30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

2018京都の紅葉(4)―神護寺、西明寺、高山寺

2018-11-30 | 登山


神護寺といえば、定番のこの金堂への石段

▪京都の紅葉旅
期日 2018年11月21日(火)~24日(金)3泊4日
天気 11/21晴れのち曇り 11/23曇り 11/24曇り時々晴れ 11/24曇りのち晴れ
メンバー ひとり旅
日程
11月21日(水)高台寺ー清水寺
11月22日(木)東福寺ー今熊野観音寺ー一休寺ー岩船寺ー浄瑠璃寺
11月23日(金)比叡山3塔(東塔、西塔、横川)を歩く=無動寺坂から元三大師道へ

11月24日(土)三尾=神護寺ー西明寺ー高山寺


 4日目(11月24日)
三尾=神護寺、西明寺、高山寺を歩く
 

11月24日(土)烏丸御池ー四条烏丸(地下鉄四条駅)市バス=高尾バス停ー神護寺―西明寺―高山寺(JRバス)=京都駅=我孫子駅

最終日は高尾を訪ねた。すでに散り始めているというが、ここにはまだ足を運んでいない。京都ゆきはこの5年で春と秋合わせて8回となった。たいがいのところには行ったが、高尾だけが残っている。愛宕山登山ときに立ち寄るはずだったのが、とうとう最後になってしまった。


高尾へは市バスとJRバスが利用できる。始発は前者が四条烏丸(地下鉄四条駅)から、後者は京都駅からとなる。帰りのバスを考えると、まわる順は神護寺、西明寺、高山寺がいいとガイドブックにあった。帰りのバスはJRバスが高山寺始発になり座れるからだという。確かにこれが正解であった。つぎの西明寺ではもう満員で座れない。50分もバスに揺られて行く高尾にだって観光客は押し寄せる。それを承知の秋の京都である。

宿から歩いて四条烏丸から市バスを利用する。始発からすでに座れない人がかなりいた。わたくしは10分前に並んで座れた。それも優先席に。有資格者である。

高尾に近づくにつれて山を見ると倒木が多い。台風でかなりの倒木が出たことはニュースで見て知ってはいたが、斜面の木が大半倒れているところだってある。後述するが、高山寺では大木が倒れていた。痛々しいほどだった。

・神護寺
高尾の紅葉は見ごろを過ぎたというから心配した。これならまだ楽しめるのではないかとほっとする。 

神護寺への道は、清滝川を離れるとそれからずっと坂道が続く。かなりの勾配がある。さすがにきのうの登山の疲れで足が重い。

急坂は楼門へと続く石段までつづく。これをのぼるとひと息つける



楼門に向かって左が拝観受付。600円を払う。拝観料はお賽銭だと思っている。いまの京都の寺院の拝観料はたいがい600円が相場のようだ。

境内に入り諸堂を巡り金堂へ。

金堂へのこの石段。このあたりの紅葉はすでに散り始めている。


石段から見下ろす。カップルをみて、わたくしだってそうしたい。


金堂が見えてきた。

金堂

ここまでの紅葉を見ると、やはり見ごろを過ぎたかなという印象であった。ところが、ここから先、かわらけ投げの地蔵院までの道がすばらしかった。おかげで神護寺の印象が違ってくる。

 

 

 

これでもかと紅葉写真を載せてしまった。くりかえすが地蔵院までの紅葉がすばらしい。この先が地蔵院でかわらけ投げ広場。 

地蔵院前の広場から、谷に向かって素焼きの皿を投げる。厄除けだという。なかなか遠くまで飛行しない。下の写真の中央の小さな白いのが、投げたかわらけ。たまたま撮れた。

・つぎは西明寺。
神護寺からが同じ道を戻り、清滝川に沿って平坦な道を行くとすぐに西明寺。紅葉がいまいちかなとここはパスした。拝観受付周辺の紅葉。 





・高山寺
西明寺からは坂道をのぼってバス道へ出ると高山寺は近い。
高山寺表参道。高山寺の紅葉は、このあたりは色づきはじめといったところだが、これから向かう石水院は見ごろを過ぎていた。全体的には見ごろを過ぎたかなという印象だった。

 

日本最古の茶園だという。



茶園の先の林を見るとかなりの倒木だ。台風被害だ。そのため拝観エリアがかなり制限されている。

高山寺・石水院。まともに拝観できるのここだけだった。

恋に疲れた女がひとり、人生に疲れたじじいがひとり、声をかけてみようかな

 

 ここで京都紅葉の旅はおしまいになる。ぜいたくな話、連日紅葉ばかり見ているとさすがに感動がうすれてきた。切り上げて帰るには頃合いである。
高山寺前のバス停「栂ノ尾」から始発のバスが出る。臨時便が出た。出発した時点でやっぱり満席になった。

京都駅前。土曜日とあって、烏丸口のバス乗り場は大混雑。なんども行楽シーズンに訪ねていると、この光景にもすっかり慣れてしまった。



帰りの新幹線は進行左の窓側。富士山を期待してのこと。高速走行中の車内からパチリ。ことしは天候不順続きでこれだけ鮮明な富士を眺めることができたのは初めてではないか。

3泊4日の京都紅葉の旅は無事に終わった。いつもながらあわただしいいそぎ旅であった。紅葉は事前情報よりも意外によかったことは幸いだった。十分堪能できたなと満足している。もっと余裕のある日程で滞在することもできるのだが、わたくしの性分ではまちがいなくあきる。

紅葉といえば東北の山、わたくしの中ではいつもそうだ。京都に行くようになってからはすっかりご無沙汰している。来秋は久しぶりに、東北の山の紅葉を眺めたいなという思いがしだいに強くなっている。老い先短い身、実現したい。


     
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2018比叡山を縦走(無動寺坂~元三大師道)=三塔(東塔、西塔、横川)を歩く

2018-11-29 | 登山

  散りもみじの比叡山・横川中堂にて

▪京都の紅葉旅
期日 2018年11月21日(火)~24日(金)3泊4日
天気 11/21晴れのち曇り 11/23曇り 11/24曇り時々晴れ 11/24曇りのち晴れ
メンバー ひとり旅
日程
11月21日(水)高台寺ー清水寺
11月22日(木)東福寺ー今熊野観音寺ー一休寺ー岩船寺ー浄瑠璃寺
11月23日(金)比叡山3塔(東塔、西棟、横川)を歩く=無動寺坂から元三大師道へ

