30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

リハビリ登山ー九州の山(1)=肥後一之宮・阿蘇神社

2019-05-31 | 登山

  
阿蘇山ー烏帽子岳から高岳と噴煙を上げる中岳の展望。4月に噴火警戒レベル2に
西駅周辺はミヤマキリシマが見ごろとなり、一帯をピンク色に染めている


山行日 2019年5月26日(日)から30日(木)4泊5日
天気 26日晴れ時々曇り 27日曇り時々晴れ夕方から小雨  28日曇り 29日曇り時々晴れ 30日 曇りのち晴れ
山域 阿蘇山と宝満山
メンバー 単独
コース
5月26日(日)我孫子駅=成田空港=阿蘇くまもと空港=宮地駅前ー[肥後国一之宮・阿蘇神社]=阿蘇駅
5月27日(月)阿蘇駅前=草千里阿蘇火山博物館前ー[烏帽子岳]ー[杵島岳]ー草千里阿蘇火山博物館前=阿蘇駅=熊本交通センターー[熊本城]
5月28日(火)熊本駅=八代駅=[日奈久温泉]=八代駅=博多駅
5月29日(水)西鉄天神駅=大宰府駅=[竈門神社]ー[宝満山]ー竈門神社=[大宰府政庁跡]ー[坂本八幡宮]=[太宰府天満宮]ー大宰府駅=西鉄天神駅=博多駅
5月30日(木)[筑前国一之宮・住吉神社]=福岡空港=成田空港=我孫子駅


わたくしの好きな山登り

1月末に右脚の付け根に激痛が走り、1カ月ほどまともに歩けなかった。山を歩きたい一心でリハビリ登山に励んでいる。前回の5月中旬の箱根登山はエスケープすることなく順調に歩けた。これに気をよくしての九州の山へ遠征である。

このところ九州の山は2年おきに歩いている。こんかいは熊本の山歩き、といえば阿蘇五岳。九州の山で多く歩いているのがこの阿蘇山とくじゅう連山。ともに5回ほどは歩いている。とはいえ、前回歩いたのが2004年だから15年ぶりとなる。

その予定でいた。ところが阿蘇山は4月に、箱根と同じく噴火警戒レベルが「2」にアップした。入山規制があり、予定したコースの一部が歩けなくなった。5月中旬の箱根登山から戻ると計画の大幅修正に追われた。

なんとか計画をまとめて、福岡入りが一日早くなった。さてどうしようかと。そこに登場したのが大宰府の宝満山だ。

もの足りない登山か、だがリハビリ登山なのだから、箱根同様無理をすることなく低山を歩くことにした。

いつものことながらあわただしい山旅である。年寄りなんだから、ゆっくり山旅をと意識はするものの、ついたくさん詰め込んでしまう。これまではそれをこなしていたのだが、やはり寄る年波に勝てないのか、こんかいは後半の予定消化に疲れを感じた。


   1日目(5月26日) 肥後国一之宮・阿蘇神社へ  


 コース&タイム   5月26日(日)我孫子駅=成田空港=阿蘇くまもと空港=宮地駅前ー[肥後一之宮・阿蘇神社]=宮地駅前=阿蘇駅前

初日は移動日。阿蘇くまもと空港着が10時40分。登山をするには半端な時間だ。そこで3年前の地震で被害を受けた阿蘇神社を訪ねることにした。

成田空港からLCCで阿蘇くまもと空港へ。LCCは座席が窮屈だといわれながらもすっかり慣れた。1時間も我慢すれば目的地に着くからどうってことはない。


この日は天気がよく、機内から下界の景色がすばらしい。座席は右側。大分空港をみて飛行機は九州に入る。別府の街、鶴見岳、つぎに由布岳。あきさせない眺めが連続する。これだけでも大満足である。



さらにくじゅう連山。阿蘇カルデラの広大さを実感できるのは飛行機から。過去にいちど見たことがある。見事な景観だった。阿蘇は左側にあるから今日は見ることはできない。

阿蘇くまもと空港からはバスで阿蘇神社のある宮地駅前を目指す。右手に阿蘇の山並みが見えてきた。やってきました、阿蘇に。


宮地駅前から15分ほど歩いて阿蘇神社。旧社格は官幣大社。この日は暑かった。この距離でも汗だくになった。

全国の山をやっていると、山のふもとには神社、頂上にはその奥宮がある。これまで何度拍手を打ってきたことか。そのうえ神社が好きだから、下山して近くに社格の高い神社があると寄り道してしまう。これも生家が神道だということに少しは関係があるのかなとも思う。

阿蘇神社は20106年4月16日の地震で、楼門と拝殿が倒壊した。地震で被害を受けたときの様子の写真が数多く境内に展示されている。

下の写真は2016年4月18日に撮影した写真(右下に共同通信社のクレジット)で、楼門と拝殿が倒壊しているのがわかる。

倒壊前の楼門
ソース画像を表示

倒壊前の拝殿ソース画像を表示

わたくしが立っているのは倒壊した拝殿の前。すでに整地してある。奥には左から一の神殿、三の神殿、二の神殿。拝殿が倒壊して神殿を見ることができるようになったという。

神社の周囲には阿蘇山の湧水。



きょうの宿のある阿蘇駅前に戻る。隣りには道の駅がある。観光客に賑わっている。駅前からは阿蘇五岳が大きく見える。

根子岳

高岳と中岳



杵島岳

初日の宿は阿蘇駅前の「ASO BASE BACKPACKERS」、いわゆるゲストハウスである。ビジネスホテルは周辺になく、宿探しの検索をしているとこの宿が出てきた。ゲストハウスというと年寄りは敬遠するだろう。だが山をやっている者にとっては、すんなり溶け込める。上等な山小屋である、と思えばいい。清潔で気持ちよく過ごせる。炊事全般そろっているから具材さえ持ち込めば自炊ができる。この日の宿泊者は大半が外国人で、それも女性が多い。年寄りはわたくしひとりだった。それでも疎外感はちっともなかった。

 あす2日目は阿蘇登山である。天気が下り坂のようだ。

⇒2日目(5月27日)阿蘇山・烏帽子岳と杵島岳の登山 


     

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復活!サツマイモ栽培、好きが高じて

2019-05-26 | サツマイモ


5月18日に植えつけたサツマイモ、5月24日にはもう元気に根づいている 

5月18日にサツマイモを植えつけた。紅はるか20本と紅あずま20本、合わせて40本。

サツマイモを栽培するのは8、9年ぶりになる。なぜやめていたかといえば、栽培が面白くないからである。サツマイモは苗が根づいたの確認できれば、極端な話、収穫まであとは放ったらかしでいい。それでは育てる楽しみにこだわるわたくしからすると栽培の対象ではなくなる。それでやめていた。

サツマイモは嫌いではない。むしろ好きであるから、栽培していなくても、よく買っては昼飯の後に食べていた。ところが昨秋からこれが高じた。知り合いの農家からいただいたサツマイモがよほどうまかったのだろう。9月の中旬から食べ始め、ことしの4月上旬まで買っては食べていた。尋常ではなく、毎日食べていた。食べない日はないほどに。買っては蒸かし、の連続であった。よほど気に入ってしまった。

これほど食べるなら久しぶりに栽培してみるかという気になった。サツマイモをつくるスペースはいち早く確保した。といっても80坪の菜園だから割り当てるスペースは限られ、用意した畝の長さは株間30センチで植えると40本ほどになる。知り合いの農家からは、家庭ではそれだけ食べきれないよと言われた。でも食べてしまうだろう。

苗の発売を待った。5月17日に近くの栽培農家が植えつけを始めた。トラクターで黒マルチを張り、苗の植えつけは一本一本手作業で植えつけている。6000本ほど植えつけるというからわが菜園とはケタが違う。

苗を販売しているジョイフル本田に電話すると、すでに販売は始まっていて、午前中には売り切れてしまい、確実に入手するには開店時間の9時に来るように。それを聞いて翌18日、自転車を飛ばして行くと、入荷したばかりの新鮮な苗を入手できた。農家の人だろうか自家用にとつぎつぎと買っていく。なるほど、これではすぐに売れ切れてしまう。税込みで紅はるか20本で698円、紅あずまが548円。



やるとなれば、せっかちだから仕事ははやい。すでに用意してあった畝に黒マルチを張る。
 

そこに30センチ間隔で苗を斜めに挿し込んでいく。紅はるかと紅あずまの各20本、用意した畝の長さにぴったりおさまった。


植えつけたときに苗の状態はすっかりしおれている。それなのに、冒頭の写真のようにすぐに発根して、葉が立ち上がる。驚くほどの生命力。わたくしに少し分けてほしいといいたくなる。これでサツマイモの世話はおわり。やっぱり面白くない。楽しみは収穫だけとなる。  


     

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つい食べすぎてしまう、グリーンピースごはん

2019-05-22 | キヌサヤ

 
↑キヌサヤエンドウの未熟の豆

↓スナップエンドウの未熟の豆

待ってましたとばかりにグリーンピースごはんをつくった。好物であるからついお代わりをしてしまう。このグリーンピースはキヌサヤエンドウとスナップエンドウの未熟の豆を取り出したもの。

4月28日にキヌサヤエンドウを初収穫、数日遅れでスナップエンドウも収穫できた。それ以来、今月の20日ぐらいまで毎日収穫に追われ、食べるのに忙しかった。それくらい大が付くほどの豊作であった。

全部が全部食べきれないし、それにいい加減飽きてくるから、取らないで残した。グリーンピースが目当てで放置する。 しだいにサヤの中の豆が膨らんでくる。

サヤの中の豆がその存在感を示してくると収穫のサイン。サヤが白っぽくなる前に収穫をというが、収穫が間に合わないからどうしても混在している。中身は大して変わりはない。



5月20日、1回目のキヌサヤとスナップのグリーンピースを収穫し、サヤから青い豆を取り出す。これが面倒だが好きなごはんを食べるには苦労?をいとわない。1回目の収穫にしてはだいぶ取れた。その日に混ぜごはんにする量だけを残しあとはジップロックに入れて冷凍保存。

こんかいはキヌサヤのグリーンピースを使う。いつものようにネットでつくり方を確認。レシピが多すぎて困る。選んだのは、豆を米と一緒に炊くのではなく、豆をあらかじめ茹でておいて、ご飯が炊けたらそこに混ぜ合わせるというもの。豆を最初から炊飯器のお米の上に入れて炊くと、せっかくの青い豆の色が変色して台無しになってしまう。これなら青々とした豆ごはんが食べられる。なるほどと、このレシピでいく。

すぐに実行。まずは豆を茹でる。鍋に塩を入れて豆を3、4分茹でて、そのまま冷ましてから茹で汁を切っておく。つぎは炊飯器。米、豆の茹で汁、塩、酒を入れて普通に炊く。炊き上がったら、そこに豆を入れて蒸す。簡単だった。わたくしにも容易にできた。

炊きたてのグリーンピースごはんがこれ。たしかに青い豆が輝いています。うまくいった。やっぱりうまく、やっぱりついお代わりをしてしまった。 

 

キヌサヤエンドウとスナップエンドウ。4月から5月にかけては菜園で収穫できるものが少なく、この両者が取れ出してだいぶ助かった。おかずにするにキヌサヤエンドウのほうがかなり重宝する。なんにでも入れてしまう。ヘタとるのもだいぶ速くなった。スナップエンドウはもっぱら茹でてマヨネーズでむしゃむしゃと食べる。ザル半分ぐらいはいちどに食べてしまう。


     

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リハビリ登山ー箱根(2)湯坂路=千条ノ滝~浅間山~箱根湯本を歩く

2019-05-19 | 登山

   箱根登山2日目(5月16日)ー 湯坂路を歩く 


 
千条ノ滝。同じような景観の軽井沢や富士宮の白糸ノ滝に比べるとかなり見劣りする

 コース&タイム  姥子温泉の宿ー姥子温泉入口バス停9:18=9:35(富士屋)ホテル前9:55=9:59小涌谷駅バス停ー10:14千条ノ滝ー10:4宮ノ下分岐ー10:56浅間山11:04-12:19湯坂城跡ー12:39湯坂路登山口ー箱根湯本駅13:07(ロマンスカー)=14:47新宿駅=立ち寄りで阿佐ケ谷駅下車=我孫子駅

←リハビリ登山ー箱根(1)外輪山(金時山~丸岳~桃源台

リハビリ登山2日目。目を覚ますと、宴会でやや飲みすぎたのか、それに昨日の登山の疲れもあるのだろう、やや体がだるい。朝風呂に入る。山に入ると朝ごはんをたらふく食べてしまう。この朝も3膳いただく。おかずがいっぱいあるからつい食べすぎる。これだけしっかり食べると、登山の昼食は軽く済ませることができる。仲間は、この日は岡田美術館、富士屋ホテルとめぐるが、わたくしはこれには参加せず宿で仲間と分かれて、登山に出発だ。

箱根登山2日目は湯坂路を歩く。ハイキングコースとしてよく紹介されて、歩かれていることは知っているものの、このコースは登山の対象にはならないとこれまで歩く気がしなかった。

こんかいはまだ歩いていないコースを選ぶことにしている。前日のコースもそうだ。しかし中央火口丘が入山規制で歩けないためコース選びが難航。ほかにいいコースはないものかとガイドブックを見るとやはり湯坂路が載っていた。リハビリ登山だから、こんかいは無理しないでこのお手軽コースのほうが脚にはいいかなと、ここを歩くことにした。

歩いた感想は、予想どおりというか、やはりもの足りなかった。単調な景色が続いた。新緑に包まれた気持ちのいいおだやかな道が続くのだが展望がまったくといってない。これでは展望大好きのわたくしからすれば当然おもしろくない。飽きてくる。

この日は3時間ほどの歩行。昨日の半分以下ほどだが、それなのに疲れが残っているのか後半は脚が重く感じた。まだ登山の体づくりができていない。その状態の体からすれば、このコースでよかったのかもしれない。


宿のある姥子温泉入口バス停から小田原行に乗り、(富士屋)ホテル前で箱根町港行きに乗り換える。平日だというのに観光客で満員だった。外人客が多い。日本の新緑の季節を楽しんでほしい。

小涌谷駅バス停で下車。登山電車が目の前を通過してるところだった。まずは千条ノ滝を目指す。


箱根のハイキングコースはどこも道標が完備している。地図と磁石で確かめ合うと迷うことはない。小涌谷駅前にもこの通りの道標がある。


バス停からわずか15分で千条ノ滝。同じような景観に軽井沢の白糸ノ滝、富士宮の白糸ノ滝がある。この両者を見ているだけに、こちらは規模といい水量といいかなり見劣りする。景観に見とれて観賞するほどの感激はなく、こんなもんかとわずかな時間いただけで先に進むのだが、山を何十年も歩いていると、風景に眼がかなり肥えているから、こんな感慨を持つのは仕方ない。


千条ノ滝からすぐに浅間山への登りとなる。新緑がここもすばらしい。

登りは宮ノ下分岐までくれば一段落、この先は平たんな道が浅間山山頂まで続く。
 

浅間山山頂。小涌谷駅から1時間できた。山頂というより丘といった印象。このコースで一番開けたところだ。

 

山頂は木々に囲まれて展望はない。だがふと振り返ると、木々の間に山が見える。あれは? もしかしたらと地図で確認すると、これは金時山ではないだろうか。
だそれだけの展望だけに、長居は無用と山頂を後にする。

 浅間山からは箱根湯本まで下り一方。気分のいい道が続く。繰り返すが展望はない。

湯坂城跡の手前あたりから敷石の道に変わる。見た目はいいのだが、これが歩きにくいといったらない。それに滑る。一歩一歩かなり神経を使う。よけいなことをしてくれたもんだとぶつぶつ言いながら慎重に下る。

 

 ゴールの登山口までこの敷石の道は続く。さすがにうんざりした。ここがゴール。ここから右に進み、早川を渡ると箱根湯本駅の商店街に入る。観光客雑踏の中に身を置くと、下界に降りてきたと実感する。

帰りは、ロマンスカーで新宿へ。自宅に直行しないで孫の顔を見に阿佐ケ谷駅で下車にした。

心配した右脚の付け根に痛みは出なかったものの、かなり疲れを感じた。3時間のお手軽コースとはいえ、まだ登山対応の体づくりができていないとわかる。きのうの登山の疲れや宴会の酒も影響しているのだろう。2日連続の登山はちょっとばかりまだ無理かなと思わせる。それでも歩きとおせたのだから、リハビリ登山は上々の出来であった。これからも登山ができるのではないかと期待と希望を持たせてくれた山行であった。 


     

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リハビリ登山ー箱根(1)外輪山=金時山~丸岳~桃源台を歩く

2019-05-18 | 登山

 
芦ノ湖展望公園からの絶景―芦ノ湖と中央火口丘(神山・駒ケ岳・冠ケ岳)、左端に大涌谷の噴煙

山行日 2019年5月15日(水)から16日(木)1泊2日山荘泊まり
天気 15日曇り時々晴れ 16日曇り時々晴れ
山域 箱根
メンバー 単独
コース
5月15日(水)箱根外輪山を歩く 我孫子駅=東京駅(小田急箱根線高速バス)=金時登山口ー金時山ー乙女峠丸岳ー長尾峠ー桃源台(バス)=姥子温泉入口
5月16日(木)湯坂路を歩く 姥子温泉入口バス停=ホテル前でバス乗換=小涌谷駅ー千条ノ滝ー浅間山ー城山ー湯坂城跡ー箱根湯本駅(ロマンスカー)=新宿駅=我孫子駅


わたくしの好きな山登り

箱根の仙石原で大学の同窓会を1泊2日で行うという。箱根の山中に行くのだから宴会だけではもったいない。ついでに新緑がまぶしい箱根の山を歩いてきた。

実に5カ月半ぶりに山を歩いた。1月末、右脚の付け根にこれまで経験したことがない激痛が走った。1カ月ほどまともに歩けなかった。この時点で、このさきもう登山はできない体になってしまうのかと悲観した。すでに70歳を超え、全国のめぼしい山を歩いているので悔いはないものの、もうダメかと思うと少しばかり未練がある。鋭い痛みは消えたが鈍痛が残った。医者の判断を尋ねることもなく、一か八か、鈍痛をかばいながらウオーキングを再開した。しだいに距離を延ばし、以前のように1時間半コースを歩けるまでになった。それでも鈍痛はいまもあり、歩行に違和感を感じる。それでもだいぶ歩けるようになったという思いがあった。

そろそろ山を歩いてみるか。不安でいっぱいだが、そう思ったのが4月になってから。筑波山なら、ケーブルカーもロープウエイもあるから万一痛みが出てきたらエスケープできる。しかし止めた。悪化を心配したからで、やはりためらいがあった。

それを見送ったので、次の機会は5月の箱根になった。いつまでも腰が引けた気持ちではなにもはじまらない。思い切って歩いてみよう。箱根は現在、大涌谷周辺の火山活動による立入規制のため、 中央火口丘の神山、駒ケ岳のコースは歩けない。コースが限られてくるのだが、歩行時間を少なく、無理しないコースを考えた。リハビリ登山である。

1日目は箱根の外輪山を歩く。外輪山の東側にある明星ケ岳、明神ケ岳は歩いている。こんかいは西側の外輪山を歩くことにした。
2日目は湯坂路。手軽なハイキングコースということでこれまで歩く気にならなかったが、それだけにリハビリ登山にはうってつけかなと。

1日目は歩行時間が6時間半になった。脚に痛みは出なかったが、終盤に疲労を感じた。2日目は歩きやすい道でも、前日の疲れもあり脚が重くなった。いまの状態ではこんなもんだろうと思う。それでも無事に歩けたことがうれしかった。気持ちのうえではつぎの山を考えるようになった。


  箱根登山1日目(5月15日) 外輪山を歩く 



富士見ケ丘公園から歩いてきた外輪山を振り返る。丸岳にはパラボラアンテナ

 コース&タイム  我孫子駅5:42=6:25東京駅(小田急箱根線高速バス)6:50=8:40金時登山口8:50ー10:14金時山10:49ー11:53乙女峠ー12:36丸岳12:43ー13:33長尾峠ー14:17富士見公園14:33-14:46湖尻分岐ー14:48芦ノ湖展望公園14:53ー湖尻分岐に戻りー15:30桃源台(バス)=姥子温泉入口

金時山から外輪山の西側の稜線を反時計回りに歩いた。稜線の右には富士山が、左には芦ノ湖を見ての展望コースである。富士はこの日はずっと雲のなかで姿を見せることはなかった。それでもリハビリ登山だと思えば少しはあきらめがつく。新緑真っ盛りで、道は快適。しかし長尾峠から4つほど山を越えるアップダウンが続く。終盤は登山らしくなった。静かな山歩きが楽しめる。とくに最後の芦ノ湖展望公園からの眺めはすばらしい。中央火口丘の神山や駒ケ岳、大涌谷の噴煙、それに芦ノ湖景が一望できる。展望コースとしてお勧めである。

高速バスから富士が眺められた。どうかこのままでと思っていたら、御殿場に着くころには雲の中へ。ああ。

今回のコースからすると、金時山への登山口は金時登山口となる。天気はいい。ただ富士方面は白く厚い雲に覆われている。お天道様が顔をのぞかせると日差しが厳しい。

金時登山口


登るにつれて仙石原が眼下に

下界の緑はやや濃くなってきたが、この標高では新緑が目に優しい色合いだ

目の前に金時の山頂、ガスが盛んに流れている

息を切らせることもなく頂上に着いた。それも標準タイムで。やはり富士は見えないものの、芦ノ湖の湖面が光って見え、これから歩く外輪山西側の稜線が青々ずっと延びているさまは気分がいい眺めだ。

脚の具合はいい。まったく痛みを感じないここまで来た。この調子ならさらに丸岳方面に進もう
 

 これから歩く丸岳とその外輪山稜線がよく見える。右端に丸岳、大きなパラボラアンテナが建っている。

山頂から乙女峠を目指して下山開始。道が濡れているので滑らないよう細心の注意。

このコースは花が少ない。ところどころにミツバツツジが咲いているもののもの足りない。
それでもシロヤシオを見つけたときはうれしかった。わたくしの恋人。毎年丹沢のシロヤシオに会いに行く。ことしは開花情報がまだ届いていない。例年通りなのか気になる


乙女峠。
富士は見えず。今日は富士の眺めはあきらめようといいながら、富士にこだわっている自分がおかしい

乙女峠からは南へ丸岳への道を取る。ここからの道がすばらしい。のんびりと歩きたくなる快適な道が続く

ブナの林、大樹が4、5本ある。ブナの大樹を見ると、つい仰ぎ見て写真を撮ってしまう

丸岳の山頂。金時山から1時間と47分。山頂後ろに大きなパラボラアンテナ

丸岳から中央火口丘と芦ノ湖を望む。一部が雲に隠れているのが惜しい



丸岳から明神ケ岳と明星ケ岳  

丸岳から15分ほどで富士見台。「富士山と芦ノ湖が見えるのはここだけ」との案内板。右の富士は相変わらず雲の中。左の芦ノ湖はシノタケが伸びすぎて手前が見えず、案内板ほどではない
 

むしろこの富士見台からすぐ先ののところのほうが芦ノ湖の景色はいい  

富士見台を過ぎると展望のない道が続く。両脇はシノタケが茂る。長尾峠からは展望のない道だ。長尾峠からは登り坂。ここからこの先アップダウが続く。4つほど山を越える。終盤になってのアップダウンはつらい

やっと展望が開けてきたら、そこが富士見ケ丘公園。辺りは芝生になっていて気持ちがいい場所だ。それに歩いてきた外輪山の稜線がよく見える。金時山頂からここまで3時間半

あまりの気持ちのよさに芝生にあおむけに。ふだんこんなことはまずやらない。脚の痛みもなくここまで歩いてこられてうれしかったのだろう。セルフタイマーで自撮り。カメラをザックのうえに乗せて。手前の赤色はザックの色

湖尻分岐。ここで外輪山の稜線と別れて芦ノ湖の湖畔に下るのだが、地図をみると、ここには芦ノ湖展望公園があるはずだ。ここまでにないとするとこの稜線の先か  

湖尻方面に下らないでそのまま稜線を行くと1、2分のところにこの展望台はあった。中央火口丘と芦ノ湖の眺めはここが一番よかった。中央火口丘はこれまで雲の覆われていたがちょうど雲がはれて全貌を見ることができた。
右から駒ケ岳、一番高いのが神山、冠ケ岳、その左下に噴煙を上げる大涌谷。この展望台を見逃さないようにしたい。

 きょうのゴールの桃源台が湖畔に見える 
 

最後に景色を満喫した。湖尻分岐に戻り下山開始。15時18分、無事に登山口に降り立った。ここからは舗装道路  

すぐに湖尻水門。ゴールの桃源台には15時30分に到着した。
ここからバスできょうの宿がある姥子温泉入口へ。

姥子温泉入口バス停から急坂をのぼって、ここがきょうの宿。

とにかく温泉へ直行し汗を流す。18時からの宴会には幹事が上等な酒を用意してくれていた

歩行時間は6時間半ほど。終盤のアップダウンにばて気味になったが快調に歩けた。山中で脚の痛みが激しくなったら困るなと、ずっと心配しながら歩いてきただけに胸をなでおろした。

リハビリ登山ー箱根(2)湯坂路=千丈の滝~浅間山~箱根湯本を歩く⇒


     

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2019ソラマメが不作、どうしたんだ!

2019-05-14 | ソラマメ


5月12日現在のソラマメ。生育が悪く小指ぐらいの大きさでしかない

落胆している。なんとも残念だ。半年のあいだ丹精込めて世話をしてきたのに。でも自然が相手だけにあきらめざるを得ない。

ソラマメの話である。今期は不作の見通しである。収量はかなり少なくなるだろう。いつもの年なら今週あたりから収穫できるようになるのだが、ことしは生育が遅く、いまもってサヤのサイズは小指くらいで生育が悪い。この先、これ以上大きくなるのかと心配している。

ソラマメの生育不足の原因はいつもならアブラムシと相場は決まっているのだが、ことしはアブラムシの被害はほとんどないのに、なぜか生育が悪い。

昨年11月に160本の苗を植えつけた。ソラマメには、80坪の家庭菜園でありながらかなりの面積を割いて優遇している。4月上旬に花が咲き、ここまでは順調だった。今年も豊作を予感させるほどの育ち具合だった。

↓4月上旬のソラマメ畑、こんなに順調に育ってきていた。それなのに・・・



それなのに、花が咲き、サヤができるころからおかしくなった。当初は変化にまったく気がつかなかった。しかしどうもおかしい。サヤがいつまでたっても大きくならない。ここまでは順調に育ってきただけに、急変にただ驚くばかり。なにが悪かったのだろうかと考えるが思い当たらるものがない。

ふと、ほかの菜園はどうかなのか。いつもすばらしいソラマメをつくる農家の方に尋ねると「ことしダメ、生育が悪くお手上げだ」という。ほかの菜園も同じような状態だった。不作はわが菜園だけではなかった。この地域全体が悪いようだ。

その原因がわからない。農家の方に尋ねると「陽気のせいかな」という。とくに花が咲く4月上中旬に雨が少なく、これが影響したのではないかという。たしかに雨が少なかった。開花始めごろから結実期にかけて乾燥すると、莢つき実入りが悪くなるというから、なるほどとなんとなくその説明に納得はしたものの、原因はそれだけではないだろう。自然にはかなわない。仕方ないなと思う半面、こんな事態になるとは思ってもみなかったからいまだに未練たらたらでいる。


     

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そうだフキだ、フキがあったんだ

2019-05-10 | その他

 

「フキの食べごろはたしかいまのはず」。早く目を覚ましたふとんの中でぼんやりしているとなぜかフキが突然に頭の中にでてきた。

年をとって気を付けていることは、用事にはすぐに対応すること、思い立ったらさっさとすぐに実行すること。後回しにするといつの間に忘れてしまう。忘れたままで支障がないのならいいのだが、やはりやることになると、とても面倒に感じることがあるからだ。

ということで朝ご飯を食べたらすぐにフキを取ってきた。このフキは自宅の敷地内の西側にある。売っているフキと比べたら葉柄(茎)がかなり細い。この葉柄の細い品種にこだわって栽培している人がいて、ものはためしにと数株もらって植えていた。かなり前のことである。いつの間にか自宅の西側は通行しにくいほどフキの葉で覆われる状態になっている。

すぐに下ごしらえをする。もちろんネットで作業の手順を確認。おかずづくりはいつまでたってもそのレシピが頭に入らない。毎回ネットでレシピを確認しないとできないのである。

板ずりして、茹でて、皮をむく。葉柄(茎)が細いだけに皮むきがたいへんだ。食べるにはやらねばならない。

下ごしらえがすんだフキ。パステル調の淡い色合いが目にやさしい。 酒のつまみにと2品をつくった。

まずはフキのおひたし。これはうまかった。醤油で色が微妙に変わってしまったが、味はよかった。いい出来であった。

2品目はフキの炒め煮。トウガラシの辛みが酒のつまみにいい。まさにつまみ、ほんの少しで十分であった。

 

ふと思いついてフキをつくってしまった。2品ともうまくできた。旬のものはいちど食べるとそれで満足してしまう。性分なのだろうか、うまかったからもう一度とはならない。 


     

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オクラも見事に発芽がそろった

2019-05-08 | オクラ

10日間の連休なんて、一年中連休のわたくしからすれば屁の河童だ。すっかり毎日が休みの生活に慣れて、それがあたりまえになっている。

キヌサヤエンドウとスナップエンドウの収穫が日課になっているいま。つくりすぎだからそうなる。食べるのに追われているのが現状だが、無理して収穫しないことにしている。取り損ねたものは豆が大きくなってサヤが膨らむ。そのままにして、その未熟な豆、グリーンピース(実えんどう)を取り出して冷凍しておく。豆ごはんに使える。エダマメだってそうしている。

オクラの発芽がそろった。前回記事のエダマメ同様見事に。我ながらうまいもんだなと思う。まずは失敗がない、ということは過去は失敗ばかりだった。いっせいに発芽することはなく、わずか数粒だけが発芽する状態だった。

失敗の原因は気温だとはわかっていた。直まきなら5月中旬からが適期だというのに4月にまいてしまっていた。待てばいいのにそれができない。そこで試行錯誤した。これなら、という方法を得て、それ以後失敗はなくなった。あまりに簡単すぎる方法なので披露するのもためらうほどだ。

タネを2日ほど水につけておく。穴あき黒マルチをはり、穴にタネをまいていく。水をやったら、ビニールをべた掛けする。それだけだ。ことしは4月25日にタネをまき、もう5月1日には発芽してきた。冒頭写真は5月7日現在。

オクラはこのところ「丸オクラ」ばかり。このオクラだって盛りとなれば毎日の収穫は欠かせない。それが面倒なのだが、好きだからかならず作る。 


     
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エダマメの発芽率98%-165粒から162本の苗が

2019-05-03 | エダマメ

 
育苗箱いっぱいに発芽してきたエダマメ、すごい、すごい

これはすごい! とうとうゴッドハンドになったかと、ひとり悦に入っている。昨年に続いてエダマメの発芽が100%近く見事にそろったからだ。

エダマメにかぎらず豆類は発芽をそろえるのが何十年やっていてもなかなかむずかしい。得手不得手があるようで、周囲を見るとそうと分かる。タネをまいてを芽を出してくれるのはいつも数粒だけ、というぼやきをよく耳にする。

これまで失敗はかなりあった。すぐにまきなおしてカバーしてきたが、まき直しは余計な手間と面倒を感じさせ徒労感が半端じゃない。しかしエダマメは酒のつまみに欠かせない。やるしかないのである。

じつは三十数年やってきたというのに、いまでもエダマメを100%近くを発芽させることに自信はない。いつも不安をもってタネをまいてきた。

ところが昨年、農家の知人からとっておきの発芽法を教わった。これでやっと満足の行く結果が得られた。まるで手品を見ているようで、育苗箱いっぱいに発芽するのには目を見張った。100%近くの発芽率であったからで、その技に感心し、まさに“秘伝”であった。

品種はいつもの「カネコ育成 湯あがり娘」(発売元ウタネ)。数量は85ml。税込み432円。85mlというが何粒あるのか今回数えてみたら165粒あった。タネ袋には「発芽率80%以上」とあるから、少なくとも132本を発芽させて育苗できるはずだ。



今年もその“秘伝”でエダマメのタネを育苗箱にまく。さてこんかいは何本を発芽させることができたのか。育苗箱から畑に植えつけるときに苗を数えてみた。165粒のタネをまいて、定植できた苗は162本あった。発芽率は98%。自分でも驚いてしまう。いままでなにをやってきたんだと自分をこづきたくなる。育苗箱にすき間なくどんどん発芽してくる様を見るのは素直にうれしいものである。



植えつけた苗の数は162本。株間20センチ、条間40センチ、一カ所に一本立て。数は昨年とあまり変わらなく、家庭菜園にしては作りすぎ。それに食味期間が短いからいくら頑張ってみてもすべて食べることはできない。残りはサヤから豆を取り出し、むき豆にして冷凍保存している。


          

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