30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

キュウリを毎日コンスタントに取るにはどうするか、この夏も早々に失敗

2023-07-30 | キュウリ


毎日これぐらいコンスタントに取れればいいのだが

梅雨が明けて夏山シーズン到来。高齢者の遭難のニュースばかりが目に付く。後期高齢者になり衰えをかなり感じるようになったいま、かつてのようにそれっとばかりに山に行くわけにはいかなくなった。準備期間が必要になった。自分の能力と体力に見合う山を、このことばに首肯せざるを得ない年齢になったものである。

菜園を長年やっている。上級者向けのむずかしい作物も、試行錯誤を繰り返すと、当初できないものでも作れるようになる。いまはそれが当たり前のようにできているのだから、やればできるもんだといえる。野菜に限らずだが、むずかしい作物に挑戦しないといつまでたっても腕前は上がらない。

いまもできないことがある。それはキュウリ。キュウリはタネからだれもが育てることができる(たぶん)。育てることは容易だが毎年腐心するのがその数。毎日に取れる本数を(ほぼ)一定に調整というか管理できないかということだ。

いまキュウリは朝と夕に食べている。朝には味噌をつけて生で、夕には浅漬けにして。わたくし自身は朝夕1本ずつで、毎日2本あればいい。夏のあいだ、毎日2本取れればいいのである。

しかしそれができない。どうしても過不足する。それはキュウリにかぎらない、野菜全般にいえる。盛りに向かってしだいに収穫量が増え、株が衰えていくと減っていく。盛りのときは食べきれないでたいがい無駄にする。

毎日コンスタントに取るにはどうするか。ノウタリンの頭でこう考える。タネを間隔をあけてまいていき、前の株が衰えたときに、これに取って代わって次の株が盛りになるようにすればいい。

頭ではわかっていても、実際にやると失敗ばかり。気温の影響でタネをまく間隔は一定でなく、早くしたり遅くしたりしなければならない。これがむずかしい。下手をすると、あとにタネをまいた株が追い付いて食べきれないほどの収穫があったり、反対にあとの株の生育が悪く収穫なしという期間が出てくる事態になる。

今年もやってみた。うまくいきそうに見えた。だがやっぱり早々に失敗した。多くの要因を制御して、一定の本数を毎日収穫するのは、わたくしの頭では無理とキュウリに笑われた。

7月28日、ポットで育てた苗を植えつけた

わが菜園では、まともにキュウリを収穫できるのはお盆までといったところか。急速に衰えて収穫がなくなる。7月28日に最後の苗を2本植えつけた。こう暑くてはしばらく遮光ネットのなかだ。これが収穫できるまでに生育するかどうか、わからないのだがやってみた。


2023年の読書

2023年7月の読書
・木挽町のあだ討ち(永井沙耶子著・新潮社)
・二十三の戦争短編小説(古山高麗雄著・文藝春秋)
・軋む(エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル著・小学館)


2023
年5月の読書
・街とその不確かな壁(村上春樹著・新潮社)

2023年4月の読書
・汝、星のごとく (凪良ゆう著・講談社)

・ある男(平野啓一郎著・文藝春秋)
・君のクイズ(小川哲著・朝日新聞出版)

2023年3月の読書
・ラスト・チャイルド(下) (ジョン・ハート著、 東野さやか訳・ハヤカワ・ミステリ文庫)
・ラスト・チャイルド(上) (ジョン・ハート著、 東野さやか訳・ハヤカワ・ミステリ文庫)
・笑い神(中村計著・文芸春秋)

・われら闇より天を見る(クリス ウィタカー 著、 鈴木恵 訳・ 早川書房)

2023年2月の読書
・世界は五反田から始まった(星野博美著・ゲンロン)
・地図と拳(小川哲著・集英社)
・しろがねの葉(千早茜著・新潮社)
・戦艦武蔵ノート(吉村昭著・岩波書店)
・戦艦武蔵(吉村昭著・新潮社)


2023
年1月の読書
それで君の声はどこにあるんだ? 黒人神学から学んだこと(榎本空著・岩波書店)
・クロコダイル・ティアーズ(雫井脩介著・文芸春秋)
・底惚れ(青山文平著・徳間書店)
・ウンコの教室(湯澤規子著・筑摩書房)
・木曜殺人クラブ 二度死んだ男 (リチャード・オスマン著, 羽田詩津子訳・早川書房)

⇒2022年、2021年、2020年、2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書一覧


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枝豆を毎日毎日むしゃむしゃ、間に合わないから炊き込みごはんに

2023-07-29 | エダマメ

サヤから取り出した枝豆、これを冷凍

まいにちまいにち枝豆をむしゃむしゃ。よく食べた。やっと食べ終えたか、そんな感じでいる。

7月11日から取れ始めて、同月27日まで収穫が続いた。枝豆の収穫期間は短い。まごまごしていると大豆になってしまう。そのまえに食べないといけない。

食べるのに追われる。昼に夜にと大車輪だ。盛りには毎日2キロのペースで収穫した。飽きないでよく食べるなと感心するほど食べた。

しかしこれでは食べるのが間に合わないと判断。一部を冷凍することにした。サヤごと冷凍するのではなく、実だけを冷凍する。生のままでは実を取り出しにくいので、さっと1分ほど茹でるとサヤから取り出しやすくなる。あとはせっせとザルいっぱいのサヤから実を取り出す。

