30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

フィレンツェナスって何者?

2021-08-30 | ナス

これがフィレンツェナス。イタリアのあのフィレンツェである。重さは300グラム

長年畑をやっていると、いずれの品種も「昔の名前で出ています」といったものばかりになりがちだ。たまには新しい品種に挑戦するとこれがいい刺激になるのだが、それも一時のことで翌年には元に戻っている。同じ品種になりがちなのは、育て方がわかっているということが理由にある

わが菜園に行く途中に新しい品種の野菜ばかりを作っている農家がある。まず聞いたことがないような珍しい野菜ばかりで、へえと感心してみている。

「これは丸ナス?」
「いや、フィレンツェナス」
「フィレンツェってあのイタリアの」

よもやここでフィレンツェが出てくるとは思ってもみなかった。それもナスにである。伝統野菜には産地名がついているものが多い。このナスもたぶんそうなのだろう。

このナスは日本のナスと違って中身は固く、グリル専用だという。ものは試し、食べてみようかと思った。あいにく金を持ち合わせていなかった。29日に通りかかるとちょうど収穫してるところ。お金を持っていたので1個買った。150円だった。家に帰って量ってみるとちょうど300グラムあった。

ネットで「フィレンツェナス」と「フィレンツェナスのレシピ」を検索した。かなり以前から登場している。「世界で一番うまいナス」という紹介記事まであった。ちなみに知り合いの女性はこのナスを知っていた。わたくしだけが知らなかった?

レシピの中で一番調理が簡単なフィレンツェナスのグリルなるものをえらんで作ってみた。いわゆるナス焼きであろう。

フライパンでニンニクをオリーブオイルでいため、そこに横に厚さ2センチに輪切りにしたものを入れ、中火でじっくりと両面を焼く。塩をかけて食べる。とろけるチーズもいいとあったのでこれもためす。焦がしてしまった。トロッとしてクリーミーな食感だ。ぺろりと食べてしまった。米ナスに似ているなと思った。

・・・・
この日の夕ご飯のおかずはナス尽くし。このフィレンツェナスのグリルに加えて、肉とナスの醤油炒め、それにナスの漬け物であった。わが菜園のナスはまもなくおわる。下は28日収穫の千両ナスと長ナス。この夏は例年になく毎日のようによく食べた。だいぶ重宝した。


2021年の読書
2021年8月の読書
・三体Ⅲ 死神永生 下(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・三体Ⅲ 死神永生 上(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・星落ちて、なお (澤田瞳子著、文藝春秋)

2021年7月の読書
・テスカトリポカ(佐藤 究著、KADOKAWA)
・台北プライベートアイ(紀 蔚然著、舩山むつみ訳、文藝春秋)

・・・・・・
今年前半期(1月から6月)で心に残ったのは次の3冊。「
死の棘」(島尾敏雄著・新潮文庫)、「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房)、「サガレン」(梯 久美子著・KADOKAWA)。「死の棘」は年寄りにはつらかった。40歳前後で読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。

2021年6月の読書
・自転しながら公転する(山本文緒著、新潮社)  
・俺と師匠とブルーボーイとストリッパー(桜木紫乃著、KADOKAWA)
・流人道中記・下(浅田次郎著、中央公論新社)
・流人道中記・上(浅田次郎著、中央公論新社) 

2021年5月の読書
・続・用心棒( デイヴィッド ゴードン著、 青木 千鶴 訳・早川書房)   
・用心棒(デイヴィッド ゴードン著、青木 千鶴訳・ 早川書房)
・特捜部Q―アサドの祈り( ユッシ エーズラ・オールスン著、吉田 奈保子訳・ 早川書房)

2021年4月の読書
前月の続きで島尾敏雄の「死の棘」を読んだ。感想はといってもすぐに言葉がみあたらない。読み始めてすぐにミホの言葉がいちいち胸に深く突き刺さった。いまさらわが身を反省しても遅いのだが。「パディントン発4時50分」は若いとき読むつもりでいたのを何十年後の白髪の年寄りになったいま手に取った。

・パディントン発4時50分( アガサ クリスティー著、 松下祥子訳・ハヤカワ文庫)
・レストラン「ドイツ亭」(アネッテ・ヘス著、森内薫訳・河出書房新社)
・死の棘(島尾敏雄著・新潮文庫)

