不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

それ急げ、山高神代桜が3月28日満開に

2013-03-30 | 登山

山高の実相寺境内にある神代桜。推定樹齢2000年のエドヒガンザクラで国指定の天然記念物。
観光名所は好きではないが、すごいねと見入ってしまった。パワーが私に向かって押し寄せてくる


2013年3月29日(金)に、日本三大桜の一つ、山高の神代桜を見てきた。満開宣言は前日の28日(木)だった。それ急げとばかりに見に行った。

神代桜は山梨県北杜市の実相寺の境内にある。樹齢2000年といわれるエドヒガンザクラ。樹高10m、幹周12mの日本で最古。2000年ともいわれても想像がつかない。さすがに樹勢は衰えたものの、ごつごつした巨大な塊のような幹には迫力がある。圧倒されるほど大きなパワーが感じ取れる。

山と高山植物なら遠くまで積極的に出かけるのだが、桜を見るに遠出する趣味はない。地元や東京の桜で十分に満足できる。それなのに今春は違った。というのも、かみさんが京都に桜を見物に出かけてしまい、ひとり留守を守るにしてもヒマだから、その気になったのだろう。3月29日からは韮崎駅を起点にサクラの名所を周遊するバスが運行開始した。JRを利用するならこのバスが便利だ。満開の宣言はたちどころに広まったのだろう。平日なのに、いやいや、すごい人出だ。見ごろは、あくまでわたしの見立てだが4月3日ごろまでか。確実なのは北杜市観光協会に問い合わせることだ。

観光名所が嫌いな私がこの桜を気に入った。いまにも朽ち果てそうなぼろぼろの姿から、生きているうちはがんばって咲かせるぞ、という意思をもらった。それにロケーションがいい。山好きにはたまらないだろう。甲斐駒、鳳凰三山、八ケ岳、茅ケ岳・・・。満開の桜の向こうに雪の山がそびえていた。


観桜日 2013年3月29日(金)
天気 曇り時々晴れ
場所 山梨県北杜市
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:13=5:26新松戸5:35=6:32西国分寺6:37=6:42立川6:46=8:38甲府8:53=9:06韮崎(周遊バス)10:08実相寺・神代桜-眞原桜並木-神代桜13:34(周遊バス)=14:12韮崎14:32=17:32高尾17:35=17:30東京駅(エキナカで買い物)=我孫子駅


山梨県は桜の木が多い。中央線が山梨県に入ると、車窓からはサクラ、サクラのオンパレードだ。いまを盛りとばかりに見事に咲いている。このぶんだと神代桜を見る前に食傷気味になってしまう。これでもう十分だなと納得してしまうほどだ。

桜の開花が早いということは、甲府盆地の春を彩る桃の花も早いだろう。山梨市駅から春日居町駅、石和温泉までは、甲府に向かって進行右手に栽培農家が点在する。わたしの好きな風景だ。やはりというか桃の花がすでに咲いていた。この春はわれさきにと咲き競う。走る電車から桃の畑を撮った。だいぶぶれている。


韮崎駅前のバス乗り場3番が「周遊バス」の乗り場だ。目の前のバス案内所でフリーパスを購入。1日乗り降り自由で1000円だ。最初は5人程度が並んでいたが、どこにいたのか見る間に増えて、発車するときは大型バスが満員になった。「みんな、神代桜が満開だっていうのを知っているんだな」としきりに感心してしまう。


最初の桜の名所「わに塚の桜」。推定樹齢300年だという。ここで下車する人も多くいたが、わたしはパスして神代桜に直行。この写真は満員のバスの中から人を押し分けて撮ったもの。まあまあうまく撮れたか。

実相寺に着いた。この境内に神代桜がある。写真では見ているが実際の姿が皆目見当つかない。山を歩いているから木は好きだ。実際に巨樹はよく見る。そして触る。力強さがある。屋久島の縄文杉も、見てはじめてその巨大さに納得した。

実相寺は桜のお寺だった。どこもかしこも桜の花だ。すでに観光客もいっぱいだ。

山門の背後に甲斐駒がそびえる。これだけの景色を見られればそれだけで満足だ。でもでき過ぎだね、この構図は。

 甲斐駒から左に視線を移すとこんどは鳳凰三山。目を凝らすと地蔵岳のオベリスクを見ることができる。またまた、いいねえと連発だ。


アップで見る。オベリスクが見える。

いよいよ神代桜のお出ましである。

一周しながらカメラを向ける。北、西、南、東の側から順に眺めることにする。しつこいぐらい撮った。

まずは北側から、こちらはまだ7分咲きだという。逆光で暗い。

 少しずつ西側に移動する。

 西側から見た姿。

南にすこし移動する。順光になってきた。日当たりがいいのかこちらは満開。

 幹の太さがすごい。

 しだいに南へ。


こちらが南から見た姿。これが正面の姿になるのだろうか。
少しずつアップしてみよう。

 

 

少し 東へ移動。

 



東から見た姿。
 

カメラを引くと甲斐駒が。電線が邪魔だが、これまたできすぎの構図か。これでぐるりとひとまわりして眺めた。

こんどは逆回りして再度撮った。見るのにすぐにあきるだろうと思っていたのだが、これがあきない。あきないで見続けている。それだけ引き寄せるなにかがある。見続けている。他人がわたしを見ていたら、あきれるだろう。それくらい見ている。

幹を子細に眺めた。だいぶ傷んでいる。ここまで長く生きていたらそうなる。その生々しい傷跡に妙にひかれた。


こんどは「眞原桜並木」を見に行く。徒歩30分ぐらいだという。歩くのは苦にならない。
西に向かう。正面に甲斐駒を見て歩く。

そして八ケ岳。

途中で向こうから来た人に尋ねた。「まだ蕾で咲いていない」。戻ろうかと思ったが、話のタネにと行ってみることにした。やはりまだ蕾の状態だった。ここが「眞原桜並木」。ずっと奥まで続く長い並木だ。

また、神代桜へ戻ってきた。帰りのバス時刻までにまだ間がある。またあきずに眺める。


幹がいいね。内部爆発したかのような姿。老いて静かなたたずまいといった雰囲気はない。

しかし周囲が若い桜に囲まれているだけに老いが目立つ。若い桜の旺盛さがよくわかる。

よくもまあ見続けたものだ。十分に満足した。桜見物に遠出することなど思いもよらなかった。以前なら、観光なんてと興味がなく気乗りがしなかったのに。ところがこれを書いているいまも、行ってよかったという気持ちでいる。それが気にくわないのだが、それだけ年をとったということか。最近はなんでも年のせいにしてしまうきらいがある。

