30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

ありがたや、いまも収穫が続く夏野菜

2009-09-30 | その他

菜園の主役は夏野菜から秋冬野菜に移っている。これまでの夏野菜は、そろそろ始末しようと思いながらも、いまも実をつけてくれているので、なかなか片付けられないでいる。ちょうど夏野菜と秋冬野菜の端境期だ。収穫物があるのはありがたい。写真は昨日とれた野菜たち。いまも収穫できている夏野菜はトマト、ピーマン、ナス、シシトウだ。

トマトは最初に植えつけたものがいまも次々と実をつけている。トマトハウス内の管理はもうしていないので、トマトはどんどんわき芽をだして込みあい、手がつけられない状態だ。それでも不思議と赤い実をつけてくれる。すでに周囲の菜園ではトマトハウスをみんな片づけてしまっているのに残っているのはわが菜園だけ。せっかく実をつけてくれるのだから、もったいないので片付けようにもできないでいる。

いま収穫できているピーマン、ナス、シシトウは4月下旬から5月上旬にかけて苗を植えつけたものではない。それらはすでに役目を終え、いまのは5月に種をまいたものだからいまも盛んに実をつけてくれる。間隔を置いて、小まめに種をまいていくと、夏野菜は長い間楽しめる。

狭い菜園だとこうはいかない。秋冬野菜のためのスペースを確保するため夏野菜を早々に始末しなければならないからだ。50坪の家庭菜園だから、どうにか夏野菜を残す余裕がある。10坪ほどの家庭菜園ならやりたくてもできないだろうね。それでもいまの時期、秋冬野菜の種まきやら、苗を植えていると、もっとスペースがほしいなと思うときもあるのだが、体力を考えるといまのスペースがちょうどいいのかなと感じている。

   


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待ちきれなくてサトイモの試し掘り

2009-09-29 | サトイモ

きょうは雨が降ると昨日教えてもらった。待っていた雨だ。しかし、からからに乾いた畑に十分しみこむほどの雨が降るとは期待していなかった。夜中に目を覚ますと雨音がする。時折叩くような雨音もする。「すこしは期待できるかな」。

今年はサトイモが元気だ。というよりも猛々しいほどに太い茎を伸ばし、大きな葉を広げたサトイモはこれまでにみたことにない。それだけに収穫が楽しみだった。

ここにきて、芽かきしなかった細い茎が倒れるようになった。あの猛々しさがしだい消えてきた。よほどいいイモができているに違いない。まだ収穫には早いのだが、その誘惑に負けて、試し掘りをしてみることにした。

掘り出してイモが現れる瞬間がここまで育てきた喜びでもある。おお、子イモ、孫イモとも型がそろっているぞ。思っていたとおりだ。例年よりもイモが大きい。サトイモだから程よい大きさというものがある。これだとちょっとばかり大きいかなと思わせる出来だ。自分で作ってみて、こんなにうまいものだったのかと驚かされたのがサトイモだった。

   


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今年は予備苗の出番なく一発OKのハクサイ

2009-09-27 | ハクサイ

8月14日に種をまいたハクサイ。育苗して植えつけても、いつもの年なら必ず欠株が出る。それを見越して予備苗を作っているのだが、今年はこの予備苗を使うことなく、最初に植えつけた苗がすべて無事に育っている。

こんなことはめったにないことで珍しい。何年家庭菜園をやっていてもハクサイは手間がかかって失敗も多かった。ポットで育てた苗を植えつけてから一カ所一本にするまで間引いていくのだが、それまでにシンクイムシにやられたり、枯れてしまったりと一本立ちにするまで苦労がある。その補充のために多く予備苗を作っておく。

今年もそうしたのだが、すべて順調にいき、予備苗の出番がなかった。この予備苗、いまさら植えつけたところで、しだいに温度が低下していくので結球はしないだろう。もったいないのだが捨てるほかない。

このハクサイ栽培だが、試行錯誤しながらやっと私なりの方法を見つけてきた。最近のプロセスは次の通り。
1、ポットに種を4、5粒まく。
2、本葉が3枚ぐらいになるまでポットで育てる。あまり小さな苗を植えつけると失敗する。できるだけ大きな苗を作るようにする。ここがポイントかな。
3、畑に植えつけるときは、ポットの底から根が出るくらい根がまわっているはずだ。根鉢を崩さないようにそっと植えつける。たっぷりと水やりをする。
4、1週間後に間引き開始。間引きは2回か3回に分けて行い最終的に一本にする。
5、間引きをしたら必ず株を安定させるため土寄せを行う。これは大事だ。
6、一本にするのは本葉が7、8枚になったとき。元気で見た目にも姿のいい苗を残す。 

