30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

「お先に」とカラスが食べるトウモロコシ

2012-06-29 | トウモロコシ

トウモロコシが取れ出した。例年に比べてちょっとばかり早い。3月28日にタネをまいた。寒さ対策に穴開き黒マルチを敷いてビニールをトンネル掛けして育てる。生育はゆっくりで、茎が伸びてトンネルの天井に届くようになるとビニールを取り外す。そのあとぐっとスピードを増して育つ。

雄穂が出てくるといつものようにアワノメイガを駆除するため殺虫剤をまいた。これをすませると雌穂が出て実を結ぶのを待つだけである。いたって順調であった。それが・・・。

好事魔多しという。6月19日の夜半から20日の未明にかけて襲った台風4号による強風で、すべて薙ぎ倒された。しまったと悔しかったが、あとの祭りだ。しかし一日ですくっと立ち直ったのである。植物にしてこのエネルギーはどこからくるのだろう。驚くほどの生命力だ。人間だって、くじけるとくよくよする。これだけすぐに立ち直れるなんてなんともうらやましいものだと感心する。

一難去ってまた一難。こんどは小動物に横取りされる。畑に近づくとカラスが飛び立った。もうやってきたのか。食べごろの3,4本を食べ散らかしていた。油断も隙もあったもんじゃない。雌穂が大きくなってきたから、そろそろカラスに注意しないといけないなと思っていた矢先のことである。トウモロコシは中身が見えない。私にだってわからないのに、カラスはどこで判別するのだろう。食べごろを見分けられるのか。いつも「お先に」といって先を越されてしまう。なんとも忌々しい。トウモロコシを狙うのはカラスばかりではない。ハクビシンやタヌキもいる。これらも食べごろをちゃんと選んで食べていく。

なにも動物たちに食べさせるために栽培しているのではない。すぐに防御策を講じた。防御策といってもたいしたことをするわけでなく、被覆資材を使って周囲にぐるりと張り巡らすだけだ。欠点がある。カラスは防げるのだが、下からハクビシンやタヌキが出入り自由で防御策にはなっていない。侵入を防ぐように下端をきちんと止めなければならないのであるが、これをさぼっている。あいかわらず被害は少なくないものの、やらないよりやったほうがまし、といった具合である。ネットを買ってきちんと周囲に張り巡らせよう、と毎年のように考えるのだが、実行に移さないからいつもこうだ。

小動物に食べられても、夫婦2人が食べるには十分取れる。一斉に食べごろを迎える。生育具合に違いがあっても、1週間ぐらいで食べなければならない。取り遅れたトウモロコシはまずいからだ。

きのうの夕方、収穫に行くと、やっぱり小動物に食べられていた。無傷のを5本ばかり取った。夫婦2人だから2本とればいいのだが、小動物に食べられてしまうのが癪だから、食べられる前にと、多めに5本ばかり取った。取ったらすぐに食べなければならない。ご飯の代わりにトウモロコシを食べた。なにもこうがつがつ食べることはないのだが、まるで小動物と競争して食べているようだ。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トンネル栽培で寒さを乗り切ったニンジンの収穫

2012-06-28 | ニンジン

6月に入ってから毎日のように畑へ出向くようになった。タマネギとジャガイモの大量収穫に続いて、夏野菜が取れ出してきたからだ。ナス、ピーマン、キュウリ、シシトウ、インゲン、トウモロコシ、そしてトマトが色づいてきた。

ニンジンも先週あたりから取れ出した。このニンジンはいわゆるトンネル栽培で育ててきたもの。3月3日にタネをまいた。穴開き黒マルチを敷いてそこにタネをまき、上から穴開きビニールをトンネル掛けした。このトンネル掛けのビニールは4月下旬にはずした。

トンネル栽培とはいえ、寒い季節だから、タネをまいてもなかなか芽が出てこない。心配したが、無事に芽出しが揃った。この難関を突破すればしめたもので、ニンジン栽培はうまくいったようなものだ。しかし遅々として大きくならない。やっと気温の上昇とともに、こんどはあれよあれよという間に背丈が伸び、葉が茂り、それとともに土の中で大きくなってきた。

このニンジンは「時なし5寸」(サカタのタネ)。根長は15~20cm。トウ立ちが遅く、春まき初夏どりに適するつくりやすい品種だという。ニンジンの長さにも色々あるが、たしかに5寸サイズは一番美しく見える。

ニンジンはもう1回作る。夏まき年内どりで、7月にタネをまく。そろそろタネを買ってこなくてはならない。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャガイモに愛の形を教えられ

2012-06-26 | ジャガイモ

ジャガイモ掘りをした。黄金色したハート形のメークインが出てきた。和合の姿にも見える。泥つきのジャガイモの中でこれだけが燦然と輝いていた。神様からのわれら夫婦へのメッセージなのか。その年になってもまだ夫婦喧嘩が絶えないのか、ジャガイモだって土の中でこんなにも仲良くやっている、少しは見習ったらどうか、という。

メークインは毎年楽しませてくれる。一個ぐらい変形したものが出てくるからだ。ハート形のメークインを見つけて、これはおもしろいとこれだけ急いで洗った。ことしはきっと私に愛が芽生える。そんな予感がする。そう思うことにしよう。

一昨24日にすべてのジャガイモを掘った。まだ土が湿っていた。明日に持ち越そうかなと思ったが、やろうと思ったときに一気にやってしまいたい。ことしも男爵、メークイン、キタアカリの3種。一人黙々とシャベルを土の中に入れて掘り起こす。イモが姿を現す。ことしはどんな出来だろう。おっ、いい出来だなあとつぶやきながら次々と掘り進めていく。こんな瞬間がジャガイモ栽培の一番の楽しみになる。

サイズが揃い、数もあって、ことしも満足だ。ここ数年は、種イモを2月上旬に買い求め、浴光育芽を1カ月ばかりしたうえで、2月下旬に植えつけている。浴光育芽がいい結果をもたらしてくれていると実感している。騙されたと思ってやってもらいたい。やってみて自分なりに納得したら取り入れればいい。これが私のやり方だ。なにしろやってみなければわからないというのが面白いのである。

種イモ1㌔からどれくらいの量が収穫できるのか。重量を量ったことがないからわからないが、40㍑の肥料袋ほぼ一杯になるくらい取れる。これが3種で3㌔だから40リットルの肥料袋3袋になる。毎年多少の増減はあるが、不作の時をのぞけばたいがいこれくらい取れる。それにしてもあの種イモからこれだけ取れるのである。ことしはメークインが型が揃って数量が多かった。

上からメークイン、男爵、キタアカリ


多く収穫できるのはうれしい。だが保存場所に頭を悩ます。昨年に家の建て替えをしてから物置が狭くなった。昨年も保存場所に困った。状況はまったく変わっていない。というもの6月上旬に収穫したタマネギがいま物置の床を占領しているからだ。ジャガイモだって保存場所はこの物置以外にない。今週は天気が良さそうだから、いったんタマネギを外に出した。そこにジャガイモをを床いっぱいに広げた。タマネギはまだナマ乾きだからもう少し乾かしてからでないと保存できない。

ジャガイモを収穫してすぐの楽しみが煮っ転がしである。サイズの小さいものはなかなか使いみちがないから、これだけを選別して、皮つきのまま煮っ転がしにするのである。実は私の大好物がこれだ。こんな小さなジャガイモなんて店頭に並ぶことはない。栽培しているからこそ味わえるものだ。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう冬ネギの定植時期なんですね

2012-06-25 | 下仁田ネギ

 ↑昨年10月にタネをまいた冬ネギ(根深ネギ)。3月に1回目の植えかえをしてここまで育った。

 ↓これをさらに植えかえて定植した。 

冬ネギを定植した。もうそんな時期になったんだ。月日は超特急並みに過ぎていく。というのも一年前の同じ作業がついこの間のような気がするからだ。

冬ネギは、今年も赤ネギ、九条太ネギ、それに下仁田ネギの3種だ。すっかりわが菜園の定番になった。タマネギを収穫したあとに、そこに冬ネギを定植している。冬ネギの定植時期は一般には7月になるが、そこはせっかちならだれにも負けない私のこと、すぐに作業をはじめた。

冬ネギはタネをまいてから収穫まで14カ月かかる。手間もかかる。2回植えかえるからだ。

1)タネまき=昨年10月17日
2)仮植え=3月20日
3)定植=6月23日
4)収穫=12月中旬から翌年の2月まで

タネをまき、苗が育ったら、春先に株間をある程度持たせて植えかえる。この際、発育不良なものは捨てる。これが一回目の選抜になる。夏が来ていよいよ定植だ。ここでも細く発育不良なものは除く。1センチ以上の茎のものを選ぶ。これで2回目の選抜になる。2回も選抜されて生き残った苗だけに立派なものばかりになる。

せっかく育てた苗だ。少々細いくらいで捨てるのはもったいない。だれもがそう思うだろう。しかし実際に栽培してみればわかることで、細い苗を植えつけたとろろで十分に育たないのである。細い苗は周囲の太い苗に負けてしまう。一度経験してみれば納得する。納得しても、なかなか捨てられない。いまでもそうだ。

冬ネギは根深ネギといわれる。白いところが長くなるように育てる。そのため畝を深く掘り、生育とともに土寄せしていく。深さ約30センチの溝を掘っていく。

これがしんどくなった。雨が降ったばかりで土は水分をため込んでいて重い。この日はこの作業がとてもつらかった。こんなはずではなかったと、蒸し暑いこともあり、全身汗でびっしょりになりながら鍬をふるう。

30センチの深さの溝に苗を5センチ間隔で植えていく。下仁田ネギはもっと広く15㌢間隔だ。土は根が隠れる程度にちょこっとかけるだけだ。土を深くかけると腐ってしまう。このままにして8月からネギの成長とともに土をかけていく。

赤ネギ、九条太ネギを植えつけた。どうしたものかこの日は作業がつらい。最後の下仁田ネギは明日にしようかと弱気になったが、やり始めた作業だからここで一気に仕上げてしまう。私はいつもそうだ。つい無理をしてしまう。性分だからしょうがない。

さあ終わったぞ。2時間半の“成果”に達成感を味わっている。腰を落としての作業が続いたので腰が痛い。

問題が残る。太く育った立派なな苗がまだまだ残っているのである。これをどうしようか。立派な苗だけにこれは捨てるのが惜しい。もっと栽培面積を増やすしかないようだ。ネギはいくらあってもいいのが冬だ。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トマトハウスさまさま

2012-06-23 | トマト

風の強さにいまさらながらに驚いている。家庭菜園用のトマトハウスが台風4号で、粉々に壊されたり、根こそぎ飛ばされてしまったからだ。隣りの茨城県で竜巻があったばかりだからなおさらである。家庭菜園用といっても大きく立派で頑丈そうにみえる。それなのに一番小さくて吹けば飛ぶようなみすぼらしい私のトマトハウスだけが横倒しになることもなく無傷で、周囲のほかの菜園のトマトハウスは軒並み壊滅したというのだから、わからないものである。風にあおられて仰向けに倒れたり、まるで竜巻にのみ込まれたかのように畑の向こうまで飛ばされてしまったものもある。あんなに遠くまで飛ばされてしまったのかと信られないほどだ。

トマトハウスは雨よけである。トマトに雨があたるのを防ぐため天井にはビニールを張る。四方の側面には寒冷紗をぐるりと巻いているのもあれば、まったくまかないで素通しのところもある。ふだんはこれで風の影響は受けない。しかしいったん強風になると、上に行く風がビニールで遮られる。風は抜けないから、この風圧で一気に持ち上げられる。さらに強いと、宙に浮いてそのまま遠くまで運んでしまう・・・。

そうのように考えると、なぜ吹けば飛ぶような小さな私のトマトハウスが飛ばされないで残ったのか、わかるような気がする。今年は上に張るビニールが手元になかった。買うのも面倒くさい。そこで被覆資材の穴開きビニールを利用することにした。これを張ると天井に数カ所穴があいた状態になる。これが風穴になり、風が抜けて、風圧をかわしてくれた。ビニール一枚買えない貧乏人の不幸中の幸いであったなと思っている。

周囲の菜園ではいまどこもトマトハウスの“再建中”だ。見た目のいいトマトをつくろうとするならそうせざるをえない。中には再建をあきらめた?人もいる。雨よけをしないと、いまのトマトは雨にあたると裂果してしまう。それを覚悟してのことだろう。

トマトが好きな人は多い。私は嫌いではないがどうしても食べたとは思わない。あえていえば大玉よりもミニのほうが好きだ。いま食べているのは買ったトマトだ。おもに大玉がつけ合わせに出てくる。うまいとは思わない。だから箸をつける前にかみさんにあげてしまう。そんな具合だからトマト栽培にはあまり力が入らない。しかし作るからにはそれなりのトマトは作る。トマト栽培はトマトハウスがあれば難しいことはなく、味はともかく、見た目は素晴らしいトマトが簡単にできてしまうのである。

なぜトマトが好きでも嫌いでもないのか。これといった理由が見当たらない。あえて見つければ、酒のさかなにならないからだろうか。キュウリやナスやピーマンは酒の肴になるが、トマトは冷やしトマトぐらいなものだ。しかしそれだけの理由ではなさそうである。

わが菜園のミニトマトは赤くなってきた。大玉はまだ青い。台風のおかげでトマトの世話をする。わき芽かき、茎の誘引、それに追肥をしてやった。私のトマトはトマトハウスのおかげでこの数年は見違えるばかりにできがいい。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風が落とした梅でジャムづくり

2012-06-21 | ジャム

台風4号に菜園は痛めつけられた。被害状況はきのう書いた。キュウリやナスなど果菜類が実を結び、収穫できるようになった矢先だけに、強風による倒伏には困った。周囲のどこの菜園も被害がひどい。ひとつひとつ“復旧”に取り組んでいるが、菜園に立ったときは被害を目の当たりにして、どこから手をつけたらいいのかわからないくらいだった。

続いてきのうの午後は、台風が落とした梅でジャムづくりをした。

梅ジャムづくりは例年この時期になる。昨年のこと、近所の農家でまるで杏のような梅に出会った。ジャムにしたらなんとも上品な味になった。梅も品種によって味が違う。こうなると今年もその梅を使いたい。
「ことしも落ちた梅を拾わせてください」
「ことしは梅が少ない。うちでは使わないからどうぞ。台風が来るからちょうどいいね」

たしかにタイミングよく台風が来た。強風で梅の実を落としてくれる。そしてきのう、畑で作業を済ませると梅拾いをした。あの強風だから大概の梅が落ちているはずだ。完熟梅ばかりではなく、青梅だって落ちていた。しかし少ない。それでも、ジャムづくりには十分な量である。何キロ㌔拾ったのだろう。4㌔以上はあるだろう。

農家の梅は昨年に比べて今年は不作になった。それに昨年と違って見た目が悪い。どうしてこうなるのか。これではひとつひとつ皮をむかなければならない。


完熟梅だけ選んでをジャムにする。未熟な梅は残し、2回目のジャムづくりにまわす。日を置いてまた作るのは面倒だが仕方ない。
皮をむいていると、たとえようのない、いい香りが漂う。これに気を良くして頑張る。自分の口に入れるだけに手間ヒマがかかっても面倒とは思わない。

むいた梅をホーロー鍋に移し、茹でてアクを取り、さらに濾し器で濾す。その際に種を取り出す。たまった完熟梅の果肉の色は、見とれるほどいい色をしている。これに砂糖を入れてとろみがつくまで煮る。あまり煮詰めすぎない。さらりとした状態で火を止める。

出来上がりがトップの写真だ。どうです、いい色でしょう。梅ジャムもすっかり私の定番になった。作業は段取り良くスムーズにすすむ。これで5月のイチゴジャムに続いて、6月も例年通りルバーブジャムと梅ジャムができた。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風4号に薙ぎ倒されたトウモロコシ

2012-06-20 | トウモロコシ

   ↑きのうまで順調すぎるほど順調に育っていたトウモロコシ 

↓台風4号の夜来の強風で薙ぎ倒されたトウモロコシ

目が覚めると台風一過のいい天気だ。しかしいまだに風が強い。菜園のトマトハウスはどうなったのだろうか。心配して自転車を飛ばし畑に行くと、すでに数人が後始末に追われていた。台風4号の強い風で畑はめちゃくちゃだった。ほとんどが薙ぎ倒されていた。

一番心配だったトマトハウスは・・・。わが家は無事だった。わが家ととなりをのぞいて、周囲のトマトハウスは全滅だった。支柱が折れてビニールが破れ、無残に倒壊していた。自分のトマトハウスはだれの目にもいちばん貧しくてボロに映る。3匹の子豚のワラの家同然なのに、倒れることなく立っていた。よくぞ頑張った。これは奇跡だ。強い風に耐えているトマトハウスの姿は、まるで見た目がぼろぼろのクソジジイでも、いまだ一本芯がとおっている私みたいだな、なんて自分に重ねたくなる。倒壊といった面倒なことにならなくてよかったと胸をなでおろした。

しかし、トマトハウスは無事だったものの、支柱を立てて育てているものはすべて倒伏した。キュウリ、インゲン、ナス、ピーマン、シシトウ。いずれも実をつけはじめたところだから、台風のダメージは痛い。回復するまでしばらくかかるだろう。

さらに厄介なのがトウモロコシだ。これも倒伏していた。雌穂が実をつけて順調に育っているところだった。この調子だと7月上旬には収穫できるなと見込んでいたのに。まっすぐに立て直そうと、これから一本一本ヒモを結んでいくのは面倒だ。このままほおっておいてもある程度まで立ち直るから、ここは適当に応急処理をした。たぶん収穫には問題ないだろう。 

きょうは蒸し暑かった。真夏日だ。汗が流れる。おおかた倒伏した野菜たちをすべて立て直し、昼前にようやく終わった。ここまま続けると熱中症になってしまいかねない。

まっすぐに家に帰りたいのだが、知り合いの農家の梅の実がこの台風で落ちているはずだ。寄り道して行く。今年は梅の実が少ない。それに見た目が悪い。午後はこれで梅ジャムをつくった。さすがにきょうはよく動きよく働いた。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソラマメが終わると夏が来ていた

2012-06-18 | ソラマメ

外出時はキャッシュカード、クレジットカードそれに病院の診察券を持って出る。診察券が混じっているのが自分でも不思議と思うのだが、サイズが同じだから一緒に持ち歩いているだけのことである。それにしても診察券の数が増えてたまった。体の上から下まで各種専門病院の診察券がある。枚数を数えながら、年を取るということはこういうことなんだなと、納得している自分がいる。いつの間かそんな現実に慣れていた。いま歯科に定期健診で週に一回通っている。定期健診は4,5カ月ごとに行っている。前回に続き今回も抜歯があった。歯磨きは朝夕これでもかと励んでいるのだが、それでも悪くなる。そのスピードを歯磨きで懸命に抑えている。それでも駄目だ。抜かれた歯をみながら、長い付き合いだったね、といたわりの言葉をかけた。

津村節子著「紅梅」(文藝春秋)を読み終えた。夫である吉村昭氏の闘病をかいたものだ。吉村氏は私の好きな作家の一人で、最初に読んだのは「高熱隧道」だった。これは若いときに一気に読みとおしたことを覚えている。40代ではよく全集を手にした。「紅梅」の最後に吉村氏は逝く。ここまでガンと闘わなければならないのか。私はいたたまれない気持ちだった。余韻をすぐに断ち切るかのように本をばたんと閉じて立ちあがった。

***

5月27日に初収穫して以来、毎晩のように取れ立てが食卓にのった。毎日一所懸命に食べ続けた。ここにきてとうとうおしまいになった。4株を自家採種用に残してすべて食べ尽くした。

ソラマメの話である。ことしのソラマメは、なんども書くが2年ぶりにうまくできた。薬剤さまさまである。こんなにも手間がかからなかったのははじめてだ。周囲を見ると、うまくできた畑あり、失敗した畑ありと、それぞれである。

私は安上がりにできているのか、初物を一度食べれば、それだけで気が済む。すっかり満足してしまう。一度切りなのに、十分食べたという気になってしまう。うまいものはなんどでも食べたいと人はいうが、私は違うようである。たとえばいまの季節のサクランボ。大好物ながら、これだって一度食べると、充足してしまう。もちろん2度も3度も出るとそのたびに手が出るのだが、初物との対面のときと違って感激は薄れている。

ソラマメはきょうまで毎日食べていた。やはり最初のときのありがたい感激は日々なくなっていくのがわかる。それでも畑にあるのだから食べないわけにはいかない。酒のつまみにあたりまえのように毎晩食べていた。食卓にあることが当たり前の風景になっていた。

ゆでたものにあきてきたころ、サヤつきのまま焼いてみた。最近テレビでよく見かけるようになった食べ方だ。毎年気まぐれにやってみるのだが、どうも私の口にはゆでたものが合うらしい。そのことをわかっていながら、一度は焼きソラマメをやらずにいられない。

あれほど待ちに待ったソラマメ。最後は惰性のように食べていた。きっとソラマメにはつれないやつだと思われただろうが勘弁してもらうことにして、ソラマメを食べ終わると、今年も夏が来ていた。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨時のジャムにはルバーブの酸っぱさがいい

2012-06-15 | ジャム

 

上のルバーブが変身して下のジャムになる

梅雨に入ると真っ先にルバーブのジャムをつくる。私のジャムづくりはこのルバーブにはじまる。もう四半世紀前になる。以来毎年梅雨の季節に欠かさずつくっている。テレビを見ていたら糸井重里さんがジャムづくりが好きなのを知った。同好はいるものである。

ジャムづくりが好きだといっても、種類はそう多くない。季節の恵みに合わせてつくる。イチゴジャム、ルバーブジャム、梅ジャム、ラズベリージャム、ユズジャム、リンゴジャム、カリンジャム。そんなものである。この中でなにが気に入っているかというとルバーブなのである。持ち味は酸っぱさである。しかし独特の匂いがある。これで、好きな人は好き、嫌いな人は嫌いと、はっきり分かれる。わたしもこのにおいが気になる。そこでにおい消しにちょびっとクワントローを入れている。

5月のイチゴジャム、6月はこのルバーブジャムに今月下旬は梅ジャムになる。ルバーブも梅も酸っぱい。酸っぱいのは好きである。梅雨の時期だけにはすっきりした気分になる。自然の恵みはうまくでているなと感心するばかりだ。

ルバーブは畑に一株しか残っていない。これが枯れたらジャムはつくれない。このためこの秋には忘れずにタネをまこう。忘れてはいけない。いやその前に株分けをして念のため複数の株に分けておこうか。なにしろ、来年もジャムをつくれるようにこの夏は枯らさないようにしなければならない。

そんなわけだから、ルバーブジャムはつくり慣れている。目をつむってもできるほどだ。それも短時間でできてしまう。なんのジャムづくりでもそうだが、どこで火を止めるかに神経を使う。とくにルバーブはなかなか煮詰まらない。そこでぺクチンの登場だ。これを加えることでとろみをつけ、いまだと決断して火を止めることができる。瓶に移すときやはり少しゆるかったかなと心配するのだが、パンに塗るときにこのほうが私の好みである。

今年もルバーブのジャムをつくることができた。この数年は味わうことよりことしもつくれたことをうれしく感じるようになった。前にも後にも進まない関係ながらも長く付き合ってきた人と再会しお互いの無事をよろこぶ感じに似ている。こんな心境はなんといったらいいのだろう。


    


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

400個取れたことしのタマネギ

2012-06-12 | タマネギ

梅雨空になるとタマネギの収穫になる。ことしは400個取れた。例年より100個多い。狭い菜園でもこれだけ取れるとなんか満ち足りたものを感じる。

品種は晩生種の「奥州」。昨年9月4日にタネをまき、苗を育てて10月30日に定植した。タマネギは定植したらまったく手間要らずだ。大変なのは苗づくりのほうである。これをさぼろうと思えば種苗店で苗を買ってくればいい。それを定植すればなんなくできるのである。

これではおもしろいはずがない。ということで、毎年タネをまいて育てている。苗づくりはむずかしい。納得のいく苗づくりができたのは過去3回ぐらいなもので、昨年がそのうまく行った年だった。多くの苗ができた。しかしスペースに限りがある。せっかく苦労して育てた苗を捨てるのがもったなく、無理して全部定植したから、400個もできてしまったというわけである。

収穫時期は6月上旬で、サインは茎の倒伏だ。いままでピンと立ってきたのが、へにゃと腰砕けになる。それっとばかりに茎を持って引っこ抜いていく。

抜き終わったら、玉の上の軸を5センチぐらいつけて切り落とし、根もハサミで切る。土が湿っている。このまま家に持ち帰らずに畑で乾かすことにした。きのうの作業はここまで。



きょうは家に運び込んで、乾燥して貯蔵する。問題はその場所だ。家の建て替えで貯蔵する物置がいっそう狭くなった。昨年はどうにか収まったが、床一面に隙間なくタマネギだらけになった。それが今年は400個に増えたのだから、貯蔵する前に近所にまずはおすそ分けして数を減らさなければならない。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飲んべえにおすすめのシシトウ

2012-06-10 | ピーマン

昨9日に関東は梅雨入り。夏野菜がぼつぼつ収穫できるようになるいまごろから、雑草取りに追われる。雨が降ると雑草は勢いづいて繁茂する。これから梅雨明けまでは雑草取りに明け暮れる。面倒だなとぶつぶつ言いながら腰を落として刈る。額から汗が流れる。あまりやりたくない仕事だが、これをさぼっていると周囲の菜園に迷惑がかかる。というより雑草取りができない人は、はた迷惑になる。周囲に菜園があるところで野菜づくりをしないでほしい、というのが私の本音である。

キュウリはきのう4本取れた。いま小さな苗を含めて8株植えてある。日を追うごとに取れる数が増えていく。続いてシシトウとピーマンが取れ出した。シシトウは地味な存在だが、飲んべえにはこんなにありがたいものはない。私の好みを押し売りするつもりはないのだが、畑にあればきっと重宝する。これは請け合う。

ということで私は毎年必ず植えつける。タネから育てるほど多く作らないから、苗を4株買ってきて植えつけている。盛期には食べきれないほどできる。4株もいらないほどで半分の2株で十分だ。育て方はピーマンと同じ。ほったらかしでも実がなる。手間といえば支柱を立てて、追肥を与えるぐらいなものである。夏の盛りに手間がかからないというのは助かる。

初収穫のシシトウはいくらか育ちすぎてしまった。できたら小さいほうがいい。大きくなると辛くなる。これをオーブントースターで焼いてショウガ醤油で食べる。さっぱりした味わいで、つまみとしてビールにも冷やにも合う。シシトウは、夏の終わりまでというより秋の初めまで取れ続ける。ほかの果菜類が畑からなくなる時期にも実をつけてくれる。ずっと食べ続けてもあきない。よほど好きなのだろう。

シシトウに限らず果菜類は大きくなると味ががくんと落ちる。このため取れ始めると、まめに菜園に行って、ひとつひとつ生育具合を見回らなければならない。50坪の菜園は狭いといっても、見過ごしたり見落としすることがたびたびある。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

取れ立ての生ニンニクを熱燗で

2012-06-08 | その他

やはり筋肉痛だ。5カ月ぶりとなる山歩きは、太ももとふくらはぎの筋肉を酷使した。ふだん腹筋と腕立てとスクワットをやってはいるが久しぶりの山ではそれだけでは通用しなかった。翌日からの2日間は階段の登り降りがつらかった。筋肉痛は痛い、しかしたまに快感を感じる。歯痛なら痛いだけだ。筋肉痛だってやはり顔をしかめるが、それでもふと痛みを気持ち良く感じるときがある。体を酷使するとよくそう感じることがある。

知人から取れ立てのニンニクをいただいた。泥を洗うと白い肌があらわれた。皮はみずみずしく張りがある。あの独特のにおいはかすかに匂う程度だ。周囲の菜園ではいまがニンニクの収穫時期である。どこを見ても今年は出来がよく、立派だ。

わが菜園ではニンニクは作らない。どうしてかというと、匂いがあまり好きでないからだ。好きでないものは作らない。不思議なもので菜園を見渡すと自然とそうなっている。それならニンニクは食べないのかというと、それが食べる。ぺぺロンチーノを作るときは必ずニンニクを使う。これはもちろん買ってくる。ぺぺロンチーノはいま2週に一回ぐらい食べる。それなら自分でニンニクを作れば買わなくてすむのにと思うのだが、そうはならない。好みばかりは理屈でははかれない。

いただいた生ニンニク。どうして食べようか。焼くことにした。オーブントースターで焼いて、味噌をつけて食べる。これが熱燗に合うのである。6月に入るとさすがに熱燗にして飲むことはなくなるが、このニンニク焼きばかりは熱燗がいい。ということで久しぶりに熱燗のつまみにした。においはかすかだ。においがたまらなく好きな人には、取れ立てのニンニク焼きは不満かもしれない。、


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

膝痛を抱えて再開の山歩きー丹沢・塔ノ岳

2012-06-05 | 登山

塔ノ岳北斜面のシロヤシオ。ことしも会えた


山行日 2012年6月4日(月)日帰り
天気 晴れのちガス
山域 丹沢
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:53=6:01代々木上原6:06=7:10渋沢7:16=7:33大倉7:40-8:20見晴小屋8:25-9:00駒止茶屋9:05-9:27堀山の家-10:10花立山荘10:15-10:45塔ノ岳(シロヤシオ撮影タイム)12:25-12:48立花山荘-13:15堀山の家13:20-13:40駒止小屋-14:03見晴小屋-14:40大倉14:52=15:08渋沢駅15:22(代々木上原乗り換え)=17:36我孫子駅


5カ月ぶりで山を歩いてきた。ことしは1月以来歩いていない。1月中旬に左膝にチクチクした痛みを感じた。とうとうわが身にも来たか、そんな思いだった。鋭い痛みは消えたがいまも鈍痛が続いている。痛みが消えるまで山はあきらめざるを得なかった。がっかりきた。このまま引きこもり老人になってしまうのか。

しかしこのまま終わらせたくはない。一か八か山に行ってみよう。その結果さらに悪化したらと思うと腰が引けるが、このままではいたずらに時が過ぎるばかりだ。出掛けてさらに悪化したらあきらめるしかない。それでも決心がつかないでいた。

6月になった。この時期の山といったら、シロヤシオだ。毎年のように会いに行っている。この花を思い浮かべると心がはずむ。私の大好きな花である。美しく清らかで品がある。私の女性の好みと同じだ。誰だってそうかもしれない。またもあらぬ方へ話が行ったが、シロヤシオに会いに行こう、と決めた。好きな花に会えるなら本望だ。ここは腹を決めるしかない。シロヤシオなら檜洞丸か塔ノ岳か。私の好みは後者だ。 

すぐにネットで今年のシロヤシオの咲き具合を探した。ことしは「はずれ」「不作」だという。道理で情報が少ないはずだ。昨年の塔ノ岳のシロヤシオは当たり年だった。山肌が白い花で染まり、そよ吹く風に揺れていた。それはそれは見事な眺めだった。「そうか、今年は駄目なのか。それでも少しは咲いているはずだ」。会えればいいのだ。


塔ノ岳へは大倉尾根をピストンすることにした。登山者が多く、山小屋があるから、動けなくなったらなんとか対応できるだろう。しかし“病み上がり”というより“病み中”の身にはけっして楽な山ではない。不安がある。とにかく慎重にゆっくり歩くことを心がけよう。

見晴茶屋を過ぎても膝に異常は感じられない。痛くなってもおかしくないのに、どうしたんだろう。喜んでいいはずの快調さに首をかしげてしまうのだから、よほど神経質になっていた。



単独で歩いているとほとんど休憩は取らない。この日は意識して休憩を取ることにした。山小屋が出てくるたびにベンチに座って水を飲んだ。駒止小屋を経て堀山の家まで来た。つねに膝の具合を気にするがここまではまったく順調だ。しかしこれからだ。立花山荘手前の急坂でこの膝が試される。

しかし、その急坂もいつもより快調に登れた。金網の向こうに花が咲いていた。それを眺める余裕があった。

立花山荘から富士は見られなかった。ここからの富士の眺めはいい。登るにつれてガスが出てきた。これだと頂上から富士は見えないか。

花立花山荘から頂上はまじかだ。急坂もない。気分がぐっと楽になった。ここまで来たのだが、もう大丈夫だろう。あの膝の痛みが山に入ったら嘘のように消えてしまった。いまだけか。それでもふだん通りに登れているのでだいぶ気分がよくなっている。

頂上までは、いつものようにミツバツツジのトンネルだ。ことしも咲き具合はいい。



頂上に着いた。心配したが、膝の痛みをまったく感じない。いつもなら休憩を入れて3時間を切るのだが、きょうは3時間5分かかった。不安を抱えながらゆっくり登ることを心掛けてきて、このタイムだから、いつもと変わらない。どうなっているのだろう。

富士は頭だけを雲間から出していた。あいにくこの方面は雲だが、蛭ケ岳方面の展望はいい。

塔ノ岳を登るときは、それだけではもの足りなくていつもは丹沢山まで足を延ばしている。きょうは無理をしないでここまでとする。時間がじゅうぶんある。ゆっくりシロヤシオを観賞することにしよう。


↑頂上からの富士。天辺だけをちょこんと雲の中から出している。
↓丹沢山(右端)から不動の峰、蛭ケ岳(左寄り奥)方面は雲もなく眺めがいい

いよいよである。頂上から丹沢山方面へ下る。すぐにシロヤシオの群落になる。塔ノ岳の北斜面がそうなる。ことしははずれだ、不作だといわれていても期待はあるのだ。しかしその期待はすぐにしぼんだ。やはりことしはそうだった。昨年と比べようもないほど花が咲いていなかった。昨年との落差に驚く。咲き誇るシロヤシオはまったくみられない。

やっと咲いていたのは4,5本ぐらいでまったく話にならない。それでも胸が躍る。会えた。ことしも会えた。再会の喜びが心にしみる。なぜにこんなにもいとしく感じるのか。そんな心のはずみをたしかめながら見入った。

団塊のオヤジだって、静かな感動にしんみりしたり、もの思いにふけったりするものだ。数少ないシロヤシオの前に陣取ることにした。時間はたっぷりある。この再会を少しでも長く楽しもう。ためつすがめつ眺めては写真を撮った。



 





シロヤシオをもとめて、さらに丹沢山方面に進んだ。キレットまで来た。やはりシロヤシオの咲いている姿はなかった。ここから引き返した。



正午を過ぎるとガスが出てきた。シロヤシオもガスにつつまれ、しっとりとして、はかなげな情緒ある姿になった。そろそろお別れだ。

 

すっかり頂上でゆっくりしてしまった。1時間半近くもいてしまった。せっかちな私にしてはめったにないことだ。“はずれ”のことしのシロヤシオだが、十分に再会を楽しむことができた。

下山だ。大倉尾根の下山はつらい。必ず足にくる。覚悟して左膝を気にしながら慎重に下って行った。痛みは出ない。堀山の家で5分ほどいちど休憩を取った。しかし駒止茶屋あたりから膝が痛くなった。それでも一気に下った。2時間15分で下ったのだから、このタイムならふだんと変わらない。

これからも山歩きを続けられるかなと少し自信を取り戻せた。しかし山中泊の長丁場となるとまだまだ不安だ。夏山までにはなおってくれればいいのだが。もう少し試運転して様子をみたい。そんな気持ちになったのも今回の収穫だった。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思いきり広いところで育ててみたいカボチャ

2012-06-03 | カボチャ

ナスやトマトなどの果菜類が元気になってきた。気温の上昇に敏感に反応する。ここぞとばかりに成長をはじめる。カボチャも例外ではない。苗を植えつけてからずっと「あんどん型ビニール囲い」をして保温していた。畑に行くたびに、どんなもんかと上からのぞく。そのたびにぐいぐいと伸びてきているのがわかる。

とうとうツルが伸びてあんどん囲いを越えてしまった。こうなるもう保温は不要だ。ということできのう「あんどん型ビニール囲い」を取り払った。窮屈な思いだったろう。一気に開放されてきっと清々した気分でいるだろう。

カボチャはいつもは2株を植えつけるのだが、ことしは3株になった。狭い菜園だからつる物はなんでもそうでスペース確保に苦労する。ふと隣りの農家の畑を見る。私の菜園に比べれば何十倍もの広さがある。そこに余裕綽々といった間隔でカボチャを点々と植えつけている。なんともうらやましい眺めだ。これに比べて私の菜園ときたらぎゅうぎゅう詰めでまったく余裕がない。まさに地主と小作の対照を見るようだ。ふーん、おれも一度はこんな広々とした畑でカボチャを植えつけてみたい、わが家のカボチャにもたまにはいい思いをさせてあげたい、とつくづく思う。

カボチャの品種は、「近成えびす」と一昨年自家採種した「ほっこりえびす」。3株のうち、1株は親づるを残し、残りの2株は親づるを摘心して子づるだけにした。最初だけはきちんとやるがあとは放任である。これは私の性格で、あきっぽいのといいかげんなのところが出る。

それでもきちんと何個かの実をつけてくれる。カボチャは豊作だと始末が悪い。そういいながらも、家庭菜園で3株も植えつけるなんてどういうことだ、なんていわれてしまいそうだ。たまたま芽が出てしまい、不要な苗を捨てるがもったいなくてこうなった。カボチャは収穫に追われるよりも、食べたいとき畑に行くと実がなっているくらいがいい。とはいえ、ことしの夏はうまく行けばの話だが、そんなに都合よくはいかなくなる。


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キュウリの最初の一本

2012-06-01 | キュウリ

 

キュウリが早々と取れた。今年最初の一本である。ナスやトマトなどに先駆けて取れた。

私は横着者だから、キュウリ栽培のために支柱を立ててネットを張るのがなんとも面倒に感じる。これがいやで、いっときは地這いキュウリをやっていた。これはツルが四方に伸びる。狭い菜園では場所を確保するのがむずかしい。スペースに余裕があれば地這いは楽だ。しかし困ったことにあまり味がよくない。味がよければ続けていただろう。それからは、仕方ないなあ、とぼやきながらまた毎年ネットを張っている。

キュウリは毎日食べる。それだけに味にこだわらざるを得ない。色々な品種を育ててみた。結果はこれだというものにいまだに出会えないでいる。どの品種を選ぶか毎年迷う。そこで品種選びは、これまで育ててみて、これならまあ間違いないかというものに落ち着く。今年は「夏すずみ」と「新光節成10号」の2種。これに「四葉キュウリ」を加えたいのだが、食べきれないし、それにスペースもない。というわけで四葉キュウリはあきらめた。このキュウリのパリッ、パリッとやや硬めの食感は好きである。

わが家は、夏のあいだ毎日キュウリを食べる。欠かさないように栽培しなければならない。このため一度に植えつけないで、間隔をあけて数回に分けてタネをまいて植えつけていく。こうすると長い期間、姿形のいいものを食べ続けることができる。いま畑では2回目の苗が育ちつつあり、3回目のタネをまいたばかりだ。

キュウリはすぐに大きくなる。収穫に追われる。遅れるとまずくなる。このため夏は毎日のように畑に出かける。盛りのときはこれでもかというくらいいっぱいのキュウリだ。食べきれない。いちどに何本も植えつけるとこうなる。もてあますことが分かっていながら、毎年繰り返してきた。これを反省した。わが家のような夫婦2人だと、常に2本の株から収穫できれるようにすれば十分だ。そこで苗を2株育て、順次植えつけていく。実つきが悪くなってきたら次の株があたらしく実をつける。このようにスムーズに世代交代できればいうことなしだ。しかしどうしても収穫が途切れてしまいがちになる。


5月の読書
・「罪悪」フェルディナント・フォン・シーラッハ著・東京創元社
・「曠野」チェーホフ著・岩波文庫
・「PK」伊坂幸太郎著・講談社 
・「K」三木卓著・群像2012年2月号
・「戦争はなぜ起こるか」A・J・P・テイラー著・新評論
・「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)」スティーグ・ラーソン著・早川書房
・「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(下)」スティーグ・ラーソン著・早川書房

4月の読書
・「アイアン・ハウス」 (ジョン ハート著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 
・「城を噛ませた男」 (伊東潤著・光文社)
・「中国化する日本 日中「文明の衝突一千年史」(與那覇潤著・文藝春秋)
・「新釈諸国噺」(太宰治全集7・筑摩書房)
・「太宰治 滑稽小説集」(太宰治著・みすず書房)
・「解錠師」(スティーヴ・ハミルトン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

3月の読書
・「犯罪」(フェルディナント・フォン・シーラッハ著・東京創元社)
・「ラブレス」(桜木紫乃著・新潮社)
・「特捜部Q ―檻の中の女― 」(ユッシ・エーズラ・オールスン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
・「すべて真夜中の恋人たち」(川上未映子著・講談社)
・「蛍の航跡―軍医たちの黙示録」(帚木蓬生著・新潮社)

2月の読書
・遺体―震災、津波の果てに(石井光太著・ 新潮社)
・彼女はもういない(西澤保彦著・幻冬舎)
・半島へ(稲葉真弓著・講談社)
・海松(稲葉真弓著・新潮社)
・二流小説家 (デイヴィッド・ゴードン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 
・下町酒場巡礼(大川渉著・ちくま文庫)
・下町酒場巡礼もう一杯(大川渉著・ちくま文庫)

1月の読書
・六白金星・可能性の文学(織田作之助著・岩波書店)
・コンニャク屋漂流記(星野博美著・文藝春秋)
・蠅の帝国―軍医たちの黙示録(帚木蓬生著・ 新潮社)


         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする