30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

花粉症を押してジャガイモの植えつけ

2016-02-29 | ジャガイモ


ジャガイモの植え付け。毎年3種類合わせて3キロの種イモを

2日前の27日、かみさんが家の近くでウグイスの初音を聞いたという。初音は早春の楽しみで、毎年その日を記録している。このところ3月に入ってからのほうが多いから、2月中に聞けるなんて運がいい。わたくしもいまかいまかと待っている。

その同じ27日にジャガイモを植えつけた。毎年2月末から3月初めに植えつけている。遅霜が気になるが、ジャガイモは霜にあたってもダメージからすぐに回復する。それを経験で知っているから平気で植えつけている。

2月末になると、3カ月の農閑期を経ていよいよ菜園の仕事始めになる。さあやるぞと言いたいのだが、花粉症に悩まされているから意気が上がらない。覚悟して畑に立つ。

2月初めに種イモを購入し、約1月の間、浴光催芽させていた。しだいに黒紫色した強い芽が出てくる。今年は伸びがいい。これ以上伸びてはまずい。それならと植えつけた。

品種は毎年同じで男爵、メークイン、キタアカリの3種を各1キロ、合わせ3キロの種イモを植えつけている。2人暮らしならこれだけ植えつければ、余りあるほどの収穫になる。

まずは小型耕運機で耕す。春の風を受けながら無心で耕運機を押す。これは気持ちがいいもので、春の息吹を全身で感じ取ることができる。わたくしにとってはたまらない時です。

30グラムから40グラムに分割した種イモ。株間30センチ、畝間75から80センチ。深さ10センチで植えつける。久しぶりに休みなしで3時間の労働になった。疲れを感じた。冬の間にすっかり体がなまってしまった。1日も早く気力体力みなぎる体に戻さないといけないというのに、このざまだ。なんという体たらくかと嘆くばかりであった。


2016年の読書

2016年2月の読書
・乱菊物語(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・長いお別れ(中島京子著・文藝春秋)
・重耳(下)(宮城谷昌光著・講談社)
・重耳(中)(宮城谷昌光著・講談社)

2016年1月の読書
・重耳(上)(宮城谷昌光著・講談社)
・消滅世界(村田沙耶香著・河出書房新社)
・つまをめとらば(青山文平著・文藝春秋)
・雨月物語(上田秋成著・円城搭訳・河出書房新社日本文学全集11)

⇒2015年、2014年、2013年、2012年の読書


        
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2月24日はホームページの引っ越し記念日

2016-02-26 | その他

2月に入ると毎年のこと、花粉症である。60を過ぎてから発病した。それ以来悩まされている。菜園にウオーキングにと毎日外へ出る用事がある。外出をなるべく避けるべきだと思うのだが、それでは引きこもり老人になってしまう。覚悟して外出する。そのわりには帽子にマスクとかなりゆるい防備だ。菜園の周辺にもウオーキングコースにも杉林が点在する。花粉が目に見えるほどに降りかかる。それでも外に出るようにしている。花粉症の不愉快さを避けるよりは、春の兆しを体感したい。

とはいえいまの時季はやや引きこもり老人になる。そんなとき、うまい具合にホームページの引っ越しの作業があった。これは室内での作業だから退屈しのぎになった。

J:COM(ジェイコム)のホームページサービスを利用している。来年1月末でこのサービスを終了するというから、niftyホームページサービス「LaCoocan(ラクーカン)」へ移行することにした。しかしわたくしの小さな脳みそでそれができるかどうかが問題だった。

2月に入ってから作業を始めた。何から手を付けたらいいかそれがわからない。案の定、手間取った。四苦八苦した。が、しだいに飲み込めてきた。それでも引っ越しはこまごまとした作業があって面倒だ。手こずったっといったほうがいい。やはり頭が悪い。

旧サーバーのデータを新サーバーに移転できて、新しいURLを閲覧できたときは、ほっとした。やればできるもんだなと、にんまりしながら引っ越したホームページを見ている。自己流だから不備な点が多々ある。少しずつ直していく。