冷凍した実はかなりの量になった。冷凍室はあいかわらずぎゅうぎゅう詰めの状態だから早めに食べて空きスペースをつくらないといけない。

そこで枝豆の炊き込みごはんを作ることにした。すき間がないほど豆を入れて、米と一緒に炊き込む。豆ごはんといえばグリーンピースしか食べたことがなく、枝豆ごはんは初めて食べる気がする。塩味がきいた熱々の豆ごはんになった。なかなかいける。

枝豆は毎年おなじで、4月末に440円のタネ袋を買って、90本の苗を植えつける。これだけで、食べきれないほど、もう十分といえるほどの枝豆を食べられるのだから、今年も豊作だったといえる。


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7月26日に土用干しを終え、梅干しに変身

2023-07-27 | 梅仕事

できたてので梅干し、皮をつまむとくっつくほどのやわらかさ

7月26日午前中で土用干し完了

ガラス瓶に収めて保存

7月22日に梅雨が明け、梅干しの土用干しを7月23日から開始した。25日までの3日間行い、26日午前中に取り込んで保存した。

梅雨明け10日というが、近年はぐずついた天気になりがち。今年はちがって晴天が続いている。夜露に当てるのはこれまでは1日だけであったが、未明の雨の心配がないため3日間ずっと外に出しっぱなしあった。

梅の出来具合は毎年ちがう。一つの目安として皮をつまんでくっつくほどのやわらかさになればしめたもの。

梅干しは乾いたのが好きか、それとも湿ったものが好きか、好みは前者なので、26日の午前中に乾かしてから保存した。

梅干しづくり11年目、過去の梅干しがかなり残っている。2017年以降のものはいまだにまったく口にしないまま保存してあるような状態だから、今年の梅干しを味わうのはいつになるのか。

ともかく梅干しができた。これまで経験からすればいいできで、これなら合格といえる。

梅干しづくりに晴天はなによりもありがたい。いまそれを終えて、こんどは雨を待ち望んでいる。雨がまったく降らない。菜園は砂漠状態だ。渇水期とはいえ、ひどい状態になっている。日照りでも週に一度ぐらいは雨があるとありがたい。雨よ降れ降れ、雨よ降れ、雨乞いの時季だ。


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さあ梅干しの土用干しだ、7月22日に関東甲信で梅雨明け

2023-07-23 | 梅仕事

7月23日から始めた梅干しの土用干し。じつにきれい

7月22日に関東甲信の梅雨が明けた。さっそく23日の朝いちばんから梅干しの土用干しを始めた。6月12日に塩漬けした梅を天日に干す。庭のセミの声がやかましい。

梅干しづくりは11年目に入り、すっかり段取りは身について、スムーズに作業がすすむ。今年の梅干し用の梅は、結局は2キロプラス1.3キロ、合わせて3.3キロとなった。

前者の2キロは「南高梅」でスーパーで買ってきたもの。後者の1.3キロは「豊後梅と白加賀の混合」。これには少しばかり説明が要る。豊後梅は知り合いの農家のものでいつもは梅ジャムに使っている。これを梅干しにしてみた。ただし落ちている梅なのでかなり傷んでいる。白加賀はわが家の梅。これは1昨年梅干しにした。しかし今年のものは豊後梅同様傷んでいる。見た目は悪いがこれまでの経験からすれば梅干しになるはずだ。

前者の南高梅組はシミひとつないほどきれいな梅、後者の豊後梅と白加賀の混合組は傷んだものばかり。どちらもサイズは3Ⅼ。塩分濃度は18%。後者もまともに梅酢が上がったのでひと安心。

じつは後者の豊後梅と白加賀の混合は先行してすで土用干しをして梅干しづくりを終えている。梅雨明け前だというのにあまりにもいい天気が続くので、待ちきれずにあわててやってしまった。やはり見た目が悪いものの、梅干しになった。出来は悪くない。

ガラス瓶に保存した「豊後梅と白加賀の混合」の梅干し



23日からは前者の南高梅の土用干し。こちらが本番といえる。塩漬けした梅の副産物が梅酢。これが梅干しづくりの愉しみ。夏の飲料になる。水や炭酸で割って飲む。

サイズが60個。3日3晩、太陽と夜露に当てる。きれいにならべるとうつくしい。それにこの光景はいいですね。たまらない暑さなのにのんびりした気分にさせてくれる。これから日一日と皮がふにゃふにゃとやわらかくなっていくのだから、これが不思議だ。どうかこのさき3日間は雨が降りませんように。


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7月16日にもうカボチャの収穫? ああ、へまをやってしまった

2023-07-19 | カボチャ

ヘタを折ってしまい、やむなく収穫のカボチャ
ヘタは一部コルク化し、2.5キロあった

実を着けた順に大きくなっている

へまをしてヘタを折ってしまった。おもしろくない。

7月16日、カボチャの果実の位置を直そうとしたら、ヘタを折れてしまった。しまったと思っても遅い。いまさらもとには戻せない。カボチャはいつも放ったらかしなのに、たまに殊勝なことをするからこんな失敗をする。