帰りのバスは乗り切れないほどの満員になった。

最後にそのバスの中からまた「わに塚の桜」をパチリ。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金冠山・達磨山ー律義な富士だった

2013-03-28 | 登山

 

金冠山から駿河湾越しに見る富士。海から眺める春のすそ野はかすみがちだ。
春の風と戯れているかのようなふんわりとやさしい富士。わたしの好きな光景だ


やっぱりは駄目か。きょうは晴れるけれど雲が広がりやすいといってたな。スタート地点の展望台からは富士が見えなかった。すっかり落胆してしまった。富士を見にきたというのにこのざまだ。気を取り直して歩きはじめた。すると、富士が雲の中からしだいに姿を現してくれた。こんなこともあるのか。もちろん嬉々としてわたしの心も晴れた。これで遠くここまで来たかいがあったというものだ。

そんな金冠山と達磨山の山歩きだった。伊豆半島の付け根の西側に位置する。西伊豆の山歩きといえば富士の好展望地である。駿河湾越しに見る富士は美しい。西伊豆の山歩きは「2011年3月5日城山~葛城山~発端丈山)」と「2005年12月3日沼津アルプス縦走」がある。これらも富士を見る山旅である。

金冠山と達磨山も富士を見る山だ。
数日前に歩いた思親山をもって富士を取り巻くめぼしい山々をひとまわりした。そんな感じになっていたが、以前からこの山は気になっていた。しかし登山の対象となるのかという思いがあってあまり気が乗らないでいた。しかし、気になっているのだったらこの際歩いてみるかと、その気になった。


山行日 2013年3月26日(火)
天気 晴れのち曇り
山域 伊豆
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:43=5:13日暮里5:16=5:27東京5:46=7:57三島8:09=8:40修善寺9:10(東海バス)=9:37ダルマ山高原レストハウス9:55-10:35金冠山10:50-11:00戸田峠-11:20小達磨山-11:50達磨山12:00-12:17古稀山-12:40達磨山13:00-13:18小達磨山-13:40戸田峠-13:52金冠山-14:20ダルマ山高原レストハウス14:43(東海バス)=15:10修善寺駅15:27=16:02三島16:14=16:28熱海16:44=18:22東京(エキナカで買い物)=我孫子駅


コースをどうするかさんざん迷った。金冠山~達磨山~船原峠を考えていた。ネットで見ていたら「後半は車道歩きになる。途中の古稀山で折り返したほうがいい」という山行報告を見た。これに決めた。

それに古稀山という名前が気に入った。わたしはできることなら“古稀”まで元気で山歩きをしたいと願っている。古稀まで生き長らえれば本望だという気持ちでもいるから、古稀山で折り返すというのは自分の人生を重ねるようなコース取りだ。

やはり遠かった。電車を乗り継ぎ、最後はバスだ。バスの本数が限られている。予定の時刻のバスに間に合わないとアウトだ。そのため家を早く出た。帰りのバスまでにできるだけ長く歩きたい。

出発地点となるダルマ山高原レストハウスにやっと着いた。すぐに展望台に急いだ。富士は雲の中だった。やっぱりな。車窓からみても雲が広がっていた。ここに来るまでに心の準備はできていたのだが、それでもがっかりきた。


きょうは富士の展望が得られないのか。「オレはここまでなにをしに来たのだ」。落ち込まないうちに気持ちを切り替えたほうがよさそうだ。気を取り直そう・・・。

視線を目の前の海岸線に移すと、これまでに歩いた「沼津アルプス」と「城山~葛城山~発端丈山」の山々がよく見える。地形がよくわかる。うーん、こうなっているのか。道理でこれらの山々からは富士がきれいに見えるはずだ


アップしてみてみよう。まずは沼津アルプスだ。奥は箱根の山になる
参考)2005年12月3日 沼津アルプス縦走

そして城山~葛城山~発端丈山
参考)2011年3月5日 城山~葛城山~発端丈山

 城山~葛城山~発端丈山のアップ

 さらにアップ。自分のあしあとを目で追うことができてほんのちょっぴりだけど気を取り直した


さあ出発だ。ぐずぐずしてはいられない。ダルマ山高原レストハウスから舗装路を行くとすぐ右手に登山口がある

防火帯? 広々と気持ちがいい道


伊豆はアセビが多い。この稜線もずっとアセビの林が続く
 

 

富士の展望はあきらめたものの、それでも気になる。富士の方をたびたび見ていると、えっ? もしかしたら! 富士が雲の中から頭を見せてきたのだ。すっかりあきらめていたのに。こうなったから欲が出てくる



それ急げ。金冠山の山頂に着いたときはさらに期待が持てた。しかしまだ少しばかり雲がかっかている。頂上には4人がいた。「もうすぐに雲が取れる。あの雲が流れるといいね」。いまかいまかと待っていた。


もう少しだ。見えてきたぞ

 雲が取れた。よもや富士を拝めるとは


すっかり雲がなくなった


いいね、いいねとカメラを向ける

 

わたしを見かねて、雲を吹き飛ばして姿を見せてくれたのだろうか。律義な富士だ。しかしわずかの時間でしかなかった。再び雲に覆われた。それでもいったんあきらめたのだから、大満足だ。よーし

俄然、気をよくした。金冠山の山頂からは、前述した海岸線の山々、それにこれから向かう、小達磨山(中央)、達磨山(右)が見える。

 下山開始。金冠山を振り返る

 すぐに戸田峠。広い車道に出る。道の反対側に駐車場があり、達磨山への登山道もそこから入る

 アセビのトンネル。どこまでもアセビの林が続く。白い花の最盛期

 

右下に見える入り江は戸田港?