   


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あれから2カ月のキャベツはハボタンの美しさ

2009-09-26 | キャベツ

防虫ネットを取り外してみると、この美しさ。思わずきれいだねと見とれてしまうほど。まるでハボタンのように見える。

7月19日に種をまいたキャベツ。2カ月後の姿に見惚れている。ここまでは順調だ。キャベツは種まきから収穫までトンネル掛けした防虫ネットの中で育てる。こうして顔を見せるのは写真を撮るときぐらいなもの。たまには清々としたいだろうが、害虫から守るためにはこうするほかないのである。露地栽培で防虫ネットなしでキャベツを育てようとするなら、防除のため殺虫剤を使わざるを得ない。それをしたくないから防虫ネット暮らしをさせている。

なんども書くがキャベツは害虫との戦い。少しでも油断するとあっというまに食べ尽くされて、見るも無残な姿になり果てる。そのための防虫ネットだ。ものぐさのBIGFARMだから、防虫ネットをトンネル掛けしているとはいえ、ネットの四隅にレンガを置いているだけ。まあ隙間だらけである。それでもご覧の通りの別嬪キャベツになりそうだ。しかしよく見ると少しばかり虫食いの跡が見られる。

これで安心してはいられない。油断大敵。収穫までは見回りは欠かせない。 

    


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困った。雨、雨、降れ、降れ

2009-09-25 | コマツナ

いまは秋冬の葉もののタネまき適期だ。それなのに雨が降らない。土がからからに乾いている。これには困った。

15日に葉もののタネを一斉にまいた。ホウレンソウ、ミズナ、チンゲンサイ、コマツナ、シュンギクなどだ。雨が久しく降っていないので土が乾燥している。これらの葉ものは芽が出るまでは表面を湿った状態にして乾燥させないのが望ましい。そのために畑に水を運び、水やりをしなければならない。雨が降った後にタネをまくのならこんな苦労はしないですむのだが、せっせと水を運んで水をやる。その上、寒冷紗や不織布をかけて乾燥を防いでいる。

このかいあってか、どうにか芽が出てきた。一部で発芽がそろわない。このからから状態では仕方ない。家庭菜園だからこうして水やりもできるのだが、規模の大きい農家では雨が降るのを待っているのではないか。周囲の農家はホウレンソウのタネまき時期だ。しかし畑がこうも乾燥していたのではしばらく様子を見るほかない。

私の趣味は登山と百姓だ。いずれも天気は気になる。天気予報をこんなに見ている人もいないと思えるくらいよく見る。登山では晴れてほしいと期待し、一方、百姓ではいい加減雨が降ってほしいと期待する。だから天気予報を見るといっても晴れてほしいと願うばかりではないのである。きっと神様は思っていることだろう。このヤロウ、好き勝手なことを願ってばかりいて、と。

この雨不足は全国的だという。葉もののタネまき適期だけに、これから値段に影響が出てこなければいいのだが。天候の影響は家庭菜園にも及ぶ。日々の作業から、たとえば品不足で高くなるぞといった見通しもある程度は実感できるのである。

   


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今年もそばの花見ができるぞ

2009-09-23 | その他

今年もそばの花見ができる。楽しみにしていただけにうれしい。昨年はそば栽培を初めて経験し、畑一面に咲くそばの花に魅せられた。真っ青な空のもと、畑一面に白い可憐な花が風に揺れている。それだけで絵になった。種まきから収穫まで記録してみた。今年は残念ながらそば打ち仲間たちとのそば栽培は中止となったのだが、私は応援している農場で栽培することになった。だから今年も花見ができるというわけだ。

そば畑は1反3畝。8月29日、そこに5キロから6キロのタネをまいた。きょう9月23日はそのそば畑に土寄せに行ったきた。日差しがあり、それも手作業だったので重労働だった。花は一部咲いてきたが、まだ蕾状態。

満開になるのは今月末から来月初旬になる。ちょうど来月の3日は中秋の名月になる。月の光を浴びた白い花は妖しいほどの美しさだという。昨年は期待したがそれを見るのはかなわなかった。今年は天気に恵まれればそのチャンスは十分ある。ますます楽しみになってきた。この日ばかりは愛しい人のソバを離れて、月の光のそばがいい。

   