ことしのカボチャは4株。品種は「ブッラクのジョー」が3株、「みやこ」が1株の計4株。前者はタネから育て、後者は苗を買って植えつけた。例年は2株だから倍となる。

ことしはきちんと整枝した。ブッラクのジョーは小ヅル2本に、みやこは親ヅル1本に仕立てた。果実は13節以降につけ、20節までのわき芽はすべてとりのぞいた。整枝しただけに、ツルが絡まず見た目にもうつくしい。そして実を着けた。

ヘタを追って折ってしまったのはブッラクのジョー。最初に実を着けたもので、すでに2.5キロの大きさに育っていた。

幸いにもヘタは一部コルク化が始まっている。これなら、ひと月ほど乾燥させたら食べられるだろう。無駄にしないで済むようである。食べるのは念のため9月まで待つつもりでいる。


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7月15日にブラックベリージャムー梅雨時のジャムづくりはこれでいち段落

2023-07-17 | ジャム


7月15日に2回目のブッラクベリージャム作り

<わたくしの好きなジャムづくり

夏野菜が収穫の盛り。7月16日に取れたものは、ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、万願寺トウガラシ、エダマメ、オクラ、インゲン、キャベツ。このところベジタリアンになったかのような食卓が続く。

7月15日にブラックベリーのジャムを作った。6月はジャムづくりの適期、梅ジャム、アンズジャム、ラズベリージャムにつづくもので、これで梅雨時のジャムづくりはいち段落となる。

ブラックベリーはラズベリーと同じく菜園で育てている。大きな木になった。それだけに収穫量も多い。

ラズベリーの収穫が終わると、うまいぐいあいにこんどはブラックベリーの収穫がはじまる。収穫は、4,5日おきにやる。ベリー類の摘み取りはなにかいい気分にさせてくれるのだが、日にちがたつうちにしだいに億劫になってくる。そうも言ってられないのでやる。

摘み取っては冷凍庫に保存していく。しだいに場所を取り、ほかの冷凍品を入れるのに苦労するようになると、やむなく取り出してジャムにする。

かなりの量が取れた。取ろうと思えばまだまだあるのだがこのあたりでやめることにした。量が多いから2回に分けてジャムにした。

今回は2回目。ラズベリーと同じくブラックベリーも濾し器で濾してタネを除く。かなりの量のカスやタネが出る。そのためジャムにしてみると、思いのほか少ない。これだけ?といった感じになる。こんかいは250mlの瓶に3個のジャムができた。

保存は冷凍庫へ。すでに6月に作ったジャム瓶が並んでパンパン状態。それでも押し込まないといけない。


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7月11日からエダマメの収穫始まる、食べるのに忙しい

2023-07-13 | エダマメ

エダマメの収穫始まる。さあ食べようと7月11日と12日に各1キロを

猛暑がつづく。でも梅雨明け宣言はいまだない。こうも暑いと菜園仕事は避けたい。だが収穫があり、行けば行ったで作業はある。梅雨明け前の主な作業は雑草取りだ。これも農作業の大事な一つだとわかっていても、さすがにあきてくる。

暑い時季の作業は、朝方に行う。夕方にウォーキングがあるからだ。早朝でもすぐに全身びっしょりになる。登山のときと同じようにタオルをしぼると・・・。かなり不快だがやるしかない。楽しみは帰ったあとのシャワー。これで生き返る。

7月11日に、カラスがエダマメを食べるのを目撃。中の豆を食べあとのサヤがあたりに散らかっている。菜園を長年やっているが初めてみる。カラスの食害は日常だが、エダマメまでもがとさすがに驚いた。すぐに防鳥糸を張り巡らせた。

エダマメはさあこれから収穫しようと思っていた矢先だった。カラスにそれがわかる。敵ながら頭がいい。こちらは頭にくる。とくに果実は油断しているとかならず食害される。ネットで覆うのを怠ると散々食い荒らされてしまう。

じつは10日と11日の2日間、カラスの活動が活発だ。いつもよりやたら群れて農作物に向かって総攻撃開始といった状況になった。不思議なことだが、この総攻撃は年に一度ある。昨年もあった。

もちろん今回も不意打ちだ。散々に食い荒らされた。スイカ、トマト、キュウリ、トウモロコシ、それにエダマメまで。わが菜園ではスイカは作っていないが、隣の畑のスイカは無残だった。いまだネットで覆っていなかったため、中身がみごとに食べられてしまっている。

カラスの食害に遭った翌日の11日に、エダマメの収穫をはじめる。たいがい7月上旬のいまの時季になる。品種はいつもの湯あがり娘。

豊作か不作かは見てすぐにわかる。サヤが膨らみ、その割合が高いといい出来となる。サヤが膨らまない年もあり、これにはがっかりさせられるが、ことしはいい出来といっていい。

エダマメはもちろん酒の友。晩酌のつまみに欠かせない。これぐらいあれば十分だろうともぎ取って、帰って量ると約1キロあった。さすがに一度には食べきれない。それでも翌12日にまた1キロ取ってきた。

エダマメはソラマメと同じく、そうゆっくり食べてはいられない。日々大きく育っていき、しだいに風味が損なわれていくからだ。収穫は何日ぐらいつづくのだろうか。とにかくゆっくりはできない。次々と食べていかないといけない。

食べきれないと冷凍してしまうのだが、冷凍室の場所をかなり取る。そのためできるだけ無理をしてでも食べないといけない。

収穫するのはウォーキングの帰りとなる夕方。すぐにゆでて湯気が立っているのを食べる。もちろんビールを飲みながら。


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夏まき秋冬どりニンジンー7月2日タネまき、8日に百点満点の発芽

2023-07-09 | ニンジン



夏まき秋冬どりニンジンー7月2日にタネをまき、8日に発芽してきた

120の穴から一斉に発芽した。百点満点だ、おみごと!

見事に発芽がそろった。百点満点だ。 夏まき秋冬どりニンジンは、7月2日にタネをまき、1週間後の8日に発芽してきた。

ニンジンづくりは、「春まき夏どり」と「夏まき秋冬どり」の年2回行ってきた。ニンジンはよく食べる。だが前者は今年からやめた。夏ニンジンはあまり食べないし、それほどうまいとは感じない。それならやめようとなった。必要なときは買っている。こんごは後者だけにする。根野菜はやはり秋冬どりがうまく、それによく食べるからだ。

夏まき品種はいつも黒田5寸。ニンジンは発芽するまで土を乾かしはいけない。菜園歴35年を過ぎても、いまなおそれを金科玉条のごとく守る。そのためタネまきは梅雨が明ける前におこなっている。ちなみに当地では正月にニンジンを食べるなら、タネまきは8月上旬までに終わらさないといけない。

ニンジン栽培は発芽をそろえることが肝心。そこが腕の見せ所になる。試行錯誤してさんざん苦心してきたかいがあり、いまは当たり前のように発芽をそろえることができる。やればできるもんである。

発芽がそろえばニンジン栽培は成功したも同じだがもうひとつ肝心なことがある。それは間引き。これをしないと大きくならない。

たいがいは5寸ニンジンのタネをまく。収穫時期のサイズは20センチが目標となる。このサイズが取れるようになれば免許皆伝だ。

間引きの作業は面倒に感じる。間引きを怠る人もいる。他方、間引きをするがケチ根性で間隔をあまり開けない人もいる。どちらも失敗は目に見えている。ちびたニンジンしかできない。20センチのニンジンを収穫するためには、思い切って間隔をあける必要がある。

わが菜園のニンジン作り。まず15センチ間隔の穴あきマルチを敷く。一つひとつの穴にタネをまいていく。鎮圧してから水をたっぷりやり、黒い寒冷紗で日光を遮る。

発芽して本葉がでてきたら間引き開始。間引きは思い切りやる。もったいないという気持ちは捨てる。込み具合をみながら3回ぐらいにわけて行い、最後は一つの穴に1本を残す。15センチ間隔の穴あきマルチを間引きすれば、一つの穴に一本が残り、おのずから15センチ間隔になる。

今回は120の穴にタネをまいた。すべての穴から一斉に発芽した。この様を見るのは気持ちがいいものです。当然ながら収穫は120本となるのだが、そううまくはいかない。まともなサイズが100本とれれば御の字となる。秋冬どりは2月まで食べられる。


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7月に入り夏野菜がつぎつぎとーオクラ、トマト、キュウリ

2023-07-07 | トマト


7月5日に初収穫の中玉トマト

6月末の3日連続の登山は、さすがに年寄りにはきついとみえて疲れが取れなかった。疲れはいまも微妙に引きずっている感がある。昨年9月の針ノ木岳登山あたりからだろうか、体力の衰えを自覚し始めた。なんてったって後期高齢者だから当然だと思うのだが、まだまだ山旅を楽しみたいという欲求がある。それでも無理かきかなくなっていることは確かだ。無理がきかなくなるというのは、遭難の危険信号だと思っている。これからは慎重にならざるをえない。

夏野菜の盛りは7月。すでに6月からナス、ピーマン、インゲン、万願寺トウガラシが取れ始め、7月に入るとキュウリ、トマト、オクラの収穫できるようになった。

この夏はナスが7月に入っても絶好調だ。たった4株を植えつけただけなのに、これが食べきれないほど取れる。困ってしまうほどに。ネットでレシピをさがしてはおかずづくりに精を出している。

ナスは毎年こうなるとは限らない。不調の年だってある。いやそんな年のほうが多いかもしれない。わが菜園のナスは生長すぎて盛りがすぎた。そろそろ更新剪定をしなければならない。こうすることで新しい芽が伸長して実をつける。更新剪定したナスはうまくなる。秋ナスとまではいかないが、とろりとした味わいになってくる。

家庭菜園でのナスは、市販の苗を5月に植えつけると、7月に入ると衰えてくる。秋ナスを食べるにはもう一度苗を植えつけないといけない。しかしすでに苗は売っていない。タネをまくしかない。わが菜園もこれまではそうしてきたが、この2,3年はやっていない。それが面倒になってきたからだ。

わが菜園でいまだ収穫できていない夏野菜は、エダマメ、ショウガ、ニガウリ。ニガウリの盛りは梅雨明け後になる。


2023年の読書


2023
年5月の読書
・街とその不確かな壁(村上春樹著・新潮社)

2023年4月の読書
・汝、星のごとく (凪良ゆう著・講談社)

・ある男(平野啓一郎著・文藝春秋)
・君のクイズ(小川哲著・朝日新聞出版)

2023年3月の読書
・ラスト・チャイルド(下) (ジョン・ハート著、 東野さやか訳・ハヤカワ・ミステリ文庫)
・ラスト・チャイルド(上) (ジョン・ハート著、 東野さやか訳・ハヤカワ・ミステリ文庫)
・笑い神(中村計著・文芸春秋)

・われら闇より天を見る(クリス ウィタカー 著、 鈴木恵 訳・ 早川書房)

2023年2月の読書
・世界は五反田から始まった(星野博美著・ゲンロン)
・地図と拳(小川哲著・集英社)
・しろがねの葉(千早茜著・新潮社)
・戦艦武蔵ノート(吉村昭著・岩波書店)
・戦艦武蔵(吉村昭著・新潮社)


2023
年1月の読書
それで君の声はどこにあるんだ? 黒人神学から学んだこと(榎本空著・岩波書店)
・クロコダイル・ティアーズ(雫井脩介著・文芸春秋)
・底惚れ(青山文平著・徳間書店)
・ウンコの教室(湯澤規子著・筑摩書房)
・木曜殺人クラブ 二度死んだ男 (リチャード・オスマン著, 羽田詩津子訳・早川書房)

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大人の休日パスで下北半島の山ー最終日の6月27日は盛岡の冷麺とじゃじゃ麵、そして仙台で途中下車(6)

2023-07-03 | 登山



朝に、桜山神社参道にある〈白龍本店〉でじゃじゃ麺の(小)を食べる

昼に、盛岡駅前にある〈ぴょんぴょん舎〉で冷麺の(大)を食べる


<わたくしの好きな山登り

大人の休日倶楽部パスを利用して、6月24日から6月26日までの3日連続の登山。

はじめに=大人の休日倶楽部パスで3日連続の登山へ
6月24日=新潟県南魚沼の「飯士山」
6月25日=青森県下北半島の「釜臥山」
6月26日=前半)青森県下北半島の「大尽山」
6月26日=後半)恐山菩提寺と恐山温泉
6月27日=盛岡で冷麺とじゃじゃ麺を食べ、そして仙台で途中下車


山旅4日目の6月27日は最終日。前日までに予定した3つの山をすべて無事に登り終えて、ほっとしている。やはり開放感がある。それ以上に疲労感がかなりのものだ。疲れたなと口にするほどだから、これほど疲れている自分に戸惑う。

3日連続の登山は、3日間の縦走と考えればたいしたことではないのだが、やはり年を重ねるにつれて、厳しくなってきていることがよくわかる。ああ、年を取ったもんだ、と。

最終日は下界で遊ぶつもりでいた。予定を立てていた。ところが疲労のためその気をなくした。無理しないほうがいいと思うようになっていた。

ということで午前中は予定を実行するが、午後はすべてキャンセルして盛岡から家にまっすぐ帰ることにした。

午前中は、朝にじゃじゃ麺を食べ、昼に冷麺を食べた。

じゃじゃ麺は〈白龍〉の本店。午前9時からやっているというので9時半過ぎに行った。この界隈は行政の中心地。周囲は大きなビルが林立しているのに、白龍とその周辺だけ小さな店がかたまって軒を連ね飲み屋街となっている。この対比に誰もが気がつくだろう。すぐにわかった。両側に小さな店が並ぶ先に「桜山神社」があった。ここはその参道なんだなと。

白龍の店構えは、一見して飲み屋と見える。飲んべえのわたくしからすればなじみの店に入るような気安さがある。注文したのがじゃじゃ麺の(小)。食べ方はすでに承知していたが初めて食べる。味を確かめるように食べ始めたところ「これは食べられる」「不思議と食べてしまう」といった味、そこでいったん箸を止め、手元にある各種調味料を入れて自分の好みに。まるでカオスうどんだなと思いながら一気に食べ終えた。さらに、ちいたんたんを。(小)では足りないかなと思ったが、朝だけにこれで間に合った。

つぎは盛岡駅前の〈ぴょんぴょん舎〉の冷麺。こちらは白龍本店とは対照的なしゃれた店だ。店内は広い。客も多く少しばかり待たされた。メニューには冷麺もあれば焼肉もある。両方のセットもありこちらにしようかと迷ったが、冷麺の(大)を頼んだ。この後は帰るだけだからと生ビールのジョッキも。

辛さは、辛味別・中辛・特辛・激辛 の4種類から選択できる。その基準がわからないから無難にと辛味別を頼んだ。辛味別を頼むと中辛の量のキムチが別皿で出てくる。

まずはスープから。澄んでいてさっぱりした味。もの足りない。少しずつ辛味を入れていく。まだまだ。結局は辛味をすべて入れてはじめて好みの味になった。中辛になったのである。次回は最初から中辛を注文しよう。隣の席の焼肉にたびたび目がいってしまう。うまそうだ。どうしようか。でも朝にじゃじゃ麺を食べたばかりだから、ここは大もりの冷麺だけでやめておくことにした。

どちらもうまかった。山から下りてきたばかりの体には、上品なスープ味の冷麺よりはごちゃまでのじゃじゃ麺のほうがパンチがあって効いた。

これで今日の予定はおわり。さあ帰ろう。

ところが盛岡駅に向かいながら、取りやめた予定行動のひとつが気になり、仙台で途中下車することにした。疲れているのに無理しなくてもいいだろうにとつぶやきながら。券売機で仙台までの指定席券を取ることができたのだが、昼過ぎの時間帯で「はやぶさ」の席は残り少なかった。

仙台では3時間ほど過ごした。仙台からの車内で登山のコースタイムをまとめていたらすぐに上野駅到着。これで4日間の山旅は終わった。やはり疲れていたのだろう。帰ってから2日間ほど疲れが取れなかったのだから。

そこを無理して、6回にわたり旅の記録をまとめた。やっと書き終えた! そんな感じでいる。記録してはじめて山旅は完結する。


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大人の休日パスで下北半島の山ー6月26日大尽山下山後に、恐山菩提寺と恐山温泉(5)

2023-07-02 | 登山



恐山の地獄=賽の河原の向こうに先ほど歩いてきた大尽山が

恐山の極楽=霊場内にある4つの湯の小屋のうちの花染の湯


<わたくしの好きな山登り

大人の休日倶楽部パスを利用して、6月24日から6月26日までの3日連続の登山。

 はじめに=大人の休日倶楽部パスで3日連続の登山へ
6月24日=新潟県南魚沼の「飯士山」
6月25日=青森県下北半島の「釜臥山」
6月26日=前半)青森県下北半島の「大尽山」
6月26日=後半)恐山菩提寺と恐山温泉
6月27日=盛岡で冷麺とじゃじゃ麺を食べ、そして仙台で途中下車

 


山行日 2023年6月26日(日)
天気 晴れ!
山域 青森県恐山山地
メンバー 単独
コース&タイム
その1)むつ市中心部のホテル6:00(かぎもとタクシー)=6:20自然歩道入口6:20ー7:20大尽山登山口ー8:48一体地蔵ー9:20大尽山10:00ー10:27一体地蔵ー11:40大尽山ー12:55自然歩道入口
その2)自然歩道入口13:00-13:15恐山(恐山菩提寺と恐山温泉)15:55(下北交通バス)=16:30下北駅17:05=18:02野辺地18:10=18:57八戸19:06=(はやぶさ46)19:44盛岡駅(泊)


6月26日の記録の後半。前半は大尽山を歩いた。後半は直ぐ近くの恐山菩提寺に向かった。この日は盛岡市のホテルに泊まる。

大尽山下山後も、天気がよく、すっかり晴れ渡り日差しが強い。とにかく暑い。大尽山の登山道は終始森の中を歩いた。これが幸いした。ところが恐山菩提寺への道は日差しを遮るものがない。まいった。

恐山菩提寺は比叡山と高野山と並ぶ「日本三大霊場」のひとつ。恐山菩提寺へは、自然歩道入口から徒歩で15分から20分ほど。その手前に太鼓橋。三途の川がある。いよいよ地獄にはいる。

恐山菩提寺からの帰りのバスが15:55。それまで2時間半ほどある。地獄をめぐり、極楽温泉を楽しむ。

入山料は500円。
まずは地獄めぐり。これが期待に反して?ちっとも地獄らしくない。荒涼さは感じるものの、あら恐ろしやとか、おどろおどろしいとか、地獄につきものの表現があてはまらないほど、あっけらんとした空間だ。テレビで映し出されるような異様な世界といった雰囲気はいっさい感じられない。

恐山はあの世に最も近いとされ、死者への供養の場といわれるが、なぜか敬虔な気持ちになれない。こんな人間はいつまでたってもお地蔵様に救済されないのだろうか。これには今日の天気がかなり影響していると思われる。雲ひとつなく晴れわたり、光が降り注ぐ恐山では地獄を感じようにもそれは無理というもの。もとより信心が足りないせいもあるのだろうが、どうも勝手が違った、というのが正直な思いである。

くりかえすが暑い。順路に従って進む。日差しを遮るところを探すが見当たらない。これではたまらないのでショートカットしようかと思ってしまうのだが、罰が当たると困るのでさいごまで歩きとおした。

恐山は、日本三大地獄(諸説あるようだ)ひとつでもある。ほかの2つー立山地獄と川原毛地獄はすでに訪れていて、やっと恐山地獄も体験することができた。三大地獄を経験した人は、閻魔大王に審問されることなく、極楽に行けるものとわたくしは信じているのだが・・・。あまいか。

いよいよ三途の川

ここから5、6分歩くと恐山菩提寺

お参りしてから順路に従って地獄めぐり

極楽浜。
宇曽利山湖対岸に大尽山がいつも望まれる。ここから大尽山を眺めてふと思った。恐山に集まった死者は大尽山のとんがったてっぺんから昇天するのではないだろうか、と。そう思うと、あのてっぺんに先ほどまでいた身としては、なにがしかの感慨を持たざるを得ない

この恐山霊場からも6月25日に登った釜臥山が見える

つぎが恐山温泉だ。霊場内には極楽がある。それが温泉。4つの湯小屋があり、1つが男専用、2つが女専用、もう1つが混浴だ。

さきほどから一刻も早く温泉に入りたくて仕方なかった。山を歩いて汗まみれの体、それに炎天下の地獄めぐりでかなり疲れた。地獄の後は極楽に。

山同様温泉にも目がない。全国の山を歩くたびに温泉にはいってきた。温泉にはうるさい。じつはずっと前からこの恐山温泉を、と。やっとそれがかなった。

恐山温泉はすべてかけ流し。硫黄のにおいが強い。
まずは混浴の「花染の湯」。戸を引いて内部を見る。湯治の気分にさせる雰囲気。さっそく入浴。かなり熱い。とてもじゃないが脚さえ入れることができない。奥の浴槽に蛇口があった。急いで水でうめる。やっといい湯加減になった。いい湯です。すると2人がやってきた。同年配とわかった。この2人も大人の休日倶楽部パス利用者。今日が初日で北海道まで足を延ばすというから5日連続有効のパスだ。
温泉大好きなわたくしはきまって長湯する。出たり入ったりを繰り返しながらのんびり過ごすのが流儀。この湯もそうなった。だが帰りのバスが気になる。次に急ごう。

こんどは「薬師の湯」。はしご酒ならぬはしご湯。この小屋は目立つ場所にある。なんと参道のわきに立つ。多くの参拝者がすぐそばを通行する。内部はさきほどの「花染の湯」と同じ。湯加減を調整して、やはりいい気分になる。極楽だ。バスの発車までまだ時間があると思っていたのだが、長湯が過ぎた。脱衣所の時計を見ると発車30分前だった。

帰りのバスは満席だった。もう1台予備のバスを用意してあった。2台で走る。

下北駅前の「まさかりプラザ下北駅前店」で土産を買う。前夜の宿は全国旅行支援適用で2000円のクーポン、これを充てる。
乗り継いで盛岡駅へ。ここで泊まるホテルも同じく全国旅行支援適用で2000円のクーポンが支給された。すぐに晩御飯にこれを使った。


旅行中つねに気になるのが休日倶楽部のパス。紛失しては困るからたびたび手元にあることを確認する。肌身離さず大事にする。それでも慌てる事態になった。下北駅前で買い物中に、このパスが見当たらないのだ。かなり慌てた。慌てるなと言い聞かせて財布の中身をすべて取り出して調べたら、間に挟まっているのを発見。慌て者だからこのざまだ。このパスを利用するたびに、心配なく保管するにはどうしたらいいのかと頭を悩ます。

山旅4日目となる明6月27日は最終日。家に帰る。そのまえに。


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大人の休日パスで青森県下北半島の山ー6月26日に恐山の新日本百名山・大尽山を登る(4)

2023-07-01 | 登山

梅雨の晴れ間の三角錐の大尽山。この空の青さよ!

大尽山から見下ろす宇曽利山湖。この水の青さよ!


<わたくしの好きな山登り

大人の休日倶楽部パスを利用して、6月24日から6月26日までの3日連続の登山。

 はじめに=大人の休日倶楽部パスで3日連続の登山へ
6月24日=新潟県南魚沼の「飯士山」
6月25日=青森県下北半島の「釜臥山」
6月26日=前半)青森県下北半島の「大尽山」
6月26日=後半)恐山菩提寺と恐山温泉
6月27日=盛岡で冷麺とじゃじゃ麺を食べ、そして仙台で途中下車


3日連続の登山の3日目、6月26日は青森県下北半島の恐山、その中の新日本百名山に選定されている大尽山を歩いた。

大尽山は2回に分けて記録する。今回は大尽山の登山を、次回は恐山菩提寺と恐山温泉を取り上げる。恐山の恐山菩提寺は、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つである。 

大尽山登山の日程調整には頭を悩ました。とにかく朝早く山に出発したい。そのためにはどうするか。恐山菩提寺の宿坊に前泊することも検討した。結局は市内のホテルに前泊し、翌朝6時にタクシーで宿を出ることにした。バスの便もあるが登山開始が午前10時となり、日程が窮屈になってしまう。登山はやはり早出が基本だ。

晴れた! うまくいったな、と素直にうれしい。タクシーが目的近くになると、木の間から大尽山がきれいに見えた。山頂からの展望は間違いなしと胸を撫でおろした。

山頂からの展望は期待通り素晴らしかった。恐山の山々がぐるりと取り囲む。北海道の山だって。眼下には宇曽利山湖が見え、湖面の色が微妙に変化する。ひとりぼっちの山頂の時間を存分に満喫できた。

本命の山に晴れの日に登り、展望をほしいままにできたのだから、文句なしの登山であったといえる。


山行日 2023年6月26日(日)
天気 晴れ!
山域 青森県恐山山地
メンバー 単独
コース&タイム
その1)むつ市中心部のホテル6:00(かぎもとタクシー)=6:20自然歩道入口6:20ー7:20大尽山登山口ー8:48一体地蔵ー9:20大尽山10:00ー10:27一体地蔵ー11:40大尽山ー12:55自然歩道入口
その2)自然歩道入口13:00-13:15恐山(恐山菩提寺と恐山温泉)15:55(下北交通バス)=16:30下北駅17:05=18:02野辺地18:10=18:57八戸19:06=(はやぶさ46)19:44盛岡駅(泊)


むつ市の中心部から大尽山への取りつきとなる自然歩道入口までのタクシー代は4,720円。自然歩道入口は恐山の太鼓橋手前にあり、「恐山山地森林生態系保護地域」という大きな看板が目印となる。
大尽山の登山口はこの先1時間歩いた先にあるが、ここが登山口といってもいいのではないか。
この森には熊がよく出没するという。とくに朝の早い時間に。そこで熊除け鈴とホイッスルを身に着ける。万全?