2021年3月の読書
1月の梯久美子著「サガレン」が気に入ったようだ。同氏の本を読んでみたくて代表作「狂うひと」を手に取った。これが大部だった。これを読んだら島尾敏雄の世界に入らざるを得ない。3月はもっぱら島尾敏雄であった。仕上げ?にいま「死の棘」を読んでいる。

・震洋発進(島尾敏雄著・潮出版社)
・魚雷艇学生(島尾敏雄著・新潮文庫)
・出発は遂に訪れず(島尾敏雄著・新潮文庫)
・島尾敏雄(ちくま日本文学全集)
・狂うひと-「死の棘」の妻・島尾ミホ-(梯久美子著・新潮社)

2021年2月の読書
2月はコロナ渦、花粉症、農閑期、厳寒期と重なって家にこもりがち。楽しみは、1月と同じく読書、それに全豪オープンの大坂なおみ選手のテレビ観戦だった。

・ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房) 
・汚れた手をそこで拭かない(芦沢 央著・文藝春秋) 
・推し、燃ゆ(宇佐見 りん著・河出書房新社)  
・インビジブル(坂上 泉著・文藝春秋)  
・心淋し川(西條 奈加著・集英社)

2021年1月の読書
コロナ渦と農閑期で読書に専念。ひと月でこれほど読むなんてと驚いている。
「サガレン」の第2部は読んでいて気持ちがいい。

・パチンコ・下( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
・パチンコ・上( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
 ・ニッケル・ボーイズ (コルソン・ホワイトヘッド著・早川書房)
・八月の銀の雪(伊与原新著・新潮社)
・窓辺のこと(石田 千著・港の人)
・サガレン(梯 久美子著・KADOKAWA)
・キリン解剖記(郡司芽久著・ナツメ社)
・アンダードッグス(  長浦 京著・ KADOKAWA)

⇒2020年、2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書一覧


      
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植えつけて1週間の秋作ジャガイモが気になって

2021-08-29 | ジャガイモ


猛暑で大丈夫かと掘り出してみた8月22日植えつけのジャガイモ

<前回記事=8月22日に植えつけた秋作ジャガイモ

夏野菜がしだいにおしまいになってきた。8月28日現在、収穫できるものはナス、ピーマン、オクラ、ニンジン、それにゴーヤー。夏の終わりに、これだけでも収穫があるのはありがたく、ゴーヤーとピーマンは炒め物に、ナスは炒め物と漬け物にと、毎日同じ野菜が続くがいずれも好きなだけに苦にならない。

8月26日から28日まで猛暑が戻ってきた。特に26日がきつかった。クーラーは嫌いなためふだんは使わないがさすがにこの日はスイッチを入れた。この夏はじめてのクーラーだった。

この猛暑のため8月22日に植えつけたジャガイモが気になった。なるようになるさと放っとけばいいものを、いったん気になりだすとどうにも止まらない。

そこで1個だけ掘り出してみた。すでに根が伸び始めていた。異常はない。植えつけてからたった1週間だから異常がないのが当たり前だが、こうして点検して異常なしとわかると安心する。

種イモはデジマとアンデス赤を各16個植えつけた。どうにも半端な数字だ。そこで両方とも追加して各20個とした。デジマとアンデス赤はすでに芽が出てきたから、同じ6月に収穫した男爵やメークインよりも先に食べないといけない。

・・・・・

28日、この夏最後の冷やし中華となった。昼飯は毎日麺類ばかり。冷やし中華は、付け合わせとなるキュウリとトマトの収穫がすでに終わっている。最後の冷やし中華にと知り合いの農家からほんのわずかいただいてきた。


      
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ちょっと早いかなと、8月22日に秋作ジャガイモの植えつけ

2021-08-23 | ジャガイモ



種イモはことし6月に収穫したものを使う。デジマ(上)とアンデス赤(下)

=8月22日現在

↓↓こちらは昨年11月に収穫したもの。芽がかなり伸びている。
試験的に植えつけてみた=8月22日

8月22日に秋作ジャガイモを植えつけた。予定では9月上旬にするつもりでいたが、いつものせっかちでやってしまった。ことしに限っては理由があった。

今年は種イモの出芽が例年以上に早かった。8月の中旬に確かめた時点ですでに芽が出ていた。ことしはかなり珍しい。これなら植えつけてしまおうと思ったわけである。

種イモはデジマとアンデス赤の2種類。6月に男爵やメークインとともに収穫したものを貯蔵してきた。この2種類は休眠期間が短く、休眠期間が長い男爵やメークインに比べて出芽が早く、秋作に適している。

