30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

今夜も、ふきのとう味噌づくり

2015-01-31 | その他

うまいとなるとまた作ってしまう。そんな癖がある。だれだってそうだろう。私の場合はヒマつぶし、気まぐれでしょせんは遊びだからのんきなものなのだが、これが毎日おかずを作るとなると大変だろうなと思う。

1月28日にふきのとう味噌をまた作ってしまった。1月24日に作ったばかりなのにと、われながらまめだなと感心している。それでも作るとなるとたまに億劫になるときがある。

それなのにまたふきのとう味噌を作ったのにはわけがある。ふきのとう味噌を作れるのはほんの短い期間だ。一日でも暖かい日があると、ふきのとうは頭をもたげてくる。ふきのとうを摘める場所は、毎日のウオーキングコース上にある。立ち寄るとやはりあちこちから出ていた。苞に固く包まれている。ふきのとう味噌にするにはやはり閉じているものの方がいい。まもなく苞が開いてしまう。これを見るといまのうちに摘むことに越したことはないと思ってしまう。それに24日に作ったのがうまかったからそれならまたという気分でいた。

その夜に台所に立った。かみさんが自室に引き上げてからが私の出番になる。日中にそうすると邪魔者扱いにされるからだ。ほんの数日前に作ったばかりだから、段取りよくとんとんと調理は済んだ。短時間でできてしまった。

ふきのとうは油で炒めるか、炒めないか、いつも迷うのだが、私は炒める方だ。その方がコクが出るように感じる。炒めないものはさっぱりしすぎる。いつもはごま油を使っているが、ときに匂いを感じるときがある。味は舌だけでなく体調も関係する。

それならと前回からはオリーブオイルを使っている。このところオリーブオイルを使う機会が増えているからこれでも使ってみるかといった程度の理由でしかない。

いま24日に作ったものを、晩酌のつまみに、晩酌の締めに熱い飯にのせて食べている。われながらうまくできたもので、狙い通りさっぱり仕上がりそれでいてコクがある。熱いご飯にのせると香りが立つ。あしたから2月。春の香りをいち早く感じるのはいいもんだと、いまの時期は毎年同じことを言っている。


2015年の読書

2015年1月の読書
・櫛挽道守(木内昇著・集英社)
・闇に香る嘘(下村敦史著・講談社)
・小さな異邦人(連城三紀彦著・文藝春秋)
・廃墟となった戦国名城(澤宮優著・河出書房新社)
・戦国廃城紀行(澤宮優著・河出書房新社)

⇒2014年、2013年、2012年の読書


      
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今夜はニンジンジャムづくり

2015-01-28 | ジャム

私の好きなジャムづくり。

1月25日にニンジンジャムを作った。仕上がりは透明感のあるオレンジ色になる。私が作るなかでこれほど鮮やかな色になるものはない。見た目にもすばらしく、食べてもうまい。コンスタントに作っている。

ニンジンは、防寒のため昨年末に掘り上げ、一カ所にまとめて土の中に貯蔵してある。中には裂けたものが数多くある。取り遅れが原因だろう。捨ててしまうにはもったいないからジャムにしている。それに、貯蔵したニンジンは2月に入り気温が上がるにつれて新鮮さがしだいになくなり、無駄にしてしまう前に早く食べるに越したことはない。

ニンジンジャムは簡単にできるのだが、今回は裂けたものばかり使ったから下処理に時間がかかった。私の作り方はこうだ。

1、皮をむく。

2、適当な大きさに切り、鍋にたっぷりの水と入れてやわらかくなるまでゆでる。

3、ここからは2通りの方法がある。これを濾し器で濾すやり方と、ミキサーで一気に粉砕してしまう方法だ。ニンジンジャムを作り始めのころは前者を、最近は濾すのが面倒なものだから後者を取っている。
出来上がりは食感が違う。濾し器を使ったものはわずかにつぶつぶ感とざらざら感が残り、ミキサーのものはペースト状でなめらかに仕上がる。これは好みの問題になる。わたしは食感のある濾し器で濾した方が好みだ。

4、今回は濾し器で濾す方法をとろうとしたが、やはり面倒なのでミキサーにした。ゆで汁を加えて、スイッチを押すとあっという間に粉砕されてベース状になる。ここで注意するのは、ゆで汁はミキサーが回る程度に入れる。多く入れすぎると、このあと煮詰めるときに時間がかかってしまうからだ。

5、ミキサーから鍋に移し、砂糖とレモン汁を加えて煮詰めていく。ここで注意。火が強いと鍋からあちこちにはねる。弱火で煮詰めることだ。意外と時間がかかる。

6、最後はいつもの問題。煮詰め具合を見ながらいつ火を止めるか。これで仕上がりが決まる。木べらでかき回しながら煮詰めていく。鍋底に木べらを押し付けて線を引くと鍋底が見えてきたところで火を止めた。

