30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

タマネギの育苗と植えつけー9mlのタネから600本の苗が取れた

2018-10-31 | タマネギ


自家育成したタマネギの苗ー見事だねと自画自賛

「タマネギは、毎年タネをまいているがうまく苗ができたためしがない」
菜園近くの農家の主婦がそうぼやいていた。見るとまばらで発育不良だ。これでは苗には使えない。ぼやくはずである。

わが菜園では、タマネギの苗を25日に植えつけた。育苗は今年も大成功だった。4mlと5ml、あわせて9mlのタネから600本の苗を育てることができた。もちろん苗として使えない小さいサイズのものは除外しての数字である。

育成する苗の数の目標が450本であっただけに、それを超えてほっと胸をなでおろしている。この数年、育苗に失敗していない。確実に育苗ができるようになっている。かなり上達していると実感する。

植えつけは11月に入ってからと思っていたが、生育がいいのでこれならと植えつけてしまった。穴あき黒マルチ(15センチ間隔×5列)を張って、1本、1本腰を落として植えつけていく。今年はのこの作業がつらかった。体調が悪かったのか、なんども立ち上がっては腰を伸ばした。運動は意識して毎日行っているだけに気になった。これしきのことでと、なんともふがいない。これも年をとったせいだろうなと自分に言い聞かせて作業を続行だ。ふー、やっと終わった。腰がつらかった。



植えつけたのは予定通り450本。残りは150本。予備を少し手元に置いてこれは知り合いの農家にわけた。この農家も毎年育苗に失敗している。ことしはあきらめて市販の苗を使うことにしてタネをまかなかったというから、かなり喜ばれた。

周辺の菜園でも育苗が思わしくない。市販の苗があまりにも悪いので、自家育苗を始めたところが目につく。わが菜園の四方もそうだ。4軒が自家育苗を始めたが、成功したのは1軒だけ。ビギナーズラックだが、これに気をよくして続けてもらいたいものだ。

自家育苗しない菜園は、当然ながら市販の苗を買ってくる。見るところ今年の苗もかなり貧弱のようだ。農家の人がいう「髪の毛」のように細くて、それもごく小さい苗ばかり。これでまともに育つのかと心配してしまう。これならわたくしが不適格と捨ててしまった苗のほうがまだましだ。

植えつけた苗は、翌朝にはもうぴんと葉を立たせる。これが自家育成した苗のいいところで、安心してみていられる。


2018年の読書

2018年10月の読書
・バッタを倒しにアフリカへ (前野ウルド浩太郎著・光文社)
・じっと手を見る(窪美澄著・ 幻冬舎)
・街道をゆく14<南伊予・西土佐への道>(司馬遼太郎著・朝日新聞社)

2018年9月の読書
・織田作之助作品集2(織田作之助著・沖積舎)
・織田作之助作品集1(織田作之助著・沖積舎) 
・街道をゆく17<島原・天草の諸道>(司馬遼太郎著・朝日新聞社)
・文字渦(円城塔著・新潮社)

2018年8月の読書
・ファーストラヴ(島本理生著・文藝春秋)
・百年泥(石井遊佳著・新潮社)
・街道をゆく16<叡山の諸道>(司馬遼太郎著・朝日新聞社)
・それまでの明日( 原尞著・早川書房) 

2018年7月の読書
・本のエンドロール(安藤祐介著・ 講談社)
・日本SF傑作選6 半村良 (ハヤカワ文庫 JA)  
・作家がガンになって試みたこと(高橋三千綱著・岩波書店)
・花殺し月の殺人―インディアン連続怪死事件とFBIの誕生(デイヴィッド・グラン著、倉田真木訳・早川書房)

2018年6月の読書
・土の記(下)(高村薫著・新潮社)
・土の記(上)(高村薫著・新潮社)

2018年5月の読書
・わたしは英国王に給仕した(フラバル著 阿部賢一訳 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 河出書房新社)

2018年4月の読書
・苦海浄土3部作(石牟礼道子著 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 河出書房新社)

2018年3月の読書
・名誉と恍惚(松浦寿輝著・新潮社)
・火定(澤田瞳子著・PHP研究所)
・虎の牙(武川佑著・講談社)