植えつけた種イモはデジマが16個、アンデス赤も16個とした。それに昨年11月に収穫して物置に貯蔵していた同じ品種のものを試験的に植えつけてみた。芽がかなり伸びている。たぶん期待できないと思ってはいるがのだが。

春作はどこの家庭菜園でもつくるが、秋作となると周辺では知り合いの農家とわたくしのところだけ。理由は簡単、むずかしいからである。春作は初級でだれにでも簡単にできるが、秋作となると、この知り合いの農家でも満足にできないほどだから、上級以上の腕が求められる。

わたくしの経験でいえば、秋作のビギナーズラックは期待できないだろう。3,4年は苦労するはずだ。だからといってそれから毎年真っ当なジャガイモができるとはいえない。いろいろな要因が重なり、毎年同じ条件でやれるとはかぎらないというのが理由だ。いまでも苦労している。

秋作の種イモは切って植えつけると腐敗しやすい。そのため分割しない。50グラムの前後のイモを選ぶ。それでも腐敗する種イモがでてくる。ほかが出芽しているのに、芽が出ていないところがあればすぐに掘り出してみる。きっと腐敗しているはずだ。掘り出して予備のイモを植えつける。これは早めの対応が必要になる。

というのも、秋作は植えつけの適期が限られている。時期が遅れるとたいがいは十分な大きさに育たず冬を迎えてしまう。家庭菜園なら植えつける種イモの数は多くないはずだから、まめにチェックして早めに対応することができる。

秋作の作り方をいろいろ試してきた。もともと秋作の指南書は少ない。ネットや本で紹介されているものはあらかたやってみた。うまくいったもの、失敗したもの。結局は自分なりに工夫するしかない。



いまは最初にもどっている。黒マルチをはり、30センチ間隔で10センチの深さに植えつけている。収穫まで黒マルチは取りのぞかない、春作で行う土寄せもしない。

収量は春作の半分ぐらいか。それでも秋作をするのは、苦労するのが楽しいからだ。ノウタリンなりに工夫してうまくできたときは素直によろこぶ。

それにもうひとつある。半年ごとに新鮮なジャガイモが食べられること。6月収穫の春作だけなら11月に芽が出て質ががくんと落ちる。秋作をすることで、11月から12月に新鮮なジャガイモが得られることがうれしいのである。


      
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8月18日にブラックのジョーという名のカボチャを収穫

2021-08-19 | カボチャ

<ブラックのジョーの前回記事(7月27日付)

8月18日にブラックのジョー(サカタのタネ)という名のカボチャを4個収穫できた。いずれもカボチャらしい姿をして見栄えがいい。このほかにも4個ほど小さいのが育っている。これらは収穫できるまで大きくなるのかあやしい感じだ。

カボチャの収穫のサインは、果梗部がコルク状になったら。耳にタコができるほど聞いている。完全にほったらかしにして育てていたのに、収穫がまじかになると畑に行くたびに足を運んでは様子を見る。せっかち人間はじっと待つというのが苦手だ。まだか、もう少し待つかと自分に言い聞かせる。翌日も同じセリフをつぶやきながら去る。

それだから、完熟果実になったものを収穫できかというとかなり疑問だ。やや早どりか。その可能性はある。しかし収穫してしまったものはどうしようもない。

この品種はサカタのタネのHPを見ると、名前の通り黒々として、そのうえつやがあるようだが、わが菜園のものはいたって普通のカボチャである。

このカボチャの重量は2キロ前後が標準だという。量ってみると、1.8キロ、 2.0キロ、2.4キロ、3.0キロ。サイズがそろっている。3キロのものは別格でさすがにどっしりとした重量感がある。

すぐには食べない。台所隣りのパントリーに1カ月間ほど転がして乾燥させる。

カボチャには当たり外れがある。外れはどうにも食えない。いかに立派に育ってもうまくないといけない。これはカボチャにかぎったことではないが、うまいカボチャになかなか出合えないから、今年のカボチャはどうか、と余計に期待が大きくなってしまう。