 

 小達磨山。登り降りが続く

 小達磨山から達磨山を望む。笹原の中に登山道が見える

 道は整備されている。木段ばかりだ。わたしには過剰整備に思える

 達磨山に着いた。もしかしたらと期待したが富士は雲の中



達磨山の山頂からも海岸線の山々が見える


富士とは反対側に、天城連山が明るく大きくひろがっている

すぐに達磨山を後にして、古稀山に向かう。途中達磨山を振り返る。どうも広い車道が気にくわない


古稀山はすぐだった。達磨山から17分ほどできてしまった。ピークというよりは稜線上の小高い丘といっ感じだ。「古稀までは元気に山歩きができますように」と山頂標識に向かって心の中で手を合わせた。この古稀山から往路を戻った

復路、また達磨山へ登り返しながら、古稀山(中央の小さなピーク)を振り返る

復路もきちんと金冠山に立ち寄った。そして出発点のダルマ山高原レストハウスに戻ったのが14時20分。バスは14時43分だ。うまく歩けたようだ。多くの観光客が来ていた。展望台からは富士が見られないのは残念だが、それよりも観光客はおしゃべりに夢中で楽しそうだ。

バス便の関係で、歩く時間は限られていた。やはりもの足りなかった。リハビリ山行だからこの程度でいいのかもしれない。調子に乗ると膝の痛みがぶり返す。

富士の絶景はこれまで数え切れないほど見てきたのに、いざ見えないとなるとがっかりするのだから不思議なものだ。今回はいちどはあきらめた富士を見ることができた。わずかな時間でしかなかったが、これで富士の好展望地まで遠く出かけてきた甲斐があったというものである。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サトイモの芽出しー今年もめげずに

2013-03-26 | サトイモ


↑掘り出した「種イモ」。これを直接定植しないで、芽を出してから植えつけている

↓芽出しの方法は、種イモを植えて、ビニールマルチ、さらにビニールトンネル掛けする

3月末はいつものことながらサトイモの芽出しをしている。サトイモは、種イモを直接定植してもいいのだが、いったん芽を出させてから植えつけている。サトイモは高温性だ。種イモをそのまま植えていたのではなかなか芽が出ないし、時には発芽しないのがあって欠株が出る。芽出しが不揃いにならないようにするためである。

今年も愛知早生、エビイモ、ヤツガシラの3種だ。これらの種イモは昨秋収穫したものから選び、越冬のため地中深く埋めて保存してきた。春に掘り出す。昨秋以来の対面だ。腐ったものは除く。芽を出させるには温度を上げなくてはならない。そのため畑の一角に種イモを4、5センチの深さに植えて、ビニールでマルチし、さらにビニールをトンネル掛けしておく。1カ月もすると芽が出てくるから、それから定植する。

サトイモはうまい。それだけに作るのに一所懸命になる。しかし努力しても夏に少雨だとうまく育たない。わたしの菜園には灌水できる水道などがあればいいのだがそれはないから自然に任すしかない。一昨年は最悪だった。昨年も良くなかった。それでも一昨年に比べると上出来であったが、満足のいくものではなかった。2年続けて少雨であった。こればかりはどうにもならない。天を仰いで神頼みだ。

それでもサトイモは好きだからめげずに毎年作る。それも多く作る。昨年からはエビイモが仲間に入った。ヤツガシラと対抗できるうまさだった。昨年の出来はあまり良くなかったがいまでも保存して食べている。やっぱりいまになってもうまい。

さてこの夏はどうなるか。水がないサトイモ畑は、なるようにしかならないとわかっていても、努力しても結果が得られないとしても、夏まではしっかりと手当てをしなければいけない。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思親山ー富士は雲の中へ

2013-03-23 | 登山

 

快晴の空がにわかに曇ってきた。富士は雲のなかに隠れてしまうのではないか。
焦った。速足になって佐野峠に飛び出した。正面に富士の姿。なんとか間に合った。


思親山は富士山の西、身延線沿線にある。当然ながら富士の眺めはいいに決まっている。以前から登らなきゃいけないなあと思いながらも、わが家から日帰りするには遠いものだから敬遠してきた。

この数年は富士山を取り囲む山のうち、ぽつぽつと南と西の山を歩いている。富士の北と東にあるめぼしいピークは踏んているが、南と西の山はわずかしか歩いていなかった。最後まで残ったのがこの思親山だ。そろそろ歩いておかないといけない。年をとるとそんな余計なことを心配するようになる。

わが家から遠いといっても、身延線沿線の山は「
2011年12月 長者ケ岳~天子ケ岳」と「2012年1月 身延山」と2年続けて歩いている。日帰りできることはわかっている。

この山は富士を見る山だ。天気のいい日を選んで出かけた。快晴だった。安心していたら佐野峠の手前、さあまもなく富士の姿が見えるぞというときになって、急に雲行きが怪しくなった。西から雲が押し寄せてきた。こんなはずではなかったのに。

やばい。さあ急ごう。佐野峠はまもなくだ。大汗をかいて頑張った。焦った。佐野峠に着いて目の先に富士がそびえていた。間一髪だった。ひやひやさせないでくれよ。からだに悪いよ。富士に向かって悪態をついた。


山行日 2013年3月21日(木)
天気 晴れのち曇り
山域 身延線沿線の山
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:42=6:12日暮里6:16=6:27東京6:34=8:39沼津8:42=9:01富士9:12=10:16(遅延10:20)内船駅10:25-11:30三差路-12:15佐野峠12:20-12:50思親山13:15-15:00八木沢-15:40井出駅16:13=17:04富士17:14=18:00熱海18:10=20:57我孫子駅


コースは、内船駅を登山口に、井出駅を下山口にして稜線をたどった。どちらも駅だからアプローチはいい。内船からの道は佐野峠まで舗装路が続く。これにはまいった。この道に比べると、山頂から井出駅への道のほうがよかった。歩いてみて、コース取りを逆にしたほうがいいのではないかと思ったが、そうなると内船への下山が舗装路になるから、余計に膝に悪い。コース取りがむずかしい山だ。