2018年2月の読書
・海松(稲葉真弓著・新潮社)
・僕が殺した人と僕を殺した人(東山彰良著・文藝春秋)
・機龍警察 暗黒市場(月村了衛著・早川書房)
・アメリカ黒人の歴史(ジェームス・M・バーダマン著、森本豊富訳・NHKブックス)
・監督の問題(本城雅人著・ 講談社)

2018年1月の読書
・地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド著・谷崎由依訳・早川書房)
・銀河鉄道の父(門井慶喜著・講談社)
・いくさの底(古処誠二著・ KADOKAWA)

⇒2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書一覧


     
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ソラマメ約300粒のタネまき

2018-10-28 | ソラマメ

 一寸(自家採種=左から2018年,2017年,2016年もの)
初姫(今年6月に初めて自家採種)

22日にソラマメのタネをまいた。品種は一寸と初姫の2種。あわせて約300粒。

今年5月の収穫は180株育てて60キロの収穫があった。もちろん食べきれないから方々へ送った。それでも持て余した。たいがいは冷凍して、いまでも一部が冷凍室にある。サトイモもそうだが作りすぎると保存に手間がかかりかなり懲りた。ほどよい量を作るがいちばんだと身に染みているのに、三歩も歩けば忘れてしまうのか、今回もそうなった。約300粒のタネをまいてしまった。

すべて自家採取したタネだ。それが数多くある。2016,2017,2018の3年間に自家採取したタネだ。ソラマメのタネの寿命は3、4年は大丈夫と聞いた。それを実践してきたから、間違いない。

今年も古いものから使い切ってしまおうとまずは数少なくなった2016年もの、ついで2017年もの、ことしの2018年ものは前述のように大豊作だったからかなりの在庫がある。万が一のことがあるから来年分を確保して、こんかいは惜しげもなくまいてしまった。

ソラマメは移植栽培、苗床にタネをまき育苗、本葉2枚のころに定植している

ソラマメは直まきではなく、苗床にタネをまき、育苗して移植している。直まきすると発芽しないのがでて欠株になり目立つ。それを避けるため本葉2枚のころの苗を移植している。

今年は植えつける苗を減らそう。120株ぐらいの予定でいる。しかし300粒のタネが仮に9割発芽したら、かなりの苗が余ってしまう。いまから引き受け先を考えておかないといけない。11月上旬には発芽してくる。


     
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難関のタマネギの苗づくりー450本の苗を育てることができたか?

2018-10-24 | タマネギ


タマネギの自家育苗―今年もうまくいった

タマネギの植えつけシーズンに入った。すでに苗の発売も始まったようで、周辺の家庭菜園では植えつけを済ませたところもみられる。今週あたりからホームセンターや種苗店は苗を求める人でにぎわうことだろう。

周辺の菜園では全部といっていいくらい、タマネギの苗は買ってくる。自家育苗しているのはわたくしぐらいなもの。なぜ自家育苗しないで市販の苗を買ってくるのかといえば、育苗が難しいからだ。これに尽きる。

わたくしだって自家育苗に取り組んだころは失敗の連続だった。あきらめないで試行錯誤してきたおかげで、やっと勘所をつかめるようになり、この4、5年は失敗もない。予定の数の苗を育てることができるようになった。

ことしは異変が生じた。周辺の菜園で自家育苗を始める人が多い。わが菜園を囲む前後左右の菜園でも自家育苗を始めた。理由は明白だ。ここ数年見られるのだが、買ってきた苗が根づかないでほとんどが枯れてしまうことだ。苗が悪いからだが、もちろん幸運にもいい苗を購入した人もいるにはいるが、たいがいは悪い苗にぶつかってしまったといえよう。そうなると当然ながらタマネギを作ることができなくなる。こんな惨状がこの数年多く見られる。

一方でわが菜園の自家育成の苗は元気よく育つ。とうぜんながら注目の的となる。自家育成した苗は経験から言えば100%近く根づく。それをみるにつけ、たいがいの人はそれなら自分も自家育苗に挑戦してみようかと思うはずである。

ことし自家育苗をはじめた前後左右の4軒(仮にA、B、C、Dとしよう)の菜園の育苗の様子を観察している。Aは発芽さえうまくいかず完全に失敗。Bは発芽はまずまずだが生育がきわめて悪い。CとDは発芽はかなりそろっているのだが生育がいま一つといったところだが、これから背丈が伸びたら苗をとしてなんとか使えるだろう。