ということで、2月24日にとりあえず引っ越しができた。 
気まぐれ山旅リポート
(旧)http://members.jcom.home.ne.jp/homeshohei/

(新) http://shohei.life.coocan.jp/

関連=ようこそ!ビッグファームへ
内容が古くなっている。この1年かけて改訂版をつくる予定でいる。

(旧)http://members3.jcom.home.ne.jp/bigfarm/

(新)http://shohei.life.coocan.jp/bigfarm/

移転作業のためパソコンに長く向き合っている時間は少ないとはいえ、集中して作業をしていると気分がよくない。嫌気がさしてくる。このままだと老人性うつになってしまいそうだった。やはり外がいい。


        
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ソラマメはここからが真剣勝負

2016-02-23 | ソラマメ

中島京子著「長いお別れ」を読んでの話。認知症の主人公の名前はわたくしと同じだった。団塊世代のわたくしはいまは元気だが、この先に同じ病が待っているのかと身につまされた。高齢化社会では避けて通れなくなりつつある。叶うことなら、そうなる前にあの世へ行きたいものだと、いつも神仏に願掛けをしている。

越冬して春を待つ野菜たち。キャベツ、キヌサヤ、スナップエンドウ、タマネギに続いて、こんかいはソラマメ。

寒害を受けることなく無事に冬を越えてくれそうだ。ソラマメは寒さに強いからそれほど心配はないのだが、キヌサヤ同様にこれも暖冬のおかげで厳寒期を迎える前に生育がすすんだ。毎年のことだが、ここまでは順調に育っている。

問題はこれから。頭を抱えるのはただ一つ、アブラムシ対策にある。ソラマメ栽培の唯一の厄介者である。これさえ退治できればソラマメは豊作間違いなし、といいたいのだが毎年苦労させられる。

難敵である。たかがアブラムシと甘く見て油断するとひどい目にあう。一粒たりとも口のできない不作に見舞われる。ゆめゆめ警戒を怠ってはいけない。寄せ手のアブラムシの大軍をどう迎え撃つか。殺虫剤しかない。これが頼りである、

浸透移行性殺虫剤は、10月末の植えつけのときに株穴にまいている。念のために2回目をそろそろまかないといけない。アブラムシが大挙押し寄せてきてからでは手遅れになる。早めの防御態勢づくりをと肝に銘じている。


         
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タマネギに生気が

2016-02-20 | タマネギ

 

「個人番号カード」を市役所で受け取ってきた。カードは写真付きだから本人確認の身分証明書になるのはわかるのだが、ほかの使いみちがいまひとつわからない。カードの有効期限を見ると2025年の誕生日。10年先か。団塊世代のわたくしに更新の機会はやってくるのか。一瞬頭をよぎった。

2月に入るとタマネギに日一日と少しずつ生気が出てきた。この変化はいつものことで、観察していると生き生きしてくるのがよくわかる。葉に青みが増してくる。この変化を目にすると春が近づいているなと感じる。この心持ちはなんともいいもんだ。

タマネギは400本プラスアルファを育成中。寒い冬はまったく元気がない。これで冬を越せるのかと心配になるほどしょぼくれている。タマネギだってたぶん寒いのは苦手なのだろう。それがこのところ元気を取り戻しつつある。これでひと安心である。

このタマネギの生気に不思議と元気づけられる。このところ腰の調子があまりよくない。長い距離を歩くと痛みが出ることがある。一時のことだろうと楽観しているのだが、年も年だし体だって壊れてくるのだろうとわかってはいても、少なからず気になっている。心までなえてくるから用心しなければならない。