      
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トマトは長雨でみんな実が割れて腐り始めた

2021-08-18 | トマト

6月にわき芽を挿し木して育ててきたトマト
8月12日からの長雨で、実が割れ腐り始めてきた

今朝はやっとお天道様が出てきた。当地では12日から雨が降り続いていた。夏が終わってしまったかのような気にさせられる。それなのにいまだに夏山を歩いていない。この夏も機会を逸してしまったか。それに、ここにきて緊急事態宣言の対象地域が拡大され、県をまたいでの移動がますます制限される。北アルプスの天気予報はいまもずっと雨マークだ。夏山はだめかなとあきらめたのか、それならと気が早いことに秋山の計画をはじめた。9月末になると高山は紅葉シーズンを迎える。昨秋歩いた北アルプスの涸沢カール、肝心の紅葉はいまひとつ冴えなかった。わたくしが歩いたのが10月6日、その翌7日に同じコースを歩いた方の動画を見つけた。なかなかのものじゃないかと、記憶を新たにした。

トマトはこの長雨ですべての実が割れてしまい、腐り始めた。これだけ雨が降ると水分が多すぎて裂果するのだという。これで5月上旬に植えつけたトマトはすべておしまいになった。

こうなると、せっかちだから昨日の午後から粗末な屋根なしトマトハウスを解体し始めた。

この夏はトマトの収穫はかなりのものだった。いやというほどできた。わたくしは食べないからすべて食べてもらった。相手もトマトばかりでは飽きるだろうから、わたくしもすこし食べた。完熟するまで待って収穫したものばかり。これなら食べられる。うまいと思った。

トマトはあまり食べといいながらも、なにを思ったのか、6月にわき芽を挿し木して6株ほど植えつけた。8月中旬から収穫できると踏んでいた。見込みより遅れたが一部が色づいてきた。そこにこの長雨だ。こちらも実が割れて一部が腐ってきた。収穫は期待できそうにもない状態になっている。

冷蔵庫の野菜室にトマトがわずかにある。これを食べればトマトとはお別れになる。


      
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8日の台風の雨でナスは息を吹き返した

2021-08-13 | ナス


8月12日収穫のナス3種。千両ナス、長ナス、米ナス

ぼやく毎日だ。コロナワクチンの2回目接種は7月4日にすんでいる。これで少しは安心して外出できると思っていたら、2回目接種したからといって安心はできないという。戸惑いというか落胆というか。それにいまは爆発感染中というから、家の中にじっと閉じこもっているのがいちばんの安全策とわかっていても、そうしているうちに夏の楽しみが消え失せてしまいそうだ。さらにわたくしの気持ちを見透かしたかのように天候不順が続いている。天気予報を見ながら、毎日予約とキャンセルを繰り返す日々。踏んだり蹴ったりの夏。毎日が日曜日の身なのだから、なにも慌てることもないだろう気を取り直してみるものの、8月はすでに半ばである。

わが菜園のナスはいまが旬を迎えている。うまい時季を迎えている。8日の台風の雨でナスが息を吹き返しきた。それまでは日照りが続き、ナスの生育がバッタリと止まってしまい、質もかなり悪い。水がないとナスはうまくない。大雨の後のナスは急にみずみずしさを取り戻し、皮の色つやが違ってくる。それには毎日水やりをすればいいとわかっていても、潅水施設がないからそれはできない。天の恵みが頼りである。

ナスは3種。千両ナス、長ナス、米ナス。千両ナスは7月に更新剪定している。この時季のナスの収穫を終えれば、たぶん8月いっぱいでナスはおしまいになる。9月上旬まで食べられるかどうか。

昨晩は、米ナスで味噌田楽を作った。もちろんいつものようにパソコンでネットのレシピが先生となる。便利になったものだとネットのレシピには感心する。レシピ通りに作ればほどほどにうまいくできる。はじめてつくるものはこのネットのレシピが頼りである。年寄りには重宝する。こんかいは結構手間がかかるものと思っていたが、なに思いのほか簡単に手早くでき、食べてうまかった。そうなると腕がいいからだと勘違いしながらも素直にうれしいものである。


      
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黄金マクワウリは、なんと金のたまごというスイカだった

2021-08-10 | その他

これが小玉スイカの金のたまご。皮は黄色く果肉は赤い

てっきり黄金マクワウリだと思っていたのが、なんとスイカの「金のたまご」だったという話。

スイカは嫌いではないが食べない。菜園を35年以上やっているがスイカは2度ぐらい作ったきりで、もう何十年も作っていない。その代わりといってはなんだがマクワウリは気に入っている。

↓こちらは7月下旬に収穫した黄金マクワウリ

マクワウリは毎年1、2株をタネから育てている。今年は手を抜いて苗を1株だけ買って植えた。品種は黄金マクワウリ。7月下旬には収穫できた。スイカは食べないのにマクワウリは食べる。どうしてスイカとマクワウリを比べるかといえば、厳密には別物だけど同じウリだという単純な理由?からで、マクワウリの控えめな甘さと香りが好きだ。女性の好みもそうで、人それぞれの好みといえばそれまでだが、なんかそれが好きなようである。

昨9日のこと。ウォーキングでたまたま通りかかった農家の畑に大きな黄金マクワウリがごろごろ転がっている。わが畑のものより一回りも二回りも大きい。そこで雑草取りをしていた婦人に声をかけた。
「立派なマクワウリですね」
「いえ、これはスイカ。金のたまごというの」

色と形からてっきり黄金マクワウリとばかり思っていたのに、よもやスイカだとは。これには驚いた。皮は黄色く、果肉は赤いという。初めて聞く名前であり、実物も見るのは初めてになる。スイカなんだと感心して眺めてしまった。たしかに形は金のたまごだが、大きさは卵の10倍以上あるだろう。

滅多にない機会だ。現金を持っていたから、1個を売ってくれないかとお願いした。1個ならどうぞとただでいただいてしまった。なんか無心をしてしまったようだ。

その帰りに知り合いの農家の人に会った。この人はこの金のたまごを知っていた。それもなんと、このスイカはシャリ感があって好きだという。知らないのはわたくしだけかと思ってしまう。

帰ってすぐに「スイカ 金のたまご」でネット検索した。トキタ種苗が育成したもので、同社のHPにはこうある。

「果重2.5-3.0kgの黄皮・赤肉の小玉。果形は長楕円形の枕型。果皮は美しい黄色に、若干濃い縞が細く入る。肉質はややしまり、シャリ感があり、切ったときの香りが強い。二人で食べきれるサイズです」

スイカは食べないと言いながらも、めずらしさもあってこれは食べてみることにした。すぐに冷蔵庫に入れ、夕ご飯の後に食べた。この夏のスイカは7月に農家からいただいたものを食べたが早どりで水っぽくまずかった。それに比べたら各段にうまい。たしかにシャリシャリとした食感で食べやすい。しかしどういうわけかスイカは2、3切れ食べるとすぐに飽きてしまうのである。今回もそうだった。


      
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キャベツー7月末に1回目の種まき

2021-08-09 | キャベツ

ブログを1週間ぶりに更新した。7月は書き疲れたのか、猛暑でばてたのか。それとも五輪観戦で忙しかったのか。

8月初めにウォーキングの道すがら、カブトムシのオス2匹を捕まえた。この2匹はたまたま見上げた木にいたもの。毎年なぜだがカブトムシがわたくしの前に現れる。昨夏もオス2匹だった。以前はメスが多かったのだがこのところオスばかり。じじいになってもカブトムシを捕まえるのは楽しい。近所の小学生にプレゼントした。

7月下旬にタネをまいたキャベツ、8月8日現在

昨8日の台風は恵みの雨をもたらしてくれた。このところ雨乞いをしたくなるほど菜園はカラカラに乾燥していただけにこれはありがたかった。

秋冬野菜の作付けを考える時季。7月中旬のニンジンに続いてこんどは7月末にキャベツのタネをまいた。

苗床にタネをまいて、本葉が出たら定植するというやり方。毎年同じことを繰り返している。

タネは、7月末、8月末、9月末の3回に分けてまいている。9月末まきが春キャベツになる。これで10月から来年4,5月まで食べ続けることができる。

暑い時季のキャベツは虫がつきやすい。殺虫剤を使いたくないので5月から10月までの5,6カ月のあいだはキャベツの収穫はない。あれば重宝するのだが、その間は買って食べようとはしない。

たまに買うことはある。これがどうもいけない。うまいキャベツに出合うことがない。うまいのなら高くてもいいのだが、近くのスーパーのものは硬くて食感が悪く、それ以上にうまくない。いつも途中で捨ててしまう。買っていくひとはうまいと思って食べているのだろうか。こんな経験があるから、キャベツだけはわが菜園のものにかぎると思っている。