苗づくりには二つの関門がある。ひとつは発芽を揃えること、もうひとつは苗に適した大きさまで育てること。大きくても小さくてもいけない。大きいと春にトウ立ちしやすく、小さいと玉が大きくならない。苗の条件はこんな具合になっている。
・茎の太さ5〜7mm
・草丈20cm〜25cm
・葉が3〜4枚で垂直に伸び、白い根が長く伸びている

さてわが菜園である。前置きが長くなったが、ことしも自家育成の苗は上記の条件にぴったり合うまで育っている。途中で生育が思わしくなかったので追肥をしたらぐんぐん伸びてくれた。もうこの当たりで伸びるのはストップだ。今年の育苗目標はいつものように450本。たぶん大丈夫だろう。

タマネギの自家育苗はいつもながら手間がかかって目が離せないのだが、そこが腕の見せどころになる。とくに台風襲来が多い年だっただけに小さな苗に被害が及ばないよう苦心した。苗に適するサイズまでに育ってくれた。胸をなでおろしている。いつでも植えける状態だが、11月に入ったらすぐに植えつける予定でいる。


     
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サトイモ69株の収穫、そして仮の貯蔵と保存

2018-10-21 | サトイモ


ヤツガシラの仮の貯蔵、霜が降りるまでは土をかぶせておくだけ

サトイモを10月13、14の両日にすべて掘り上げて、仮の貯蔵、保存をした。7日に試し掘りして、昨年に比べるとイモがひと回り小さかった。長年サトイモを栽培していると、試し掘りをしないまでも葉柄や葉の生育具合をみるだけで、土の中のイモのサイズがおおよそわかる。

昨年が最高の豊作だっただけにどうしても見劣りしてしまうのだが、出来具合はけっして悪くなく、5段階評価でいえば4ぐらいだ。7月は日照りで雨不足、9月は一転して雨続きで日照不足、これらが影響しているのかなと素人なりに考えられるが、こればかりはサトイモに尋ねてみないとわからない。

周辺の農家と家庭菜園のサトイモをみると、わが菜園にくらべて出来がよくない。どこも生育不足である。これは自慢になってしまうのだが、どうみてもわが菜園がいちばんだ。近くの菜園で掘り出しているのを見ると、サイズはもちろんバラバラだが小さいサイズが多く、これじゃ皮をむくのが容易じゃないと思われるほどだ。

ことしも土垂、ヤツガシラ、タケノコイモ、エビイモ、愛知早生の5種、あわせて69株を育てた。昨年は作りすぎて貯蔵と保存に手間がかかってしまった。これに懲りたので、ことしはかなり株数を減らした。

1日目は土垂とタケノコイモを、2日目はヤツガシラ、エビイモ、愛知早生を収穫した。シャベルを土の中へ深く入れ、力を込めて69株も掘り起こすのだから、年寄りにはかなりの労働になる。


タケノコイモ
土垂

↓ヤツガシラの孫イモ、いわゆる「八つ子」。サトイモの中でこれがいちばんうまい

掘り出したら、当座食べる分をより分けて、残りは貯蔵する。貯蔵、保存といっても、霜が降りるまでは、仮の措置で土をかぶせておくだけの簡単のもの。霜が降りるころになったら、本格的に貯蔵、保存することになるのだが、まだ間がある。

サトイモで一番好きなのが、ヤツガシラの八つ子である。孫イモになる。ホクホク感があって最高の味だ。しかし市場にはほとんど出ない。これは来年の種イモにもなる。

毎晩いまは土垂の煮っころがしを食べている。9月中旬からは昼ご飯のあといまも毎日サツマイモを食べている。好きなんだろうなと思う、イモが。


     
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2018秋作ジャガイモ(2)ー出芽と生育

2018-10-17 | ジャガイモ

2018秋作ジャガイモ(1)―芽出しから植えつけに続いて、こんかいは出芽と生育だが記録がだいぶ遅れた。

この秋のジャガイモは、初期の生育が悪くて、これじゃ収穫はあまり期待できないとなかばあきらめかけていた。ところが意外というか、望外というか、ちゃんと育ってきた。もしかしたらうまくいくのではないかと希望が持て始めたというのが秋作ジャガイモのいまの状態である。

秋作ジャガイモは昨秋から始めたのでことしで2回目。これまで春作ばかりやってきたので、どうも勝手が違う。どの作物も勘所さえつかめればうまく育てることができる。逆に言えば勘所をつかめないといつまでたってもまともな野菜は作れない。