よし、春もまじかだ、気持ちを切り替えよう。そんな気持ちになるのもタマネギのおかげ、といったら大げさになるか。


         
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キヌサヤとスナップエンドウの冬越し

2016-02-17 | キヌサヤ

越冬して春を待つ野菜たち。こんどはキヌサヤとスナップエンドウ。

両者は昨年10月24日にタネをまき、11月6日に植えつけた。暖冬のおかげで生育はよかったのだが、喜んでばかりはいられなかった。

両者が冬を越すには、本葉3、4枚ぐらいが最も耐寒性が強いという。しかし暖冬ではどうしようもなく、生育が進みすぎて12月中旬にはこんな状態になっていた。これでは寒害を受けやすい。無事に冬を越してくれるだろうかと心配になる。

はじめての事態にどう対応していいのかわからない。ともかくしっかり防寒しないといけない。といっても思いつくのはいつものように穴あきビニールをトンネル掛けすることだけ。これしか能がないわたくしである。これで様子を見るほかない。

気になるから畑に行くたびに中をのぞく。寒害にあうことなく、寒い中でも少しずつ生長しているのがわかる。あと半月、2月いっぱいまでがんばってくれれば、なんとか冬を乗り切れそうだ。

キヌサヤは28株、スナップエンドウは32株ある。このままいけばかなりの量が取れそうな予感。生育がいいから、早めに支柱を立てネットを張る用意をしなければならない。そう言い聞かせているところだ。


         
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春を待つキャベツ

2016-02-14 | キャベツ


防虫ネットの中で育つ春キャベツ

確定申告に行ってきた。年金生活者でも毎年やっている。税務署内の相談所はいつもながら長蛇の列。1時間も待つらしい。貧乏人にはこんなところに用事はない。それに書類作成には慣れている。混雑光景を横目に見ていつも提出窓口に直行する。

冬野菜は厳寒期が一番うまい。2月に入ると、そろそろ急いで食べないといけない時季になる。ハクサイ、キャベツ、ニンジン、ダイコン、ホウレンソウ、ブロッコリー、カブ。まだこれだけ食べられるのが畑にある。大いに助かっているのだが、地温のわずかな上昇に敏感に反応iし、しだいに味はまずくなる。冬野菜はこんな状態になりつつある。

きょうは春一番が吹いた。関心はいま育成中のものに向かう、春キャベツ、タマネギ、ソラマメ、キヌサヤ、スナップエンドウ、冬ネギ3種。すべてが順調に育ちつつある。

まずはキャベツから。昨年8月末に種をまいたものは冬キャベツとなり、冬のあいだ食べ続けることができた。まだ2個残っている。

一方いま育成中の春キャベツ。これは12個ある。昨年9月末にタネをまいた。11月と12月の暖冬で生育はいい。葉を巻きつつある。

春キャベツが取れるのは4月末からになる。この春は早くなるのか? 冬キャベツを食べきってしまうと春キャベツが取れるまでは買ったものを食べることになる。こればかりはどうしようもない。

キャベツは素人菜園でも周年栽培できる。ただしまめでないといけない。わたくしのような飽きっぽい気分屋はどうもいけない。


         
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ラッカセイを炒る

2016-02-11 | ラッカセイ

 

蝋梅が色あせ、白梅が咲き始めた。蝋梅は寒いなか庭を明るくさせてくれた。ごくろうさまといいたい。このバトンタッチで春へまた一歩前進した気がする。

ラッカセイの殻をむいて炒った。あいかわらずの気まぐれなのだが、それでもなにかを思ったからそうしたのだろう。たぶん節分の豆まきが頭の隅にあり、ラッカセイに結びついたのだろうか。

昨年10月に収穫したラッカセイ。すぐに2度ほど塩ゆでにして食べた。旬のものを楽しめばそれだけで満足してしまうたちだ。残りは殻付きのまま風通しのいいところにネットに入れてぶら下げていた。ラッカセイはカビやすい。これでもかと乾燥させておかないといけない。

炒るのには2通りある。ひとつは殻をむい中身を取り出してから、もうひとつは殻付きのまま。わたくしはいつも前者でやる。

ラッカセイは殻を見ただけで中身がいいかわるいかほぼ100%わかる。いいものだけを選ぶ。殻をカラカラに乾燥させたものはむくのに力がいるもの。10分ほど水につけておいて殻に水分が浸みこんでからむくとやりやすい。自己流である。

殻をむいていく。山盛りだ。なかなか減らない。これだけに集中する。しだいになんとも気分が良くなる。この単純作業がなんともここちいいのである。前回書いたように、このところパソコンに向かっている時間が多い。頭をからっぽにしてくれるこんな時間がいい。

作業に40分ぐらいかかったか。中身を量ると525グラムあった。思っていたよりも多くむいてしまった。

これをフライパンに入れ、塩を適当に加えて炒る。炒り加減がなんどやってもわからない。どの程度まで炒ればいい食感のかたさに仕上がるのか。好みはひとそれぞれなのだが、ぐにゃっとやわらかい食感はだれも好きではないだろう。ぱりっと仕上げるといっても、これがむずかしい。炒り過ぎてパリパリにかたくなってしまったのは好きではない。

そこで、なんども味見をすることになる。もういいだろうか、いやまだだな。火を止めるタイミングをはかる。これまでの経験から、炒りたりないかな思っても、さめると意外と炒りあがっているものだと知った。いま一歩かなと思った段階で火を止めている。ジャムと同じで火を止めるタイミングに集中する。

さましてから瓶につめる。その前にもちろん味見だ。これならまあ合格点か。そう自分言い聞かせた。食感が気に食わなければさらに炒ればいいだけである。ただし過ぎたるに注意だ。いい塩梅にするにはなんでもむずかしい。


         
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ホームページ移転で頭が痛い

2016-02-08 | その他

きのう、柏市の布施弁天で豆まきがあった。このお寺は毎日のウオーキングで立ち寄るところ。境内いっぱいの老若男女。ことしも無病息災でありますように。

このところ毎日パソコンに本腰を入れて向き合っている。10年前ならそうでもなかったのだが、寄る年波には勝てないのかだいぶ疲れる。何をしているかというと、ホームページの移転に四苦八苦している。

現在は「J:COM(ジェイコム)」のホームページサービスを利用している。来年1月末でこのサービスを終了するというから、他社に移行しなければならなくなった。面倒なことをしてくれる。移行先として、niftyホームページサービス「LaCoocan(ラクーカン)」を推奨するというからそこに乗り換えることにした。

年も年だし、この際だからこのブログ「30坪+20坪の菜園」だけを残して、ホームページはやめようかなと思ったりもしないではないのだが、ホームページを見ると、自分の趣味の歩みが一目で見渡せる。消し去ってしまうのはもったいない。老後の楽しみにもなる。老い先が短いが、そこまでやってみるかと移転することにした。

現在のホームページは次の2つ。
・気まぐれ山旅リポート
・ようこそ!ビッグファームへ

気になっているのは「ようこそ!ビッグファーム」の更新だ。アップしてから10年ちかくになる。その間わたくしの栽培方法だって変化している。それを書かないといけないのにほったらかしにしている。ことしはことこつと見直していかないといけない。

ホームページの移転作業は過去に経験したことはあるとはいっても、すでに一切を忘れている。一から勉強のし直しである。なかなか要領を得ない。細かい作業が多くて頭の中は混乱するばかりだ。

データの書き換えやファイル転送などでちょくちょく立往生する。そのたびに、オレはばかだなとなんども頭をたたきながらやっている。それでもようやくほぼ移行できつつある。細かい点をチェックするばかりとなってきた。あとひと息である。

今月末までに引っ越しを完了して、開店を目指している。暇人には格好の遊びになるのだが、さびた頭ではなかなか事が運ばない。なまけ癖がついた自分を叱咤しながらきょうもパソコンに向かっている。


         
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ジャガイモの種イモ買って浴光催芽を

2016-02-05 | ジャガイモ

農閑期が続く。暇つぶしに乾物づくり、干物づくり、ジャムづくりなど、気が向いたら家の中でできる手仕事に精を出す。毎冬こんな具合になってきた。登山は右腰の具合がよくない。見合わせている。情けないというか、いや年相応というか、確実にがたが来ている。それでも再開を期して体力維持を意識しているのだが。

きのうは立春。団塊の世代のわたくしには豆をいちどに食べるのが無理になってきた。2回に分けて食べようと思うのだがそこまで無理をしなくともいいかとあきらめた。

2日にジャガイモの種イモを買ってきた。ことしも3種を各Ⅰキロ。男爵(248円税込)、メークイン(268円)、キタアカリ(298円)。これから1カ月のあいだ、室内において浴光催芽(育芽)させる。日光に当てて強い芽を出させ、3月の初めに植え付けるのである。

丸のままザルに広げて日に当てていると、しだいに芽が出てくる。植え付け3日前ぐらいに種イモのサイズに分割し、さらに日光に当ててから植え付ける。こうすることで発芽がそろう。まず欠株は出ない。

2016年の野良仕事スタートといいたいところだが、春は名のみの寒さが続く。腰を上げるのは3月に入ってからになる。


         
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安売りサンマで干物づくり

2016-02-02 | その他

 

1月31日、毎冬恒例のサンマの干物づくりをした。干物の自家製はうまい。買ってきたものとは違う。それだからこそ毎冬作ろうと意欲がわいてくる。時期はやはり厳寒期のいまがいい。切り干し大根などの乾物と同じである。

かみさんが新聞のチラシを見せてくれた。サンマの安売りがあった。これを狙っていつも干物をつくる。乾物と同じで干物だって新鮮で生きのいいのがうまい。

こんかいは、開きの干物をつくることにした。昨年は開きと丸干しの両方をつくった。サンマはどちらにしてもうまい。

サンマを8匹買った。魚の数え方が気になるが、身についた言い方は「匹」や「本」になる。「尾」ともいうが「8尾ください」とはわたくしは言わない。
「8匹ね。頭落として開いてくれるかな」
特売だからたぶんだめだろうと思っていたのだが、念のため尋ねてみた。やはりそうだった。

魚をさばくのはもっぱらかみさんだ。わたくしが出刃包丁を握って魚をさばくのは年に一度のこの機会ぐらいなもの。当然ながら上達しない。それでもこれまで下手なりにさばいてきた。今回だってそのつもりでいた。かみさんがいうには、頭とはらわたぐらいは魚屋さんがやってくれるのではないかという。それならと思っていたのだが、結局はダメだった。

となると自分でやらざるを得ない。頭を落とし、はらわたを出す。ここまではいい。それからが問題だ。きれいに開くことができない。見た目が悪い。それでもやらなければならない。食べるのは自分とかみさんだけだ。まあ文句も出ないだろう。

次は塩水につける。2リットルの水で5%の塩水をつくる。昨年はこの濃度で2時間ほどつけた。少ししょぱかった。こんどは30分ぐらい? いやそれでは短いか。小一時間ほどつけた。

これを干し網に並べる。この日は晴れていたが風が弱い。あまりいいコンデションではない。2階のベランダに洗濯物といっしょに干した。夕方、かみさんの検分では「もう干しあがっている」というのだが、わたくしはまだ干したりないのではと思い、翌2月1日も2時間ほど風にあてた。

8枚の干物ができた。2人暮らしだから4回に分けて食べる。今晩食べる2枚を残して、6枚は冷凍庫にラップに包んで保存。焼きたて熱々にかぶりつく。自家製はやはりうまい。夢中になるくらい味はいい。惜しむらくはこんどもわずかにしょぱかったことか。次回は塩水濃度を薄くするか、それともさらにつける時間を短くしたらいいのか。宿題になった。これだから次につながるし、楽しみになる。たぶんもう一度くらいサンマの安売りがあるだろうから、こんどこそは。


         
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