30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

これで秋冬野菜へ準備完了

2009-08-31 | その他

投票所を出たらNHKの出口調査に協力を求められた。対象者になったのは初めての経験だ。出口調査が始まったころは、その場で投票した候補者名を教えることにためらいがあり、調査する側も協力を得ることに苦労したようだ。すっかり出口調査が知られるようになり、答える側も抵抗がなくなったのではないだろうか。

少しばかり遅れていた畑の準備。土曜日に一気に動いた。日中は夏日だというので午後2時半から始動。やはり暑い。その対策に500ccのペットボトル持参だ。まずは雑草を取り除き、夏野菜の葉や茎や根を片づけ、小型耕運機で耕した。激闘3時間。全身汗びっしょりだ。すっかり片づいた。

これで畑も準備万端だ。9月に入るとすぐにダイコンのタネをして、いまポットで育苗しているハクサイを植えつける。さらにタマネギのタネまきだ。

畑へ出かける前に、宮城県の女川港にあがったトロ箱いっぱいのサンマが届いた。いまも体調にやや不安があるが、酒だけは以前に戻ったようで一安心。晩の食卓はサンマ尽くしになった。刺身、塩焼き、煮魚。近所にわけても余る。美味しいうちに食べなければならない。それではというので干物にもした。これは今晩のおかずになる。 

  

  


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キャベツの苗もやや育ちすぎ

2009-08-29 | キャベツ

この時期の畑は夏野菜から秋冬野菜への移行期だ。次々とやらなければならない作業が出てくる。体の具合が悪いからなんて言ってられない。

こんどはキャベツの植えつけだ。ブロッコリーとは種まきから植え付けまで同時に作業をやっていく。今年のキャベツの苗も、ブロッコリーと同じく7月19日に種をまいたもの。こちらもやや育ちすぎた。すぐに植えつけなければならない。

育ち過ぎた苗を移植すると根づかないで枯れてしまうのではないかと心配してしまうが、キャベツは移植に強い。移植するのは日差しの強い日中よりも夕方のほうがいい。移植穴に水をやってから苗を植える。どうしてもしおれてくるが、ブロッコリーと同じく2、3日もすればしゃきっとしてくる。

ことしの品種は「いろどり」(カネコ種苗)。これまではずっと「金系201号」(サカタのタネ)だった。これはうまかった。年中栽培できた。たまには違う品種を作ってその味を楽しみたいので変えてみた。キャベツは品種によってうまいかまずいかが決まってしまう。最初は評判にいいものを選び、次は自分の好みの味を探すのも楽しみになる。

じつはブロッコリーに比べて、キャベツをそれほど好きというほどでもない。あまり自分から食べようとはしない。しかし苗を作ればそれだけ作ってしまう。キャベツは大物だから、それなりに立派にできると喜びは大きい。すぐに収穫して食べればいいものをそのまま放っておくから無駄にしてしまいがちだ。

肝心なことを言い忘れた。植えつけたらすぐに防虫ネットをトンネル掛けする。BIGFARMのキャベツは収穫までこのネットの中で育つ。
 BIGFARMのキャベツ栽培

 

  


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立派な苗で、ブロッコリーの植えつけ

2009-08-28 | ブロッコリー

いつまでたっても気分がすかっとしない。体の調子がぐずぐずしている。そこで思いきって畑に出て汗をかいてみることにした。きのうのニンジン同様にブロッコリーとキャベツの植えつけ作業がいつもより遅れている。耕運機を動かして整地し、ウネを用意した。BIGFARMばかりでなく、周囲の農家も大型耕運機が畑に入り、いま秋野菜のための畑の準備中に追われている。

まずはブロッコリーの植え付け。7月19日に種をまいた。品種はこれまでは「ハイツ」(タキイ種苗)か「緑帝」(サカタのタネ)を作っていたが今年は「ドシコ」(カネコ種苗)。虫の被害も少なく順調過ぎるくらいすくすく育った。立派な苗になった。植えつけはこの苗の本葉が5、6枚になったときだが、すでに7、8枚になっている。これを掘り起こして用意したウネに移植する。

ブロッコリーとキャベツは移植に強い。ハクサイはだめだ。この移植だが、残暑がきびいときは作業は日中より夕方がいい。移植するとしおれる。そのため植え穴に水を入れてから植えつけてやる。それでも植えつけてから2、3日の間はしおれているが心配はない。しだいにしゃきっと元の姿に戻ってくる。

移植して植え付けを始めて行う人は、枯れてしまわないかと心配になる。心配なら2、3日水やりをすれば確実に元気になるはずだ。

株間40センチ以上で植えつけたらすぐに防虫ネットをトンネル掛けした。トンネル掛けしても、すぐに成長して先端がトンネルの天井に届くようになる。それまでは用心のため掛けている。

夕方の4時半から6時半まで作業をした。夢中だったので体に気をつかう間もなく終わった。まだ軽く咳が出る状態で喉もぜいぜいいっている。まだ治りきっていないことがわかる。
 BIGFARMのブロッコリー栽培


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間引き完了のニンジン畑

2009-08-27 | ニンジン



最終間引きをすましたニンジン畑



間引き菜。すでに土の中でここまで伸びている。

体の具合を悪くしたのでこの1週間ほどは酒を飲んでいない。この2、3年は1日も休肝日をとっていないから肝臓にとってはいい休養になっていることだろう。週に1、2回は晩酌をやめるように言われているのだがこれができない。酒を飲まないのは、今回のように風邪で喉が痛くなったときだけで、風邪をひいたときが私の休肝日になる。
昨晩のこと。ふとビールが飲みたくなった。そんな気になるというのは快復してきた証拠だ。試し飲みといいながら缶ビールを一本空けた。おそるおそる口にした。たしかに今も咳が残っているので、ビールの喉越しの味は微妙なものだった。もう少しだな。そんな感触だった。

ニンジンの間引き作業がやや遅れている。昨夕は体慣らしにそれを行った。ニンジンは秋冬野菜のトップバッターで7月12日に種をまいた。いっせいに発芽がそろった。こんなに順調に芽が出たのはめったにないこと。これですっかり安心してしまった。発芽したら次の作業は間引きである。ニンジン栽培には欠かせない。これをさぼっていた。

BIGFARAMではニンジンの種まきは最初から点まき。最終的にそこに1本残すのが間引き作業。第1回目の間引き作業は8月13日、本葉が3、4枚のころに、3本ぐらい残してすべて引き抜く。そして最終の間引きがきのうの26日。残した3本の中からよさそうなものを1本残して間引く。これが間引きの最終作業になる。最終作業で3本ぐらいの中からどの1本を残すか。できるだけ丈夫で元気がいいものを残すようにしたいのだが、相手は土の中だから、これがわからない。当たるも八卦、当たらぬも八卦と機械的に次々と抜いていくしかない。

ニンジンはこの間引きが済めば、あとは手を抜いて収穫まで放置している。自分で野菜を栽培して、こんなにうまいものだったのかと感心したのがニンジンだった。その感激は今も変わらない。

 BIGFARMのニンジン栽培


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今年はサトイモが元気だ、期待できるぞ

2009-08-26 | サトイモ

思っていた以上に体の芯までダメージがあったのだろうか。きのう畑を往復しただけで疲れを覚えてびっくりした。だいぶ快復してきたと思っていたのだがそうでないことを思い知らされた。自覚して用心してかからなければならないが、一方でこの不調な体にイライラしているので思い切って体を動かしてしまいたいという衝動もある。というのも、畑は秋冬野菜の準備に入っている。それをしなければならない。あすにでも畑に出て作業を思い切ってやってみようかと考えている。それで状態が悪くなったら悪くなったときのことだ。

畑はすっかり夏野菜から秋冬野菜への端境期に入った。秋冬野菜のタネまきは続いている。ニンジン、ブロッコリー、キャベツ、ハクサイはすでにすみ、ホウレンソウや小松菜のタネまきは9月の中~下旬になる。

春に準備した野菜で、これから収穫できるのは、昨日取り上げた根ショウガ、それにサトイモとラッカセイがある。

今年のサトイモは元気だ。夏に雨が多かったからこうなったのだろうか。栽培したのは3種類。写真上から八つ頭、愛知早生、石川早生。特に前の2つは大きな葉を広げ、背丈は私を超えている。巨大だ。こんなに元気に育ったサトイモを見るのは何年振りだろう。こうなると収穫時が楽しみになる。

サトイモは好物。八つ頭はおせちに付きもの。愛知早生はわが畑の定番。石川早生はお月見さまのときに、きぬかつぎで食べたい。そんな予定が頭の中にあるのだからいまこの時に太ってもらいたいものだ。

  

 


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香り高くフレッシュな新ショウガ

2009-08-25 | ショウガ

どうも気になったので起きてすぐに畑に行ってみた。けさは秋の気配を感じるほど涼しい。たった1週間農作業をさぼっただけなのに、心配したとおり雑草が繁茂している。この夏はいつもの年より雨が多かった。農作業はいつも雑草取りに追われた。

8月下旬といえば新ショウガの季節。新ショウガといえば、必ずといっていいほど「香り高い」と形容される。たしかにショウガを自分で作ってみるとわかるのだが、新ショウガはまさしく香り高い。口に入れると、くどい辛さではなく、フレッシュな辛さだ。体全体がみずみずしいさわやかな香りに包まれる。

ショウガは薬味となっていつもわき役に甘んじているが、飲兵衛の私の食卓には欠かせない。ショウガがあればこそ清酒の肴として生きる野菜がたくさんある。こんなに年じゅう使う薬味もめずらしいのではないかと思う。本格的なショウガの収穫は10月下旬からになる。根ショウガということになるのだが、味の変化は年をとったぶん辛くなる。

ショウガの栽培は栽培というほどのものではなく、種ショウガを植えつけ、土寄せしておけばできてしまう。なんとも簡単である。それだけに目をかけることもないからその存在をつい忘れてしまう。そのうえショウガの植えつけ場所はたいがい畑の隅と決まっているものだから、新ショウガの時期をいつも見逃してしまう。今年はたまたま思い出したからよかった。年に一度の味を楽しんでいる。

  


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病身にやさしいブドウ

2009-08-24 | ブドウ

3日3晩、ふとんに寝ていた。喉の痛みが少しとれたので、これで快復に向かうかなと安心したのだが、きょうになっても咳がなかなか止まらないでいる。この咳が厄介で喉の奥をえぐるような激しい咳だ。微熱もあり、庭に出て日に当たるとめまいがする。畑には1週間近く行っていない。気になるがどうしようもない。どうも回復が遅れている。喉が痛いと食事をとるのが面倒になる。おかゆなどの流動食が一番いい。果物もいいのだが酸味があるものは喉がひりひりして食べられない。

いまわが家の猫額庭のブドウが、おとといも客人にも供したように、ちょうど食べごろになった。これもまだ酸味があるのではないかとおそるおそる食べたところ、すっかり熟していてうまい。そこでこの2日間はかみさんが留守にしていることもあって、もっぱらブドウばかり食べている。

自画自賛になるが、これがうまい。喉にもやさしい。病身だからうまさが身にしみるのだろうかと思いたいのだが、やはりうまいものはうまい。これはキャンベルアーリー。熟してくると食べごろだよと教えてくれるようなすばらしい色合いになる。自然の色だ。黒色がしっとりと落ち着いて、表面には「果粉」が着く。見るからにうまそうだ。ブドウをとるには脚立を使う。少しめまいがするので、慎重にあがって落ちないように気をつけなければならない。

  


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北アルプスよれよれ敗走記

2009-08-22 | 登山

私の山の師匠であるBIGFARMさん。北アルプスで体調が悪くなり、家に戻って床についているという。見舞いをかねてたずねてみた。いわゆるサラリーマンの一戸建て住宅地。その中でもひときわ緑が多く、家は小さくて古いのだが陋屋然とした風情が捨てがたい。小さいながらも家と庭のバランスがいい。モッコクの生垣はきれいに剪定され、庭にはプロ並み(本人がそういう)のブドウ棚がある。いまが食べごろのブドウがたわわに実っている。うまそうだ。

ーどうされたんですが。てっきり今週末まで夏山を楽しんでいるのかと思っていたのに。
「面目ない。山に入って2日目。体調が悪くなり戻ってきた。引き返す判断が遅れた。甘かった。敗退というか敗走。こんなことは40年登山をやっていて初めてのこと。ショックだった」

ーもっと具体的に。
「日程とコースはこうだ。じつは水晶岳を歩いていないので目指すことにした。それだけではもったいないので周辺の黒部源流の山を歩くことにした。4泊5日だが予備日を1日取って5泊6日のテント山行として準備した。家を出かけるときのザックの重さは19キロ。いつもと変わらない。これなら楽勝だなと。というのも今回は全行程重荷を背負うのではなく、たとえば水晶岳なら三俣山荘から小さなザックで往復する計画だったからだ。それにこのコースの大半は以前に歩いているからだ」
8/18(火) 
我孫子=新宿=平湯温泉=新穂高-わさび平小屋テント場(泊)
8/19(水)
わさび平小屋-鏡池ー鏡平小屋ー双六小屋ー三俣蓮華岳ー三俣山荘テント場(泊)
8/20(木)
三俣山荘-鷲羽岳ー水晶岳ーワリモ分岐ー黒部源流ー三俣山荘テント場(泊)または黒部五郎小舎テント場(泊)
8/21(金)
黒部五郎小舎ー黒部五郎ー黒部五郎小舎ー双六小屋ー笠ケ岳小屋テント場(泊)
8/22(土)
笠ケ岳小屋ー笠ケ岳新道ーー新穂高=平湯温泉=新宿=我孫子

ーそれがどうしてこんなことに?
「この夏は天気が悪い。やっとのこと盆を過ぎたあたりから夏空が続くことになった。山に行きたくて欲求不満だったからこの天気に飛びついた。逃してなるものかと。敗走の原因はここだろうね。じつは出発の2日前から喉の状態が思わしくなかった。私の場合、喉の痛みといえば扁桃腺の前兆。私はいつもこれでやられる。1週間は寝込むことになる。それを承知しているから、大丈夫かなと不安だったことは確かだった。それが待望の夏山を楽しめる夏空の出現に、それ行けとばかりに家を出てしまった」


ブナの林の中にある、わさび平小屋のテント場。私のテントは左奥

ーどのあたりで症状が悪くなり引き返す決断をしたのですか。
「1日目のテント場の夜から症状が出始めた。喉が痛く、食事を飲みこむと痛みを感じはじめた。夜中に汗をかくようになり、よく目を覚まし、水をほしがるようになった。
2日目の朝は体調が悪いとは感じなかったが、相変わらず喉が痛かった。無理に朝飯を食べ、テントをたたんで予定通り5時に出発した。最初の1時間は順調だった。喉の痛みを気に過ぎたのがいけなかったのかと思いながら歩いていた。ところが1時間も歩いたあたりからばたっと足が進まなくなった。急激にペースが落ちた。水を飲んでも喉の渇きがとれず、痛みをますます感じるようになった。発声することがつらくなった。声を出すと喉が痛いのである。下山する人と出会っても『こんにちは』と声をかけるのがつらく、すっかり声がかすれてしまった。
単独行の若い女性が下山してきた。たまらず手鏡をお持ちですかと声をかけた。鏡で喉の状態を見たかったからだ。口髭をはやした白頭のオヤジから藪から棒にこんなも申し出で相手も驚いただろうが、ザックから取り出してくれた。あんぐり口を開けて喉の奥を見た。やはり左側が赤くはれていた。丁重にお礼をいいたいのだが声がかすれてしまってうまく言えない。
ここで敗退すればよかった。
それができないで前進してしまった。前に進もうとしても10歩いては休むという繰り返し。歩くよりは休んでいる時間のほうがずっと多い。そんな状態でありながらまだ撤退を考えていなく、むしろいま思うと恥ずかしい話なのだが、夏季の双六小屋には医師がいるから双六小屋まで行って、そこで診察を受けて判断しようと思っていたくらいだ。
なんとか鏡池に着いた。きょうの出発地点からここまで標高差1000メートル。標準コースタイムは3時間40分だが4時間30分かかった。大幅に遅れたものと思っていたのにこのタイムで来た。意外たっだ。まだ急速に体調悪化しつつあるということに気がついていない。
ここからは槍・穂高連峰の眺めがいい。その姿が鏡池に映る。この景色は定番だが、見ているだけてはるばる来たかいがあったと気分がいい。この時だけは痛さも辛さも少し忘れてカメラのシャッターを切った」

ー体調が悪いといいながら、2枚目の写真なんか、ちゃんとポーズをとっているんじゃないですか。まだ余裕があったのですか。
「余裕はなく、アップアップの状態でたどり着いた。1週間前の蓼科山での写真はカッコよかったですよというメールをもらったので今回もそうしてみただけだよ。いいきなもんだね」

ー今回も単独行ですよね。
「そう。やっぱり大型山行は一人がいい。自分の体調と相談して登れるからだ。それに山を本当に味わうには一人が最高だ。中高年の一人歩きはやめなさいとよく言われるが、夏の北アルプスの一般コースなら一人歩きをぜひすすめる。山小屋が各所にあり、コースは整備され、水場も心配することもなく、それに入山者も多いからだ。きみもたまには遠足登山をやめて、並行して単独行を始めてもいいくらいの経験を積んだんじゃないの」


鏡平小屋。右がテラスで私の青いザック見えている。ここから敗走だ

ー最終的には「退却」をいつ決断されたのですか。
「鏡池からすぐの鏡平小屋でだね。ここで大休止。気持ちは双六小屋までと思っていても、さあ行こうという気分にならない。さらに奥に入ってしまうと戻るに戻れなくなる。ここでも手鏡を借りて喉の状態をみた。左半分が腫れて真っ赤だった。この時かな。戻ろうと。この判断は遅すぎた。さらに双六小屋まで行っていたら、その後の症状の悪化からヘリコプターで麓におろされる事態になっていただろうね」

ーそこからはもちろん自力下山で。
「下りは大変だった。登り以上に苦しかった。中ほどの秩父沢まで一気に下りた。雪渓の冷たい水が気持ちよかった。これでもかと思うほど水を飲める。めまいを覚えるようになった。せきも出始めた。周囲で休んでいる人が私の様子がおかしいことに気づきはじめた。『どうしたんですか』『具合が悪くなったので引き返しているところです』。引き返してきてよかったと実感できるほどの体調の悪さだった。最悪だった。敗退というよりも、敗走といった感じだね。わさび平に着いたら救急車を呼ぼうとまで考えたからね。結局はそこまでしなかったが、麓のわさび平小屋にたどり着いたときは大げさではなく『これで助かった』と思ったくらい」

ーよほど苦しかったようですね。
「すべては身から出たさび。きちんと体調管理して出かけていさえすれば、これまでの経験からして問題ない計画だった。体調に不安を覚えていながら出発したのがいけなかった。60歳を過ぎると夏山での大型山行なんかあと何回できるかわからない。あとないからこそ、歩きたかった。これから一回一回の山行が大事になる。そんな年になったんだと感じるよ。今回はいい経験になったというよりも、失敗したなと忸怩たる思いのほうが強いかな」

ーオクサンも驚いたでしょう。
「帰ってきたときちょうど庭にいた。私の顔を認めたとき幻かと。そうだろうね。すぐに医者に行った。それから2日2晩寝ていた。薬を飲んでも一向に良くならず、帰ってきてからはせき込んで本当に苦しかった。すこしよくなったかなと感じたのは今朝のことかな。だからあのまま進んでいたらどうなったのだろうと考えたくもないね」

ーところできょう、オクサンは。
「けさ早くから1泊2日で登山に出かけたよ。病に臥している夫を放り出して。そろそろ回復するなと読んでのこと。きょうからあすの6食分は用意してくれた。女性は年をとると家に閉じこもりがちになる人が多いから、外で元気にしてくれていたほうが亭主は安心だ。かみさん元気で留守がいい、といったところだね」

ー少しずつ快復しているようで安心しました。
「きょうはわざわざありがとう。かみさんがいないからなにもお構いはできないが、ちょうどブドウが食べごろになったのでどうかな。ところでキミは9月はどこを登るの」
ー平ケ岳にしようかなと。


いつもは無口なBIGFARMさんがここまでしゃべったのだから、少しは良くなってきているのだろう。病み上がりだけに顔色は良くない。まだ熱があるのだろうか、目が充血している。BIGFARMさんはいつも仏頂面というか少し怖い顔している。病み上がりのいまはもっと怖い感じだ。ブドウはうまかったですよ。ご馳走さまでした。またいい山を教えてください。

  


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夏の終わりのやさい畑

2009-08-17 | その他

上の写真は8月16日夕のBIGFARMの収穫物。夏野菜はそろそろおしまいなので種類も量もぐっと少なくなった。左上のモロヘイヤから時計回りに、トマト、ピーマン、キュウリ、オクラ、ニガウリ、ナス。このほかに収穫できるものは空心菜ぐらいになった。後から種をまいたキュウリ、トマト、ナスがまもなく収穫できるはずであるが、畑の夏は終わったなという思いである。

夏の畑には十分満足したのだが、夏の山には不完全燃焼である。夏空がやっと広がってきた。そうなると無理をしてでも夏山を歩かないと気が済まない。ということで歩いてきます。 

  


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これが最後のスイカ

2009-08-15 | その他

新盆できのうときょうは田舎へ行ってきた。風が心地よい。のんびりしたいのだが、高速道路が渋滞する前に急いで帰ってきた。

やっと夏らしい青空が広がったのに、畑はすっかり夏の終わり。スイカもこれが最後となった。今年は1株から8個のスイカがなった。家族2人ならこれで十分である。ただし次々と熟するので食べるのに忙しい。

これが最後の8個目のスイカ。もともと小玉スイカだが、最初の1個目のものと比べると大きさは4分の1程度になり、極小スイカとなった。6個目と比べてもだいぶ小さい。

その小ささから、熟していないのではないかと思ったが、包丁を入れてみると見事に熟していた。この夏最後のスイカだけにありがたくいただく。

それにしても1株から8個のスイカ。それも放ったらかしにしていた。スイカはあまり手をかけないいほうがいのかもしれない。スイカが終わると夏が終わったような気分。畑もしだいに秋冬野菜へ移っていく。

  


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しびれを切らしての蓼科山登山

2009-08-13 | 登山

 

蓼科山から八ケ岳連峰を眺める

やっと夏山を楽しむことができた。山頂に立つと、夏らしい空のもと、横一線にアルプスの山々が勢ぞろいした。「こうでなきゃ」とやっぱり気分がいい。

というのもこの夏は不順な天候が続いて山を楽しむことができなかった。楽しみにしていた夏山登山はことごとく計画だけが残った。それ以上に出かけられないイライラした気分が残った。梅雨明けが早かっただけに期待していたのにその後は雨続きだった。それだけに欲求不満で、この悪天が癪にさわった。その気分をだれにぶつけるわけにもいかない。しびれを切らしてもどうにもならない。

今年の夏山の最初は、足慣らしをかねてテントをかついで八ケ岳を予定していた。新橋の金券ショップで茅野駅までの安売り切符も買っていた。いつでも出かけるように大型ザックに装備を詰めていた。ところが、週末になるときまって天気が悪くなる。今年の夏山は半ばあきらめかけていた。

かみさんが蓼科山に行くという。夏山を楽しまないままに終わらせてしまうには、なんとも心残りだ。一緒に出かけることにした。日帰りだというのに用意していた約20㌔の大型ザックを「体慣らし」のために背負うことにした。台風一過で天気予報はいい。ところが登山口に着いたらガスで展望はまったくない。この夏はどうもついていないなとひとりぼやいた。

そのガスの中から天気予報通りに青空が見えてきた。一気に青空が広がった。この夏は天気予報をうらめしく思っていただけに、やっと当たったなと。頂上に着くころは最高の天気になった。そうなると展望である。八ケ岳連峰はもちろんだが、南、中央、北アルプスの峰々が夏雲の中に浮かんでいる。なんど見てもいい景色だ。「なんか、やっと夏山を楽しめたな」。久しぶりに大型ザックを背負ったのでさすがにばてたが、この展望を見れば疲れも吹っ飛んだ。

【山行日】2009年8月12日(水)日帰り 晴れ
【コース&タイム】
4:30我孫子の自宅=柏IC=常磐道、外環、関越道(上里SAで30分休憩)、長野道=7:00佐久IC= 蓼科スカイライン=8:00大河原峠8:10―9:30蓼科山荘―10:10山頂11:20―11:55 蓼科山荘12:05―13:05天祥寺原13:15―14:15大河原峠14:35=佐久IC=長野道(横川SAで休憩)、関越道、外環、常磐道=柏IC=18:10我孫子・自宅

遠くに穂高連峰と槍ケ岳を眺める

  


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葉菜がなくなる真夏に空心菜

2009-08-11 | その他

真夏は、トマト、ナス、ピーマンなどの果菜類ばかりだが、食卓には葉菜類が必要だ。しかし真夏の葉菜は少ない。8月の葉菜を確保するため、BIGFARMでは空心菜とモロヘイヤの2種を作っている。これがあるのとないのとでは、夏の食事内容がだいぶ違ってくる。両方とも暑いのが好きだから、8月は絶好調である。

まずは空心菜。この名前、茎を切って見ればすぐわかる。中が空洞になっている。そのものずばりの名前だ。先端の若い葉と茎を食べる。決しておいしいとはいえないが、まずくはない、とずっと思っていた。夏は葉菜がないので仕方なくこれでも食べるしかないか、ぐらいに考えていた。ところが今年はどういわけかうまく感じるのである。なにが変わったかなと。私の舌が変わってきたとしか思えない。このところ、空心菜とモロヘイヤをかわり番こにたべている。いつもなら飽きてくるのだが飽きてこない。不思議だなと思っている。空心菜は、お浸しにするか、油炒めにするか、どちらかである。

  


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やっと初収穫のニガウリ

2009-08-10 | その他

猫の目のように天気がころころ変わる。今度は台風の影響で強い雨だ。ホント、夏はどこにいるんだろう。私もカミサンもこの夏はすっかり山を歩く気力がそがれてしまった。晴れるのを気長に待つしかない。天気予報とにらめっこして、いつになったらと待機している。先がまったく見えない。この天気で山小屋は宿泊キャンセルが続出で、山小屋のオヤジさんは頭を抱えているのではないだろうか。

こんな天気が一番いやなはずのニガウリだが、やっと初収穫できるだけの大きさに育った。この夏のニガウリは実がならないだろうなとあきらめ、そう決めつけていた。ところが、雌花が次々と咲いて実がなってきた。予想外の生育ぶりを見せた。予想外でも、実をつけてくれればいい。初収穫したものの、ニガウリはやはり酷暑というか、猛暑の中で収穫するのが似合っている。雨の様子を見ながらではどうも勝手が違う。

この初収穫のニガウリ。酒の肴になる。さっと炒めてかつお節と醤油で食べる。さわやかなグリーンにしつこくない苦味。熱燗のほうがよかったかな。


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天候不順でナス元気

2009-08-09 | ナス

夏の青空を見ないままに、いつのまにか「立秋」が過ぎた。それにしても「真夏」によく雨が降る。いつもこの時期の畑はからからに乾ききっているのだが、この夏はしっとりと濡れている。このため雑草とりが大変だ。梅雨の間、旺盛だった雑草の繁茂も、真夏になるとようやくその勢いは衰えるのだが、今年は雨が降るから、あいかわらず雑草取りに追われている。

この雨のおかげで、雑草のつぎに元気なのがナスだ。ナスは水が好きだから、渇水期の真夏は苦手で実がつかなくなってくる。ところがこの雨のおかげで、次々と実をならせている。

ナスは「千両2号」と「五真仙中長」」の2品種を種から育てている。上の写真は後者で千両2号に比べて細面だ。そろそろ夏野菜も少なくなってきているので、ナスの豊作はありがたい。

 BIGFARMのナス栽培 


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またスイカですか、とカミサンが

2009-08-07 | その他

一つの株から6個目のスイカがとれた。しだいに小さくなってきた。ここにきて急に小さくなった。「またスイカですか」とカミサンは言う。5番目のスイカがまだ冷蔵庫に残っているからだ。そう言うのはわかるのだが、熟したものをそのまま畑にほったらかしにしておくのはもったいない。次々と取って食べなければならない。

スイカは収穫時期が難しい。私のそのタイミングを見極める目は確かで(と自慢するほどではないが、今回はたまたま)1番目から5番目まではちょうどいい具合に収穫できた。今回はというと、まな板において、包丁を入れた。いやあ、これがこれまでで最高かな、と。今年はここまではずれなしだ。

一株から8個も収穫するとサイズはどんどん小さくなる。残りは2個になった。スイカは夏そのものを食べている気分だ。スイカの残りが2個となり、夏もだいぶ残り少なくなってきた。


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