ことしの秋作ジャガイモは少々ややこしい。品種は、アンデスレッド、デジマ、ニシユタカの3種を植えつけた。種イモは買わないで、アンデスレッドは近くの菜園がことし6月に収穫したものを、デジマとニシユタカは昨年11月に収穫したものを使った。

問題はこれらを種イモとしてはたしてまともな収穫ができるのかということ。失敗覚悟でやっている。

アンデスレッドのいま(10月15日)

アンデスレッドの種イモは、6月に収穫したものだから、植えつけの8月時点では表皮がつるんとして新鮮だ。すぐに川砂に入れて芽出しを行ったらうまい具合に芽が出てきた。これを植えたが、なかなか地上に芽が出てこない。やっぱり駄目なのかとあきらめかけたところに9月中旬になってやっと芽が出てきた。遅い。それからは順調に育ち、10月15日現在はかなり背丈が伸びている。これならほどほどの収穫をできるのではないかと期待してしまうほど大きく育っている。

アンデスレッドは、ネットで検索してあれやこれや読んでみると、春と秋の二期作ができるらしい。休眠期間が短いからできるのだという。6月収穫のものを種イモとして使い、8月に植えつけて11月下旬にまともなイモを収穫できれば二期作ができることを今回確かめられる機会となる。

デジマとニシユタカのいま(10月15日)

つぎはデジマとニシユタカ。種イモは昨年11月末に収穫したしたもので、両方がいつの間にかごちゃ混ぜになってしまった。まあこれでもいいかと種イモにした。植えつけた8月の時点で、収穫から8カ月たっている。すでに芽が出ているのだが、かなりしなびている。見た目は最悪だ。これが種イモに使えるのか。

しかし農家の知り合いが昨年にこの方法できちんと収穫できているのを見ている。たぶん大丈夫だろうとやってみることにした。植えつけたらすぐに芽が出てきたのだが、半数以上がいつまでたっても芽が出てこない。どうしたんだろうと掘り返してみるとイモが腐っていた。同じ方法で栽培している知り合いの農家もやはり欠株が目立ってそんな状態だった。ただ芽が出たものは生育がきわめて順調で繁茂している。

狭い菜園では欠株は目立つし、わたくしはこれを嫌う。そこで腐ったデジマとニシユタカの種イモを取り出し、代わりに残っていたアンデスレッドを植えつけた。ということで、当初の計画とだいぶ違ってアンデスレッドが多くなった。古いイモはやはり腐りやすいとなると、デジマとニシユタカについては来季は種イモを買わないといけないかなと考えている。

種イモを植えつけてから3カ月。新しい試みをすると、次々と疑問や発見があって面白い。結果は11月末に出る。さてどうなることやら、楽しみである。


     
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やっと葉物がーコマツナとシュンギクの収穫

2018-10-15 | コマツナ

清々とした秋晴れの日がない。この2、3日の朝晩は肌寒く感じるほどで、菜園の作業は汗をかかずにやれるようになってきた。

やっと葉物が食べられるようになった。夏は果菜類が中心だから葉物はほとんどない。秋冬は打って変わって葉菜類が中心になり、いまの菜園は葉物ばかりだ。9月に入って知り合いの農家からベカナをいただいた。これが久しぶりに食べた葉物といえる。

わが菜園の今秋の葉菜類の第1号はダイコンの間引き菜になる。ついで10月8日収穫のコマツナとシュンギク。両者とも秋野菜の定番、なにかと重宝するから必ず作る。

9月10日にタネをまいた。いっせいに大きくなるからどうしても食べきれない。ホウレンソウのように時期をずらしてこまめにタネをまくのが望ましいのだが、両者にはどういうわけがそれができない。

葉物は虫による食害を防ぐため、ほとんどをタネまきからずっと防虫ネットのなかで育てる。コマツナとシュンギクの栽培は容易だが、小物野菜だけに収穫時は丁寧に扱わないといけない。それに両方とも若取りがうまいだけにいっそう扱いに気をつかう。

葉菜類のタネまきは10月10日までに一段落した。今月末にエンドウとソラマメをまけばことしのタネまきはすべて終わる。これからはこれでもかと秋冬野菜の収穫が続く。

収穫したコマツナとシュンギク、どちらも酒のつまみにいい。といっても飲んべえじいさんに作れるものはごく限られている。

まずコマツナ。定番は煮びたし。コマツナはこれで決まり、というかこれは簡単にできるし、うまいし、毎日食べてもあきない。ほかに作れるのはコマツナのスパゲティぐらいなものである。


つぎはシュンギク。定番は酢の物だが、こんかいはいつものようにネットのレシピを見て、ツナ缶を使って和え物にした。これもあっという間にできた。なかなかうまい。



自分でおかずを作っては毎回同じ感想になる。ネットのレシピ通りに作ると、初心者のじいさんでも、もちろん飛び切りうまいものはできないまでも、なんでもほどほどに食べられるものができる。狭い菜園だけど野菜だけには困らない。無駄にしないよう、こんどはこれを材料になにをつくれるかという意欲が出てくる。といってもむずかしいものはだめで、短時間に簡単にできるものはないかとさがす。


     
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ラッカセイ(2)ーおおまさりと千葉半立の保存

2018-10-12 | ラッカセイ

10月8、9の両日に収穫したラッカセイーおおまさりと千葉半立、前回の投稿で触れたように収穫の後の保存作業が待っている。すぐに全部を食べることはできないからだ。収穫のときにざっと選別はしているものの、あらためて選り分けて小さいは捨てる。思い切って捨てる。

その前に、収穫したらまっさきにやることがある。それは来年の種の採取。収穫した中から網目模様のはっきりした、形も見た目もいい最高のものを選んでサヤ付きのまま来春まで保存する。網袋に入れて風通しのいい日が当たらないところに吊るしている。

来年の種のタネとなる上がおおまさり、下が千葉半立

タネの採取がすんだら保存だ。まずはおおまさり。これはゆで豆専門。当座食べる分はそのまま冷蔵庫の野菜室に入れて早めにゆでて食べる。残りはすべてゆでて冷凍している。自家消費とはいえかなりの量があるのでゆでるのだってひと仕事だ。覚悟してかかる。

サヤ付きのまま3%前後の塩分濃度でゆでる。30から40分。途中で味見して食感を確かめる。やや硬めのほうが好きだ。すべてゆであげるには大鍋で数回ゆでることになる。手間がかかる。途中でやめようかと思ったくらいだ。

すべてゆでたら、サヤ付きのまま冷凍するか、それともサヤをむいて豆だけを冷凍するか。量が多く、おおまさりはそれ自体が大きい。嵩張る。わが家の冷凍庫には収まらないから、選択肢はサヤをむいて豆だけを冷凍することになる。

そうなるとこんどはサヤをむいて豆を取り出す作業になる。これも手間がかかる。肩がこるがやり遂げなければならない。取り出した豆は水分が多いからすぐに冷凍しないで、ひと晩むいた状態にしてほどよく乾かし、翌朝にジップロックに収めて冷凍する。やっとやりとおせたといった感じである。

ジップロックに収めたおおまさり。このまま冷凍室へ

つぎは千葉半立の保存。この品種はゆでても炒ってもいいのだが、もっぱら炒って食べている。保存するにはとにかくよくサヤ付きのままの状態で乾燥させる。かびやすい。油断しているとあっという間にかびる。よく日にあてて、サヤをふるとカラカラと音がするまで乾燥させる。これに尽きる。網袋に入れて風通しのいい日陰に置くとながく楽しめる。炒るときにサヤ付きのまま炒るのか、サヤをむいて豆だけを炒るのか、これは好み。こうして保存しておけば、食べる分だけ取り出しては炒って食べられる。ちなみにいまも昨秋収穫のものを炒っては食べている。

保存する千葉半立はとにかくよく乾燥させる


     
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ラッカセイ(1)ーおおまさりと千葉半立の収穫

2018-10-10 | ラッカセイ

 おおまさり(上)と千葉半立(下)

ラッカセイを10月8、9の両日に収穫した。品種は昨年と同じく大粒種の「おおまさり」と従来の「千葉半立」の2種。結果は、昨年に比べると前者は良く、後者はやや悪いといった印象である。収穫量はおおまさりが8キロで、千葉半立が6キロ。もちろん自家用だから、これだけの量があれば十分すぎる。

ラッカセイは初期生育のときの雑草取り、それに土寄せすればいいくらいで手間がかからないのだが、収穫のときがなにかと面倒だ。

収穫のサインは下部の葉が黄色くなってからというが、ことしはなかなかそうはならない。そこでサトイモと同じく試し掘りしてみた。もうちょっと待つかと思ったが、人一倍のせっかちさが待たせてくれなかった。一気に掘り出した。おおまさりにはびっしりとサヤがついていた。うれしかった。

秋天のもと、ビールケースに座って株からサヤをもぎり取っていくのはいい気分だ。最高は網目模様がはっきり出ているもの。サヤのサイズは大小ある。小さいものは捨てる。カラスにプレゼントする。もったいないからとつい小さいものまでもぎ取ってしまいがちになるが、小さいものを取ったところで茹でても炒っても食べられない。そうとわかっていてもつい取ってしまう。そんなケチしてどうなる!と別の自分から一喝される。

収穫したら、真っ先に行うことは、来年のタネを選りすぐってサヤのまま風通しのいい日陰のところで保存すること。これは意外と忘れる。それを済ませてから食べる。おおまさりは茹で専用だからすぐに調理する。千葉半立は保存のためカラカラになるまで乾かす。乾燥が不十分だとカビが生えてくるから注意しなければならない。

おおまさりは取れたてがうまい。すぐに1キロを塩分濃度3%程度で30~40分ほどゆでた。うまいです。止められなくなります。昨秋も書いたが、炒ってもうまいだろうと炒ってみるとこれがうまくない。水分が多いから縮んでしまい食感が悪くなる。忘れてはならないのはおおまさりは茹で専用種だということ。残りがだいぶある。保存は、すべてゆでて、サヤから取り出した豆をジップロックに入れて冷凍している。なんども大鍋でゆでるのは面倒だがこうすることで長期間楽しめる。

一方、千葉半立は茹でても炒ってもうまい。茹でるのはおおまさりに譲って、こちらはもっぱら炒って食べている。さっそく駐車場にブルーシートを広げて乾かしているところだ。


     
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そろそろかなとサトイモの試し掘り

2018-10-07 | サトイモ

6月30日以来のサトイモのはなし。

10月1日未明の台風24号の強風で葉がかなり傷んだ。きょう7日午前、生長具合を見るため、試しにと2株ほど掘り出してみた。ことしのサトイモは土垂、ヤツガシラ、タケノコイモ、愛知早生、エビイモの5種、合わせて69株を育てている。今回試し掘りしたのは土垂。

数日前に近くの菜園の知り合いが掘り出していた。イモは小さい、率直にいってかなり小さい。わたくしならがっかりするほどだが、知り合いはそれでも満足しているようなのでなにも口に出さなかった。最近は余計なくちばしを容れないことにしている。

サトイモは茎葉の育ち具合を見ると、ある程度イモのサイズを推し量ることができる。知り合いのサトイモは背丈が伸びず、それだけでいいできではないと予想できた。

さてわが家はといえば、最高の年だった昨年に比べると全般に背丈はひと回り小さい。掘り出してみるとイモもそうだった。それでも知り合いのイモよりはずっと大きい。あえて5段階評価すると昨年が満点の5としたら、試し掘りした土垂だけを見るに4くらいかなと思っている。これで十分である。

サトイモ栽培は水が命。夏の渇水が長引くと満足な生育は期待できなくなる。この夏は7月が高温の日照りが続いた。隣にある大きな菜園には水道の灌水施設がある。昨年からサトイモに限ってこれを利用できるようになった。7月は2回利用した。いざとなったらいつでも水をやることができるのだから心強い。8月になると適度に雨が降ってくれた。9月は雨ばかり。

この試し掘りで、今年の生育具合があるていどわかった。ほかの品種も同じようなものだろうと安心している。本格的な収穫は10月中旬以降になる。

初物である。せっかくだからと、すぐに昼に調理して食べた。土を落とし皮をむいた。皮がやわらかくむきやすい。これをなんとかのひとつ覚えで、煮っころがしにした。サトイモは好物。毎日だっていいくらいだ。これで楽しみがひとつ増えたというものである。