コース上の分岐には必ず道標がある。どっちに行くんだろうかと迷うことはない。ただし内船駅からコースに入るまでちょっとばかり要注意だ。

まず内船駅を背にして右手に進む。

すぐに「梅の木川」に突きあたる。ここを右に折れると、線路だ。線路沿いに少し行くと踏み切りがあり、そこを渡る


踏切を渡ると、左に「金生屋」という商店がある


右手には道標がある。これでコースに入った。このゆるやかな坂道を進めばいい

内船寺。境内へは右の階段を行くのだが、立ち寄らずに舗装路をそのまま進む

思親山が目の前にあらわれた。手前は茶畑だ。こんな天気ならば、きょうの展望は約束されたようなものだが…


西側には篠井山と安陪奥の山。ウグイスの高い鳴き声が響いた。初音である。いまだわが家間には姿を見せていない。

佐野峠までずっと舗装路が続く


正面にガードレールが見えてきた。右に進むと三差路になる。ここまで約1時間。順調だ

ゆるやかな坂道が続く。ふと仰ぐと西の空があやしくなってきた。雲が急に広がってきた。先程までの青空からすればこんなに急変するとは考えられないが曇ってきたのだ。このままだと富士は雲の中に隠れてしまうのだろうか。気になって仕方ない。速足になる。とにかく佐野峠まで急ごう。汗がぽたぽた落ちる。こんなに急いでもすでに遅しか。いや、まだ見えるだろう。期待と不安。とにかく急ぐ。

約1時間50分で佐野峠に着く。真正面に富士の姿があった。その方面だけがいちぶ晴れていた。いまにも雲の中に隠れそうだ。滑り込みセーフといった感じでどうにか間に合った。いやあ、さすがにほっとした。


手前に天子山塊

佐野峠でゆっくりしたかったのだが、この天気だと山頂からの眺めが気になる。すぐに峠を出発した。この時点で、山頂からの眺めは期待できないだろうとあきらめたが、それでも行ってみなければわからない。わずかな期待をもって急いだ。ところが山頂までは小さなピークが連続して、なかなか山頂に達しない。ひとの気持ちも知らないで

12時50分、山頂だ。はたして・・・・
 

やっぱり富士の頭は雲の中だった。どうしようか。とにかく13時半まで山頂にいて様子を見ることにする。そのあいだに雲がとれるのを期待しよう。食事をしながら雲の流れをじっと見守った。雲が少し取れてきた。白い山頂が光を浴びてひときわ輝くさまがとても美しい。見入っている場合ではない。カメラだ。いまか!

しかし、そのあとは雲が広がり、富士は雲の中に隠れた。よもやこんな天気になろうとは思いもよらなかった。さらに風が急に冷たくなってきた。こりゃいけない。退散だ。あわてて準備をして山頂を後にした。

ミツマタの花が満開だ。「丹沢のミツバ岳のミツマタ群落」もそろそろ見ごろを迎えるのだろうか。

 八木沢の源立寺。ここの境内のしだれ桜は咲きはじめていた。

 

井出駅前のしだれ桜は満開に近い。


井出駅前から篠井山


予定では時間を持て余すのではないかと思っていたのだが、意外と時間がかかってしまった。おかげでちょうどいい時間に駅に着いた。さあこれから家まで時間がかかる

ずっと気になっていた思親山。やっと歩くことができて気が済んだ。これで富士山を取り囲む東西南北の山々を、ぐるり1周できたようだ。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この春もハクサイの菜の花丼

2013-03-21 | ハクサイ

一気に春がやってきた。このところの暖かさで一斉に花が咲き開いた。やっと巡ってきた春なのに、春はきまって足早に去っていく。春の悪い癖だ。ここらあたりで歩みを緩めてくれて、ゆっくりと春を楽しませてもらいたい。春がくるたびにいつもそんなことを思っている。

菜の花を摘んだ。ハクサイの菜の花である。ハクサイを作る楽しみの一つが菜の花だ。もちろんハクサイは一に“お香香”を食べることにあるのだが、春の菜の花も楽しみに待っている。というのも、なんども書くが、ハクサイの菜の花が一番うまいからだ。

その菜の花を摘むため2,3株残しておくのだが、今年は失敗した。残しておかねばと思いながらもすべて食べてしまった。その時点で菜の花をあきらめざるをえなかった。しかし食べたい。一度だけでいい。それで気が済むのだ。

菜の花の食べ方はいろいろあるが、なかでも私の好きなのが「菜の花丼」だ。何年か前に辰巳芳子さんの料理番組で知った。それ以来のお気に入りで、菜の花レシピといえばこれが定番になっている。なんとかの一つ覚えといっていい。これを食べると、春を食べたなあという気になる。だから食べないとどうも気が済まない。そこで知り合いの農家の畑を見回るが、ハクサイを残しているところなどない。今年はあきらめるしかないかと思いながらも、あきらめきれずにあちこち探した。執念深いのである。ないとなると余計に食べたくなる。やっと見つけた。しかしわずかしか摘めなかった。

その「菜の花丼」を昨晩作って食べた。これでわたしの心も体も春色に染まった。そう思うことで満足している。


3月19日にウオーキングコースで見つけた春の花たち。
なにもそんなにあわてずに咲くこともあるまいにと思うほど一気に咲いてきた。

公園のサクラ。


公園のカタクリ

お寺のハクモクレンが満開


コブシも満開


アンズも満開

わが家のユキヤナギも


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春をいち早くキャッチするタマネギ

2013-03-19 | タマネギ

菜園も徐々に春色に染まっていく。ニンジンのタネまき、ジャガイモの植えつけ、そして春キャベツ、サヤエンドウ、ソラマメが成長している。

今回は、いち早く春をキャッチするタマネギだ。3月に入ると急に青味が増して鮮やかになってくる。色の変化で、長い冬から春がゆっくりと足音を忍ばせてやってきているのがわかる。

冬のタマネギは、それはそれは見るからにかわいそうな姿をしている。みすぼらしいといったほうがいいかもしれない。寒さで色は褪せて、精彩がまったくない。いまにも枯れてしまいそうな風情だ。しょんぼりとうなだれている。憐れを誘う。そんな姿で寒さに耐えて冬を越す。それがタマネギの越冬なんだとわかっていてもやはり心配してしまう。

それが突然に変化する。生き生きとしてくる。やっと春が来たか、と安心して、縮こまっていた背を伸ばしているかのようだ。彼らがしだいに元気になる姿を見ているとうれしくなって、おーい、春か来たんだよ、と声をかける。ここまでくれば大丈夫だ。そして順調に育っている。素晴らしいタマネギ畑だ、と自画自賛したいのだが、タマネギ栽培はきわめて簡単で、失敗しようにも失敗しないのだからあまり自慢はできない。

タマネギがむずかしいのは育苗のほうだ。わたしはタネから育てている。なんども書くが、タマネギは苗を植えつけたらその後は収穫まで手間いらずだ。それだけに栽培のおもしろみがまったくない。市販の苗を買って植えつければそれでおしまいだ。それだけに栽培の楽しさは苗づくりにある。しかしこれがむずかしい。8月下旬から9月上旬にタネまきして、植えつけ時の11月上旬に太さと長さを揃えることは、いまでも成功と失敗の繰り返しだ。