7、これで出来上がり。瓶詰めしているときにふと思いついた。コアントローを加えることでニンジン特有のにおいが消えるのではないかと。ルバーブジャムのときはコアントローを加えるからだ。やってみることにした。なにごとも経験だ。残り2本にほんのわずか入れて煮詰め直した。

8、冷蔵庫に一晩寝かしたものを味見。選んだのはコアントローを加えたもの。朝食のトーストに塗って食べてみる。じつにうまくいった。これまで作ってきたニンジンジャムの中でこんかいのが一番かなと思えるほどの出来だ。火を止める瞬間に最大の注意を払っているせいか、昨年後半からはずっと納得のいくものができている。


      
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早くもふきのとう味噌を作った

2015-01-26 | その他

この厳寒の中に春のきざしを見つけた。1月24日にふきのとうを摘み、ふきのとう味噌を作った。作るのはたいがい2月下旬だが、ことしは一カ月も早かった。ふきのとう味噌は酒のつまみに、晩酌の締めの熱いご飯にもってこいだ。毎年作る。作るのを楽しみにしている。

わが家のふきのとうが地上に顔を出していた。膨らんでいた。今年はやけに早いなと思いながら、頭はすぐにふきのとう味噌を作れと命じている。しかし庭のふきのとうはほんのちょっとしかない。それならといつもの秘密の場所に行ってみることにした。ポケットにはビニールの袋をしのばせて。ここでもふきのとうがすでに顔を出していた。土の中に爪を立ててちぎり取った。爪は土だらけになった。すべて苞がかたく結んでいるものばかり。上等である。

ふきのとうは取ったらすぐに調理しなければならない。その夜に台所に立つ。洗って、次に傷んだ葉を除いて計量してみると130グラム。細かく刻み、油でさっと炒め、そこに清酒、みりん、味噌、砂糖を加えて水気を飛ばしていく。味を見ながら自分の好みに。

これを瓶に詰めて冷蔵庫に入れる。一日置いて味がなじむのを待つ。ちびちび食べる。できれば1週間ぐらいで食べ切るぐらいがいい。香りは新鮮なほうが立つ。いちどに多く作らないで、こまめに作る。しかしふきのとうが取れるのは短い期間だ。作れるのはせいぜい2、3回といったところか。どうしてもいうなら冷凍保存できる。でもやはり新しいほうがうまい、と私は思う。

ふきのとうはまだかと、ふだんから意識していないとその存在なんて気がつかない。気をつけていないと口に入らないままま季節はあっというまに通り過ぎてしまう。ほん一瞬の季節の贈りものだ。ふきのとう味噌を食べながら、その香りが春の到来の間もないことを知らせてくれる。そんな思いにさせてくるのがなんともうれしいのである。


      
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ハクサイのお香香がうまい

2015-01-24 | ハクサイ

↑ハクサイは防寒のため新聞紙で包んでいる

↓新聞紙を取り除くとこの姿。なんとも痛々しい

同じことをなんども書いている。それでも同じことを書いてしまう。なにを書いてしまうのかといえば、冬野菜はいまの厳寒期が一番うまいということ。あたりまえなのだが、同じものを収穫はじめてからいまの時節までずっと食べ続けているとそれがよくわかる。

ハクサイがそうだ。ハクサイはほとんどをお香香にする。これを11月末から食べている。食べ尽くせばまた漬けるという繰り返しだからすでに何度も漬けている。

食べはじめのころは、味よりも、この冬も食べられる幸せと初物のありがたさのほうに感じ入っていた。それが1月に入ってからは、うまいと思わず口にしてしまうほどの味になる。そうなると箸がしきりに往復する。熱いご飯で食べると感に堪えないほどのうまさだ。漬物ごときになんと大げさなと言われてしまうのはわかっているのだが、本人がそう感じるのだから世話がない。

ハクサイは36個作った。いま残りは10個以下になった。寒さで外葉が一枚また一枚と枯れてくる。防寒のために新聞紙ですっぽりと覆っているだが、それでも葉は凍てついて枯れていく。

新聞紙を取り除くと、いまの姿はぼろぼろだ。見た目が悪い。枯れた葉を一枚ずつはがしていくと、みずみずしい裸身が現れる。うまいはずだなと思わずにはいられない。


      
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紫色がかったブロッコリー

2015-01-22 | ブロッコリー

↑頂花蕾

↓側花蕾

厳寒期を迎えて畑の収穫物の種類がだいぶ減った。いま畑にあるのは、ホウレンソウ、冬ネギ3種(赤ネギ、下仁田ネギ、九条太ネギ)、ハクサイ、ブロッコリーだけとなった。いずれも寒さにあたっていまがうまいものばかり。それに保存してあるダイコン、ニンジン、サトイモ、それにジャガイモ。これだけあれば2人暮らしには十分だ。

ブロッコリーが旬を迎えている。いまのブロッコリーは紫色がかっている。なぜそうなるのか。私はまったくわからない。ネットで見ると、これはポリフェノールの一種、アントシアニンという色素によるもので寒さにあたると出てくるというのだが・・・。ポリフェノ―ルというのはテレビなどの媒体でよく見聞きしする。ありがたい存在のようだが、私は関心がないからいまひとつわからないでいる。

私にとって大事なことは旬の野菜を食べられることにある。旬のものはやはりうまい。うまいとかまずいとかを感じる前に、旬のものは抵抗なくそしゃくできる。すんなり食べられるものはうまいものだと思っている。

このブロッコリーもそうだ。この寒いのに日々生長している。見た目には硬そうなのだが、茹でると一転、鮮やかな緑色になる。むしゃむしゃ食べてしまう。甘みとやわらかさを感じながらやっぱり厳寒期のブロコリーはうまい。

ブロッコリーは頂花蕾を取ってからもまだまだ楽しませてくれる。今度は側花蕾が出てくる。これは春先まで食べることができる。3月になると畑からたいがいの野菜が消えて端境期になる。その時期になってもまだブロッコリーの側花蕾が食べられる。それだけでも収穫物があるということはありがたいと感じる。


      
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私にもできる乾物と干物

2015-01-19 | ダイコン

切り干し大根とメヒカリの干物を作った。私はたいしたものは作れない。これなら私にもできるからである。この冬、切り干し大根は3回目、メヒカリの干物は2回目になる。なんともつましい食べものだが、どちらも酒の肴になる。清酒にはぴったりの肴になる。お気に入りだ。それだからこそ作ろうという気持ちになる。

まずは切り干し大根。ダイコンは昨年暮れに保存してある。まだまだ多くある。無駄にしないようにと切り干し大根づくりに精を出す。これを作るたびに左手の人差し指の爪先を包丁で切ってしまう。まだまだ包丁さばきは未熟だ。細く切るのに苦労するのだが、これなくしては切り干し大根は作れない。単純な作業にじっと耐えて何本ものダイコンを切る。あとは日に干すだけである。



ふつうは1週間で出来上がるが、冷たくて強い風が連日吹くと、4,5日でできてしまう。

ジッパー付きの袋に入れて保存する。これでおしまいである。あとはかみさんの出番になる。

 

こんどはメヒカリの干物づくり。1月8日に作ったばかりだ。それがうまかった。気をよくしていた。スーパーに行ったついでに魚売り場をのぞくとメヒカリがあり、小銭を持っていたのでまた買ってしまった。

初回は背開きにした。こんどは腹開きにしようかとしたが、小さいだけにうまくいかず、こんども背開きにした。塩水はこんかいも3%だが、前回はこれに少しばかり清酒を加えた。今度は加えなかった。しょっぱく感じた。やはり酒を加えたほうが味がやわらかくなるのかなと。2回目だけに作業は短時間ですみ、干し網に並べることができた。 


      
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甘い甘いはチヂミホウレンソウ

2015-01-17 | ホウレンソウ

↑霜で真っ白のチヂミホウレンソウ

ホウレンソウが甘い。そう感心して食べている。わが家のホウレンソウはことしもチヂミホウレンソウ。肉厚で味は濃厚。寒さにあたるほどに甘くなる。この味を知ってからはホウレンソウはこれに決めている。

タネは30ml入りの袋を2つ。1回につき15mlずつを4回ー9月17日、9月26日、10月1日、10月9日ーに分けてまいた。いずれも発芽が揃った。2人暮らしにはこれだけあると毎日食べても追いつかないほどの量になる。

すでに9月17日と9月26日にタネをまいた分は食べ尽くした。いま食べているのは10月1日にまいたもので、10月9日にまいた分はまだ手を付けていない。

うまい具合に行ったもので、9月17日タネまきのものは11月中に食べ、9月26日のものは12月中に食べた。この順で10月1日タネまきのものはこの1月中に食べる。残り10月9日のものは2月に食べる予定だ。

畑は午前中の早い時間に行くと霜で真っ白になる。ホウレンソウもそうだ(=トップ写真)。寒さにあたるほど葉に縮みが出て肉厚になる。色は濃い緑色になる。

このホウレンソウは10月下旬から食べている。食べはじめのころは味はまだうすい。それが濃厚に感じられるようになるのは寒さにあたってからだ。12月下旬のこと、その甘さがしっかりと感じられるようになった。なんでこんなに甘く感じるのだろうと思えるほど甘くなる。

話は飛ぶのだが、甘い、甘い、といっていたら、小さいころに口ずさんだ童謡を思い出した。
どこでどうつながったのか。遠くにある記憶を手繰っていく。

[いろはに金平糖]
いろはにこんぺいとう
こんぺいとうは甘い
甘いは砂糖 砂糖は白い
白いはウサギ ウサギは跳ねる
……
…… 
光るはおやじのはげあたま

この童謡には地域によって多くの替え歌がある。
そういえばまた思い出した。[デブデブ百貫デブ]などもよく口にした。

甘いホウレンソウのおかげで?懐かしい童謡へ話は飛んでしまった。


      
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ジャムづくり始めは、甘夏マーマレード

2015-01-15 | ジャム

今年初めてのジャムづくり 。一年ぶりに甘夏のマーマレードを作った。

甘夏の旬はこれからだ。この寒い時節に真っ黄色に染まってきた。この鮮やかさは陽があたるといっそう際立つ。私のウーキングコースにある農家にはたいがい果樹が植えられている。いまの時期はかんきつ類、とくに甘夏が目立つ。私の菜園近くにあって、なにかと教えてくれる農家にも甘夏の木がある。この農家の庭は宝の山だ。多くの果樹があるのだがこの農家は果樹はまったく食べないのだという。ただ生らしておくだけで、腐って朽ちるのにまかせている。なんとももったいいない話だ。それならとずうずうしくも2,3年前から少し頂戴している。

甘夏の鮮やかな色に引き寄せられた。まだジャムにするには早いかなと思いながらも6個いただいてきた。 

マーマレードは苦味が持ち味になる。これは好みの問題なのだが、あまり苦味を取ってしまうともの足りない。ほどよい苦味がいいのだがこの加減が難しい。

前回とは少し異なった作り方をした。試行錯誤をするのもジャムづくりの楽しいところ。これだという作り方がないのも面白い。

1、皮をうすく切る。水の中で2,3回もみ洗いしたものを、さらに2回茹でこぼす。このときに好みのやわらかさになるまでゆでた。洗ったりゆでたりすることで苦味の加減が決まる。たっぷりの水に入れて一晩置いておいた。
2、果肉をいちいち取り出すのが面倒なので絞って果汁にした。
3、“絞りかす”の袋やタネは水を加えて煮出して濾す。これでとろみとペクチンを取り出した。

翌朝に、この3つを鍋に入れた。すでに皮はやわらかくなっているから最初からグラニュー糖も入れた。砂糖は味見をしながら2,3回に分けて加えた。これであとは、ぐずぐずと煮詰めるだけである。

これからが真剣勝負になる。いつ火を止めるか。私のジャムはすべて朝食にトーストした食パンに塗って食べる。ゆるめに仕上がった方が食べやすいのだが、つい煮詰めてしまいがちだ。いっときその癖が抜けずにかために仕上がってしまうことが続いた。このため意識してゆるめに仕上がるように心掛けている。

こんかいもなんども味見をしては加減を見る。マーマレードは固く仕上がると食べられたものではない。いっそう気をつかう。すこしゆるいかなと思うところで火を止めた。こればかりは冷めてみないと出来具合はわからない。

大小6個のビンに詰めた。日を透かしてして見ると、その色合いがいい。ため息が出そうなほどのさわやかさだ。見入ってしまう。

翌朝になってすぐに味見をした。皮もいい具合にやわらかく、ジャムもなめらかにできた。いい出来だ。苦味が少し足りないかなといった程度でまあ合格である。かみさんにも味見をしてもらった、いつも辛口の批評だが、今回はめずらしく、うまい、という感想が出た。


      
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正月は宮城の酒が並んだ

2015-01-13 | 

酒の話は半年ぶりになる。毎晩酒を飲んでいるのだから酒のことを忘れるわけはないのだがどうもいけない。いつものことだが自分に言い訳する。酒は飲むべきもので書くものではない。うまいうまいと飲んでいればいい、と。

正月は子どもがやってくる。子どもといっても中年になる。二人とも男で飲んべえだから酒の用意しなければならない。ハレの日に出す酒はやはりそれなりにいいものをと思う。しかし私はいつも定番の酒を熱燗で飲んでいるものだから、よほどのことがないかぎり分に過ぎる「高い酒」は買わない。身の程をわきまえて飲んでいる。かように定番の酒で満足しているのだが、たまには浮気をしたくなる。そんなときは少し背伸びしていいものを買う。

私が買う以上に、ありがたいことによそさまから酒をいただく。それが垂涎の酒ばかりなのだ。しかしケチで貧乏性のわたしはこんな過分の酒はもったいなくて飲めない。2,3杯飲めば気が済んでしまうから在庫はたまるばかりでなかなか減らない。封を切り、在庫を減らすには正月はいい機会なのである。

ところが年の瀬も押し詰まって仙台在住のお医者さんから酒が届いた。夏にも沢山のうまい酒をいただいている。いただくばかりだ。困った、困ったといいながらも、こんどの銘柄はなんだろうかとすぐに開梱してしまう自分が情けないと感じるものの、やはり好きなものには目が行ってしまう。

その酒がこれ。いずれも宮城の酒だ。「乾坤一・ひより純米吟醸原酒」に「橘屋・雄町特別純米酒」。こんないい酒ばかりをいただいて申しわけない。でも飲みたくなるいい酒だ。わたしが独占してちびりちびりとやりたいところだが正月だ。せっかくだからこのうまい酒を子どもにも飲ませてあげることにした。この親心には自分でも泣ける。ということでまずは正月の酒としてこの二本が決まった。

つぎも宮城の酒になった。「戦勝政宗・特別純米」。仙台の勝山酒造のものだ。これは長男がぶら下げてきた。東京駅のエキナカショップの「はせがわ酒店」で買ったのだという。あまたある酒のなかから宮城産のものを買ったというのだから偶然にしてはでき過ぎだ。勝山酒造はうまくなったと噂に聞くが飲むのは初めてになる。

これで宮城の酒が三本そろった。子どもの友人が一人加わったのだが、それでもこれだけあれば十分だろう。そうなると私の酒の出番がない。在庫を減らしたいのだが様子を見るほかない。一本ぐらいは出すかと「龍力・米のささやき大吟醸」を選んだ。

いずれもいい酒だ。うまいかどうかはあとは好みの問題。龍力の大吟醸は食前酒だなと意見が一致。それから食うほどに飲むのだが、なかでも乾坤一と戦勝政宗が好評だった。後者は四合瓶だからすぐに空っぽになった。それ以上に乾坤一がいい。ことしの乾坤一は夏にもいただいたがうまかった。こんかいのもいい。わたしは自分のペースでちびりちびりやっているのだが、乾坤一の残りが少なくなってきたことが気になりだした。私はそれほど飲んでいない。「オレの分を少しは残しておけよ」とストップをかけた。親ごころより飲んべえの意地汚さの方が優先だ。

ということでこの正月の酒はいずれも到来物をいただいた。わたしのとっておきの在庫の酒は減らなかった。ふだんは定番の酒ばかり飲んでいるから台所の物置にある過分の酒たちは当分のあいだ出番がない。


      
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年も年だからと成田山新勝寺詣で

2015-01-11 | その他

きょうは、きのう10日に予定していた登山の記録を書くはずであった。ところが朝早く起き準備しザックを背負って家を出ようとしたときに断念せざるを得なくなった。体調が悪かった。すぐに病院に行った。年だなと嘆くことしきり。

そんなわけできょうはネタを替えて、9日に行った成田山新勝寺のことを書く。私の住まいは我孫子市にある。成田駅までは成田線で一本で行ける。成田山新勝寺に行こうという気があればいつでも行ける。それなのに我孫子市に30年住んでいながら行ったことがない。しかも成田駅には何回となく乗り降りしているのにお寺まで行こうという気にはならなかった。

これといった理由はない。あえていえば初詣の人出にあきれてしまい、人混みが嫌いなわたしは尻込みし敬遠してしまっていた。2015年の3が日の参拝者数は明治神宮に続いて全国2位の300万を超えるというから驚く。不動明王のご利益があるからこういう数字になるのだろうが、それにしてもなぜ都心から離れたこの地まで初詣にこれほどの人が行くのか、そのことにはずっと興味があった。

松の内が過ぎて少しは参拝者は少なくなっただろうからと、急に思い立って行ってみることにした。神仏信仰は人並みにあると思っている。育った家が神道なもんだから神社には神妙に手を合わせる。お寺の方は信仰よりもどちらかというと伽藍や仏像の方に興味を持ってしまう。

私の期待に反し、9日でもやはり参拝者は多かった。参道は人の波とはいうほどではないが、次々とやってくる。近くのお寺や神社はたいがい3が日を過ぎると喧騒が去って静かになるものだが、ここは違うようだ。成田線の車内は閑散としていた。それなのに駅改札口にくるとあれっという間に人が多くなった。団体、グループが多い。電車が到着するたびに駅構内は人であふれていくといった様子だった。

成田駅前。人波はすべて成田山新勝寺へ向かう。はじめてのわたしはこの人波に乗って行けばいいだけだ。

駅前から始まる参道の両側には、お寺の入り口となる総門まで老舗を交えた食事処や土産物店がすきまなくびっしり連なる。

うなぎ屋が多いと聞いていたがあちこちから甘いタレの匂いが漂ってくる。この店が一番の繁盛店。行列ができていた。この行列に引き寄せられてますます行列は長くなるばかり。私はアユ以外の川魚は苦手。ウナギも自ら食べようとしないから行列に感心しながら横目で素通り。



駅から15分ほどでたどり着いた。ここが総門。

御護摩申込所を左に見て、急な石段を上がると仁王門。

仁王門をくぐると煙がもうもうと立ちのぼっている。香閣というのだそうだ。煙を身体の痛いところや悪い所にあてると効き目があるという。あちこちのお寺にある。浅草寺にもあったと思う。私は煙を肝臓にあて、γ-gtpの数値が少しでも下がるようにと念じながら丹念になでた。

本堂前。 

石段を上ると本堂だ。大きい。 



本堂に入って手を合わせようと中をのぞくとかなり広い。外陣は参拝者で満員。ぎゅうぎゅう詰めだ。入りきれなくて外に何重にも人垣ができていた。私はあきれてしまい、すぐに中に入るのあきらめた。それなら伽藍をみようとするのだが、新しくて大きいばかりで、名刹といわれるところに比べるとどうも宗教的雰囲気が伝わってこない。心に染みいるようなたたずまいではなかった。

やはり信仰心の問題なんだろうねとつぶやきながら早々に帰路に着いた。
来た道を戻る。次々と参拝者がやってくる。

参道で目についたのが大野屋旅館。登録有形文化財で木造3階建て。

 

年が年だからと、近場なのにまだ行っていない成田山新勝寺に行ってみたのだが、なぜこれほどの人気があるお寺なのか、信仰心のうすいわたしにはわからずじまいであった。


      
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メヒカリの干物づくり

2015-01-09 | その他

きのうはメヒカリの干物を作った。年末にいただいたメヒカリの干物がうまかった。自分でも作ろうとスーパーで買ってきてすぐに取りかかった。干物にしろ乾物にしろ冬の風はうまいものを作ってくれる。

メヒカリといえばふつうてんぷらだが、その干物のうまさはもう16、7年前になるが仙台の料理屋で知った。自分でも作れるのではないかとやってみたらうまくできた。今回はその記憶をたぐりながら小さい魚と格闘した。慣れないからだいぶ時間がかかってしまった。それでも下手なりになんとかできた。

メヒカリは昔は安かった。市場で相手にされないほど低く見られていた。ところがいつの間にかそこそこの値段がつくようになった。そのメヒカリを老人になって自分でさばいて干物を作ろうとは思いもよらなかった。奇遇である。

メヒカリは、私の行くスーパーにかぎって言えばいつも魚売り場にあるとは限らない。不定期だ。食べたいと思ったらまめに魚コーナーに出向くしかない。思い立ってから2回目でメヒカリに出合えた。すぐに2パック買った。全部で16尾、消費税込みで約600円。1尾あたりで計算すると……。メヒカリの干物のうまさを知っているから、こんな値段で食べられるのはなんともありがたい。

先に言っておこう。メヒカリの干物うまさは、そのホクホクとした食感にある。酒、もちろん清酒だが、その肴に合う。わたしには絶品だ。さっとあぶって醤油なしでいける。ほっくりとしたうすい身は噛むとさっくりとほぐれて、見た目とはまったく違って白身の上品な味わいが格別だ。

それでは干物づくりスタート、といっても作り方はネットで見たものを真似しただけである。

うまいもんだよといっても、この姿からはたいがいの人はそうは思わないだろうなと思う。 

うろこを落とす。



背開きにした。

エラと内臓を落としきれいに洗う。



キッチンぺ―バーで水分を拭き取る。



3%の塩水に1時間ほどつけた。

これを干す。キッチンペーパーで水気を拭いて、干し網に入れて天日にあてる。
乾き具合の加減がわからない。午前中いっぱい干していた。それ以上干していたから硬くなってしまうとかみさんに言われて、あわてて取り込んだ。



これで完成。前につくったことがあるといってもだいぶ昔のことだから初心者同然だ。出来具合を見て、まあこんなもんだろうなと思う。背開きするのが一番神経を使った。包丁さばきが下手で身を崩してしまったのもある。こんばん食べる分だけを残し、あとはサランラップで包み、ジッパー付き袋に入れて冷凍庫へ。

さあ晩ご飯だ。身がうすいから焼き過ぎは厳禁。まずはかみさんが味見。合格のようだ。それを受けてこんどは私が食べる。やっぱりうまいね。うまい、うまいとうるさくいうもんだから、かみさんが自分のを分けてくれた。遠慮するどころか、ありがたいと食べてしまうのだからあきれる。それだけ気に入っているんだろうね。しかしなんか恥ずかしい。安いものでこれだけ感激しまうなんて。


      
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石垣山ー小田原北条攻めの一夜城

2015-01-06 | 登山

 

  ↑石垣山一夜城・本丸跡からの丹沢山塊の長大なパノラマ

↓石垣山一夜城・二ノ丸跡からの箱根の山々の展望

 


山行日 2015年1月5日(月)
天気 晴れ
山域 箱根
メンバー 単独行
コース&タイム
我孫子駅6:28=7:01上野7:05=7:13東京7:24=8:52小田原9:02=9:12入生田駅―9:25長興山・紹太寺―9:40稲葉一族の墓-9:50鉄牛和尚の寿塔―9:55長興山しだれ桜-10:15生命の星・地球博物館(迷って10分ロスタイム)-10:25太閤橋-11:10石垣山12:35-(Bコースを行くが道が凍結、引き返しAコースで早川駅へ、10分のロス)-13:21早川駅―小田原漁港―13:58早川駅小田原駅下車14:24=15:37東京駅(エキナカ・はせがわ酒店)=我孫子駅


登山の話です。

石垣山は低山だが展望は必見ものーこんなタイトルを目にしてしまうと山岳展望が大好きなわたしはヨワイ。さらに1590年、秀吉が小田原の北条攻めのときに一夜で城を築いたのがこの山だという。一夜城は知ってはいるが、その城跡が残っていたとは知らなかった。すぐに調べてみた。
石垣山は、神奈川県小田原市にある標高262メートルの山。1959年に「石垣山」の名称で国の史跡に指定されている。展望とあの有名な城跡か。出かけないわけがない。

1月5日は大方の月給取りの皆さんは仕事始めだが、隠居老人のわたしは遊び始めといったところ。コースは箱根登山鉄道の入生田駅から登り、JR早川駅に下山する。これではもの足りない。そこで入生田駅の北にある長興山・紹太寺をめぐるコースを組み入れた。

こんかいの山は登山というよりもハイキング、いやウオーキングだなと軽く考えでいた。ところが道路の雪が一部凍結していたりして「こんなはずではなかった」とかなり慎重に歩かざるを得なかった。やはり山は侮ってはいけない。

楽しめた。展望がじつにすばらしい。「必見もの」という丹沢山塊の長大なパノラマと箱根の山々の展望に、ウソ偽りはなかった。いつものように自分のあしあとを目の前の山々に重ねて眺めた。それに一夜城に立って小田原城を見下ろしながら当時に思いをはせることもできた。


平日に山へ出かけてわかったことは、朝の下りの電車でも上りに負けず通勤で込んでいるということである。東海道線がそうだ。中央線がそうだ。

展望が目的だから天気がいい日を慎重に選ぶ。東海道線からは富士山と丹沢の山並みを見ることができた。小田原駅で箱根登山鉄道に乗り換え。入生田駅で下車。運賃は230円。

 

駅を出て右へ進むとすぐに分岐だ。左は長興山・紹太寺、右は石垣山。

まずは小田原城主・稲葉家のお墓のある長興山・紹太寺へ向かう。要所に道標があるから迷うことなく行ける。当時はかなりの大きな寺だったとわかる。

 石段を登る。かつての伽藍跡。いまはミカン畑。 

すぐその先に小田原城主だった稲葉一族の墓。 通行止め。なぜ? 



墓の裏山が崩れ、倒木が墓の一部をなぎ倒している。危険なので通行止めにしているわけだ。

 開山の祖、鉄牛和尚の寿塔。寿塔の意味をはじめて知った。



すぐ近くに長興山しだれ桜。樹齢330年以上と書いてある昨年と一昨年に日本5大桜をめぐってきただけに、満開の様子をかなり具体的に思い浮かべることができる? 

ぐるっとひと回りして、駅近くのはじめの分岐のところに戻ってきた。

こんどは石垣山を目指して線路をくぐる。

神奈川県立生命の星・地球博物館を右に見て。5日は休館だった。

ここから少し下っていくと右手に早川に架かる「たいこうはし(太閤橋)」が見える。これを渡ればあとは一本道だ。道は舗装されている。

ところが10分も進むと「通行止め」の立て看板。後ろから来た車が引き返していく。先を見ると雪道だ。これか。これから先はずっと雪道だった。困ったことに凍結している。滑る。家を出るときアイゼンを持って行くべきかどうか、ちらっと頭をかすめたのだが低山だからと置いてきた。ここから慎重に行く。登りだから助かった。入生田からの道は北側になるので日陰には雪が残り凍てついている。

凍結した雪道にてこずりながら下ばかり向いて歩いていた。急に遮るものがなくなった。顔をあげると展望が広がった。「たいこうはし(太閤橋)」から30分。思わず歓声をあげてしまった。箱根の山。



そして丹沢山塊。

ここからは雪道からも解放さて、それにこの展望だ。足取りが軽くなる。

「 たいこうはし」から40分で一夜城の入口に立つ。さあ展望が待っているぞ。

 左側を見るとなるほど石垣がある。崩れ落ちている。

 ここが二ノ丸跡。芝生が広がる。この一段上の、木が茂っているところが本丸跡になる。

まずは二ノ丸跡からの展望を楽しむ。木組みの展望台がある。ここからは箱根の山の展望がすばらしい。 

次は本丸跡へ急ぐ。ここからは丹沢山塊のパノラマ、小田原の市街地、三浦半島を眺めることができる。

まずは丹沢山塊。一山一山を確認しながら。楽しい自分ひとりの時間。 

 

本丸跡からは小田原城が見えるはずなのだがなかなかとらえることができない。眺めているうちに飛び込んできた。背後の建物が白いので目立たない。近くの案内板によると、この石垣山一夜城と小田原城の距離は3㌔。秀吉軍と北条軍がにらみ合っていたということか。

 

目を凝らして小田原城を見つけた。

 石垣山一夜城の最高地点は天主台の261.5㍍。そこに立っていつもの自撮り。



今回も展望を満喫した。二ノ丸と本丸の展望台を2度いったりきたり。あきもしないでよく見ていられるよなと自分でもあきれる。丹沢山塊と箱根の山を目に焼き付けた。1時間25分もいてしまった。満足した。さあ下山だ。

下山は早川駅を目指す。AとBの2コースある。Bの距離が長く狭い農道の道を取った。ところが日当たりが悪く、すぐに雪の凍った道になった。下りだから危ないと引き返し、Aコースにした。ミカン畑越しにずっと丹沢山塊が見えた。下るほどにあれは横浜のランドマークタワー?まで遠望できた。



早川駅には13時20分着。この日は冬を忘れるほどの明るい日差しに満ちていた。帰るには早い時間だ。目の前の小田原漁港を見て回ろう。



小田原漁港の魚センターには飲食店がある。せっかくだから軽く昼飯でもと思ったがどこも満員だった。並ぶほどではないと早川駅に戻り帰路に着いた。



展望がいいといっても超低山だ。内心本当かなと思いつつ出かけた。本当だった。丹沢と箱根の山を一山づつ確認しならがしっかりと眺めたのははじめてだった。それにそこが一夜城の城跡だというのだから興味が広がった。こいつぁは春から縁起がいいわえ。


      
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下仁田ネギー真打ち登場のはずだったが

2015-01-04 | 下仁田ネギ



寒さで青い葉が枯れてきた。これから下仁田ネギはうまくなる

ブログが10年目に入った。2006年から始めて更新回数は昨年末で2184回になった。同じ回数だけ駄文を書いてきたことになる。あきもしないでよくも書き連ねてきた。内容は趣味の菜園仕事が主で、たまに同じく趣味の登山が入る。内容は一年サイクルの繰り返しだからマンネリになるのは当然で、年々「訪問者数」が減るのはしかたない。それでも日記だからと書き続けている。菜園と登山という自然を相手の趣味だけに季節の移ろいには敏感だ。それが楽しくて書き続けてこられたのかもしれない。

書くことは頭の体操にもなる。団塊世代だからそれなりに、というよりかなりジジイになった。このブログの記事はかならず校正しているのだが、それでも誤字脱字は多い。まあ年だから間違いが多いのはしょうがないとしても、内容がとんちんかんだったり、ちぐはぐだったりしたらこれはれはタイへンなことになる。かみさんには、たまに読んでみておかしなところがあったら指摘してくれと頼んでいる。

あと何年書き続けられるのか。もともと体は丈夫でない。長生きはしないだろう。私の人生70年と思いこんでいる。せめてそこまでは元気に生き延びて、ぴんころりんとあの世に行きたい。キーワードは「元気なうちに楽しもう」。大方は70歳が健康寿命だから、60歳から70歳の10年間は老後を楽しみたい。しかし残りは片手でかぞえられるようになってしまった。それでもわたしの同僚はいまだに会社にぶら下がっているのが多いと聞く。よぼよぼになっては老後は楽しめない。不可解極まりないが人生いろいろ。わたしとは別の人生観だ。

2015年の記事のトップは下仁田ネギ。年始はもっと華やかなものにしたいと思ってネタをさがしてみたがしょせんは野菜たちから選ばなければならないから無理な話だ。

正月は子どもたちがやってきた。子どもといっても中年になる。子どもの友人も加わった。夜はすき焼きにした。主役は肉だが、これに負けないのがわが冬ネギたちである。赤ネギと九条太ネギの根深ネギに加えて下仁田ネギがある。これらの出番準備はとうにできている。

すき焼きなら下仁田ネギだろうと思い込んでいた。意外や意外、下仁田ネギは味が濃いから、どちらかといえばほかの根深ネギの方がいいという。好き嫌いはどうしようもないとわかっていても、せっかくおやじが育てた自慢の下仁田ネギを食べさせてやりたいと思っていただけにがっかりきた。

こんなうまいもんを食べないなんて、日ごろどんなものを食べてんだ、と言いたくなるのをじっと堪えて、ひとりすき焼き鍋の自分に近いところに下仁田ネギを入れて食べた。やはりうまい! 格別だ。とろりとした食感がたまらない。それなのに、とひとりごちながら。

下仁田ネギがうまくなるのはこれからの厳寒期になる。青い葉は寒さで枯れて見た目が悪い。どう見てもうまそうには見えない。しかしそれがうまくなったよというサインだ。厳寒になってますますその真価を発揮する。


      
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