7日朝どりのサトイモ、すぐに昼には煮っころがしに


     
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冬ネギの土寄せを着々と

2018-10-04 | 冬ネギ

↑ここまで育ってきた9月末のネギ畑
↓6月中旬に深さ30センチの溝を掘って定植

10月1日未明に襲来した台風24号。農業被害のほとんどが強風によるものだった。被害で一番目立ったのがネギ。周辺にはネギ農家が多く広く栽培してる。軒並み葉身部が折れたりしている。回復にはひと月ほどかかるというだけで、幸いに壊滅的な被害は免れた。
わが菜園の被害もやはりネギ。ほかの秋冬ものはほとんどを防虫ネットで覆っていたので、葉の傷みはあるもののそれほどの被害はなくほっとしている。いまの時季、秋冬ものを育成中だけに、ネットを被せていない菜園では葉物にかなりのダメージがあり、この先の生育が危ぶまれるほどで気の毒だ。

台風24号による被害。葉身部が強風で折れている。


ネギはすべて冬ネギ、土寄せしながら葉鞘部を長く育てる根深ネギである。6月に定植し、7月と8月は草取りに追われた。冬ネギ栽培でこの雑草取りが一番の負担になる。9月からは土寄せを始め、かなり生育してきた。10月は土寄せの最終段階となる。

ネギはよく食べる。多く作る。12メートルの畝を3列、合わせて総延長は36メートル。そこに石倉太ネギ、赤ネギ、下仁田ネギの3種を育てている。ネギの品種は多い。たまに品種を入れ替えるのだが、30数年ずっと育てているのが下仁田ネギで長い付き合いになる。

冬ネギはタネまきから収穫まで14カ月かかる。11月になるとやっと食べられようになる。旬は12月から2月の厳寒期で、毎度のことながらネギは冬ネギに限るなと舌鼓を打つほどのうまさになる。


     
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サツマイモが毎日の昼食後のデザート

2018-10-01 | サトイモ

農家から買った5品種のサツマイモ

台風24号はこわかった。午前零時を過ぎると安普請のわが家がいまにも吹き飛ばされるではないかと心配するほどの強風になった。真夜中だけに一晩中まんじりともせずに台風が通り過ぎるのを待った。朝ごはんの後すぐに菜園に。強風で縦のものがみんな横になり、葉が擦り切れて傷んでいた。壊滅的な被害ではなくほっとしたものの、かなりのダメージを受けた。元に戻るのを待つほかない。

こんかいはサツマイモの話。飲んべえのくせして甘いものが好きといういわゆる甘辛両刀遣いである。とくに昼ごはんのあとはきまってなにか甘いものがほしくなる。習慣となっている。なにか食べないともの足りなく、饅頭でも今川焼でもなんでもいい。

いま、毎日の昼ごはんの後に食べているのがサツマイモ。知り合いの農家から収穫したばかりの「紅あずま」をたくさんいただいた。かなりの量だ。普通なら追熟させてから食べるのが普通なのだろうが、すぐに蒸かして食べている。たしかに取れたてだからそれほどの甘さはないのだが、あまり甘いのは苦手だから、ほどほどの甘さがかえってちょうどいい。

菜園ではサツマイモは作っていない。30数年やっていて作ったのは一度きりだ。サツマイモ栽培に適している無肥料のスペースを確保するのは狭い菜園でむずかしいからだが、そんな土地があれば栽培そのものは簡単といっていい。

サツマイモを毎日食べていると、いつもの気まぐれから俄然気になりだした。菜園の周囲にはサツマイモ栽培農家が何軒もある。千葉、茨城は鹿児島につづいて栽培が盛んな土地だ。その栽培農家にサツマイモのいまをいろいろ尋ねた。集中して聞くとかなりの情報を得ることができて、もういっぱしのサツマイモ通になったつもりでいるのがわたくしの浅はかさ。そうと自覚しながら、たまにはサツマイモを作ってみるのもいいかなとその気になっている。

サツマイモといえばなんとかの一つ覚えで「紅あずま」となるが、品種はかなり多く、人気の品種だってある。そこで菜園近くの栽培農家の収穫現場で数種類を買って味見をすることにした。
「紅あずま」「紅はるか」「安納芋」「シルクスイート」「金時芋」の5品種。さらにスーパーマーケットに行けば、買わなくてもいいものをまた買ってしまうから貯まる一方だ。

いま台所の隣りの収納スペース、パントリーというらしいが、そこには段ボール箱にサツマイモが貯蔵されている。いただいたものと買ったもの、あわせるとかなりある。これからも当分の間、昼ごはんの後のデザートはサツマイモばかりということになる。いまのところは飽きもしないでせっせと食べている。


     
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