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あれから2カ月のブロッコリーに難敵が

2009-09-22 | ブロッコリー

過ごしやすくなると野菜の成長もめざましい。
9月15日に、葉もののタネをいっせいにまいた。ホウレンソウ、ミズナ、チンゲンサイ、コマツナ、シュンギク。すでに芽を出している。

7月、8月に種をまいた大物野菜も順調だ。ブロッコリー、キャベツ、ハクサイ、ダイコンがぐんぐんと大きくなってきた。見ていてもその成長ぶりがよくわかる。害虫の被害もなく、うまく育ってくれていると気分がいい。

7月19日に種をまいたブロッコリーの2カ月後の姿だ。こんなに大きくなった。定植するまではなにかと心配だ。今年は品種を変えた。特に問題もなく、定植をすませた。それ以後は一気にここまで成長してきた。

これからは倒伏しないように土寄せをしていく。そして追肥だ。しかし安心してばかりはいられない。これからはアオムシが発生する。きれいな葉が食べられてしまう。モンシロチョウはブロッコリーが好きなようで、ブロッコリー畑はモンシロチョウがいつも乱舞している。そうなるとアオムシが大量発生する。殺虫剤を散布すれば簡単だが、自分の口に入れる野菜だから一匹一匹捕殺する。この作業を怠ると無残な姿になるから小まめに3日に1回は必ず捕殺作業だ。これをできない人は無農薬ブロッコリーをあきらめなければならない。

    


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赤ネギって知っていた?

2009-09-21 | 下仁田ネギ

家庭菜年を長くやっていると、作る野菜はだいたい決まってくる。たまには新しい品種を作ると気分転換にもなり新たな意欲がわいてくる、なんていうと大げさなになるのだが、実際に目先が変わって楽しいものである。

BIGFARMでも、この秋は一昨日取り上げた「ニンニク」に続いて、「赤ネギ」のタネを21日にまいた。この赤ネギはかみさんに教わった。やわらかて、くせがなくうまいという。見た目が個性的だ。葉鞘の軟白部が赤紫色になる。茨城県水戸周辺の在来種だそうだ。おおかたが初めて目にするネギではないだろうか。

美味しくて見た目が個性的、そうなると自分で作ってみたくなる。問題は種だ。ネットで調べてみるとたしかに赤ネギはあった。2、3の種苗会社が作っている。ネットで買おうかどうか迷っていたのだが、ホームセンターのタネ売り場をのぞいたところ、この赤ネギがあった。「あかねぎ 赤ひげ」(トキタ種苗・さいたま市)。タネ袋の裏面を見ると「水戸地方在来ネギの選抜改良品種」と書いてある。たぶんこれでいいのだろう。

秋まきも春まきもできるというから、この秋と来春の2回に分けて種をまくことにした。この秋に種をまくと、来年に春仮植、夏定植して、秋冬に収穫される。収穫まで長いのだが、BIGFARMの太ネギはみんなこんなに時間がかかるものばかり。

この冬の収穫に向けていま栽培している太ネギは、いつもの「九条太ネギ」と「下仁田ネギ」。秋になって元気になってきた。九条太ネギのほうは9月から10月にかけて土寄せしながら徐々に葉鞘の軟白部を作っていく。 

九条太ネギ(9月21日現在)。いま1回目の土寄せを終えたばかり。
 BIGFARMの九条太ネギ栽培

下仁田ネギ(9月21日現在)
 BIGFARMの下仁田ネギ栽培

   


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はじめてのニンニクの植えつけ

2009-09-19 | その他

この秋はニンニクをはじめて植えつけた。ちょうど植えつけの時期である。四半世紀のあいだ家庭菜園をやっていても、ニンニクを作ろうとは不思議と思わなかった。周りの畑ではみなさんよくニンニクを作っているのを見かける。それでも私はやってみようかとは思わなかった。

たぶんあの「におい」だろうか。わたしの場合、ニンニクの香りは、いい匂いではなく、どちらかというといやな臭いに感じるからだろうか。それでいてニンニクをつかった料理は嫌いではないのである。自分でも炒めものをするときはニンニクを使う。ニンニクは嫌いではないが、あえて自分で作るまで好きではないということか。そんなところだと思う。

ところが台所に立つかみさんからすれば、香辛料があると何かと便利だという。たとえばショウガだ。ショウガは好きだから必ず作る。それに取れ立てはフレッシュでジューシーだ。うまい。たしかにショウガを作ってニンニクを作らないというのは、やはり私の好みである。あれだけショウガの取れ立てがうまいのだから、ニンニクの取れ立ても案外うまいのではないだろうかと思うようになった。