それでも長い経験がものをいうのだろうか、育苗の失敗が少なくなった。失敗したとしても、そのときは市販の苗で補充できるのだから気楽である。昨年のこと、家庭菜園ビギナーにタネまきを勧めたところ、わたしよりも立派な苗をつくった。ビギナーズラックだな。一方で市販の苗を植えつけたもののその後の生育がよくない菜園を見かける。放ったらかしでも育つタマネギなのに、どうしたらこんな状態になっていまうのか。わたしにも見当がつかない。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入笠山ー展望に立ちつくす山

2013-03-16 | 登山

 八ツを背景に心がはずむ。興奮して飛び跳ねたい気分だ。
わたしの白頭と雪嶺が妙にマッチしているのに気がついた


入笠山は聞きしに勝る展望の山だった。すごいとは聞いていたがここまでとは思わなかった。圧倒され、感激し、そして立ち尽くして展望のすばらしさに引き込まれた。なんと頂上に1時間半もいてしまった。下山ができない。後ろ髪をひかれるというがまさにそうで、なんども下山をはじめてはまた引き返すほどだった。

その見事さは日本アルプスの雪嶺のスターたちがずらり横一列で迎えてくれることだ。難をいえば南アルプスが縦一列になるので一部の山しか見えない。圧巻は八ケ岳だ。編笠山から蓼科山までの大パノラマが広がる。すそ野から立ち上がる雪の峰々は感動ものだ。

この日は期待通り天気に恵まれた。からりとした雲ひとつない青空だからこれだけの展望が得られた。慎重に天気予報を見ながら家を出ただけに、得心の行く山歩きができた。

年を取ってから頂上に立つと山の同定が楽しみになった。これまでに展望の山は数多く経験して慣れているのだが、不思議なものでこれはなんど見てもあきることがない。展望の素晴らしさは入笠山の位置にある。確認するともっともだなとわかる。近くにとびきり展望がいい「守谷山」ある。ここには登っている。入笠山はここまではいかないだろうと高を括っていたのだが、いやいや間違いであった。

気がつくと頂上にはわたし一人だけになった。まだ下山できないでいた。これを書いているいまも目を閉じて絶景を浮かべることができる。北から時計回りに、美ヶ原、霧ケ峰、根子岳、四阿山、八ケ岳、奥秩父、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、そして北アルプスが澄んだ空気のおかげでくっきりと見えるのだから、同定に、カメラに夢中になるのは無理もない。


山行日 2013年3月15日(金)
天気 快晴
山域 南アルプス
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:13=5:26新松戸5:35=6:32西国分寺6:37=6:42立川6:46=8:38甲府8:53=9:51富士見駅10:00=10:10富士見パノラマリゾート(ゴンドラ)10:20=10:30ゴンドラ山頂駅10:45-11:45入笠山13:15-14:15ゴンドラ山頂駅14:30=14:45富士見パノラマリゾート15:00=15:10富士見駅15:36=20:37我孫子駅


どうもいけない。昨年冬に痛めた膝が、この冬にまた痛みが出てきた。啓蟄を過ぎて、私の体の中にも変化を感じた。そろそろ動かないと引きこもり老人になってしまう。

そこでリハビリ山行に選んだのが入笠山だ。この山を昨年1月に目指したが途中でJRの人身事故があって先に進めず家に戻ってきたということがあった。

富士見パノラマリゾートのスキー場の開設期間は富士見駅から無料バスが出ている。ゴンドラに乗って10分、絶景が待っている。いい天気になった。展望の山ならこれが絶対条件だ。ゴンドラで一気に高度をかせぐと八ツが正面にどかーんと見えてくる。

ゴンドラ山頂駅で、10本爪のアイゼンをつけて、そろりと外に出る。寒さはそれほどでもない。
その山頂駅からの八ツの眺めである。すべてが見渡せる。スキーヤーが八ツに向かって滑って行く。気持ちいいんだろうな。
スキーヤーばかりだ。登山はわたし一人のようだ。ほかの登山者はとうに出てしまっているのだろうか。

 
入笠湿原手前から。「あれが山頂だろう」



湿原は雪の下だが、一部に雪どけが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「山彦荘」

「マナスル山荘」。ここから道は左へ90度曲がる。

霧氷のカラマツ林。

ここから新雪の下はアイスバーンだ。登るほどに八ツの絶景が。頂上にはどんな景色が待っているんだろう。汗をかきながら一刻でも早くと足が速くなる。

頂上だ。1時間で着いた。さあここからがたいへんだ。雲ひとつない青空の下に絶景が待っていた。興奮して落ち着かない。落ちつけ。落ち着くんだ。まずはぐるりと見る。そして同定する。カメラを向ける。いやあ、堪能しました。それでもまだまだ食い足りない。本当に天気に恵まれたのだろう。からりと晴れて昼を過ぎても雲が出てこない。山のエッジがいつまでも鋭い。時間があればもっと山頂にいたかった。それほどの眺めだった。


ここからは入笠山の展望だ。北から時計回り(東)に見ていく。

まずは、美ヶ原(左)、霧ケ峰(中)、蓼科山(右)

北東に八ツの全景。蓼科山(左)から権現岳・編笠山(右)まで 。すべてのピークが見える

八ツの右、すなわち東には、甲武信岳、金峰山などの奥秩父の山々の連なり

 そして南東に富士山だ。左にやや傾いでいるように見える

 

富士山(左)に続いて南には、南アルプス。鳳凰山(中央右)、右端が甲斐駒

 

鳳凰山、甲斐駒、鋸山、間ノ岳、仙丈ヶ岳

次は南西に中央アルプス。東川岳から空木岳への厳しい稜線が眺められる。あそこはきつかったな、という思い出



中央アルプスからは西に、御嶽山(左)と乗鞍岳(右)
 

そして北西には北アルプス。穂高岳から白馬岳までずらりと並ぶ


これでぐるっとひと回り。すごいですね。興奮しました。
いつも山を眺めて思うのは、いつのまにか多くの山を歩いてきたなということです。
今回もそんな思いで眺めていました。残念なのは中央アルプスの南部に自分のあしあとがないことでした。

