自家育成したタマネギの苗ー見事だねと自画自賛
「タマネギは、毎年タネをまいているがうまく苗ができたためしがない」
菜園近くの農家の主婦がそうぼやいていた。見るとまばらで発育不良だ。これでは苗には使えない。ぼやくはずである。
わが菜園では、タマネギの苗を25日に植えつけた。育苗は今年も大成功だった。4mlと5ml、あわせて9mlのタネから600本の苗を育てることができた。もちろん苗として使えない小さいサイズのものは除外しての数字である。
育成する苗の数の目標が450本であっただけに、それを超えてほっと胸をなでおろしている。この数年、育苗に失敗していない。確実に育苗ができるようになっている。かなり上達していると実感する。
植えつけは11月に入ってからと思っていたが、生育がいいのでこれならと植えつけてしまった。穴あき黒マルチ(15センチ間隔×5列)を張って、1本、1本腰を落として植えつけていく。今年はのこの作業がつらかった。体調が悪かったのか、なんども立ち上がっては腰を伸ばした。運動は意識して毎日行っているだけに気になった。これしきのことでと、なんともふがいない。これも年をとったせいだろうなと自分に言い聞かせて作業を続行だ。ふー、やっと終わった。腰がつらかった。
植えつけたのは予定通り450本。残りは150本。予備を少し手元に置いてこれは知り合いの農家にわけた。この農家も毎年育苗に失敗している。ことしはあきらめて市販の苗を使うことにしてタネをまかなかったというから、かなり喜ばれた。
周辺の菜園でも育苗が思わしくない。市販の苗があまりにも悪いので、自家育苗を始めたところが目につく。わが菜園の四方もそうだ。4軒が自家育苗を始めたが、成功したのは1軒だけ。ビギナーズラックだが、これに気をよくして続けてもらいたいものだ。
自家育苗しない菜園は、当然ながら市販の苗を買ってくる。見るところ今年の苗もかなり貧弱のようだ。農家の人がいう「髪の毛」のように細くて、それもごく小さい苗ばかり。これでまともに育つのかと心配してしまう。これならわたくしが不適格と捨ててしまった苗のほうがまだましだ。
植えつけた苗は、翌朝にはもうぴんと葉を立たせる。これが自家育成した苗のいいところで、安心してみていられる。
2018年の読書
2018年10月の読書
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・じっと手を見る(窪美澄著・ 幻冬舎)
・街道をゆく14<南伊予・西土佐への道>(司馬遼太郎著・朝日新聞社)
2018年9月の読書
・織田作之助作品集2(織田作之助著・沖積舎)
・織田作之助作品集1(織田作之助著・沖積舎)
・街道をゆく17<島原・天草の諸道>(司馬遼太郎著・朝日新聞社)
・文字渦(円城塔著・新潮社)
2018年8月の読書
・ファーストラヴ(島本理生著・文藝春秋)
・百年泥(石井遊佳著・新潮社)
・街道をゆく16<叡山の諸道>(司馬遼太郎著・朝日新聞社)
・それまでの明日( 原尞著・早川書房)
2018年7月の読書
・本のエンドロール(安藤祐介著・ 講談社)
・日本SF傑作選6 半村良 (ハヤカワ文庫 JA)
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・土の記(下)(高村薫著・新潮社)
・土の記(上)(高村薫著・新潮社)
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2018年2月の読書
・海松(稲葉真弓著・新潮社)
・僕が殺した人と僕を殺した人(東山彰良著・文藝春秋)
・機龍警察 暗黒市場(月村了衛著・早川書房)
・アメリカ黒人の歴史(ジェームス・M・バーダマン著、森本豊富訳・NHKブックス)
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2018年1月の読書
・地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド著・谷崎由依訳・早川書房)
・銀河鉄道の父(門井慶喜著・講談社)
・いくさの底(古処誠二著・ KADOKAWA)
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