種苗店に行ったら、レジの前にニンニクがあった。種ニンニクである。作ってみるか、(仕方ないなあと思いながら)ほんの少量買った。これくらいなら畑の隅に植えておけばいい。

はじめてのニンニク栽培。本を見ながらスタートである。まずは黒マルチをして深さ3、5センチの深さに植えつけた。収穫は来年5月か6月。さてうまくいくか、楽しみだ。

   


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待望のダイコンの間引き菜がとれた

2009-09-18 | ダイコン

 

ダイコンの間引き菜がとれた(=写真上)。好きなので私にとっては「待望」ということになる。

種は9月2日にまいた。5日に芽を出した。いま、ようやく葉を5、6枚つけたところだ。これが最初の間引き菜となる。まだ背丈は低く、茎は細く、食べてしまうにはかわいそうなくらいだ。この小さなときの間引き菜がいちばんうまい。

この若いというか幼い間引き菜をさっと湯に通す。刻んでかつお節と醤油、または細かく刻んで熱いご飯にのせる。間引き菜の色合いがいい。まさに初ものといった感じで若草色が初々しく目にやさしい。そしてなんといっても茎の感触だ。シャキシャキとした食感と音。それを食べているといってもいい。若くて、か細いだけになんとも繊細な味わいがある。

「ダイコンの間引き菜ぐらいでなんと大げさな。そんなもん、貧乏くさいて食べられるか」なんて思われる向きは、一度お試しあれ。こればかりは売っていないから自分で作るしかない。

こんばんはこれが酒のつまみに、最後にご飯に…。いまから目を細めてニコニコ顔になっている。

種まきは9月2日。これは9月8日の状態。
間引き菜をとるためBIGFARMでは条まきだ。



9月18日の状態。黒土に青い線がまっすぐにのびている。
見ていても気持ちがいいものだ。ここから間引く。

   


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ちょっぴり慎重になるタマネギの苗づくり

2009-09-17 | その他

9月中旬はタマネギのタネまきだ。苗を育てたうえで11月中旬に植えつける。毎年400本ぐらいの苗をつくっている。

タマネギは、苗を植えつけたら収穫までまったく手がかからない。タマネギの栽培ポイントはいい苗を作ることにある。直径5~6ミリの太さの苗だ。これがちょっとばかり難しいから慎重になる。大きすぎても小さすぎて立派な玉にはならないからだ。この苗づくりがうまくいけば、まあタマネギづくりは成功したといっていい。苗づくりをしないでタマネギを育てようとするには、11月上中旬に苗が売り出されるから、それを買って植えつけるのが手っ取り早い。

しかし、苗を買ってそのまま植えつけたのではせっかくの家庭菜園の楽しみを自ら奪ってしまっている。なんとももったいない。ここは失敗覚悟で種から育てる。これは家庭菜園での野菜全般に言える。そんな面倒な、といわれる方は仕方ない。

タマネギの苗づくりは試行錯誤で、うまくいったり、うまくいかなかったりだ。うまくいかなかったら、市販の苗を買えばいい。それくらいの軽い気持ちで、毎年苗づくりに挑戦している。

今年の苗づくりは、畑とセルトレイの両面作戦。これまでは畑で育苗していたが、今年はあわせてセルトレイでも育苗することにした。

セルトレイでのタネまきは9月8日。種をまいたら水をたっぷり与え、発芽するまで乾かさないことだ。そのため不織布をかけておいた。発芽は1週間後の15日(=写真)。発芽がそろって安心したが、これからいい具合の太さまで育ってくれるのか。あと2カ月後まで目を離せない。

畑へのタネまきは9月15日。苗床を用意して条まき。同じくたっぷりと水をかけて、乾燥しないように寒冷紗を掛けている。発芽はたぶん1週間後だろう。畑での育苗で気になるのは発芽だ。発芽がそろわないことが多い。発芽が悪いとまき直しをすることがあるのだが、タネまき適期はなにせ短いから、まき直そうとしてその時期を過ぎてしまったら育苗はあきらめて市販の苗を買うことにしている。

さて今年はどうなるか。
 BIGFARMのタマネギ栽培

   


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そうだ、津軽の温泉と山へ行こう(3)ー嶽温泉~弘前公園

2009-09-15 | 登山

最終日。あとはゆっくり山のいで湯につかるだけ

古遠部温泉が思い描いていた以上に素晴らしかったこと、岩木山登山が好天に恵まれて大展望がえられたこと。すべてうまくいったなあ。あとは温泉三昧だ。岩木山を下山してからはすっかりくつろいでしまった。

2日目の続き。
岩木山から嶽温泉に下山。旅館、民宿、売店、食堂が並んでいる。2日目の宿をどこにするか。前回泊まった「いわき荘」の内風呂がよかったので今回もと決めていたのだが予約が取れなかった。さてどこにしようか。こればかりは当たるも八卦、当たらぬも八卦。結局は「高原の宿・山楽」を予約した。旅館の名前が山登りを楽しんでいる身にはぴったりだ。

このあたりは「嶽きみ」といって、岩木山のふもとで取れるトウモロコシがうまいらしい。どこの売店でも「嶽きみ」だらけだ。それなら食べてみようかと思ったが、たぶん今晩の夕飯に出るだろう。 

旅館にはいるとすぐに露天風呂へ。この旅の目的はここまですべてうまく運んだ。気分がいい。あとはのんびり湯につかるだけだ。

嶽温泉の湯は白濁している。この白濁している温泉も私の好み。硫黄がぷーんとにおう。 

ぬるめの湯だ。湯かげんがよすぎると、上がるタイミングがわからず、長湯してしまう。やっぱりここでも長湯になった。午後4時になってもいい天気が続いている。

こちらは内風呂。露天風呂より熱めの湯だ。 

宿から眺める午後6時の岩木山。やっと山頂付近に雲が出てきた。

この宿の夕飯もよかった。この夕飯をみて、この宿で正解だったなと思う。とうぜん、昨日に続いて食べすぎてしまった。やはり「嶽きみ」がお膳にあった。ジューシーでうまい。

3日目
9月12日(土)1日目→2日目
嶽温泉=弘前公園=弘前14:28=17:25仙台(途中下車して食事)20:26=22:02上野=22:50我孫子

最終日の3日目はゆっくり嶽温泉に入り、帰りは弘前公園をめぐり、仙台で途中下車して夕飯を食べてから自宅に戻った。

早起きして露天風呂につかる。宿は嶽温泉バス停前にある。8合目行きのスカイラインのバスもここから出る。週末だから登山者が多い。この日の天気は曇りだが岩木山はよく見える。雲がかかっていない。これなら昨日の天気にはかなわないが、どうにか1日持つのではないか。

9時近くのバスに乗って嶽温泉を後にする。途中、岩木山神社から正面に岩木山。3峰に分かれているがよくわかる。バスの中からパチリ。前回はこの神社からのコースを登った。 

かみさんは弘前が初めて。それなら桜で有名な弘前公園でも見ておいたほうがいいだろうと観光案内。 

公園内にある弘前城からの岩木山の眺め。 

14時28分に弘前駅。これで津軽の旅も終わりだ。
列車の中から見た岩木山。田んぼには実った稲穂。刈り取りは下旬だという。
岩木山に別れを告げて。 

せっかくなので仙台で途中下車して夕飯を取ることにした。駅近くの[小鉄]という焼き肉屋。この店は仙台に単身赴任していたときに、山の帰りによくいった店だ。かみさんも気に入っている。

これですべての予定をこなした。うまくいったなと納得するほどの充実した旅になった。

   


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そうだ、津軽の温泉と山へ行こう(2)ー岩木山登山

2009-09-14 | 登山

岩木山からは、北海道が見えるほどの大展望が広がった

9月11日(金)
古遠部温泉=津軽湯の沢8:04=8:29弘前9:25(弘南バス)=10:19嶽温泉10:25(スカイライン)=10:55岩木山八合目11:00-11:50岩木山山頂12:50-13:45八合目13:50-15:30嶽温泉(泊)高原の宿・山楽

2日目(1日目→)の11日は、岩木山を登り、ふもとの嶽温泉に泊まる。
岩木山登山はかみさんの希望だ。私は古遠部温泉に念願かなって入ることができてそれだけで大満足していた。岩木山にはこれまで2回登っているから、取り立てて岩木山登山にはこだわらなかった。ところがこの日は天気がいいのである。こうなると俄然登山の意欲がわいてくる。過去2回の岩木山登山はどちらも展望に恵まれなかったからだ。

「オレはホントウに晴れ男なんだな」。そう確信してしまうくらい、2日目の津軽地方は久しぶりに好転に恵まれた。じつは岩木山登山を1日目にするか、2日目にするか、迷った。というのは登山を1日目にすると、その日のうちに古遠部温泉にたどりつくのが遅れてしまう。しかたなく登山を2日目にした。出発直前になって天気予報を見ると、なんと登山の日だけが晴れマークで、前後は曇り、または曇りのち雨という予報だった。山の天気はあてにならないが、この日だけ晴れるというのだからこれを期待しないわけにはいかない。まあ晴れ男というよりたんなる偶然でしかないよ、なんていわれても仕方ない。

2日目は登山のため、8時前に古遠部温泉を出て、津軽湯の沢駅から弘前駅へ向かう。朝は小雨。温泉を出るときはやんで晴れ間が見えてきた。急速に天気がよくなってきている。これで安心。予報通りだ。しかし、駅から嶽温泉に向かう弘南バスの車窓から見る岩木山の山頂は雲で覆われている。この雲が消えるかどうか。気になる。「頂上の雲がなくなったよ」とかみさんが喜んでいる。本当だ。岩木山の3つの嶺がはっきりと姿をあらわした。もちろん私もニコニコ顔になっている。

津軽地方はリンゴの収穫がはじまっている。トップバッターは「津軽」だ。そのリンゴ畑を前景にして岩木山を撮ろうと、バスの中からシャッターチャンスを狙った。何枚も撮ったが、まあ見られるのはこの一枚ぐらいだけだった。 

岩木山登山を簡単に済ませるには8合目まで岩木山スカイラインのバスで行けるからそこから往復すればいい。さらに9合目までリフトがある。今回はふもとに着くのが遅い時間なのでふもとからの登山はあきらめ、8合目から登ることにした。下山はスカイラインのバスを使わず、ふもとの嶽温泉まで歩くことにした。今晩の宿はそこに予約してある。

嶽温泉で、8合目行きの岩木山スカイラインのバスに乗り換える。嶽温泉の標高は450メートル。一気に1238メートルの8合目まで運んでくれる。

スカイラインというだけあってバスからの眺めはいい。どんどんいい天気になってきている。
まず白神山地が飛び込んでくる。

次に日本海が見えてくる。
8合目からは、鯵が沢から十三湖までの七里長浜の海岸線がきれいだ。ここから登りはじめる。頂上1624メートルまでの標高差は約400メートル。

9合目の鳳鳴ヒュッテからは両手を時々使うくらいの岩の急な登りになる。写真で見るとそんなに急登には見えないが、見上げるほどの急坂だ。 落石に注意だ。前回の98年は岩木山神社から登り嶽温泉に下りた。私が歩いた翌日にこの岩場で落石で一人が亡くなっている。だからここの登りは落石に注意だ。

この日は湯治効果?で体調万全。快調に飛ばしたので50分足らずで頂上に着いた。周囲をすべて見渡すことができる展望が待っていた。
1624メートルの頂上だ。

八甲田連峰。さらに目を右に転じると八幡平だ。



日本海の眺め。正面が鯵が沢の町で、白神山地を源流とする赤石川が見える。

鯵が沢から十三湖まで続く七里長浜の先は津軽半島。その先に北海道が見える。津軽半島の向こう側は下北半島だ。
まさか、こんなにも展望に恵まれるとは。運がいい。かみさんも、天気が良くて、すごい展望が待っているとは思ってなかったようで、それだけに大喜び。ご機嫌である。私も3度目でやっとこの展望に目にできた。かみさん以上にうれしかった。

すっかり頂上からの展望に夢中になり1時間もいてしまった。ルンルン気分で下山開始。頂上の1624メートルから嶽温泉の450メートルまで標高差約1200㍍を下る。8合目からは嶽温泉コースに入る。

この道は一度歩いている。気分良く歩けるブナの林が続くと覚えている。ところがなかなかブナが現れない。やっと標高1000㍍をきるとブナが現れた。巨木のブナはないが白い肌の美人ブナだ。

道が広くなってから歩みがゆっくりになった。粘土質の道でつるつる滑るからだ。こういう道は大の苦手。へっぴり腰で注意しながら歩いているのだが、とうとうものの見事にひっくりがえってしまった。
ここが嶽温泉登山口。頂上から約2時間半だ。やはりここまで歩くと少しは山を歩いたという気持ちになる。8合目からの往復だとあっけなくて、きっともの足りないだろう。

大きなナナカマドの木。真っ赤な実が青空に映える。このさわやかさはいまの自分の気分とおなじだな。



さあ、お楽しみの温泉だ。嶽温泉は白濁している。

3日目に続く

 

  


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そうだ、津軽の温泉と山へ行こう(1)ー古遠部温泉

2009-09-13 | 登山

9月10日から12日の3日間、「大人の休日倶楽部会員パス」を利用して、かみさんと津軽の温泉と山を楽しんできた。温泉は「古遠部温泉」と「嶽温泉」、山は「岩木山」だ。

古遠部温泉は楽しみだった。温泉好きの私が長年あこがれていたところだ。まさにその通りで文句なしの風呂だった。私の好みにぴったりの温泉だったからうれしいといったらない。すっかり感激し満足してしまった。こんなに遠くまで来てよかったと、しみじみと幸せにしてくれた。そのうえ、この宿の主人の温泉を守る姿勢が素晴らしく、だからこそこの温泉があるんだとわかった。ホント、うれしくなってしまった。

岩木山の登山は私がこれで3度目になる。かみさんははじめてだ。この日は雨模様かと心配したが、一転絶好の天気に恵まれた。津軽地方は寒気の影響でこのところ曇りや雨ばかりだった。この好天は4日ぶりだという。おかげで山頂からは遠く北海道まで見える展望を得ることができた。雨女と一緒なので心配したが晴れ男の勝利となった。どうだ、オレの晴れ男の実力はと、かみさんに自慢したのはいうまでもない。

この3日間利用した「大人の休日倶楽部会員パス」。JR東日本の新幹線、特急が乗り放題だ。私の住まいの我孫子駅から、「古遠部温泉」の津軽湯の沢駅まで、通常運賃なら往復3万4千円もするが、このパスを利用すれば1万2千円で行き来できる。車中ではこの会員パスを利用している中高年を多く見かける。こんどは11月に利用できる。またどこかに遠出したいと思っている。

古遠部温泉は ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン

9月10日(木)
我孫子=上野=八戸=青森=弘前=15:20津軽湯の沢(泊)古遠部温泉

古遠部温泉への最寄り駅は奥羽本線の津軽湯の沢駅。新幹線と特急で私の住まいから6時間以上かかる。上野から八戸まで新幹線で行き、特急で弘前へ。そこから奥羽本線に乗り換えて25分。やっと到着だ。ホームに下り立つとまったくの山の中。家一軒見えない。憧れの温泉とはいえ、思えば遠くに来たもんだとつぶやいてしまう。15時20分到着のこの電車で行くと、駅から宿まで送り迎えしてくれる。駅に下りたのは3人。1人は若い男性で同宿だった。

宿の主人の運転で、まったく人家も人けもない道を行く。ホントになにもない山の中の一軒家だった。それでも日帰り客でごったがえし、宿の周辺は車だらけ、湯船はイモの子を洗うがごとくと聞いていたが、この日は小雨が降っていたせいか、客は少ない。当然私にはこのほうがいい。 玄関の看板には「療養の古遠部温泉」。 

宿は斜面に立っている。見下ろすと掛け流しの湯が流れ、湯けむりがあがっている。 

部屋に案内される。宿は古いが、掃除が行き届いて清潔だ。聞いていた通りだ。気持ちがいい。すでにふとんが敷いてあった。期待、そして不安? 妄想してしまいそうだが、湯治の宿だからこうなっている。

さあ温泉だ。一刻も早く湯だ。 部屋に入るなり、浴衣に着替え、カメラを持って、それっとばかりに湯舟を目指す。ひとりの先客があった。日帰り客のようだ。混雑していては困るなと思っていただけにこれを見て安心した。ガラス戸を開けるとむっとする暑い湯気がどっと押し寄せて体を包む。これはスゴイ。カメラのレンズが曇ってしまうのではと心配しながら「写真を撮っていいですか」。「ああいいよ」と笑顔をみせてくれた。大事なところまで見えてしまったが、ぎりぎりセーフといったところだろう。

山を歩いているので、山のいで湯の多くに入った。そのなかでもこの古遠部温泉は間違いなくベスト3だ。

まず湯船と洗い場。いずれも青森ヒバで作られているというのだが、どうみても岩か石ででできるように見えてしまう。というのは析出物が重なって、全体が赤茶色に染まってごつごつした岩風呂のようになってしまっている。洗い場も岩か石を敷いたような感じだ。シブイねえ。いい雰囲気だ。気分が落ち着く。

そして肝心の湯はどうか。源泉がどばどばと湯船にそそがれている。スゴイ量だ。湯船からは絶えずあふれて、洗い場に流れている。洗い場はまるで川の流れ状態だ。ずばり私の好きなお風呂である。なぜ好きかといえば、洗い場を湯が流れているとそこに寝そべっていられるからである。こんな掛け流しの風呂が少なくなった。
今回も喜々として洗い場に寝そべった。ケロリンの風呂桶を枕に、大事なところをタオルで隠して。ときたま天井から湯気がぽたりと落ちてくる。極楽、極楽。脳みそ空っぽ状態で過ごすこの贅沢。全身から汗が吹き出てくる。

夕飯前に1時間、寝る前に1時間。「よく入ってられるわね」とかみさん。私の好みにぴったしの温泉なので、すっかり気に入ってしまった。ホントに来てよかったと思わせる温泉だ。これはいい。

温泉も素晴らしいが、この宿の食事も素晴らしいと聞く。そうなると夕飯が楽しみだ。期待にたがわずどれもかも美味しかった。おかげで酒は飲むわ、ご飯はおかわりするわですべていただき、満腹になった。旅館の食事といえば、見た目はいいが箸をつけてみるとまずい思いをしたことのほうが多い。ここのはすべて真っ当だ。温泉に感心し、こんどは食事に感心してしまった。どこまでも心底喜ばせてくれる。特にイワナがうまかった。山の宿でがよくイワナが出るがうまいとは思わなかった。ここのは絶品だった。翌日、宿の主人に尋ねたら、ここのは冷凍物ではなくナマのイワナしか出さないから、と言っていた。

9月11日(金)
古遠部温泉=津軽湯の沢8:04=8:29弘前9:25(弘南バス)=10:19嶽温泉10:25(スカイライン)=10:55岩木山八合目11:00-11:50岩木山山頂12:50-13:45八合目13:50-15:30嶽温泉(泊)高原の宿・山楽

翌朝は午前5時半前起きて入浴。やはり1時間も入ってしまった。この日は岩木山に登るからあまり長湯をすると湯疲れでどうかなと思うのだがこの湯の誘惑には負けてしまう。この際だから存分にこの湯を楽しみたい。こうなるのも仕方ない。

朝食は7時。夕飯もうまかったが朝食も完璧だ。うまかった。一品一品がきちんとして味付けだ。

岩木山登山のため津軽湯の沢駅8時4分の電車に乗って弘前に出る。宿を出る前に、もういちど湯船の写真を撮る。ガラス戸をあけると湯気でレンズが曇ってしまい、どうにもだめだ。そこでカラス戸を閉めて外から撮ったらうまくいった。あわただしくこの宿を去るのはなんとも惜しい。

こんな文句のつけようがない温泉宿の料金は、1泊2食付で一人6千9百円だった。安いに越したことはないが、それにしてもこれだけ満足してこの料金とは頭が下がる。駅には主人に送ってもらった。宿の経営も大変だと言っておられたが、できるだけ安い料金でいい温泉に入って喜んでもらうためがんばっているという。この姿勢にも頭が下がってしまった。

お世話になりました。すべてに満足しました。ここまで来たかいがありました。それではさようなら。 心からそう挨拶した。



8時4分の弘前行きが入ってきた。

2日目の岩木山登山に続く

 

  


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そうだ東北の温泉、行こう

2009-09-10 | 登山

JR東日本の「大人の休日倶楽部会員パス」を使える年になりました。JR東日本の新幹線、特急を3日間乗り放題で1万2千円。行きたいところは多々ありますが、まずは「古遠部温泉」へ最優先で出かけることにしました。

いで湯はこれまでいつも山登りとセットです。温泉だけというのはあまり好みません。東北の山といで湯は若い時から好きでした。特に仙台に3年間単身赴任していたときの週末はいつも山といで湯を楽しんでいました。

なぜ古遠部温泉か。温泉好きならだれもがあこがれて、一度は入りたい温泉です。もちろんわからない方はまったくわからない温泉です。BIGFARMは以前から狙っていました。しかし、山を歩いてその帰りにでも寄ろうかなと思いながらも、なかなか近くの山を歩く機会がなかったものですから、とうとう実現しないまま今日に至りました。

1万2千円で古遠部温泉まで行って帰ってこれるんです。そして山にも登ることができるのです。お岩木山の山中で、♪リンゴのふるさとは北国の果て…、好きな「津軽のふるさと」を歌ってきます。

もうこんな時間だ。家を出なきゃ。


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