待てよ。森に入ってしまうと、大尽山のすがたをこの先見ることができないのではないか。宇曽利山湖のほうへ少し移動し眺めることにした。見事な三角錐。宇曽利山湖がガスでおおわれているが、この天気だとすぐにはれるだろう

この地域は恐山山地森林生態系保護地域に設定されて原生的な姿の森。
大尽山への道がおもしろい。宇曽利山湖を右に見ながらどこまでも平らな道が続く。山頂まで続くはずがないとわかっていても、とにかく平坦な道が続く。
宇曽利山湖の湖岸東側、標高200メートルの道を行く。刈り払いがされて快適な道だ。



宇曽利山湖を右手に見る湖岸を歩いているのだが、木が茂ってなかなか見えない

左手から多くの沢が流れ込む。大きな橋、小さな橋を繰り返しわたる。
1時間ほどで登山口に着いた。ここが本来の登山口となる。ここまできてもいまだ200メートル前後の標高に変わりない

熊除けに、鈴を鳴らし、ホイッスルを定期的に吹く。ホイッスルは静寂の森に深く響き渡る。

登山口を出てすぐにこの橋が出てきた。この写真をみるかぎりでは難なくわたることができそうだが、実際にはコースでこの橋の通過がいちばん緊張したといっていい。いまにも崩落しそうなのが怖い。昔からこんな橋を渡るのを大の苦手としている。細い沢で浅いとはいえドボンは避けたい。

最初の足をどこに置くか。こわごわと慎重に。とにかく渡らないと先に進まない。ストックで体を支え、一気にえいやっと勇気を奮って? どうにかわたることができた。笑われても仕方ない。苦手なものは苦手なのである。帰りもこの橋をわたらないといけないのか。困ったぞ

登山口を出ても標高200前後の平坦な道が続く。30分ほどたつとしだいに緩やかな登りになってきた。やっとだ。出発してから1時間半ほどたっている。

標高400から500にブナが出てきた。これまではヒバの森だった。好きなブナの森、心が洗われる

特大サイズのブナ。久しぶりにその大木を見た

一体地蔵。標高590あたりか。登山口からはペースが落ちて、1時間20分かかった。山頂は標高828。あと200ちょっとだ。もうすぐだろう

ここからが急な道となる。ロープも数か所出てくる。さすがに年寄りには3日間連続の疲れが出てきた。足の運びが遅くなる。それでもコースタイム通り40分で山頂に着いた。じじいなんだからもっとゆっくり、そう自分に言い聞かせているのだが、ついがんばってしまう。

着いたぞ。9時20分。出発してからちょうど3時間だ。
山頂はかなり狭い。山頂標識は「新日本百名山 大尽山 827米」

さあ展望を楽しもう。まずは宇曽利山湖だ。といっても見えない。標識の左奥にある岩、この岩にあがるんだな。すると眼下に青い湖が。すべて見渡せる。湖畔の奥には恐山菩提寺の極楽浜の白い砂浜が見える。宇曽利山湖はハート形という。たしかにそう見えないこともない。なんどもカメラを向ける。景色は変わらないのにそうしてしまう

つぎは周囲の恐山8峰を。目の前には昨日歩いた釜臥山。山頂にある航空自衛隊のレーダーが目印となる。遠くの山並みが広がる。同定できないがとにかく晴れ渡って気持ちがいい展望に大満足だ



これからが大変。昨日と同じく山頂にはわたくしひとり。山頂での思い出写真を撮る。当然セルフタイマーだ。カメラを置く場所がない。さてどうする。ノウタリンの頭で考える。ザックを台にするしかない。デジカメはだめだ、スマホを使おう。立てかけるところがない。ザックのうえにスマホを置き周囲の石を拾いスマホの周りに積んだ。しっかりと立たせることができないから失敗ばかりする。ようやく15分かけて、これならというのがようやく撮れた。これで我慢するしかない。ないよりはあったほうが思い出になる。

まじめで、

セルフタイマーで悪戦している姿をはたから見ると、滑稽としか映らないだろうが、本人はいたってまじめ、失敗の繰り返しを楽しんでいるところがある。

   
  

その後も岩に登っては宇曽利山湖をみている。あきない。しかしそろそろ下山だ。たっぷりと楽しむことができたから後ろ髪をひかれることもなく10時に下山開始。来た道を引き返す

山頂から一体地蔵までの急坂は慎重に下りる

下山を始めてしばらくすると疲れを感じるようになった。足の運びが遅くなっているのがよくわかる。あと2時間がんばれ。

登山口手前であの橋があたりまえだが出てきた。できたら迂回したいという弱気ぶり。こちらからのほうからがいっそうこわく、難しいと感じる。わたらないとゴールできない。片方の丸太に足を置き、いっきにわたった。やはり怖い。苦手というより臆病なのだろう

登山口。ここからゴールまで疲れているせいか、長く感じた 

ゴール、12時55分。往路も復路も3時間という同タイム。帰りは疲れたこともあるが、それだけ行きも帰りも平坦な道が続いたということがわかる



これから恐山菩提寺と恐山温泉に向かう。その前に休憩だ。湖畔に出ていま歩いてきたばかりの大尽山と周囲の山を眺める

3日連続の登山、その3日目の大尽山。1日目、2日目の山がガスで山頂からの展望に恵まれなかっただけに、この日は晴れて、360度の展望はうれしかった。うきうきした気分になっている。そんな上出来の登山であった。

これで3日連続の登山が終了。
次回はこれから向かう恐山菩提寺と恐山温泉を取り上げる。


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