出掛けるのに踏ん切りがつかなかったのだが、こんな展望に恵まれるとやっぱり山はいいですね。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬ネギの苗がすくすくと

2013-03-15 | 下仁田ネギ

冬ネギの苗がすくすくと育っている。この冬のネギは終わったばかりだというのに、ことし12月から収穫となる苗の世話をしなければならない。

わが菜園では冬ネギだけで、これからの夏ネギは作っていない。夏ネギはうまくない? やっぱりネギは冬ネギがうまいねえ、と夏ネギを作っている農家の方がそういうのだからまちがいない。

タネは昨年10月と今年2月にまいた。前者(写真上)は植え替えてもいいほどの太さになり、後者(同下)はちょうど芽が出てきたばかりで針のような細さだ。当然ながら防寒のためビニールをトンネル掛けして育てている。2月にタネをまくと芽が出てくるまでに1カ月近くかかる。

わが菜園の冬ネギはなんども書いているが、下仁田ネギ、九条太ネギ、赤いネギの3種類。ところが赤ネギのタネの自家採種を昨年忘れてしまい今年の苗は2種類となった。

冬ネギは収穫が終わると畑の隅に少し残しておく。自家採種するためである。6月になってネギ坊主のタネが黒く熟したら採種する。ネギの自家採種は簡単だが、異なる品種を隣り同士に植えておくと雑種ができてしまう。できるだけ離して採種したい。そうはいっても家庭菜園のような狭いところでは自然に雑種ができてしまう。そこで3,4年たつとタネをあたらしく買い替えている。

今年の苗づくりもうまく行きそうだ。でも相変わらず作り過ぎた。これらをこの春に一本一本植えかえる。さらに夏になったら定植する。冬ネギは収穫までに時間と手間がかかる。暑い盛りに行う定植の作業はさすがにつらい。しかし冬ネギのほれぼれするようなうまさを思うと、暑さになんかには負けていられないのである。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬まきニンジンの発芽

2013-03-13 | ニンジン

ニンジンの芽が出てきた。これは2月10日にタネまきしたもの約1カ月して芽が出てきた。経験でそれぐらいかかることは分かっていながらも、畑に行くたびに保温のためトンネル掛けしたビニールのすき間から絶えず観察してきた。この寒いのによく頑張ったね、といつものことながら声をかけたくなる。

ニンジンの発芽でこだわっていることがある。発芽を揃えることである。ニンジンは特に難しいのだが、それを承知で、黒マルチのすべての穴から一斉に芽が出てくることを理想としている。そんな場面はめったにないけど、たまにはある。それを見ると、素直にいい気分になるものだ。

しかし、今回はどうも発芽が揃わないようだ。少しばかり様子を見て、発芽しないところが多いようだとその穴には再度タネまきしなければならない。面倒だから発芽しないところはそのまま放っておいてもいいのだが、どうも気が済まないのである。そこで芽が出ない黒マルチの穴に再度タネまきして、すべての穴から芽が出るように努める。農家がこんなことしたらいくら手間があっても足りなくなる。家庭菜園だからできるのである。いや家庭菜園だって面倒だ。

こんな細かいことになんでこだわるんだろう。再度タネをまいているときにふと思うときがある。発芽しないところは目をつむってもいいだろうに、と。でも全体がきれいに発芽していないと、どうにも気に入らない。そんなことにこだわっている自分がいやになるのだが、それでも再度タネまきして、全部の穴から小さな芽が出ているのをたしかめると、手間をかけた甲斐があったなと目を細めるのである。


この数日間は気温が急に上がり、梅の開花期間が短くなった。ウオーキングコースにある寺のハクモクレンが咲き始めた。なんか一気に春めいてきた感じだ。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソラマメの倒伏防止とアブラムシ対策

2013-03-11 | ソラマメ

ソラマメは無事に冬を越すことができた。防寒などはまったくしないで、厳寒期でも青々した葉を保っている。寒さに強いのである。

それでも毎年1月~2月の厳寒期には凍害で数株は枯れてしまいうことが多い。ところが今年はまったくそれがない。この冬は例年になく寒かったのに、サヤエンドウといい、このソラマメといい、この冬を無事に越すことができた。不思議である。

今年に入ってからは、小まめに株元に土寄せしている。これは倒伏を防ぐためだ。倒伏を防ぐには、もっといい方法がある。背丈が伸びる前に、いまから株元を踏み固めることだという。これは農家の人から教えてもらった。根がしっかりと張って倒れにくくなるというのだ。なるほどね。待てよ、これはどこかで聞いたことがあるぞ。そうだ。トウモロコシもそうしろと教えてもらった。たしかに理にかなっている。昨年から実行している。たしかに倒伏しにくくなった。農家の人には経験と蓄積がある。こんな知恵は素直に実行する。今年も畑に行くたびに足踏みしている。

ソラマメといえば、アブラムシ対策だ。長年攻防を繰り返してきた。とうとう戦いに敗れ、ソラマメ栽培はいちじあきらめかけた。しかし“農薬”に救いを求めた。浸透性殺虫剤だ。ソラマメを自家用に栽培している農家に尋ねたら、それを使っているという。道理でアブラムシでマイッタという話はこれまで聞いたことがなかった。そうなのか。ということでわたしも“無農薬”を放棄して、昨年からソラマメに使うことにした。薬剤の効き目は抜群だった。アブラムシとの戦いから解放されてほっとできたことが一番だった。それほどアブラムシには悩まされ続けた。

アブラムシに悩まされたのは私だけではない。周囲の菜園もそうだ。その中の一人が、アブラムシを防ぐソラマメ栽培法を仕入れてきて勧めていたが、わたしはそれに乗らなかった。やはりというか、効果はなく、本人を含めて一年で降参し、その栽培方法をあきらめたようだ。それを見て、やっぱり薬剤しかないなと“決心”したのである。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

凍害なく越冬したサヤエンドウ

2013-03-08 | その他

サヤエンドウ

冬野菜がおしまいになり、土がむき出しのスペースが目立つ。そんななか、3月の菜園には春キャベツ、サヤエンドウ、ソラマメ、タマネギ、冬ネギが育っている。これらは昨秋に種をまいたもの。加えて、2月にニンジンのタネまきとジャガイモの植えつけが済んでいる。

春キャベツのいまは前々回に取り上げた。今回はサヤエンドウである。昨年10月下旬にタネをまいた。冬を越して5月に収穫となる。いかに冬を越すかが重要なポイントだが、いつも何株かは凍害で枯らしてしまう。

タネまきをいつにするかが案外とむずかしい。10月下旬か、それとも11月初旬か。どっちでもいいようなものだが、早めにまいてしまうと、年内に生育が進んで厳寒期には茎や葉が凍害を受けてしまう。いつもタネまき時を注意しているつもりだが、せっかちだからそうとわかっていてもまいてしまう。

寒さがやってくる前に大きく育って、3,4株ぐらいは寒さに負けて枯れてしまう。冬を越すときは、大きくても小さすぎてもいけない。いい塩梅の大きさ、これまでの経験からすれば背丈5センチぐらいで冬を迎えるのがいいと思うのだが、この加減に育てるのがなかなかむずかしい。

昨秋はほんの少しばかり遅らせた。それでも思いのほか生育してしまった(写真上)。これではまた寒さにやられるなと心配して、いつものように寒冷紗をかぶせてきた。畑に行くたびに気になって見回りは欠かせなかった。この冬も数株は凍害を受けるだろうとあきらめていたのだが、いまの時点で凍害で枯れた株は見当たらない。

お、みんな無事だ。なんとか冬を越えた。サヤエンドウだってうれしいだろうし、わたしだってうれしい。

これからの作業は、ツルが伸び始めたら早めに支柱立てやネットを張ってツルを誘引しなければならない。これは早めにやらないといけない。思い立ったときにやっておかないと、いつもそう思うのだが・・・。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふき味噌でいち早く春の気分を

2013-03-06 | その他

ふき味噌をつくった。庭のフキノトウを使えればいいのだが、苞(ほう)がすでに開いてしまっていて適しない。遅かった。注意していたつもりだがつい見逃してしまった。フキノトウはまごまごして採らないでいるといるとあっという間に伸びてしまう。

ふき味噌は酒のあてにするか熱いご飯にのせて食べる。手放しでうまいとはいえないのだが、やはりこれを食べると、春の到来がもうすぐだなと実感できるのがいい。その待ちきれない春をいちはやく先取りできる。それがふき味噌だ、と思う。

庭のフキノトウが使えないとなると、さて今年はどうしたものか。一度食べれば気が済むものだし、多くは必要としない。ということでウオーキングがてら秘密の場所で採ってきた。この場所のものはわが家ものとはちがって、ちょうど地上に頭を出してきたところだ。ふき味噌にするには文句ないいい状態だ=写真上。

ふき味噌づくりといっても、年に1回がいいところだろう。もう1回つくろうにもフキノトウが伸びてしまうからだ。年に1回しかつくらないから、レシピは忘れてしまい、毎回必ずネットで確認する。年に3度も4度も続けてつくれるなら自分の好みの味ができるのだが、1回きりとなると出たとこ勝負である。

汚れた苞(ほう)を取り除き、さらにきれいに洗い流す。ことしは150㌘あった。これを細かく刻む。アクが強く、すぐに茶褐色に色が変わっていくから手早く処理しなければならない。鍋に油をひいて炒める。そこに味噌(重量の約半分)、みりんと酒を加えてさらに炒める。苦いようなら砂糖も。ただそれだけである。えっと思うくらいすぐにできてしまう=同下。

ビン詰めだ。ビン詰めの前に鼻を寄せて匂いをかぐ。この瞬間がいい。うーん、これぞ早春の香りだ。その匂いをかいただけでもう十分に満足してしまう。作ることで春の気分をいちはやく楽しんでいる。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春をはこんでくる春キャベツ

2013-03-04 | キャベツ

3月に入ると冬野菜はそろそろおしまいになる。丹精込めただけに冬野菜をたっぷり味わうことができた。無駄にしないようにとせっせと食べた。おかげで畑からはすっかり野菜が消えた。わずかに残ってはいるものの、気温が上がると味は急降下するから残しておいてもしょうがないのである。

3月と4月は野菜の収穫物がほぼなくなる。たぶんどこの家庭菜園でもそうなる。端境期になり、春夏野菜の種まきなどの仕込み時期になる。この期間はスーパーで買わなければならない。周辺の菜園を見ると、冬から収穫物がないところが目立つ。せっかくの冬野菜を育てることなく長い期間収穫物がゼロの状態になっている。なんとももったいない。

わが菜園では春は収穫物がゼロといったが、唯一期待できるのが春キャベツだ。キャベツは無事に越冬できた。もともと寒さに強いからあまり手間はかからないのだが、鳥がついばむのを防ぐために寒冷紗をトンネル掛けしていた。

秋早く種まきしたものと、秋遅く種まきしたものの2種類が育っている。前者=写真上=はすでに葉を巻きはじめている。この分だと、5月といわず4月中に収穫できるかもしれない。後者=同下=の方はまだまだ小さい。

春キャベツは、見た目がいいし、それに食べてもうまい。姿形はふわっと葉を重ねて、まるでレタスのようだし、色は淡く浅い緑色をしてパステルカラーの色合いがまさに春そのものといった感じだ。見ているとふしぎに気分がなごんでくる。


庭の方はいち早く春の兆しを見せ始めている。フキノトウが出てきた。すっかり姿を見せていた。ふき味噌を作るつもりでいたのだが、ここまで大きくなってはすでに遅しだ。しまったと思った。ほかで探してこなければならない。


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャガイモの植えつけ

2013-03-01 | ジャガイモ

きのうジャガイモを植えつけた。週間天気予報を見ていたら、気温が高く風もないようなので、準備を整え、さあやるぞと意欲満々で家を出た。本格的に農作業をやれるのは久しぶりのことだ。春のような陽気だった。農作業中に一枚脱いだが、それでも汗をかいた。

植えつけ時期は昨年と変わらない。1カ月前に買った種イモを浴光育芽して、これを今週の月曜日に40㌘前後に分割して、日にあてていた。品種は男爵、メークイン、キタアカリ。いつもと同じメンバーで、各1㌔、あわせて3㌔の種イモだ。見た目には少ないのだが、これが収穫時には何十倍にもなる。2人家族では、近所に分けてもあまりあって十分過ぎるほどだ。種イモは3㌔ではなく2㌔でもいいかなと思っている。 