11月24日(土)三尾=神護寺ー西明寺ー高山寺


 3日目(11月23日)
比叡山・無動寺坂を登り三塔(東塔、西塔、横川)を経て元三大師道を下る
 

11月23日(金)烏丸御池駅5:28(地下鉄東西線、京阪石山坂本線)=6:20松ノ馬場駅6:24―6:33無動寺坂登山口ー7:19遠見岩ー7:20紀貫之墓分岐ー7:40玉照院ー7:48明王院ー8:15ケーブルカー延暦寺駅-8:28東塔ー9:03比叡山山頂・大比叡ー9:45西塔ー10:46玉体杉11:00-11:30横川-(元三大師道)-12:18定光院ー12:29びわ湖展望台ー13:18元三大師道の石標-14:04おごと温泉駅(JR)=山科駅ー[毘沙門堂]―山科駅=烏丸御池駅(泊)

今秋の京都紅葉旅のハイライトは比叡山登山になる。それも縦走だ。

過去に坂本から本坂を登り、東塔を経て雲母坂を下り修学院離宮に出た。今回はそのとき歩いていない西塔と横川を加え、いわゆる比叡山の三塔を歩く。比叡山縦走といっていい。


コースは松ノ馬場駅が出発点、無動寺坂から入って山頂を踏み、三塔を経て元三大師道を上仰木へ下り、ゴールはおごと温泉駅になる。歩行時間は7時間30分。

登山は早出が決まり。烏丸御池の宿を5時15分に出た。夜明け前の京都の町中を歩いているのだがその実感がない。いつものように登山となると気分は上々だ。

市営地下鉄東西線と京阪石山坂本線を乗り継ぎ、1時間で登山口となる松ノ馬場駅に6時20分についた。無人駅。下車したのはわたくしひとり。まだ薄暗いがまもなく夜明けを迎える。



駅前から坂道になる。すぐに左に頬焼地蔵尊、そこに「無動寺道」の石標を見てすすむ。こんかい無動寺坂を歩くには理由がある。司馬遼太郎著「街道をゆくー叡山の諸道」(朝日新聞社)を読んで、この道が、信長の叡山焼打のときに明智軍が駆けのぼった道であること、回峰行者はほかの谷に住まず、この無動寺谷に住むということーを知って興味を持ったからだ。


登山口はすぐにわかった。びわ湖病院前を走る県道の向かい側になる。登山口をさがすのに苦労するときがあるが、これでひと安心。

不動寺坂は谷筋の登山道である。谷だからしばらくは展望はない。勾配はそれほど急なところもなく歩きやすい。ここが一番の急坂の「不動坂」と呼ばれる石段か。

落石が目立った。台風の影響だろう。素早く通り過ぎるに限る。

さらに土砂が崩れて登山道をふさいでいる箇所があった。ここは慎重に高巻く。

55分ほど歩くと展望が広がった。びわ湖だ。たぶんここが遠見岩になるのだろう。

目と鼻の先に紀貫之墓分岐。どうしようか。今日は早めに行動したいのでパス。

建物が見えた。玉照院だ。獣除けの柵を開けて入る。

 

 玉照院から道は一変、歩きやすい。登山道から参道になる。

すぐに大乗院。親鸞修行旧跡の石碑あり。比叡山の紅葉は、稜線はすでに終わっていて、いまはこのあたりまで下りてきた。

右手に急な階段があらわれた。高台に建つ無動寺谷の本堂、明王堂となる。若い2人のお坊さんが参道を掃除していた。この清々した参道にいちばんに踏み跡をつけるのは恐縮するほどだ。

 

明王堂からびわ湖が見下ろせる。

境内を出て、ふと左手下を見ると、はっとするようなあざやかな紅葉が目に飛び込んできた。弁天堂だ。ここがこの日一番の紅葉となった。

紅葉が見事だったから弁天堂に立ち寄ることにした。参道から急な坂を下りて行く。

弁天堂から参道に戻る。すすむにつれて紅葉はしだいに茶褐色に。

ケーブル延暦駅が見えた。

後ろを振り返ると「無動寺参道」の石標。

8時15分、ケーブル延暦寺駅についた。出発してから約2時間。ちょうど始発のケーブルカーが到着したところだった。

駅前からびわ湖の展望。あいにく伊吹山は雲の中。

延暦寺・東塔。
すぐに拝観受付所。ここで3塔共通の拝観料700円を払う。だが登山なら不要だ。それを前回に知った。こんかいはお参りではなく登山だとその旨を伝える。わたくしの登山姿をじろっと見て、西塔でも横川でも受付で登山の旨を伝えるように言われ、ここは気持ちよく対応してくれた。

ところがである。後述するつもりでいたが先に言ってしまおう。西塔と横川の受付ではこう注意された。「お参りはしないように」。そうか、拝観料を払っていないのだから「お参りはできませんよ、しないようにね」との注意だ。要は「登山を装ってタダ参りはいけませんよ」ということ。道理である。こちらだってそのことは十分に承知している。受付の人は、登山者にはそう言うようにと上から指示されているのだろう。仕事に忠実と思えばいいのだが、そこまで念を押すかと、不快になった。こちらだって今回は登山と割り切ってきているのだから、気持ちよく通してくれればさらに気分がいいものを。高野山登山のときはこんな不快なことはなかった。日本人なら、無意識に神社の前では頭を下げ、お寺の前では手を合わせてしまう。それが自然だ。それさえやめろという。あまり腹を立てるときょうの日を台無しにしてしまうから、一刻も早く嫌な気分を振り払う。うーん、やれやれ、である。もっと鷹揚に対応をと願う。

根本中堂は改修中。堂内には入れるようだが、前述の通り登山者はお参りしてはいけないし、今回はそのつもりもまったくないから目礼だけして通り過ぎる。

阿弥陀堂には8時35分についた。出発から約2時間だ。いいペースで歩いている。好調である。気分だっていい。こんかいは山頂の大比叡はパスする予定でいたのだが、この時刻なら行けそうだ。やはりここまで来て山頂を踏まないのは心残りがする。前回通り阿弥陀堂と法華総持院東塔のあいだを抜けて裏手から山頂に向かうのだが、はじめての人には道が分かりずらいだろう。⇒道案内は前回登山を参照。

ところが法華総持院東塔の裏手にある案内にこんな掲示。「台風被害のため通過できません」。あららと戻って寺の関係者に尋ねたら、注意していけば問題いないですよとの言葉。

比叡山山頂の大比叡。
案内には山頂まで30分と書いてあるが、15分できてしまった。山頂は木立に囲まれて展望はない。たぶん誰もいないはずだから登頂写真は前回と同じくセルフタイマーだなと思っていたら、ちょうど北海道から来たという家族連れがすぐ下の駐車場から登ってきた。これ幸いとばかりに撮ってもらった。この山頂は分かりにくかったでしょうというと、いや、スマホのGPSできたからと言う。そんな手があったか。
すぐにさきほどの案内板まで戻り、西塔への道をたどる。

つぎは西塔へ向かう。ドライブウェイの陸橋をわたり浄土院方面へ進む。 

浄土院。東塔エリアはここまで。

まもなく西塔の拝観受付。ここで前述の通り「お参りはしないように」と注意された。知っていますよ言ったけれど、ここまでいい気分できたのだから、わざわざそんなことまで言わないで気分よく通してくれればいいのにと思う。

ここで登山者は拝観受付の前の右手の京都一周トレイルを行くように指示される。西塔エリアを通らない迂回道となり釈迦堂前に飛び出す。したがって西塔にある「にない堂」には立ち寄ることはできない。

釈迦堂。
西塔の中心となる堂宇。写真を撮るくらいならいいだろう。

 釈迦堂の右手から横川へ。そこに元三大師道の石標。ここから横川までが「峯道」。奥比叡ドライブウェイにつかず離れず、沿って道が続く。

ここにも台風の爪痕。

たまに紅葉。

奥比叡ドライブウェイの下をくぐるトンネル道。

町石。高野山登山のときにはじめて「町石」なるものの存在を知った。

峯道は高低差があまりなく歩きやすい。路傍には石仏が続く。

西塔から約一時間で玉体杉。玉体杉とは?

そうか、ここから京都御所が見えるんだ。しかしどこなのかさっぱりわからない。そのとき若い2人やってきた。京都御所はどこに? 京都に住んでいるというから、すぐにあそこと教えてくれた。下の写真では左側にそれは見える。森らしきものがこんもりとしているところだという。あそこか。わかってなんかうれしくなる。

玉体杉から30分で横川の拝観受付所。繰り返すがここでも「お参りはできません」「はい分かっています」 三塔のうちでいちばん奥にあるエリア。ここにも諸堂が配されている。

横川中堂。横川の中心となる堂宇。このアングルが気に入ったのだろう。写真を撮ってもらった。 

元三大師堂。

ここから元三大師道をゆく。
この道は登山道からドライブウェイに出て歩いたり、また登山道に入ったりと繰り返すから慎重にコースを見極めながら歩かないと迷う。


元三大師堂からは下りの道になる。まずは定光院。手すりの付いた急坂を下っていく。なかなかつかない。この道でよかったかなと不安になったころに見えてきた。ここからは右の道を下っていく。

 すぐに「日蓮上人御霊石跡」の石碑。目の前はドライブウェイ。右に曲がってドライブウェイを50メートルほど歩くと、びわ湖展望台だ。

びわ湖展望台。
ここから再度登山道に入るのだが、その入り口がわからない。焦った。地図を再度見ると、展望台からの登山道は右手にある。落ち着いてさがしたら見つかった。どうしても見つからないときはドライブウェイを歩くか、車を止めて下まで乗せて行ってもらう手があるから安心といえば安心なのだが…。

びわ湖展望台周辺の紅葉。

びわ湖展望台からの登山道をたどると、再度ドライブウェイに合流する。道路の右側を歩いてまた登山道に入るのだが、その入り口がまた微妙だ。ドライブウェイを数十メートル歩くと狭い歩道が出てくる。道標はないのだが、登山道に入るのはここだとすぐにわかった。あとはこの道をたどっていけばいい。ここまで注意を怠ると迷う道だった。

元三大師道の石標があった。ここが元三大師堂道の終点。

すぐに上仰木のバス停。休日は全便運休。平日でもバスの行き先は堅田駅。歩くならおごと温泉駅が近い。この道がまたわかりにくい。道順を事前に周到に準備した。おかげで無事におごと温泉駅につく。

途中で振り返ると比叡山。

比叡山の山並み



ゴールのおごと温泉駅。6時33分に出発して14時4分に着いた。歩行時間は7時間30分。予定通りに歩けた。元気なもんだねと、明るいうちに下山できてほっとした。

きょうはここまでの予定でいた。ところがこれで終わらなかった。烏丸御池の宿に直行するはずが、この日の老人は絶好調だった。湖西線の京都駅行きの電車に乗った。車中で山科駅を通過するのがわかり、それなら下車して毘沙門堂に行こう、というのだから自分でも呆れる。

毘沙門堂。
ここは3回目になるから好きなんだろうね。ちょうど見ごろであった。気まぐれな勘が当たった。人気のお寺だから駅からの狭い道路は車と観光客で埋め尽くされていた。



きょうの日程はここまで。よく遊んだものだ。

今回の旅の目的だった比叡山三塔を無事に歩けて満足している。登山として魅力あるコースだ。お勧めする。こんかいは西塔と横川の拝観受付所の対応だけがちょっと気になった。目くじらを立てるほどではないものの、やはり山はいい気分で歩きたい。

山中で会った若者からは、関東からきて比叡山三塔を歩くなんてマニアックだねと言われたものだが、わたくしからすれば歩きたい山があると、年をとったいまでも居ても立ってもいられなくなる。いつもの登山スタイルと変わらない。

⇒4日目最終日の11月24日は、洛西の高尾を目指し「三尾」を歩く。


     
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2018京都紅葉(2)ー東福寺、今熊野観音寺、一休寺、岩船寺、浄瑠璃寺

2018-11-27 | 登山


酬恩庵一休寺(京田辺市):2018「そうだ京都、行こう」のキャンペーン寺院

▪京都の紅葉旅
期日 2018年11月21日(火)~24日(金)3泊4日
天気 11/21晴れのち曇り 11/23曇り 11/24曇り時々晴れ 11/24曇りのち晴れ
メンバー ひとり旅
日程
11月21日(水)高台寺ー清水寺
11月22日(木)東福寺ー今熊野観音寺ー一休寺ー岩船寺ー浄瑠璃寺
11月23日(金)比叡山3塔(東塔、西塔、横川)を歩く=無動寺坂から元三大師道へ
11月24日(土)三尾=神護寺ー西明寺ー高山寺


 2日目(11月22日)
東福寺、今熊野観音寺、一休寺、岩船寺、浄瑠璃寺


11月22日(木)烏丸御池駅(地下鉄)=京都駅(JR)=東福寺駅ー[東福寺]ー[今熊野観音寺]ー東福寺駅(京阪)=丹波橋駅乗換近鉄丹波橋駅=新田辺駅(京阪バス)=[一休寺]ーJR京田辺駅=木津駅乗換加茂駅(バス)=[岩船寺]ー[浄瑠璃寺](バス)加茂駅=六地蔵駅乗換烏丸御池駅(泊)

きょうは窮屈な日程になった。あちこち移動する。朝早く宿を出るつもりでいたがやや出遅れた。最終目的地は岩船寺と浄瑠璃寺。奈良県との境まで足を延ばす。

まずは東福寺。3回目の訪問になる。かなりの人気のある寺院。駅からずっと観光客が数珠繋ぎで人波が途切れることはない。だから行くとすれば朝早くがいいのだが、着いたのが9時過ぎ。臥雲橋では「ただいまの時間は撮影禁止です、立ち止まらないように」と警備員がうるさいほどに注意を促すが誰も耳を貸そうとしないでカメラをむける。これだけの錦織り成す紅葉を見ればそうなる。もちろんわたくしだって。この混雑では長居は無用とすぐに次の今熊野観音寺に移動する。

・東福寺

  

・今熊野観音寺
東福寺から歩いてすぐのところにある。清水焼の工房が集まる迷路のような路地をたどる。泉涌寺の手前に位置する。このお寺には昨秋はじめて訪れてその素晴らしさに感動した。穴場であった。今秋もと決めていた。昨秋より葉が落ちているが、それでも十分すぎるほど美しい。昨年よりは観光客が増えたようだ。そりゃそうなるだろう。老夫婦がタクシーでやってきた。旦那のほうは足腰が弱いようでよたよたしているが、たぶんわたくしよりも若いだろう。この紅葉を見て開口一番「興奮するな」。その気持ちはよくわかる。わたくしだってそうだから。話してみると昨日は永観堂に行ったが台風の影響であまりよくなかっという。それだけにこの感動かなと。






 

・一休寺(京田辺市)
JR東海の「そうだ京都、行こう」の今年のキャンペーン寺院だ。東福寺から京阪と近鉄を乗り継いで新田辺駅下車。そこからバスになる。一休さんといえば大徳寺、この一休寺の存在をまったく知らなかった。京都市内の有名どころはあらかた見てしまっていたからニューフェースもいいかなと行くことにした。
次々と団体の大型バスがやってくる。大盛況である。団体客が言っていた。「今年のキャンペーンは大当たりだな」。たしかにここはよかった。思っていたよりずっとよかった。つい長居してしまったのだから。午後一時になっている。先を急ごう。帰りはバスでなく、地元の人に教わった近道でJR京田辺駅まで歩く。

 

 



一休さんのこの頓智、懐かしいですね  

・岩船寺と浄瑠璃寺(木津川市)
JR京田辺駅から木津駅で乗り換えて加茂駅下車。木津川市のコミュニティバスでまずは岩船寺へ。京都府の南の端で、隣りはもう奈良市になる。
・こんなところにも大型観光バスがやってくる。バスフロントを見ると秋田から。境内は広くない。団体と一緒になってしまったなとぼやきながら、さっさと拝観を済ませて出てしまった。

岩船寺から浄瑠璃寺までは2キロほどのハイキングコースになっている。路傍の石仏や摩崖仏を見ながら歩く。

・浄瑠璃寺
本堂には九体の阿弥陀如来が安置されている(堂内撮影禁止)。二体は修理のためいま不在である。七体の阿弥陀如来につぎつぎと手を合わせる。やはりこの年になると地獄でなくて天国に行きたくなる。でも99%が地獄行き、身動きが取れないほどだと、蜘蛛の糸を手繰って天国へよじ登ってきた人がそういう。冗談とはいえ、妙に真実味のある話に聞こえるから不思議だ。だから阿弥陀如来が迎えにきて極楽浄土へ行けるはずがない。それでも…もしかしたらと。

ここまでくるとさすがに観光客は少ない。ひとりぼっちの旅人には少し寂しいが旅情を味わうにはいい場所だ。

 

やはり駆け足になった。きょうのベストは今熊野観音寺と一休寺。華やかな紅葉に心が浮き立ち気分がいいですね。明日は比叡山を歩く。楽しみにしてきた。朝5時の早出になる。

⇒3日目の11月23日(金)は比叡山登山。東塔、西塔、横川の3塔を歩く。縦走登山になる。歩行時間は8時間。


     
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2018京都紅葉(1)ー錦秋に高揚した4日間

2018-11-26 | 登山


 3日目に比叡山の三塔(東塔、西塔、横川)を歩く。横川中堂にて

▪京都の紅葉旅
期日 2018年11月21日(火)~24日(金)3泊4日
天気 11/21晴れのち曇り 11/23曇り 11/24曇り時々晴れ 11/24曇りのち晴れ
メンバー ひとり旅
日程
11月21日(水)高台寺ー清水寺
11月22日(木)東福寺ー今熊野観音寺ー一休寺ー岩船寺ー浄瑠璃寺
11月23日(金)比叡山3塔(東塔、西塔、横川)を歩く=無動寺坂から元三大師道へ

11月24日(土)三尾=神護寺ー西明寺ー高山寺


5年続いての京都行き。こんかいも紅葉見物である。見物客で大混雑するがそれでもまた行きたくなるのが京都の紅葉か。紅葉は登山で見るに限るなんて言ってきたのに、年をとってからはこのざまだ。

今年の紅葉は京都も例外ではなくあまりよくないというのが事前情報。台風の強い風で葉が落ちて見た目が悪いという。ところが、現地で知り合いになった人と情報交換してみると、これも場所によることが分かった。

幸運というべきか、わたくしが訪ねた寺院の紅葉はおしなべて観賞に値した。昨秋がよかっただけに、
れと比べるとたしかに見劣りしたものの、今秋も鮮やかに彩る紅葉に見ほれた。眼福このうえない。思いのほか満足できたかな、そんな旅となった。

毎日朝から晩まで紅葉を見ているといささか飽きる、というのが過去の経験。息抜きしたくなる。そこで比叡山登山を組み入れた。

比叡山の3塔ー東塔、西棟、横川を歩くのが今回の紅葉旅の目玉である。比叡山には2014年3月に登っている。
滋賀県側の坂本の本坂から登り、東塔を経て京都側の雲母坂を下って修学院離宮へ出た。そのとき歩いていない西塔と横川を合わせて縦走した。千日回峰行の道である。

目新しいところでは、「そうだ 京都 行こう」の2018年キャンペーン寺院である一休寺に足を延ばした。余り期待していなかったが、これが当たり! ちょうど見ごろを迎えて、こころゆくまで眺めていた。ここはいいねとつい長居してしまった。

今回も急ぎ旅。ザックを背負って、前のめりになってせかせかと京都の町を歩いているのがわたくし。なぜそんなに急ぐのと、もう一人の自分が問いかけてしまいそうになる。日常から抜け出して気分が開放され、かなり満足の行く4日間となった。ことしはずっと山に嫌われたが、京都の紅葉には恵まれてようでほっとしている。


 初日(11月21日)
ミーハーか? ライトアップの清水寺を見る
 

11月21日(水)我孫子駅=成田空港=関西空港(京都アクセスきっぷ)=阪急河原町駅ー高台寺ー清水寺ー烏丸御池(泊)

京都に入るのが遅くなった。きょうは宿の周辺しか見ることができない。そこで河原町から近い高台寺と清水寺に行くことにした。この周辺は飛び切り観光客が多いため避けてきた。久しぶりに歩く。やはりというか大混雑だ。人込みをかき
分けて、ごめんなさいねといいながら先にすすむありさまだった。

・高台寺
八坂神社を左に見て、石塀小路を抜けて高台寺。見ごろにはまだなのか、ぱっとしない。出てきた人に尋ねた。「あまりよくないね」。それなら無理に入ることもないかとパスした。

石塀小路


ねねの道


高台寺
の拝観入口あたり

高台寺から八坂の塔

・清水寺
高台寺からは一年坂、二年坂、三年坂の参道をすすむ。多くの漬け物と八つ橋の店に立ち寄っては、小腹がすいているから味見を繰り返してかなりつまんでしまった。きょうの予定は少なく、かなり余裕があるせいか、せっかちに歩くこともなく妙にゆっくりと歩いている。

秋の日はつるべ落とし。5時になるとあっという間に暮れた。清水寺はライトアップをするはず。5時半からだという。それなら少し待ってみて帰ろう。紅葉のライトアップを見るのは初めてになる。自然光に勝るものはない、ライトアップなんか邪道だと思ってきたのにこの変化。年をとるとミーハーになるのか。ぴったりの時刻に始まった。カメラを向ける人であふれている。最前列に陣取るまでにはしばらく待たないといけない。

この肝心なときにカメラの具合が悪い。なかなかうまく夜景が撮れない。こんなもんでいいかとあきらめた。



・清水寺

 


 

⇒2日目の11月22日は、JR、私鉄を乗り継いであちこち移動する。ゆっくりしてはいられない。東福寺ー今熊野観音寺ー一休寺ー岩船寺ー浄瑠璃寺


     
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2018秋作ジャガイモ(3)ー収穫

2018-11-21 | ジャガイモ

 アンデスレッド
デジマとニシユタカの混合

2018年秋作ジャガイモのこれまでの記録
2018秋作ジャガイモ(1)-芽出しから植えつけまで
2018秋作ジャガイモ(2)ー出芽と生育

秋作ジャガイモを11月16日に収穫した。今月末を予定していたが、試し掘しをしてみて、これならもういいだろうと一気に掘り出してしまった。

秋作の収量は春作に比べてかなり落ちる、というのが昨秋から始めた秋作の感想である。それが今秋はサイズがそろい、収量も昨秋を上回り、予想よりいい結果となった。

秋作はこれで2回目、春作と比べて勝手が違うという印象で試行錯誤しながらやっている。少しずつだがなんとなく勘所がわかってきたかなと感じでいるところだ。

ことしの秋作ジャガイモは少々ややこしい。品種は、アンデスレッド、デジマ、ニシユタカの3種を植えつけた。種イモは買わないで、アンデスレッドは近くの菜園がことし6月に収穫したものを、デジマとニシユタカは昨年11月に収穫したもので古いのを承知で使った。

こんな種イモだからうまくいくかどうか心配であった。失敗覚悟で、“実験”のつもりでやってみることにした。その結果、①デジマとニシユタカの種イモは植えつけた直後に腐るのが多かった②アンデスレッドの種イモのほうはまったく問題なかった。

今回の秋作で一番の関心事はアンデスレッドが春作と秋作の二期作ができるかどうか。二期作ができることはわかっていたが、実際にやってみて確かめることができた。

それなら西日本で二期作ができるデジマは、関東でもできるだろうかと、今秋収穫したイモを種イモとして来年の春作で試してみようかと思っている。

秋作を始めたことで、このような興味が広がったことが面白いし楽しい。

6月に収穫した春作ジャガイモは豊作だった。かなりの量を知り合いに分けたし、かなり食べた。在庫が少ない。いま芽が出てきている。芽かきをすれば十分に食べられるから無駄にすることはないのだが、ここきにて秋作の取れたてが加わった。半年ごとに新鮮なジャガイモが食べられうようになったから、どうしても新しいほうに目が行ってしまう。


     
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ユズジャムづくりは秋が深まったころに

2018-11-19 | ジャム

 

<わたくしの好きなジャムづくり

11月は毎年ユズジャムをつくる。ウオーキングしながら、いつもいただく菜園近くにある農家の大きなユズの木を見上げては色づきを観察する。

実をもぎ取るのはたいがい11月上旬になる。ことしもそうなった。果樹は隔年結果で、この木は昨年はひとつも実をつけなかったのにことしは鈴なり。ユズは隔年結果が顕著かなと思う。

かなり大きな木だ。脚立を使い、高枝切りばさみで切り落とす。台風で傷みが目立つ。ジャムにするから少々の傷は気にならない。

50個ほどもぎ取った。20個を近所の方にわけ、当方は30個ですぐにジャムづくり。毎年のことだから手順は慣れたものでスムーズに運ぶ。

それでも年に一回のユズジャムづくり。ポイントをあらためて確認する。肝心なのはこの2点かな。
1、皮を薄切りにして下茹でするときに、好みのやわらかさまで煮てしまう。砂糖を入れるのはそれからだ。皮のやわらかい食感が好きだからやわらかくなるまで茹でる。
1、柑橘類は煮詰めすぎとちがちに固まってしまい、食べられたものではない。緩めに緩めにと言い聞かせながら鍋に向かう。まだかな、緩めかな、という程度で火を止める。

作り方は毎年同じ。繰り返しの掲載になる。

1、ユズは横半分に切る。ボウルの上に濾し器を置いて果汁をしぼる。種もいっしょに出てくる。果汁はボウルへ、種は濾し器に残る。⇒果汁

2、果汁をしぼったら、こんどはスプーンを使って果肉をぐるりとこそぎ取る。果肉と種を鍋に入れ、水をひたひたに入れて弱火で煮てやわらかくして、濾し器で裏ごしするとねっとしりした汁ができる。かんきつ類のジャムづくりのポイントは、わたくしの経験でいうと、この果肉の裏ごししたものを混ぜること。これは欠かせない。⇒裏ごしした果肉

3、皮は薄切りにする。たっぷりの水でもみ洗してから煮る。皮のかたさは好み。やわらくしたければ長く煮る。それから水でもみ洗いして、たっぷりの水に浸して一晩置く。⇒薄切りした皮。

翌朝、1+2+3、ここに砂糖を加えて煮詰めていく。

今回もまだ火を止めるには早いかなと心配したが、思い切って火を止めた。250mlの瓶に5個と半分のジャムができた。翌日食べたらかなりいい出来であった。トーストに塗るにはちょうどいいやわらかさに仕上がった。これなら自慢できるな、とうまい具合に仕上がると気分がいいものである。

ことしは9月につくったブルーベリージャムも、いつもはやや煮詰めすぎてやや固めに仕上がってしまうのだが、ことしはいい具合にできた。

ジャムづくりはどこで火を止めるかが勝負。材料でそれぞれ違う。煮詰まるのをじっと見ながら鍋から一時も離れられないのがつらい。


     
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ソラマメー今秋は160本を植えつけた

2018-11-16 | ソラマメ


苗床で発芽したソラマメ
今秋は160本を植えつけた

11月7日と10日にソラマメの苗を160本ほど植えつけた。タネは10月22日に約300粒をまいた。品種は一寸と初姫の2つだがほとんどが一寸である。

・270本ほどの苗が育った。
・7日に計画通り120本の苗を植えつけた。
・残りの150本は知り合いの2人に各50本ずつ分けて、50本が余った。
・余った50本を無駄にはできない。ということでこれを加えて160本となった。
・昨年は180本を植えつけた。豊作はうれしいのだが保存に手間がかかり正直のところ持て余した。その反省から今秋の植えつけは少なくするつもりでいたのに。
・狭い菜園でこれだけ植えつけるとスペースはかなりとられる。畝間1メートル、株間40センチ。近くの農家は畝間80センチでやっている。
・ソラマメは移植に強い。11月15日現在、移植して枯れたりした欠株はひとつもない。

ソラマメの栽培はいたって簡単だ。それはアブラムシさえいなければという前提の話である。このアブラムシが栽培の最大の敵となる。厄介だ。しつこい。殺虫剤なしでは育てられない。それでも次々と波状攻撃でやってくる。戦いは春。降参すれば好きなソラマメは食べられなくなる。どうにかならないものかと思うのだが、どうにもならないから頭が痛い。いまからその面倒を考えてしまうほどである。


     
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奥多摩・海沢探勝路から大岳山へ

2018-11-13 | 登山


海沢探勝路の見どころは滝めぐり、これは大滝(セルフタイマ―で撮る)
海沢探勝路は北面を歩く、曇り空で日差しがなく紅葉は
見栄えがしない

山行日 2018年11月11日(日)日帰り
天気 くもりのち晴れ
山域 奥多摩
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:31(常磐線)=6:01日暮里6:09=6:30新宿6:46(ホリデー快速おくたま 1号)=8:21奥多摩駅8:28ー9:03アメリカ村ー9:48海沢園地ー9:57三ツ釜の滝ー10:16ネジレの滝ー10:35大滝ー12:19大岳山~鋸山の縦走路に合流ー12:26大岳山13:15-13:51馬頭刈尾根・白倉分岐ー15:14白倉バス停15:41(遅れ)=16:18武蔵五日市16:48(ホリデー快速あきがわ4号)=18:03東京駅(買い物)=我孫子駅


わたくしの好きな山登り

「山をやっています」なんて言えなくなった。昨年に続いて今年も山行回数はガクンと減った。驚くほどだ。山への意欲は高齢者になったいまもある。それなのに…。

いろいろ振り返ってみるとその原因は二つあると思う。ひとつは優柔不断になったこと、もうひとつは天候不順が続いたこと。

前者はやはり年をとったせいかなと思う。目指す山があれは必ずといっていいほどいままで登ってきた。20歳の時にはじめてから半世紀、歩いた山はたかが知れているが、それでもたいがいは歩いてしまったような気がして、あの山へという意欲がそれほどわかなくなってきているのも事実。計画は立てたもののぐずぐずしてその機会を逸することが多くなった。

後者は、山行計画を立てても、そのたびに天気に恵まれなかった。次週に延ばしてもまた雨になるとしだいに意欲は失せていく。今年だって少ないけど山行計画を立てていた。8月から10月までは毎日のように天気予報を眺めていた。雨続きだった。この夏の北アルプスで天気に恵まれた人は少ないはずだ。

こんな優柔不断と天候不順が重なり、すべてご破算になった。自分のふがいなさと、天気に恵まれないことに、腹が立つやらでため息ばかりだ。

やっと11月になって晴れが続くようになった。この機会を逃したらと、遠い山はあきらめて近場にした。山岳雑誌を読んでいた海沢探勝路が目についた。このコースは歩いていないし、以前から関心があった。どこを歩くかはいつもこんな調子で決まる。

前日はそわそわして落ち着かない。胸も高鳴っている。この年になっても山はいまも恋人なのである。


ルートは奥多摩駅から海沢探勝路をへて大岳山に登り、馬頭刈尾根ルートを取り途中から白倉に下りた。

海沢探勝路はいまも破線コースとなっている。初歩のバリエーションルート? そんな感じだった。道形ははっきりしている。いまの時季は落ち葉でおおわれているところがあり、慎重にルートを確かめながら歩いた。一カ所だけルート選択の注意が必要な個所がある。事前に調べて頭に入れていたおかげで難なく通過できた。後述するがこの情報を知ってなかったらたぶんその場で立ち往生していただろう。

天気は晴れの予報、これを信じて出かけた。ところがずっと曇り、昼過ぎて1時半ごろになってやっと太陽が出てきた。この野郎、嘘つきやがってとぼやくことしきり。海沢探勝路は海沢沿いに遡行する。ずっと谷を歩く。それも北面で、
そのうえ曇り空だから紅葉はパッとしない。見どころは3つの滝であった。

奥多摩駅が343メートル。大岳山が1266メートル。沢をつめて、さいごはかなりの急斜面を
登る。久しぶりに歩くので、こんな標高差でもだいぶばてた。

8:28奥多摩駅。晴れの予報で紅葉の見ごろ。バス停の大混雑を横目にまずはアメリカ村を目指す。道はまちがうことはない。要所にアメリカ村の立て看板がある。青梅街道、昭和橋を渡り、道なりに進む。


8:51左側にアメリカ村の立て看板がでてきた。


そのすぐ先の左手が養魚場。
見下ろしと魚がうじゃうじゃ。



8:54アメリカ村分岐。左に城山トンネル。アメリカ村へは右へ行く。ここにも立て看板があるから間違うことはない。これで安心、あとは一本道だ。


9:03アメリカ村


アメリカ村を過ぎるとしだいに坂道になる。海沢の渓相。


紅葉もたのしめるようになったが、どうも見栄えがしない。



9:40右手に滝。


9:48海沢園地
。奥多摩駅から1時間20分。いいペースで来ている。アスファルトの道はここまで。道路から園地に入り、登山道になる。

園地を通り抜けると探勝路のはじまり。


9:57すぐに三ツ釜の滝。三段の滝である。滝のスケール感を写真で撮るのは難しい。実際よりも小さく見えてしまう。



三ツ釜の滝の横に急な階段。ここを登ってこんどはネジレの滝へ。このあたりは木の根が縦横に露出して、さらに落葉が積もって滑る。岩も滑る。細心の注意だ。



10:16ネジレの滝。ここは行こうか行くまいか逡巡した。水流の上の岩場を岸壁にへばりついて横に進んで行かなければならない。湿った岩も落ち葉も滑る。滑れば水の中にどぼーんとなる。こわかった。やめとけばよかったかなと。

ネジレの滝から本来の道に戻る。すぐにこの道しるべ。そのまえに大滝を目指す。沢に下りて行く。

大滝というのだから、三つの滝の中でもいちばん見ごたえがある。



そうだ、自分を入れた写真を撮ろう。だれもいないからセルフタイマーだ。苔むしたところにカメラを置いて10秒タイムのシャッターを押した。それ急げ。滑る岩場に気を付けながら、たぶんこの位置ならいいいだろうと。うまく撮れるものである、ただ滝が真ん中に収まらなかったが。

トリミングしてみよう。


大滝周辺の紅葉。



大滝から登山道に戻る。これからはしばらく左岸の高まき道を行く。

11:06 また沢に降り立った。ここが要注意の場所。沢を左岸から右岸にわたるのが正しのだが、なんの道標もない。さきに道が続いているなんて微塵もみられない。荒れた沢だ。悪いことに左岸からミスリードするかのように右手に細い道が上に延びているから始末が悪い。事前にネットで調べていたから、注意すべきはこの場所だなとすぐに分かった。その情報がなければきっと左岸から右手の道を進んでいただろう。このミスリードの道はどこへ続くのだろうか。

というわけでこんどは右岸を行く。
11:12すぐに奥多摩でよく見るモノレール。この先もずっと延びている。なんのため? ワサビ田が目に付いた。



モノレールから先はいきなり急勾配になる。いよいよ沢を詰める。涸れ沢になってきた。ここは
我慢して一歩一歩。さすがにここにきてばててきた。

尾根が見えてきた。あと少しだ。


まもなくだ。
最後はロープにつかまって登った。

11:56支尾根に飛び出した。なんとここには立派な道標があった。ここから大岳山~鋸山の縦走路を目指す。
  

12:19大岳山から鋸山への縦走路に合流。ここには海沢園地への分岐を示す道標はない。さきほど立派な道標を見ているだけになんともちぐはぐである。

12:26大岳山山頂。多くの登山者に、次は大げさな山頂標識に目を見張る。曇り空。富士山は見えない。天気予報どおりならきっと見えるとばかり思っていたのに。ちょうど昼飯時刻。腰を下ろす場所を探すほどの賑わいである。



13:14 山頂には50分ほどいた。やはり展望はだめだった。頂上を後にし始めたその時、太陽が出てきた。ついていないなと馬頭刈尾根を行く。こんどは南面を歩く。日が当たり海沢探勝路とは景観ががらりと変わって、もうこれだけで気分が違う。


尾根道から丹沢の山々もきれいに見ることができるようになった。

13:51白倉への分岐

白倉への道は海沢探勝路とは打って変わって快適であった。


14:54 林道に出る。ここから白倉のバス停までは舗装道路。

15:14白倉バス停。大岳山を出てからちょうど2時間かかった。


バス停の目の前に酒屋。酒を買う。


武蔵五日市は午後4時を過ぎると肌寒い。ビールよりも清酒のほうがいい。帰りの電車内でちびりちびりやる。

久しぶりの山歩き。いいペースで歩けたので気をよくしている。いつでも山へ出掛けられるように体力づくりは意識してやってはいても、寄る年波には勝てない。この2、3年そのことをしきりに感じる。山行後の翌12日、この記録を書いている。2階から1階へ下りるのがつらい。ひどい筋肉痛である。これがあたりまえになった。


     
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最難関の種ショウガの保存を

2018-11-10 | ショウガ

<ショウガの収穫からの続き

収穫した新ショウガを貯蔵し、種ショウガとして保存する作業をおこなった。ショウガは寒さに弱い。そのため防寒対策をするのだが、寒さで腐って失敗ばかりしている。

挑戦するも連戦連敗であった。家庭菜園を長くやってきて、この種ショウガの越冬がどうしても確実にできない。わたくしにとってこれが最後の難関として残っている。年をとって先は短い。それだけにこれができないままあの世に行ってしまうのは心残りである、というとなんとも大げさなのだが、内心そんな思いである。専業農家なら温度を一定に保つ施設を持っているのだが、極零細の家庭菜園となるとそれもできず、徒手空拳で立ち向かわないといけない。

種ショウガの保存は、畑と家の中の両面作戦でやってきた。ひとつは畑の隅に深い穴を掘り埋めてきた。サトイモの種イモと一緒に埋めていた。サトイモは無事だがショウガは全滅だ。サトイモよりもさらに深く埋めて温度を上げてやらないといけないのだが、そんな深い穴掘りはできない。戸外での保存はあきらめた。

残されたのは室内での保存。これは発泡スチロールの箱に入れてふたをして室内に置くだけである。簡単である。これも失敗の連続であった。

ところがこの春は成功したのである。まぐれである。春にふたを開けて見ると、なんと小さな白い芽が出ていたのである。疑ってかかったのだが、正真正銘の芽であった。保存した半分ぐらいは腐っていたが、残り半分ぐらいは種イモとして使える状態にあった。はじめて無事に冬を越えてうまくいった瞬間である。

このような体たらくだから、ここで種ショウガの保存を語る資格は全くないし、今回だって自信はない。たぶんだめだろうなと思っているのだが、持て余すほどの大量のショウガが取れたので、種ショウガの保存に取り組む。

基本は昨冬と同じだが、こんかいはもみ殻を使ってみることにした。
・発泡スチロールの箱を用意。
・まずはビニールを敷き、そのうえに新聞紙を広げ、そこにもみ殻とショウガを混ぜて入れる。もみ殻はショウガの乾燥を防ぐためで、水をやって湿らせている。どれぐらい湿らせたらいいのか、それも試行錯誤のうち。
・ふたをして保存する。置き場所は台所隣のパントリー。

たったそれだけである。なんだよといわれてしまうだろうが、わたくしのノウミソではこれぐらいなことしかできない。

保存作業の結果、発泡スチロールの箱は大小4個になった。やっぱりことしは豊作だったのだとあらためて実感できた。このうち半分、いやそこまで望まないまでもせめて1割でも無事に冬を越してくれたら十分だ。そう願っている。


     
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ことしの新ショウガは最高の出来かなと

2018-11-07 | ショウガ


大豊作の新ショウガ

11月5日、霜が降りる前にと新ショウガを収穫した。一部を食用に、一部を来年の種ショウガとして保存する。

今年のショウガはすばらしい。家庭菜園をはじめて30年以上がたつ。長いことやっていながら、なかなか満足のいくショウガができなかった。やっとのこと、この3年ほどはこれならというショウガを育てられるようになった。ここにきて勘所がわかってきたのか。そのなかでも今年は最高の出来といっていい。にんまりである。

育て方は今年に限って特別なことをしたわけではない。いつもの通りでなのだが、種ショウガが違った。昨秋に収穫したものを種ショウガとして使った。はじめて種ショウガの保存がうまくいった。無事に冬を越すことができたのである。その種ショウガが豊作をもたらしてくれたのだから格別うれしかった。

収穫前の生育状態


ショウガの栽培はむずかしい。周囲の菜園を見ればわかる。家庭菜園だけを見ると、どこもたいがいは発育が悪い。これでは失敗だ。農家のショウガだってことしはよくない。それだけにわが菜園の生育の良さがきわだって目立つ。なんか自慢してるな。

かなりの量の新ショウガが取れた。こんなに取れてどうするのといわれてしまうほど。それとおまけみたいに種ショウガとして植えつけた古根ショウガ(ヒネショウガ)も。

ヒネショウガ

この新ショウガのうち半分は食べ、半分は種ショウガとして保存するつもり。たくさん取れたといってもショウガは主役になれないし、薬味でしか出番がない。大量に取れても使いみちが思いつかないし困ってしまい、持て余すのがおちだ。

そこはおいおい考えるとして、量を食べるなら甘酢漬けかなと、すぐに作った。これは酒のつまみになる。汚れや茶色い皮をそげ落とすのに手間がかかる。ネットで見ると、スプーンや包丁や割りばしといったものを使っているようだが、わたくしは爪である。これが一番小回りが利いていい。

収穫後すぐに作った甘酢漬け


食べるだけなら楽だけど、いちばん頭を悩ますのが種ショウガとしての保存である。種ショウガにするにはこの冬を越さねばならない。最難関だ。種ショウガの保存は次回に。


     
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キャベツー7月まきの収穫と8月、9月まきのいま

2018-11-04 | キャベツ

キャベツの7月まきが10月下旬から収穫できるようになった。タネは時期をずらしながら年に3回ー7月、8月、9月にまいている。ことしは9月に2回まいているから、合わせて4回になる。こうすることで来年の6月までキャベツが途切れることなく(たぶん)食べられるというわけである。大雑把で飽きっぽいのに、キャベツにかぎってはまめによくやるなと思う。

キャベツは防虫ネットのなかで育てている。防虫ネットをしないと無残としか言いようがないほど虫に食われてしまう。そこでタネまきから収穫までずっと防虫ネットの中で育てる。こうすることで殺虫剤は不要で、虫食いのないきれいなキャベツができる。しかし大量に作る農家では防虫ネットなんかしていられないから定期的に殺虫剤を散布せざるをえない。あれを見てしまうとどうも食べる気が起こらなくなる。

キャベツは8月まきが、寒い時期の収穫にあたるので一番長く食べられて重宝する。9月まきはいわゆる春キャベツになる。これは裂球が多くなり食べる期間が意外と短い。

キャベツは冷蔵庫の野菜室にいつもあるとなにかと重宝する。そしてよく食べる。それだからこそこまめに作っている。大物野菜だからすぐには食べきれない。同じ時期にほかのキャベツも大きくなるから、きまって食べるのに追われるてしまう。

夏から秋にまいてきたものはすべて順調に育っている。それぞれ少なくとも10株以上を育てている。全部でいま40株以上のキャベツが育っている。以下はそれぞれのいまの育ち具合である。

◇7月22日まき。これがいま収穫中のもの。防虫ネットだけで虫食いひとつなく見た目にもきれいに育っている。

◇8月18日まき。葉が巻きはじめている。

◇9月10日まき。

◇9月25日まき。9月10日まきとくらべてたったの2週間の差でしかないのだが、こんなに生育に差が出てくる。秋まきは、気温の低下がどんどんはやくなりいかに生育に影響するかがよくわかる。


     
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