      
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7月14日タネまきの秋冬どりニンジン、1週間後に発芽がそろった

2021-08-02 | ニンジン

ニンジン栽培の腕の見せ所は発芽をそろえること

発芽がみごとにそろった夏まき秋冬どりニンジン

梅雨明け後は晴天が続いたのに、ここにきて天候不順。それだけに、梅雨明け早々に行った梅干しの土用干しはうまくいったなと。かなりのせっかちだが、たまには功を奏する。

夏山の天気も思わしくない。かみさんは7月末から北アルプスの南部を4泊5日で歩いている。天気予報では雨マークがあるのに出かけた。一方、わたくしが予定している北アルプスの北部はさらに悪い。連日雨マークだ。これでは行く気がしない。この2、3年は行こうと思い立ったらどうしたわけか雨とか台風になる。これが繰り返すと意欲がそがれて、いつのまにか夏山が終わってしまうというパターンだ。年をとると雨の山行はつらい。山の雷は自分を狙っているようで恐怖だ。この1週間の予報も雨マークが連続している。さらにまたもや緊急事態宣言で都府県をまたいでの移動自粛。迷うばかり。

7月14日にタネまきした夏まき秋冬どりニンジン。1週間後には発芽がそろった。自信を持っているとはいえ、乾燥を防ぐためベタ掛けしている黒い寒冷紗を取り除くまではいつも不安でいる。もちろん気になるのでどんな具合かなとときどきめくっては観察する。

15センチ間隔の穴あき黒マルチを敷き、100個の穴にタネをまいた。95%、すなわち95個の穴から発芽すれば成功としている。今回はまさに95個の穴から発芽して、5個の穴から発芽しなかった。これから間引きしながら、一つの穴に1本を残していく。ということで秋冬には最大95本の収穫ができるかなと、とらぬ狸の皮算用である。

ニンジン栽培の腕の見せ所は発芽をそろえること。発芽がそろえばニンジン栽培は成功したも同じ。うまくいった。これで安心となる。だれもほめてくれる人がいないから、いつものように一人自画自賛。

この夏はタネまききがいつもより遅れた。収穫は11月の見通し。我孫子市は東葛地域の北部、農家の人に尋ねると、年末にニンジンを出荷するにはタネまきは8月初旬が期限だという。

ニンジンは秋冬野菜のタネまきの一番手。7月末にキャベツのタネをまいた。8月はハクサイ、ブロッコリーそれにキャベツの2回目の種まきとなる。


2021年の読書
2021年7
月の読書
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・・・・・・
今年前半期(1月から6月)で心に残ったのは次の3冊。「
死の棘」(島尾敏雄著・新潮文庫)、「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房)、「サガレン」(梯 久美子著・KADOKAWA)。「死の棘」は年寄りにはつらかった。40歳前後で読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。

2021年6月の読書
・自転しながら公転する(山本文緒著、新潮社)  
・俺と師匠とブルーボーイとストリッパー(桜木紫乃著、KADOKAWA)
・流人道中記・下(浅田次郎著、中央公論新社)
・流人道中記・上(浅田次郎著、中央公論新社) 

2021年5月の読書
・続・用心棒( デイヴィッド ゴードン著、 青木 千鶴 訳・早川書房)   
・用心棒(デイヴィッド ゴードン著、青木 千鶴訳・ 早川書房)
・特捜部Q―アサドの祈り( ユッシ エーズラ・オールスン著、吉田 奈保子訳・ 早川書房)

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前月の続きで島尾敏雄の「死の棘」を読んだ。感想はといってもすぐに言葉がみあたらない。読み始めてすぐにミホの言葉がいちいち胸に深く突き刺さった。いまさらわが身を反省しても遅いのだが。「パディントン発4時50分」は若いとき読むつもりでいたのを何十年後の白髪の年寄りになったいま手に取った。

・パディントン発4時50分( アガサ クリスティー著、 松下祥子訳・ハヤカワ文庫)
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・魚雷艇学生(島尾敏雄著・新潮文庫)
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・推し、燃ゆ(宇佐見 りん著・河出書房新社)  
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・心淋し川(西條 奈加著・集英社)

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・パチンコ・下( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
・パチンコ・上( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
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