山々を楽しむことができた。


        
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古都の山旅Ⅱ(3)ー大峰山(行者還隧道-八経ケ岳-弥山-天川川合)

2015-05-13 | 登山

2015年古都の山旅Ⅱ
5月 7日(木)我孫子⇒京都 西本願寺、京都御所、鞍馬寺から貴船神社、京都御所近くのホテルで宴会 (泊)京都市内BH
5月 8日(金)大原(三千院から寂光院)、近鉄京都駅⇒下市口駅⇒天川村 (泊)天川の宿
月 9日(土)大峰山登山(行者還トンネルー弥山ー八経ケ岳ー天川川合)、天川村⇒下市口⇒奈良 (泊)奈良市内BH
5月10日(日)奈良・唐招提寺、奈良⇒京都 三十三間堂、豊国神社、方広寺 京都⇒我孫子


古都の山旅の3日目は、大峰山脈の最高峰・八経ヶ岳に登る。コースタイムは10時間。いまの体調だと歩けるだろう。

山行日 2015年5月9日(土)
天気 くもりときどき小雨
メンバー 単独行
コース&タイム
天川川合の宿6:00(タクシー)6:30行者還トンネル6:40-7:33奥駈道出合-8:03弁天の森-9:20弥山小屋-9:45八経ヶ岳10:07-10:34弥山(昼食)11:00-11:40狼平避難小屋-13:22栃尾辻-15:40天川川合バス停16:09(バス)17:05下市口駅17:24(近鉄)橿原神宮乗換で奈良駅 (泊)奈良市内BH


奈良県南部の大峰山脈、というより大峯奥駆道といったほうがわかりやすいかもしれない。この山を登ることはその意思があればいつでも行けるのはわかっているのだが、気分的にだいぶ遠く感じていた。もうこの先、この山を歩くことはないだろうと思っていた。それが実現した。今回の京都での飲み会に出席するついでに歩こうと意を決した。これが最後のチャンスだという思いがあるからだ。

この山を思うたびに、2003年に大台ケ原を歩いたとき合わせて登っておくべきであったと悔やむ。雨が続いたため大峰山をあきらめて熊野三山へ下りてしまった。それからなかなか歩く機会がなかった。この山を歩きたいという意欲が起こらなかった、といったほうがいいかもしれない。

それがなぜに歩こうと急に思い立ったのか。ことし3月末に大和葛城山から金剛山を縦走し、ふもとに下り立ったとき南東方面に高い山がそびえていた。それを見ていい山だなと素直に思った。大峰山脈か。地図を出して確認した。たぶんそうだ。その時だ。登りたいと思ったのは。

コースの選択に迷った。山上ヶ岳から八経ヶ岳まで縦走するか。しかし今回の旅は前半が飲み会と観光だ。そのあとに避難小屋泊まりでの縦走は気が重い。反対に行者還トンネルからの往復ではピークハンターみたいだし、遠出してまでこのコースではなんとももったいない。それなら天川川合まで歩こう。これならコースタイムは10時間になる。これぐらい歩けば、行って来たぞ、という充実感があるはずだ。9日は天気がよくないが、この日しか登るチャンスがない。

午前6時。予約していたタクシーが天川川合の宿にやってきた。登山口となる行者還トンネルへ向かう。運転手さんが途中車を止めては山を教えてくれる。

あれが大日岳。



また少し走ると、あれが行者還岳

こんどは弥山だ



これは山上ヶ岳、と親切に教えてくれる。



きょうの天気はわるくなる確率が高い予報だ。峰峰がガスに覆われて姿を隠してしまう前に見ておくに越したことはない。

30分ほどで行者還トンネル登山口に到着。土曜日にしてはきょうは登山者が少ないという。

6時30分スタート。10時間コースだから午後4時30分までにはゴールの天川川合に下りたい。



新緑が視界いっぱいに広がる。期待して通りの展開だ。
最初から急登が続く。



土曜日だからそれでも登山者は多い。たいがいは行者還トンネルからの往復だ。



大峯奥駆道との出合い。ここで急登から開放され、アップダウンの少ない快適な道になる。
体調もよさそうだ。これならいける。

気持ちよく歩ける道が続く。
さきほど追い抜いた学生?グループ6,7人が後からついてくる。おしゃべりがすぎる。うるさい。ここは我慢しよう、と思いながらもだめだった。後ろを振り向きて、トップを歩くたぶんリーダーの若者に向かって大きな声をかけた。「おしゃべりがうるさい。静かに歩いてくれないか。せっかく山に来たんだから、この山の静けさを楽しもうよ。新緑を楽しもうよ。小鳥のさえずりを楽しもうよ。静かに歩いてくれないか」。言ってしまった。若者は素直に「すみません」と言ってくれた。なかなかいい青年だ。しかしそれからもわたしの耳にはおしゃべりが届いたがいつのまにか聞こえなくなった。うるさいジジイが前にいるから、少し距離を置いて歩こうとしばらく休憩してしているのかもしれない。

これでやっと静かに歩ける。
弁天の森に到着。かみさんが以前5月末にここを歩いたときはシロヤシオが満開だったという。シロヤシオはわたくしの恋人。しかし5月上旬だから無理だろうと思いながらも、もしやとさがしてしまった。 



白い花があちこちに見られるようになった。もしや? オオカメノキだった。シロヤシオであるはずがないのに一瞬そう思ってしまった。



弁天の森から八経ヶ岳が見えるようになってきた。まだまだ先だ。



芽吹いたばかりの新緑が続く道。気分がいいね。山は単独に限る、グループや団体で登るやつらの気がしれない、なんてあいかわらず憎まれ口を叩きながら歩いてる。



見えてきたぞ。左に八経ヶ岳、右に弥山。



谷筋には残雪。



木道を登りきると弥山小屋が目の前に迫った。小屋の手前は展望がよく、大峯奥駆道の北部の山々が見渡せる。くもり空だから見通しが効かないのではと心配していた。ひと安心といったところである。 



弥山小屋。苦労せずにここまで来てしまった。そんな感じだ。



弥山小屋から八経ヶ岳を目指す。姿がきれいですね。
振り返るとガスが出てきた。やっぱり来たか。ぽつぽつと雨も降ってきた。



オオヤマレンゲの群生地は、シカによる食害を防ぐため柵が設けらている。

登り返すと八経ヶ岳の山頂だ。ガスに覆われる前に着いた。間一髪といったところ。もう展望はない。きょうの天気予報からそうなるのではと覚悟していても、やはり残念だ。

こんかいはセルフタイマーを使わずに撮ることができた。伊勢市から車できたという夫婦の奥さんが何枚も撮ってくれた。違うポーズで撮りましょうといって、トップに載せたのとは違うこんな写真も。ガスで展望はない。山頂にいてもしょうがないのだが、それでも一縷の望みで少しばかり長居してしまった。



弥山小屋で昼食を摂る。下山コースはこの先長い。
ゆっくりもできない。
さあ、下山開始だ。予定通りにここまできている。下山のコースタイムは4時間30分。
小屋前に「狼平 栃尾辻」の標識。

その前に 弥山神社にお参り。
あっというまにガスに包まれて川合への道に入る。

道はいい。少し下るとガスは消えた。1720メートルあたりから木道になった。ずっと続く。狼平避難小屋まで続く。標高差100メートル続いていた。木道はやっかいだ。足を踏み外さないよう下を向いて歩かないといけない。



狼平避難小屋。きれいである。計画段階でこの小屋に泊まってもいいかなと思っていただけに興味があった。テントなら小屋前に2張り、少し離れたところに1張りのスペースがある。水もすぐ近くの沢から得られる。



小屋のすぐ先にある吊り橋から小屋を振り返る。



下り一方ではなくアップダウンがあるが歩きやすい道が続く。なかなか高度が下がらない。



1570メートルあたりからブナの林が出てきた。淡い新緑が目いっぱいに広がる。ブナ林の新緑と黄葉は素晴らしい。東北の山を歩いてブナ林の豊かさを知った。いいですね。この山でこんなに素晴らしいブナの新緑に出合えるなんて思ってみなかったから嬉しくて仕方ない。

 

 

さらにブナの林が続いたものだから驚いた。もう終わりかなと思っていたらまたブナの林が現れる。うーん、じつに素晴らしい。単調な下りにいい加減飽きもしないで歩けたのはブナの林のおかげだ。

栃尾辻まできた。避難小屋がある。
ここからはあと2時間だ。

 尾根に鉄塔が立ってところが2回所あった。東方面の眺めがいい。最初の鉄塔にはぜひ立ち寄るべきだ。しかし生憎のこの天気。それでも奥駆道の山々が見え隠れする。ここで展望とはお別れだ。



下るほどに雨が降ってきた。ザックカバーを掛けた。合羽を着るほどではない。傘をさした。この日は風がなく静穏だ。小雨でも気持ちよく歩けた。ゴールの手前に長い吊り橋。

吊り橋を渡りながら渓谷を眺める。これを渡って右に行くと天川川合のバス停だった。

休憩を含めて9時間で歩くことができた。栃尾辻からペースダウンしたもののそれほどの疲れはない。快調な一日だった。「歩いたぞ」という充実した気分になっている。そんな気分だから、帰りのバスと電車は来るときよりも長く感じずに今夜の奈良市の宿に着いた。明日はこの旅の最終日になる。


        
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古都の山旅Ⅱ(2)京都・大原ー三千院から寂光院を歩く

2015-05-12 | 登山

2015年古都の山旅Ⅱ
5月 7日(木)我孫子⇒京都 西本願寺、京都御所、鞍馬寺から貴船神社、京都御所近くのホテルで宴会 (泊)京都市内BH
5月 8日(金)大原(三千院から寂光院)、近鉄京都駅⇒下市口駅⇒天川村 (泊)天川の宿
月 9日(土)大峰山登山(行者還トンネルー弥山ー八経ケ岳ー天川川合)、天川村⇒下市口⇒奈良 (泊)奈良市内BH
5月10日(日)奈良・唐招提寺、奈良⇒京都 三十三間堂、豊国神社、方広寺 京都⇒我孫子


古都の山旅の2日目は、京都大原を歩いたあと、大峰山登山のため麓の奈良県の天川村まで移動し宿泊する。
2015年5月8日(金)
天気 晴れ
メンバー ひとり旅
コース&タイム
京都四条河原町BH(徒歩)四条河原町7:49(バス)大原バス停―来迎院―三千院―実光院―勝林院―宝泉院―念仏寺―梅宮神社―寂光院―大原バス停11:50(バス)四条河原町(買い物、バス)京都駅―近鉄京都駅15:00(電車)橿原神宮乗換17:01下市口駅17:17(バス)18:11奈良県・天川村 (泊)天川川合の宿


♪京都大原三千院・・・。界隈に恋に疲れたと思える女性はひとりも歩いていなかった。みんな元気で明るい。

今日歩くコースはまずは三千院、そこから寂光j院へ向かうのだが、大原バス停に引き返さずに南西への道を行き、念仏寺、梅宮神社を経て寂光院へ向かう。京都駅に戻り、大峰山登山のため奈良県天川村へ移動する。

三千院 バスに乗ってしまえば大原は近い。三千院を目指す。大原といえばしば漬け? 畑には紫蘇の苗が植えられている。わたくしの菜園にもこの旅に出る前に紫蘇の苗を植えつけてきた。わが家の紫蘇は梅干し漬けに使う。

まずは来迎院へ。京都といえばモミジの紅葉。寺社はどこに行ってもモミジが目立つ。この界隈もモミジばかり。新緑がまぶしい。 



三千院への石段。ここもモミジの新緑に彩られている。



御殿門



宸殿

往生極楽院。ここに阿弥陀三尊像(国宝)が納められている。中央に阿弥陀如来、右に観世音菩薩、左に勢至菩薩。阿弥陀如来と聞けば手を合わせる。極楽にはまずいけないとあきらめていたのだが、このところ、もしかしたらいけるのではないか、そんな予感がしてきている。わたくしがいけないでだれがいける。幸いなるかなである。



ここの案内のお坊さんのお話が面白い。お坊さんにしておくがもったいないくらいで、口上はまるで寅さんである。いやそれよりうまい。もちろん褒め言葉である。ここでわたくしの守り本尊が千手観音だと教えられた。これを聞いて驚いた。そんなことはちっとも知らないでこのあと千手観音千体の三十三間堂に行くからだ。ご縁があると思うに越したことない。深く阿弥陀様に頭を下げた。

  

三千院をぐるっとめぐって、こんどは実光院。 



さらに勝林院

最後に宝泉院。天台宗のお寺ばかりだ。

寂光院 三千院から寂光院へはバス停に戻るのが最短距離だ。それでは物足りないと南西への道を取る。途中で道を間違えたようだ。この日は暑かった。汗が出る。日陰に入りたいくらいだ。それなのに道を間違えたから寂光院までは遠く感じた。

このお寺もアプローチはやはりモミジの新緑が迎えてくれる。

石段を登るほどに本堂が見えてくる。

本堂。

帰りは、大原の里といってもただの山村風景なのだが、直接バスセンターへの道を行く。きょうのこの暑さではここに来るときもこの道を取るべきあった。 

予定時間をすっかりオーバーしている。大原発11時50分のバスに乗る。これから三十三間堂に行けるか。奈良・大峰山へ移動するため近鉄京都駅を15時発の電車に乗らないといけない。逆算すると無理と判断した。三十三間堂に行くのは最終日のあさって10日にしよう。

大峰山登山のため京都駅から奈良県天川村へ 四条河原町で買い物し、京都駅で登山の食料を調達した。きょう泊まる奈良県天川村の宿の人がいうには、こちらにはなにもありません。そのつもり用意してきてください、という。とにかく食料だけはしっかり持った。

天川村に行くには、近鉄電車で京都駅から下市口まで2時間。さらに奈良バスに1時間乗って、きょうの宿泊地の天川川合に着く。3時間の移動である。

天川川合でバスを降りた。遠かった。宿の人のいうとおりたしかになにもない。三差路に食堂があったがすでに店は閉まっていた。
あしたの大峰山登山は、行者還トンネル~八経ヶ岳~弥山~天川川合まで10時間のコースを歩く。宿を朝6時に登山口の行者還トンネルまではタクシーを利用する。タクシー会社に迎え時刻を確認した。これで準備万端だ。


        
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古都の山旅Ⅱ(1)京都・京都御所、鞍馬山~貴船神社を歩く

2015-05-11 | 登山
 
京都に用事ができたついでに京都と奈良をGW明けに旅してきた。3月末に行って来たばかりなのにまた行くことになるとは思ってもみなかった。用事とは懇親会だ。酒飲みである。それだけのために京都を往復するのはもったいない。それならと3月末と同じく寺社めぐりと登山を組み入れて企画満載の4日間の旅にした。この時期は山も寺社も新緑がまぶしいほどに輝いていた。

こんかいの目玉?は2つ。

ひとつは、京都御所。申し込み定員に空きあって参観がすることができた。なかに入るのは初めて。あの枕草子や源氏物語に出てくる清涼殿を、紫宸殿では左近の桜、右近の橘も見ることができた。観光嫌いのはずなのにこのところすっかり観光客になっている自分がいた。
もうひとつは、大峰山登山。奈良県南部の大峰山脈、というより大峯奥駆道といたほうがわかりやすいだろうか。その最高峰・大峰山(八経ケ岳)の10時間コースを歩いた。近畿の最高峰でもある。この山を歩くことはないだろうなとあきらめていたのだが、この機会をとらえて歩くことができた。 
 
前回とおなじく年寄りには欲張り過ぎる計画をすべてを実行した。さすがに歩き疲れた。
 
2015年古都の山旅Ⅱ
5月 7日(木)我孫子⇒京都 西本願寺、京都御所、鞍馬寺から貴船神社、京都御所近くのホテルで宴会 (泊)京都市内BH
5月 8日(金)大原(三千院から寂光院)、近鉄京都駅⇒下市口駅⇒天川村 (泊)天川の宿
月 9日(土)大峰山登山(行者還トンネルー弥山ー八経ケ岳ー天川川合)、天川村⇒下市口⇒奈良 (泊)奈良市内BH
5月10日(日)奈良・唐招提寺、奈良⇒京都 三十三間堂、豊国神社、方広寺 京都⇒我孫子

京都御所の紫宸殿。あれが左近の桜、右近の橘か

まずは初日の京都観光から。

2015年5月7日(木)
天気 くもり
メンバー ひとり旅
コース&タイム
5月 7日(木)我孫子5:31⇒9:10京都駅(徒歩)西本願寺(徒歩)烏丸線五条駅(地下鉄)今出川駅(徒歩)京都御所(徒歩)烏丸線今出川駅(地下鉄)国際会館駅(バス)鞍馬(徒歩)鞍馬寺から貴船神社(徒歩)貴船口(叡山電鉄)出町柳駅(バス)四条河原町(宿チェックイン)(バス)丸太町 京都御所近くのホテルで宴会 (泊)京都四条河原町BH


用事の宴会は今晩にある。その前に観光をしようと朝一番に我孫子市の家を出た。9時過ぎには京都駅に着いた。夕方6時からの宴会まで、西本願寺、京都御所、鞍馬山から貴船神社をめぐる。鞍馬山から貴船神社への道は3時間ぐらいのハイキングになる。

西本願寺

まずは京都駅近くの西本願寺へ。駆け足でめぐるにはもったいない。どちらをみても国宝ばかり。このあと京都御所の拝観が11時予約だから、どうしても時間を気にしながらひと回り。



 

 

 

 こちらは豪華な唐門。

 

 

 京都御所

宮内庁のHPで、京都御所だけに予約の空きがあった。すぐに申し込む。ほかの桂離宮や修学院離宮はすでに予約でいっぱいだった。今日の夜の宴会はこの近くだからちょうどいい。拝観は一時間コース。東男には縁のない世界だけにここは見ておいてよかった。

 

  

こちらがあの紫宸殿。頭だけで知っていたから、実際を見ると「これがあれか」とつい口に出る

 

こちらがあの清涼殿である。遠い昔の宮中の生活に思いをはせたが、具体的な姿がなかなか目に浮かばない



松がじつに美しかった。こんなに松って美しいのか思うくらい。あちこちで庭師が剪定している

 

鞍馬山から貴船神社を歩く

鞍馬山 
ここには一度来てみたかった。なんてったって小さいころに映画で見た鞍馬天狗と牛若丸の話。あちこちに義経伝説があった。本当の話だと信ずるにしくはない。鞍馬から貴船への道はハイキングコースだ。

仁王門から本殿まで急坂がずっと続く。

 

由岐神社

 

なおも登り坂が続く

 


 

 

 

 

 


本殿





本殿から奥の院への道は山道になる。登山道と思えばいい。
ここから牛若丸の世界になる。
まずは背比べ石。奥州に下る牛若丸が名残を惜しんで背丈を比べた石だという。

さらに僧正ケ谷不動堂。鞍馬天狗と牛若丸が出会ったところだという。老杉が深山の気配を漂わせているところだ。 

 

奥の院魔王殿。奈良・三輪山の磐座と同じく神気を感じるところだ。

 下り立ったところが西門。貴船側から鞍馬山への参拝口になる

渓流沿いには貴船名物の川床の料理屋が連なる

貴船神社 鞍馬山の西門からすぐに貴船神社への石段が続く。 

 本宮の拝殿と本殿

 

貴船神社の奥宮



奥宮の船石

 奥宮の帰りに「結社(ゆいしゃ)」へ

 貴船神社から叡山電鉄の貴船口までは思ったよりも長い道だ。

 

貴船口発16:01の電車に乗った。宴会は18時から京都御所の蛤御門近くのホテルで。宿のチェックインを先に済ませてなんとか遅刻せずに間に合った。ここでもあれが蛤御門かと。あれが、あれがの連続の京都観光である。


        
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オクラは芽出しをしてから

2015-05-06 | オクラ


オクラのタネをまいた。トンネル掛けしているビニールの中をのぞくとそろって発芽がしていた。こうすることはなかなかむずかしいだけにひと安心した。オクラは高温で発芽する。いくらわたくしがせっかちだからといっても、オクラのタネだけは早まきはしない。失敗するのが目に見えている。

しかしそうとわかっていてもやはりまいてしまうのである。直根性だから移植を嫌う。直まきになる。そのまままいてもまず発芽をそろえるのはむずかしいはずだ。そこで、タネは芽出しいてからまいている。水につけておくと、白い芽がほんの少し出てくる。一晩ぐらいでは出てこない。2、3日かかる。それを確認してから畑にまく。

畑には15㌢間隔の穴あき黒マルチをして、各穴に2粒ずつまいていく。高温にしないと発芽してこないから、穴開きビニールをトンネル掛けして温度を上げてやる。晴天の日にこのトンネルに手を突っ込んでみるとかなり高い。こんなに高くて大丈夫かなと心配になってしまうほどなのだが、それくらい温度を高くしてやらないといまの時期は発芽してこない。

タネをまいて4、5日すると発芽してくる。早い。芽出しをしているから、発芽するのも早く、欠株もでない。ひとつの穴に1本でも2本でもいい。間引きはしないでそのまま育てている。夏の食卓にオクラは欠かせない。好きなのである。だからこればかりは忘れないでタネをまく。

すっかり畑に空きがなくなった。夏野菜はほぼタネをまいたり植えつけたりした。残りはラッカセイのタネまきとニガウリの植えつけだけになった。すぐにそうしたいのだが、もうスペースに空きがなくなった。狭い菜園ゆえによくあることである。しばらく空きが出るのを待つしかない。


        
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キヌサヤとスナップエンドウーこれが初物

2015-05-04 | キヌサヤ

↑キヌサヤ

↓スナップエンドウ

5月3日からキヌサヤとスナップエンドウが収穫できるようになった。初物だからどちらも量は少ない。これから日に日に多く取れていく。

花が咲いたらのんびりしてはいられない。気がつくとサヤができているからだ。花は下から上へ咲いていくから、下の方から注意して見るのだが、あれっもうできている、といったことになりかねない。のんきに構えているとこうなる。

収穫初めのころは3日に1回ぐらいの収穫でいいのだが、これが最盛期になると毎日取っても取りきれなくなる。若サヤを食べるのだから取り遅れはまずい。せっせと畑に通わなければならない。取り残しがないようにと表から裏から丹念にみながら収穫する。これも楽しいものである。

冬野菜がおしまいになってからしばらく収穫するものがなかった。春キャベツに続いての収穫となった。


        
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トマトの植えつけー雨よけセットを組み立てて

2015-05-03 | トマト

狭くて粗末なトマトハウスだが、これだけで立派なトマトができる

ここに大玉8株、ミニ4株をやや密植気味に植えつけている

4月16日に夏野菜の苗を購入し、ひと回り大きなポットに移し替えて育苗してきた。ミニトマトの一番花が咲いてきた。トマトを植えつける時である。しかし植えつけるには少しばかり早いのだが、4月30日にトマトを含めキュウリ、ナス、ピーマン、シシトウを植えつけてしまった。

トマトを植えつけるには「雨よけ資材」を組み立てなければならない。ちゃちなトマトハウスができる。トマトは雨よけすることで裂果することなく立派なトマトが取れる。わたくしは数年前に安くて小さい雨よけ資材を買って利用しているのだが、たんに雨よけするだけでそれまでにない品質のよいものができたから驚いてしまった。こんなにも効果があるのなら、高い買い物ではないのだからもっと早く利用すべきあった。

トマトは大玉8株、ミニが4株。毎年同じ数である。夏の間これだけを育て、6月下旬から8月下旬まで食べ続けることができる。後から追加して植えつけることはない。2人暮らしにはこの株数で間に合う。かみさんはトマトが好きだが、わたくしは好きでも嫌いでもなく出されたら食べる程度だからこれだけで間に合うのかもしれない。

わが家のトマトハウスは狭い。ここに12株植えつける。黒マルチをして株間45センチ、条間60センチの2条植え。やや密植になる。生長するにつれて芽かきや誘引は狭い空間で行わなければならない。身を縮めての作業はなんともせせこましい。それでも毎年のことだけに慣れたものである。


        
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春キャベツの収穫

2015-05-01 | キャベツ

田植えが始まった。わたくしのウーキングコースの堰堤の両側には田んぼが広がる。田に水を引くと、辺り一面は水鏡となり、光が満ちてそれはそれは世界が一変してしまうほう明るくなる。まぶしくて目を細めながら毎年同じ景色に接するのはホントに気持ちがいい。全身にその光を浴びて気分よく歩ける。

春キャベツの第1号を4月29日に収穫できた。ふわっとやわらかく巻いて、ジューシーでそれに食味がいいのだから文句のつけようがない。私にとってキャベツは冬キャベツよりもなんてったって春キャベツが一番だ。

タネをまいたのが昨年の9月末。1カ月半前の姿はこんなものである。秋まき春どりキャベツは収穫までに意外と長い時間がかかる。収穫は5月に入ってからと思っていたのだが、4月下旬からいつでも収穫できるまでに生育していた。

キャベツはよく作る。それだけ食べる。昨年は7月、8月、9月と3回に分けてタネをまいた。春まきはやめた。どうしても虫の被害に遭うからだ。

春キャベツをすぐにでも収穫したかったのだが、買ったキャベツがあるからと収穫を控えていた。キャベツは早めに食べるに限る。それぞれ生長具合は異なるものの一斉に大きくなる。春キャベツは15個作った。取り遅れると裂球してくる。やはりそうなる前に食べたい。


2015年の読書

2015年4月の読書
・三四郎(夏目漱石著・日本文学全集13 河出書房新社)
・中島敦(ちくま日本文学全集・筑摩書房)
・悟浄出立 (万城目学著・新潮社)
・宇喜多の捨て嫁(木下昌輝 著・文藝春秋)

2015年3月の読書
・高い窓(レイイモンド チャンドラー著、村上春樹翻訳・早川書房)
・鬼はもとより(青山文平著・徳間書店)
・認知症の「真実」 (東田勉著・ 講談社現代新書)

2015年2月の読書
・阿蘭陀西鶴(朝井まかて著・ 講談社)
・肥満―梟雄安禄山の生涯(東郷隆著・エイチアンドアイ)
・鳳雛(ほうすう)の夢(上田秀人著・光文社)

2015年1月の読書
・櫛挽道守(木内昇著・集英社)
・闇に香る嘘(下村敦史著・講談社)
・小さな異邦人(連城三紀彦著・文藝春秋)
・廃墟となった戦国名城(澤宮優著・河出書房新社)
・戦国廃城紀行(澤宮優著・河出書房新社)

⇒2014年、2013年、2012年の読書


        
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