まず耕運機を動かして耕す。ジャガイモを植えつける土は、事前に石灰などで調整する必要はないから手間いらずだ。
畝間75㌢で、3列用意する。各列に1品種1㌔の種イモを植えつける。私の菜園は畝の端から端までの長さが、たまたまだがぴったりとそれに合うのである。
ロープを張って、5~10㌢ぐらいの溝を鍬で掘り、そこに株間30㌢で種イモを置いていく。

肥料についてはいろいろな施し方があるが、私は、種イモと種イモのあいだに鶏ふんをひと握りずつ落としていき、全体に化成肥料をぱらぱらとまく。それだけである。


土をかければ作業はおしまい。寒さが一番心配だが、これまでの経験でジャガイモは寒さに強いことが分かっている。心配するほどヤワじゃない。それでも、気休めにとしばらくは寒冷紗をかけておく。さあこれでひと仕事終えた。春本番といった陽気の中での作業は気分がよく、楽しく充実した時間だった。


庭にも春の兆しだ。ロウバイはもう色あせた。梅が一輪咲き始めた。

ロウバイの下のクリスマスローズが花を開いてきた。これから庭もにぎやかになっていく。


2013年の読書

2月も1月と同じく、引きこもり老人となりて本を読み耽った。

2013年2月の読書
・原発のコスト―エネルギー転換への視点(大島堅一著・岩波新書) 
・わたしがいなかった街で(柴崎友香著・新潮社)
・ウエストウイング(津村記久子著・朝日新聞出版)
・ホテルローヤル(桜木紫乃著・集英社)
・小さいおうち(中島京子著・文藝春秋)
・漂流記の魅力(吉村昭著・新潮新書)
・漂流(吉村昭著・新潮社)
・牛を屠る(佐川光晴著・解放出版社)

2013年1月の読書
・ナメクジの言い分 (岩波科学ライブラリー)(足立則夫著・岩波書店)
・大いなる眠り (レイモンド チャンドラー著、村上春樹訳・早川書房)
・父、断章(辻原 登著・新潮社)
・東電OL事件( 読売新聞社会部著・ 中央公論新社) 
・ポトスライムの舟(津村記久子著・講談社) 
・やりたいことは二度寝だけ(津村記久子著・講談社)
・エンジェルフライト 国際霊柩送還士(佐々 涼子著・集英社) 


 2012年の読書
2012年12月の読書
・カラマーゾフの兄弟2 (ドストエフスキー著, 亀山 郁夫訳・光文社古典新訳文庫) 
・湿地(アーナルデュル・インドリダソン著・東京創元社)  
・アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極(角幡唯介著・集英社)
・探検家、36歳の憂鬱(角幡唯介著・文藝春秋) 

2012年11月の読書
・カラマーゾフの兄弟1 (ドストエフスキー著, 亀山 郁夫訳・光文社古典新訳文庫) 
・中国と 茶碗と 日本と(彭 丹著・小学館)
・佐渡の三人(長嶋有著・講談社)

2012年10月の読書
・昭  田中角栄と生きた女(佐藤 あつ子著・講談社)
・砧をうつ女(李恢成著・集英社 戦争文学全集17 「帝国日本と朝鮮・樺太」)
・去年今年(木山捷平著・講談社)
・ノックの音が(星新一著・新潮文庫)
・横しぐれ(丸谷才一著・小学館昭和文学全集23)

2012年9月の読書
・特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ユッシ・エーズラ・オールスン 著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
・鍵のない夢を見る (辻村深月著・文藝春秋)

2012年8月の読書
・母の遺産-新聞小説 (水村美苗著・中央公論新社)
・抗争 (溝口 敦 著・小学館新書)
・起終点駅(ターミナル)(桜木紫乃著・小学館)
・大陸の細道(木山捷平著・講談社文芸文庫)

2012年7月の読書
・被差別のわが半生(山下力著・平凡社)
・天地明察(冲方丁著・角川書店)
・下駄にふる雨/月桂樹/赤い靴下(木山捷平著・講談社文芸文庫)
・おじいさんの綴方/河骨/立冬(木山捷平著・講談社文芸文庫)
・ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)(スティーグ・ラーソン著・ 早川書房)
・ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下)(スティーグ・ラーソン著・ 早川書房)

2012年6月の読書
・楽園のカンヴァス(原田 マハ著・ 新潮社)
・紅梅(津村節子著・文藝春秋)
・ちくま日本文学 江戸川乱歩(江戸川乱歩著・筑摩書房)
・ミレニアム2 火と戯れる女(上)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)
・ミレニアム2 火と戯れる女(下)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)

2012年5月の読書
・罪悪(フェルディナント・フォン・シーラッハ著・東京創元社)
・曠野(チェーホフ著・岩波文庫)
・PK(伊坂幸太郎著・講談社) 
・K(三木卓著・群像2012年2月号)
・戦争はなぜ起こるか(A・J・P・テイラー著・新評論)
・ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)
・ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(下)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)

2012年4月の読書
・アイアン・ハウス (ジョン ハート著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 
・城を噛ませた男 (伊東潤著・光文社)
・中国化する日本 日中「文明の衝突一千年史(與那覇潤著・文藝春秋)
・新釈諸国噺(太宰治全集7・筑摩書房)
・太宰治 滑稽小説集(太宰治著・みすず書房)
・解錠師(スティーヴ・ハミルトン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

2012年3月の読書
・犯罪(フェルディナント・フォン・シーラッハ著・東京創元社)
・ラブレス(桜木紫乃著・新潮社)
・特捜部Q ―檻の中の女― (ユッシ・エーズラ・オールスン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
・すべて真夜中の恋人たち(川上未映子著・講談社)
・蛍の航跡―軍医たちの黙示録(帚木蓬生著・新潮社)

2012年2月の読書
・遺体―震災、津波の果てに(石井光太著・ 新潮社)
・彼女はもういない(西澤保彦著・幻冬舎)
・半島へ(稲葉真弓著・講談社)
・海松(稲葉真弓著・新潮社)
・二流小説家 (デイヴィッド・ゴードン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 
・下町酒場巡礼(大川渉著・ちくま文庫)
・下町酒場巡礼もう一杯(大川渉著・ちくま文庫)

2012年1月の読書
・六白金星・可能性の文学(織田作之助著・岩波書店)
・コンニャク屋漂流記(星野博美著・文藝春秋)
・蠅の帝国―軍医たちの黙示録(帚木蓬生著・ 新潮社)


            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする