こんなに撮ってどうするのというくらい撮った。
それなのに羽黒尾根のシロヤシオのすばらしさをまったく表現できていない
山行日 2021年5月28日(金)日帰り
天気 晴れのちくもり
山域 日光
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:29=5:03北千住5:13=5:58南栗橋5:59=6:35栃木駅=6:41=7:39東武日光駅7:43 =7:49日光田母沢御用邸記念公園バス停
羽黒尾根を登る・日光田母沢御用邸記念公園バス停(650m)7:55ー8:20(羽黒尾根末端740m)ー9:00(935m・祠がある)ー9:49(1122m)ー10:47(雨量計)ー11:15(1450m)ー11:50(1523m 黒岩尾根と合流)ー12:40(八風)ー13:00(遙拝石)13:10ー13:15(1913m黒岩、遙拝石)13:35下山開始
黒岩尾根を下る・14:13(羽黒尾根との分岐)ー15:06稚児の墓ー15:51(855m)ー16:04行者堂ー16:17大猷院・二荒山神社前(ゴール)
=16:25東武日光駅16:29=17:49南栗橋17:50=18:06春日部18:11=18:58柏19:09=19:12我孫子駅
<わたくしの好きな山登り
5月28日に日光の山を歩いてきた。コースは、バリルートの羽黒尾根から登り、遙拝石、黒岩まで行き、下山は一般コースの黒岩尾根をとった。目的は5月23日の丹沢に続いてのシロヤシオ。
羽黒尾根のシロヤシオは見事だった。延々と続くいまが盛りとばかりに咲くシロヤシオの森に身を置くことができた。花つきがよく、尾根全体にすきまなく群生して咲き誇るさまを目にし、シロヤシオ大好きのわたくしは、青空に白く輝く美しさに酔いしれ狂喜乱舞のていであった。どんなにオーバーな表現も許されるだろうというくらい、ここはほんとすごかったですね。生きているうちに出合えてよかった、と。
羽黒尾根とは、日光・女峰山から南へ延びる尾根、黒岩尾根と寂光の滝ルートとのあいだの尾根である。バリエーションルートになり、登山道として地図には記載されていない。1523mあたりで黒岩尾根に飛び出し合流する。
シロヤシオに魅せられ、恋し、虜になり、毎年5月はシロヤシオを想う日々だ。人一倍シロヤシオをこれまで見てきたという自負があるのに、これほどの群生に出合うのは初めてであった。見とれるばかりで足が先に数まない。羽黒尾根のシロヤシオは予想をはるかに超えていた。
羽黒尾根を地図で見ればすぐにわかるのだか尾根が明瞭でわかりやすい。もちろん道標は一切ない。踏み跡はところによりあったりなかったり。とにかく尾根のてっぺんを外さないよう意識して歩けばいい。バリルートとしては中級程度になるのか。
下山を開始して、知らずに口笛を吹いているのに気が付いた。それだけご機嫌だったのだなと自分でも知ることができた。
羽黒尾根のシロヤシオを知ってしまうと、ほかには目がいかなくなる。「丹沢の君」には悪いが、これからは「羽黒の君」との逢瀬が楽しみになるのだろうかなと思う。
1350mにある雨量計から1400m台が圧巻だった。シロヤシオのオンパレードになる。四方八方どこを見てもシロヤシオばかり。標高を上げていくと、これでもかと密生してくる。とくに西斜面は一面真っ白。尾根を外れで斜面を下ってしまいたい衝動に駆られるほど。
シロヤシオは黒岩尾根と合流する1523mから先も咲いていた。ダケカンバが出てくる1650mあたりまで咲いていた。どこまで続くのか、そんな思いで登っていた。
多くを撮った。だが、これが羽黒尾根のシロヤシオ! という一枚がない。全貌を伝えるには、どうぞ歩いてみてくださいというほかない。
6月1日追記=羽黒尾根にはどこからも取り付くことができるが、ここは見るからに尾根の末端だということがよくわかる場所から登ることにした。いよいよバリルートへ足を踏み出す。
ヤマツツジが所々に
10:47 1350mの雨量計。ここから上が花盛りl
遙拝石や黒岩が見えてくる
遙拝石、黒岩の周辺には雪割草がそこかしこに。ハクサンコザクラとかなり似ている。雪割草は花の切れ込みが浅いこと、一番の区別の目安は葉っぱで、見れば一目瞭然だ。
13:55 下山開始
14:20 標高1650mのシロヤシオ。後ろはダケカンバ
下山は黒岩尾根をとる。
2000m台でヤマツツジが連続して目立つようになる。
15:06 稚児の墓
16:04 行者堂
16:17に大猷院・二荒山神社前に着く。
そこにバスが。出発時刻を聞くと16時17分。すぐに乗車。この下の西参道バス停まで歩くつもりでいたのだが、ここがゴールとなった。この日は終日ついていた。晴天に恵まれ、シロヤシオに心洗われた一日であった。満足の山旅ができた。
翌朝の29日、やはり筋肉痛だ。
追記
ここがバリルートだというのを忘れてしまうほど、シロヤシオの花盛りの森が続き、心うきうき歩くことができた。まさにシロヤシオのでパラダイスであった。
訪れた時期が遅く落花してしまったかと心配したが、なんとなんと絶頂期であった。それに今年の日光のシロヤシオは花つきがいいと聞いていたが、その通りであった。幸運が重なった。忘れられない山旅となった。
さらに追記
あまりに素晴らしかったので2022年5月に再訪を期していた。日光博物館に問い合わせると、ことしは花つきが悪い、というので取りやめることにした。わたくしが歩いたこの報告の2021年は近年にないほど大当たり年だったという。そうか、それほどの幸運に恵まれたのか。