30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

ここはひとつ騙されたと思って

2011-06-30 | その他

毎晩365日、清酒を飲んでいながら忘れてしまう。思い出したかのように久しぶりに「酒の話」。

紙パック入りの清酒がある。紙パック入りと聞いただけで、まったく拒絶して相手にしない人、そこまでしないまでも腰をひいてしまい手を伸ばそうとしない人、紙パック入りにこだわらない人ーと対応は分かれる。わたしは、手を伸ばそうとしない部類に入る。要は紙パックの清酒は飲まない。これといった理由はなく、食わず嫌いと同じであった。

かみさんが生協(パルシステム)に加入している。カタログを見ながら毎週食料品をはじめとする生活用品を注文する。酒のページもある。私の興味はこのページだけである。ふと眺めると「正雪・純米酒」(静岡県・神沢川酒造場)が載っていた。えっ、あの正雪があるの? 意外だった。値段は純米の1.8㍑が税込み1800円を下回る。紙パック入りだが、正雪の純米酒がこの値段か。ちょっとばかりためらったが、「ためしに一本注文してみてよ」とかみさんに頼んだ。

いま、私はこれが気に入って飲んでいる。ふだん飲みには十分にいけるのである。栓を開けたばかりのころは、さっぱりとして私にはもの足りなかったのだが、しだいに濃醇な味になってきた。味にぐっと幅が出てきた。残り少なくなってくるころには「うまいもんだね」と舌なめずりするほどの味になった。

清酒のうまさは、残念ながら基本的に値段で決まる。つぎは好みある。自分の好みの味なのかどうか。しかし、それだけではうまい酒とはならない。うまい酒となるのには体調が左右する。酒がうまいなあと感じるときは、体調がいいときである。この紙パック入りの酒がこんなにうまく感じるのはおかしい、よっぽど体調がよかったのだろうなと体調のせいにして、自分の舌をいくぶん怪しんだ。まずければすぐにやめるのだが、それからも「また一本注文しておいてよ」と飲み続けているのだから、しだいにこの酒が気に入ったのが自分でもわかってきた。

この酒の「性格」は静かな酒である。香りやインパクトはないが、飲むほどに味がそっと感じられ、飽きずについ杯を重ねてしまうから、飲んべえにはこわい酒に入る。醸造元に尋ねたら、精米歩合は70%、米は特定銘柄ではなく「国産米」、これで値段を押さえているという。かつては一升瓶だったが生協の箱の大きさの関係で紙パックのサイズにしたということだ。生協限定の紙パック入り清酒、ここはひとつ騙されたと思ってお試しあれ。

人は外見ではなく中身だとわかっているのだが、この歳になってもついそれを忘れがちになる。酒だってそうだ。しかし自分がうまいと思ったら、紙パック入りでも平気になったのだから、やっぱり酒だってそうなんだと酒に教えられた。というか、うまいとわかったらなんでもいいんだという飲んべえの節操のなさが出てきたのかもしれない。

いま「正雪・純米酒」とともに飲んでいるのが、「香住鶴・生もと純米」と「不老泉・特別純米」の2本だ。晩酌は、まずはビール、つぎにこのふたつのどちらかを飲み、最後は紙パック入り「正雪・純米」となる。


   

    

 


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夏野菜が取れだしたーナス、キュウリ、ピーマン、シシトウ

2011-06-29 | ナス

梅雨時の畑作業といえば、雑草取りである。単調で黙々とやるこの雑草取りが好きな人がいる。その気分はよくわかるのだが、やはり面倒くさい。それでもやらなければならない作業であるから、腰をかがめて根気よくやっている。雑草取りをした後に畑を見ると、、自分の努力の成果が目の前にあらわれ、きれいになっているのは気持ちがいいものである。しかし、ひと雨降ればすぐに雑草が大きくなるから、一回で終わりというものではなく、延々と続く作業なのである。

あまりやりたくない雑草取りの作業をしながらの楽しみは、夏野菜の成長だ。今月下旬から取れ出した。ナスにキュウリにピーマン、そしてシシトウの4種をまずは収穫できた。このあいだ植えつけたばかりなのに、もう収穫できるようになったんだと思いながら、いっぽうで7月に入ると秋冬野菜の準備に入るから、野菜を作ることはいつも季節の先を行く。それだけに年月の過ぎるのはとてもはやく感じる。いつもそう思う。次に取れそうなのが、エダマメ、トウモロコシそしてトマトかな。ここまではみんな順調に育っている。

この夏のわが菜園の野菜を挙げる。
アオジソ、インゲン、エダマメ、オクラ、カボチャ、キュウリ、クウシンサイ、ゴーヤ、シシトウ、ショウガ、トウモロコシ、トマト、ナス、モロヘイヤ、ミョウガ、ピーマン。スイカは今年もパス。なぜかと尋ねられるが、あまり食べないからとこたえる。


 

          

 


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ギボウシ(ホスタ)で庭づくり

2011-06-27 | その他

建て替えた家に住んで半年が過ぎた。あっという間だ。重機で掘り返されてしまった庭は、最初から作り直しである。これがなにかと手間と時間がかかる。狭い庭を見ながらあれこれ考えてみたものの、たいした知恵はなく、落ち着いた、できれば白い花だけが咲く庭がいいかなと思い至った。

狭いながらも2つのコーナーに分け、ひとつはすべてギボウシ(ホスタ)にした。春先から今日まで種苗店へ行くと野菜コーナーよりも真っ先にギボウシが売っていないかを探す。ギボウシといってもあまたの種類がある。ギボウシ初心者としては、とにかく売ってあるものから気にいったものを選ぶことにした。野菜づくりばかりでなく花づくりも好きであるから、じつに楽しい作業になった。

この3カ月で8種類ほどのギボウシを買った。それを次々と植えた。狭い庭でも、買ったギボウシの株が小さいから、植えたところでなんとも見栄えが悪くて、さまにならない。株が充実して大きくなるまで我慢である。いまはそうでも、あと3年待つと狭い庭いっぱいに葉を広げるようになるから、少しは見応えがある庭になる、と思う。そんなわけだから、神様、あと3年は長生きさせてくださいと、ひそかに心の中でねがっている。

ゴールデンティアラ

 文鳥香

パトリオット

フランシ―


オーレオマルギナータ

スジギボウシ

ワイドブリム

ゴールド・スタンダード


 

  

    

 


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ブルーベリー摘みを楽しむ

2011-06-26 | その他
 
近くに観光ベリー園がある。イチゴやブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリーなどのあのベリーである。
このベリー園は田んぼを埋め立て、いつのまにかできていた。のぞくと広い敷地にブルーベリーが植わっている。ベリー類が好きな私は興味があり、いつ開園するのだろうかと期待していた。ウオーキングのコースに近いこともあってたまに寄る。しかしいつも人影がない。のぞくとブルーベリーは確実に育っている。ここは観光ベリー園ではなく、直接お店に卸しているのかなとも思ったりした。

ところが一昨日のこと、あることから農家の奥さんと話していると「うちはブルーベリーも作っているよ」というではないか。もしかしたら? そう。これもご縁なんだろうなとつくづく思った。この農家があのベリー園のオーナーだった。
「しかし開園していませんよね」
「いや、もう摘み取りをやっていますよ」




それならとさっそく昨日、そのベリー園に行って摘み取りを行った。
このファームの名称は、「イイダベリーズファーム」。

電話:04-7131-7302
場所:千葉県柏市布施下256
わかりずらい場所だから、電話して行ったほうがいい。



料金は、入園料が500円。持ち帰りは100グラムにつき200円。
わたしは500グラムを持ち帰ったので、入園料500円+持ち帰り1000円(200円×5)=1500円となった。  

いま摘んで食べられるのは早生種だが、多くの品種があり、甘さ、香り、酸味が異なる多様な味にまずは驚いた。それらを口に入れながら摘んでいくのは楽しい。帰って、かみさんに話したら、それならケーキの仲間に声をかけて行きたいという。こんなところが近くにあるのはうれしいもので、地域住民である私もささやかながら応援したくなる。
 

 

     

 


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梅雨時の昼下がりに、梅とラッキョウの手仕事

2011-06-25 | その他

昨日からの続き。
梅酒に梅ジャム、それにラッキョウ漬け。梅雨時の静かな昼下がりにこんな仕事をしている。

黄熟した梅を入手できた。梅は傷みやすい。さっそくジャムづくりにとりかかる。ジャムづくりは年季がはいっている。手慣れた仕事だから手際がいい。あっという間にできてしまった。今回の梅ジャムの色合いがじつにいい。これだと、どう見ても梅ジャムというよりもアプリコットジャムだ。

何十年もジャムをつくっていると、鍋にあるジャムの分量を見て、瓶を何個用意すればいいのかぴたりと当たる。今回は瓶を6個煮沸消毒して用意していたらそのとおりになった。

6月はルバーブジャムとこの梅ジャムをつくり、5月はイチゴジャムをつくった。冷凍庫はジャムでいっぱいだ。在庫の量を見ると秋のユズジャムまでたっぷりとある。

けさはこの3種のジャムを食べ比べてみた。梅雨時だから酸味のきいた梅ジャムとルバーブジャムがすっきりとして口に合う。今回の梅ジャムは色合いばかりでなく味のほうもアプリコットジャムのようだった。

↓梅ジャム



↓ルバーブジャム                    ↓イチゴジャム 

  

ジャムのほうはさっさとできたのだが、かみさんのほうはジャムづくりに比べたら大変な作業だ。梅酒を作るには、梅を洗い、ヘタを取り、水分をペーパータオルで拭いている。一個一個だ。手間がかかるわけである。私も最後のほうをちょっと手伝って完了だ。 

ラッキョウ漬けの下準備は昨晩のうちに終わっているから、あとは漬け込むだけだ。これとはべつにもうひと瓶ある。こんなに漬けてどうするのといいたいのだが、食べてしまうようだ、というよりも知り合いに分けてしまうほうが多いのではないか。

これで梅仕事とラッキョウ仕事は終了。ジャムは冷凍庫へ。梅酒とラッキョウ漬けは食糧貯蔵庫へしばらく置く。じっとして待つだけである。


 

  

    

 


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梅雨時の手仕事ーラッキョウ漬け、梅酒、梅ジャムづくり

2011-06-24 | ジャム

梅雨時のいつもの手仕事が始まった。かみさんはラッキョウ漬けと梅酒づくりを、私は梅ジャムだ。なんか、おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに、といった感じになってきた。

梅ジャムをつくろうかと思ったら、目の前に梅が落ちていた。こんなことってあるのか、ふだんの行いがいいとこんな好運にぶつかるもんのだなと感心してしまった。きっと神様がおぜん立てをしてくれたにちがいない。かみさんがラッキョウ漬けをはじめたのをみて、そろそろ私も梅ジャムをつくろうかと思い始めた。ウオーキングでたまたま違うコースを歩いていたら、梅の実がいっぱい落ちていた。タイミングがよすぎる。肉厚で大きな梅だ。落ちていたのだから、青梅ではなく、黄熟した梅である。これはジャムにするには最適で、さあジャムにしてといわんばかりに目の前にあった。

道に落ちているから勝手に取っていいというものでもなく、どこかで見られているかもしれない。この年で泥棒呼ばわりされるのもなんだから、ちょっと離れているが、この梅の木の持ち主であろうと思われる農家に尋ねた。どうぞどうぞという。傷んでいないのを選んで拾った。それにしてもだ、妙にうまくいきすぎている。

秤ではかったら3キロあった。かみさんから「またジャムをつくるの。冷凍庫に入りきれないわよ」と、ぶつくさ言われるのは目に見えている。今回は少し減らそう。もったいないがあまりは捨てるほかにない。

かみさんは夜なべしてラッキョウ漬けの下準備をしていた。はたから見ていても面倒な作業だというのがよくわかる。きれいに洗い、根元と先端を切り落とし、さらに薄皮をむいていく。ラッキョウ漬けは私の晩酌のつまみになる。薄皮むきを手伝ったことがあったが、これは根気が要る仕事だなと思った。かみさんのラッキョウの塩漬けは、ぱりぱり感があるからうまい。グニャっとした食感のラッキョウだけはいただけない。

かみさんが買ってきた青梅は6㌔。私が拾ってきた梅よりもひと回り小さいが、さすがにきれいで見た目がいい。梅酒は、かみさんの晩酌用だ。私には飲ませてくれない。「だって漬けこんでから飲めるまで早くて6ケ月かかるんだから」という。飲んべえの私から見ても結構な量を仕込む。青梅のヘタをひとつひとつ取り除く。これも根気が要る仕事だ。

 


 

     

 


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早植えが奏功?のジャガイモ

2011-06-23 | ジャガイモ

20日に収穫した「男爵」に続いて、22日は「メークイン」と「キタアカリ」を掘り出した。両者ともすでに試し掘りをして出来具合の様子がわかっている。先に収穫した男爵の出来がいいのだから、両者ともに出来がいいのはある程度予想ができた。

まずはメークインだ。試し掘りでも気がついたことだが、型がそろっている、これだけそろっているというのは近年にない。種イモは同じ1㌔だが、男爵よりも収量が多い。30リットルの肥料の空き袋はパンパンに膨らんでいる。



メークイン以上に収量が多かったのが、最後に掘り出したキタアカリだ。こちらは大物が混ざっている。キタアカリは昨年から作り始めた。ほくほくしてうまかったので今年もということになった。

 



出来がいい要因はいろいろ考えられるのだが、昨年と明確に違う点は、早植えしたことだ。これが功を奏したのか。

これらを家に持ち帰り、物置の床に広げて乾かす。先に広げていたタマネギを大方片づけてからひろげたものの、物置に入りきらずに一部は「場外」で乾かさざるを得なかった。

タマネギとジャガイモのおかげで、わが家は一年でいまが一番食料の備蓄が多い。下の写真は物置の一部だが、足の踏み場をないくらいだ。食べ物に囲まれていると不思議と安心感がある。


  

    

 


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毎日がレタスサラダの大盛り

2011-06-22 | リーフレタス

 

気温が上がって、レタス類はトウが立ってきた。わが菜園のレタス類ーサニーレタス、サラダナ、グリーンレタス、それにこの玉レタスもおしまいである。いつも思うことなのだが、玉レタスの色合いがなんとやさしいことか。

レタス類も作り過ぎた。すべてが一度に大きくなるから、山盛りのサラダを食べるのに追われる。食べ続けているとさすがにあきてくる。少しでもあきないための決め手は、あたりまえだが味を買えること。それにはドレッシングが決め手かなと思う。ドレシングでも好きな味と嫌いな味がある。味に変化があると山盛りのサラダも食べてしまうものである。

だが、葉っぱだけのサラダは弱々しく頼りなげで食べている気がしない。歯ごたえのあるタマネギやキュウリを入れるとぐっと力強くなる。私はさらに由比缶詰所のツナ缶を盛る。ツナ缶なんて、と軽く見ていたのだが、この会社のツナ缶を昨年知ってからというもの、サラダにこれはお勧めだ。かみさんも気に入り、在庫がなくなると季節ごとに取り寄せている。

由比缶詰所

タマネギとジャガイモを収穫して、それにレタスが終わった。これからはいよいよ暑いのがお好きな夏野菜の登場だ。


  

         

 


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梅雨の晴れ間にジャガイモ掘り

2011-06-21 | ジャガイモ

ジャガイモを掘り出した。ことしのジャガイモはいいできである。シャベルで掘り起こしの作業をしていてもいい気分になる。今年は遅霜を心配しながらもいつもより早く2月19日に植えつけてしまった。ジャガイモは早植えして肥大期間を長くするのがいいのだが、その効果があったのだろうか。

ジャガイモは毎年そこそこに収穫できている。不作だったことは四半世紀ものあいだ菜園をやってきて一度あったきりである。もう何年前になるのだろうか、原因はわからないのだが、その年は周囲の畑のジャガイモはみな不作だった。失敗がないジャガイモ栽培だが、今年はいつもの年に比べてもなかなかのできである。

栽培したのは男爵、メークイン、キタアカリの3種。各1㌔の種イモを植えつけた。キタアカリは昨年から作っている。

まずは男爵を掘ってみることにした。3株ほど掘って出来具合をみる。形がそろっていて、収量が多いようだ。畑が雨にぬれて土が重いだけに真っ黒になって出てくる。



男爵をすべて掘り出した。たしかに形がそろい収量が多い。いうことなしである。1㌔の種イモから30リットルの袋いっぱいになるほどの量が取れる。



畑がぬかっているから、イモが泥だらけだ。持ち帰って乾かさないといけない。乾かす場所となる物置はいまタマネギを干しているからスペースはほとんどない。どうにか男爵だけは床に広げられそうだ。いまメークインとキタアカリを収穫したところで、持って帰っても乾かす場所がない。そんなわけできょうは男爵だけを収穫して、残りの2つの収穫は明日以降にした。

しかし、出来具合が気になる。そこで1,2株掘り出して見ることにした。

メークイン。これだけ形がそろっているのはめずらしい。



キタアカリ。昨年よりも大きいのにびっくりする。



残りのメークインとキタアカリも出来がよさそうである。
楽しみを残しておこう。


 

          

 


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夏を呼ぶトウモロコシのある風景

2011-06-20 | トウモロコシ

 

トウモロコシが梅雨空に向かって伸びている。縦に直線的にすくっと立った姿は、その周辺だけでもうっとうしさを払いのけてくれるようでいい眺めだ。

トウモロコシはいま交配の真っ盛り。雄穂の花粉が雌穂のひげ状の絹糸に降りかかり、受粉がおこなわれている。トウモロコシに、もじゃもじゃと細いひげ状のものがなぜあるのか、それがどんな役割をしているのか、菜園をやるまでは知らないというよりも無関心だった。絹糸の一本一本から実ができるのだと知ったとき、自然の営みの精妙さと不思議さに感動したものだ。

トウモロコシ栽培で気になることが2つある。
ひとつは株元から出るわき芽(分げつ)は取り除いたほうがいいのか、そのままにしておいたほうがいいのか。以前は取り除いていたが、取り除かなくても生育に影響がないというのでいまは放任している。
もうひとつは1株に雌穂が複数つくが、1番上の雌穂を残して2番目以降の雌穂を取り除いたほうがいいのか。これも取り除く必要がないというのでそのまま「無除房」の状態にしている。
どちらも、私のような横着者には手間がはぶけて楽である。

しだいに雌穂が充実してくると、鳥と獣がこれを狙う。鳥はカラス、獣はタヌキにハクビシン。これからは侵入できないように対策を考えなければいけない。手を抜くと食い荒らされてしまうからだ。面倒だなと思いながら寒冷紗などで全体をすっぽりと覆ってやらないといけない。


 

          

 


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赤くなるのを待つトマト

2011-06-19 | トマト

 

 

遠方からかみさんの女友達5人がやってきた。クソジジイがいると遠慮するだろうから外出した。あいくにの雨だ。雨の降る中を歩くのは好きだからいっこうにかまわないのだが、さてどこへ雲隠れしようかと思いながら、電車で隣の柏市まで行くことにした。隣町でも防災無線が聞こえてきた。やはりここでも「老人が行方不明です。こころあたりのかたは近くの交番までお知らせを」と、服装などの特徴を説明しながら呼びかけている。私も外出するのが好きだから早晩こうなるのだろうが、畑に行ったまま帰って来ないことになったら、警察に捜索願いを出すかみさんは私の特徴をどのように説明するのだろう。こんなアナウンスが流れるのか。「身長は170㌢ぐらいの中肉中背で頭は白髪。ハンチングをかぶり、メガネをかけて、口ひげをはやしています。出かけた時の服装は黒のTシャツに、ズボンは黒のジャージー、靴は黒のスニーカー」。これで「わたし」のすべてが終わってしまう。外見の自分を説明すると、こんなものかと自分でないようで、なんとも心もとないことがわかる。「シブくて、いい男です」なんてアナウンスできないものね。

トマトが実をつけてきた。写真は上から大玉、中玉、ミニの現在の生育状態である。なにかと面倒だなと思いながらも、放っておくとトマトハウスの中は狭いだけにわき芽が伸びてジャングル状態になる。こまめにわき芽をかき取り、さらに伸びるに従い枝を支柱にヒモで結び付けている。それに実がなってきたので追肥をしてやった。

トマトは、生育の様子を見ながら定期的に面倒を見てやると、きちんと実をつけてくれる。トマトハウスを建てたり、支柱を立てたりと植えつけるまでは大変だったが、植えつけてしまえば、そんなに手間ががかからないで実をつけてくれる。これからは赤くなるのを待つだけである。


 

         

 


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冬に備えて長ネギの植えつけ

2011-06-18 | 冬ネギ

冬に食べる長ネギの植えつけ時期になった。

タマネギの後作に、さっそく長ネギの九条太ネギと赤ネギの2種を植えつけた。苗は昨年秋と今年の春先にタネをまいて育てたもの。わが菜園の冬ネギは今年も下仁田ネギ、九条太ネギ、赤ネギの3種で、これらが定番になりそうである。下仁田ネギは隣のウネで(写真左)で順調に育っているから、うまい具合に3種の冬ネギが一個所にまとまった。

九条太ネギと赤ネギは葉鞘部の白いところを土寄せしながら伸ばす根深ネギだ。収穫する12月までに徐々に土寄せをしていく。そのため溝を30センチの深さに掘らなければならない。この溝掘りは根深ネギ栽培で一番頑張らなければならない作業だ。うまい冬ネギを食べようと思えば、これくらいの「重労働」は覚悟しないと神様のバチが当たる。

ことしも全く反省の色が見えない。相変わらずというか、ことしも50坪程度の菜園面積に冬ネギが占める割合が大きくなった。昨年も同じことをした。作り過ぎたとわかっていたのでどんどん近所に分けても結局は残して無駄にした。その反省から今年は植えつけ面積を抑えようとしたのだが駄目だった。どうしても苗を処分できないからある分だけ次々と植えつけてしまう。それでもまだまだ苗は驚くほど残っている。もう狭い菜園は手一杯だ。さてどうしようか。

溝を掘ってから、そこに腰を落として苗を5センチ間隔にできるだけまっすぐに立て、根のところだけにほんの少し土をかぶせていく。そんな作業がずっと続いた。いささかうんざりしてきた。立ち上がって腰を伸ばした。植えつけが済んだ畑を見ながら「やっぱり植えつけすぎたかな」と。


 

          

 


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苦心して物置に干すタマネギ

2011-06-17 | タマネギ

6月13日に抜いて収穫したタマネギ。根と葉を切って畑で乾燥させていた。天気予報では17日から雨になるというので、きのう16日に家に持ち帰った。持ち帰るため袋に詰めながら数えてみると、小さなものをのぞくと目標の300個に少し足りなかった。予報通り、夕方から雨が降り始めた。

栽培したのは「奥州」「O・L黄」「湘南レッド」の3種のはずだが、形が違うのが混ざっていた。奥州、O・L黄ともに球形だが扁平なものがあった。これはなんだろう。そうだ、品種は不明だがもらった苗を少しばかり植えたんだ、と思い出した。これで今年は4種になった。写真上の右上から時計回りに、品種不明の扁平型、湘南レッド、奥州、O・L黄となる。扁平型のタマネギは貯蔵期間が短いから、まずは前2者から食べていくことになる。

さて問題は、家に持ち帰ってこれから干す場所の確保だ。小さな物置を整理して、床に転がした。通り道だけは少しあけて、重なることがないように物置の床いっぱいに入れることができた。

これでひと安心だが、物置にいつまでも広げて干しておくことができない。ジャガイモがいつでも収穫できる状態にあるからだ。いまジャガイモを収穫すると干す場所がないから、まずはタマネギを1週間ほどここで干して箱に収納して、それからジャガイモを収穫してここで広げて乾かすことになる。狭くて苦心しているが、なんとかなるだろう。


 

          

 


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梅雨はルバーブジャムづくり

2011-06-15 | ルバーブ

梅雨ともなれば毎年6月に作るのがルバーブジャム。作り始めてからかれこれ四半世紀になる。ことしもいつ収穫してジャムをつくろうかと楽しみにしていた。

ジャムづくりはかみさんには不評である。冷凍庫がジャムで占領されるのを嫌うからだ。「またジャム? もう冷凍庫はジャムでいっぱい。これじゃほかの冷凍食品がはいらないわよ」。そんな嫌みをいわれながらも、今年もルバーブジャムづくりだ。こんな楽しみをかみさんの小言でやめるわけにはいかない。そうだ、きょうはかみさんは夕方まで留守をする。そのすきにつくろう。

畑でルバーブを収穫する。昨年の夏の猛暑でたった一株しか残っていない。これを大事にしないといけないのだが、ことしの夏に枯れてしまうと、タネから育てることになる。収穫できるまでに2年ほどかかるから、それまではルバーブのジャムは食べられなくなる。

畑の帰りに八百屋に寄ってレモンを一個買う。

さあ準備万端、台所に立ってスタートだ。作り方はいたって簡単。作り慣れていることもあってか、自分でいうのもなんだが見ほれるほど手際がいい。台所にいい香りが満ちて、あっという間にジャムができた。さっそくに味見する。うーん、この口に広がるさわやかさ。上品な酸味がルバーブの持ち味で、私の好み。梅雨のうっとうしさを一時吹き飛ばしてくれる。
ルバーブジャムの作り方

ルバーブを栽培しているのを見かけることはない。ところがつい最近のこと、近くの菜園を見て回ったら、あら珍しや、ルバーブを発見。同好の人がいてくれたことがなんともうれしく、つい声を掛けてしまった。

5月にイチゴジャムをつくったばかり。「また作ったの…」。かみさんに見つかる前に、知らん顔して冷凍庫にしまってしまおう。


 

 

          


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タマネギ収穫、貯蔵をどうするか

2011-06-14 | タマネギ

梅雨に入り、晴耕よりも雨読の時間が多くなった。最近気に入ったのが南木佳士著「山行記」(山と渓谷社)と「草すべり その他の短編」(文芸春秋)。昔の話だが、この作家が芥川賞を受賞したとき同じような年齢なので注目したことを覚えている。このあいだ、新聞で「山行記」の書評を見つけ、山歩きをはじめたことを知った。東信州に住んでいるというから浅間山と八ケ岳は目の前にある。しかしこの作家と登山がどうも結び付かないまま期待しないで読んでみたのだが、意外にも一気に読んでしまった。山を歩くことの目的は十人十色だが、心の平安を得ることができることに大いに共感する。

タマネギを昨日抜き取った。夜来の雨で畑はぬかっていた。この先、週の半ばまで天気は持つというので収穫に励んだ。出来はいい。タマネギの出来が悪いというのは幸いにもこれまで経験したことはない。苗づくりだけに注意を払えば(じつはこれがむずかしいのだが)あとはあまり世話が焼けることもなく作ることができる。

タマネギは毎年300個ほど作る。昨年11月に植えつけたのは、「奥州」200本弱、「O・L黄」100本、「湘南レッド」25本。奥州は自家苗、あとの2つは買った苗だ。タネをまいたのが昨年9月初旬だから、収穫まで9カ月ほどかかっている。

「収穫したら葉を束ねて風通しのいいところにつるして干す」とあるのだが、その場所もスペースもない。昨年まではそれができる物置があった。家を建て替えてから物置は作ったものの小さくてスペースはわずかしかない。

さて今年からどうするかだ。まず抜いて葉と根を切った。葉を切るときはあまり短く切らないほうがいい。長めに残す。あまり短く切るとそこから腐るからだ。そのまま畑に置いて2,3日乾かす。それから家に持ち帰るのだが、まずは物置を整理して床に所狭しと転がしておき、乾いたところで、ダンボール箱に入れて保存するつもりでいる。これでいいのかどうかわからないが、いま考えられるのはこの程度だ。収穫したタマネギは11月から12月まで貯蔵できる。


 

         

 


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