30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

凶作から豊作へーサトイモの植えつけ

2011-04-29 | サトイモ

サトイモを植えつけた。種イモは、地中に埋めて保存していたものを春先に掘り出し、「芽出しを行っていた。ビニールトンネルを取り除いてみると、うまい具合に芽が出ている。これを植えつける。サトイモはなかなか芽が出そろわない。芽出しを行ってから植えつけるといい。

昨年のサトイモは凶作だった。それはひどいものだった。猛暑と少雨のために収穫が信じられないくらい少なかった。雨がなかったのが一番の原因だった。サトイモは好きだから長いこと欠かさずに栽培してきたが、なすすべがなく次々と枯れていくのを見ているほかなかった。こんな経験ははじめてであった。ショックだった。わずかな収穫は、種イモに優先的に回し、わが家族で食べたものはほんのわずかしかなった。

サトイモは水が好きだ。栽培には近くに潅水施設があればいい。あれば百人力だ。いつでも水をやることができる。雨が少ないときに水をやることができれば怖いものはない。しかしわが菜園には水がない。やるとすれば運ぶしかないのだ。

40年以上前に見た新藤兼人監督の映画「裸の島」の夫婦と同じことをやるしかない。この映画は強烈な印象だった。それだけに今も忘れずに覚えている。私にはその気力はない。この夏も昨年と同じような天気が続けばお手上げである。しかし昨年のような天候は確率的にはそうないだろうと楽観して取り組むほかないのである。ことしは大丈夫だろうな、と。


   

 


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タケノコ掘り達人への道

2011-04-27 | その他

「外をふらふらしていたら、なおる風邪もなおらないわよ」とかみさんの声を背で聞きながら、2回目のタケノコ掘りだ。竹林は菜園のすぐそばにある。掘る専用の道具の代わりに菜園のシャベルを担ぎ、長靴をはけば用意万端である。

タケノコは好きだ。厳密にいえば、タケノコを材料して作ったおかずは好きだ。どうしてこんなにうまいのだろう。「それは私は作るからよ」という声が聞こえたような聞こえないような。これまでは八百屋に出回るのを待っていたのだが、一昨年から、4月末になるとタケノコ掘りをするようになった。

掘るのは楽しい。実に楽しい。機会があれば挑戦することを勧める。どうやって見つけるのか、どうやって掘るのか、最初は戸惑ったが、なに、やって見ればなんとなくできてしまっている。

まずは見つけること。これがむずかしい。ビギナーの私には地中に埋まっているものは到底わからないから、地上にちょこっと、ほんのちょっと芽が出ているのを探す。探すのは目であるのだが、落葉で覆われているから容易ではない。平らな所ならすり足で歩く。長靴の底に全神経をそそぐ。なにか引っかかるものを感じたら止まり、落ち葉を払って足元を見る。あっ、タケノコの芽だ。そうなるとうれしいものである。私はこれで虜になった。しかし、そう簡単に見つからないもので、そうなると意地でも見つけてやると夢中になるのがまた面白い。

見つけたら次は掘ること。これがやっかいだ。地下茎が密に縦横に走っているから、地中にシャベルを入れようとしても地下茎に阻まれて深く入っていかない。しかしどこからか入らないものかと四方からさぐりを入れると、地下茎がまばらなところがシャベルを通して感じられる。ここがいいかと、シャベルの先端で地下茎をごつんごつんと突き破っていく。なんとなくシャベルの先が深まで入ったなと感じたらしめたもの。あとはテコの応用で、タケノコを下から持ち上げるように力を加えていく。タケノコを前にして、さてどこから攻めるか、これを考えるのもまた楽しい。

簡単に掘り出すことができるときもあれば、汗をびっしょりかいて苦闘するときもある。サイズは小ものから大ものまで。2人暮らしなら大きめのもの1本で十分で、小さいのあれば2本、これでタケノコご飯と若竹煮が十分にできる。私はうまいうまいと、声を出して食べる。ホントにうまいよなあ。

タケノコの旬はごく限られた期間だ。まもなく終わりになる。後がないから、あと何回タケノコ掘りができるのか。GWを迎えると、春が去り、初夏の日差しを感じるようになる。タケノコの季語は夏だという。


 

        

 


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待ちきれなくてちびりと

2011-04-25 | 

酒の話」。

晩酌は365日欠かさない。ただ風邪をひいたときは飲まない。飲んだところでちっともうまくないからだ。その風邪をひいてしまい、ここ1週間は飲めない状態で、ふだんは実行ができない肝休日が続く。うれしいやら、うらめしいやら。

いま飲んでいるのは「久保田」。写真右から純米大吟醸、特別純米、特別本醸造の3本。いわずと知れた新潟、朝日酒造の酒だ。この酒は昨年12月、家の建て替え完成のお祝いにいただいた。久保田を飲むのは初めて?かな。どこかで飲んでいるのかもしれないのだが、私にその記憶がないからたぶんそうなるだろう。

飲んべえだから酒の贈り物はうれしい。贈ってくれた人には申し訳ないのだが、この「久保田」は封を切らないままにしておいた。なぜか。この酒はいまもプレミアムが付加されて、定価よりも高値で売られていることが多い。プレミアムの酒はどうも苦手だ。私に言わせればうまい酒はごまんとあるのだから、わざわざプレミアムの高い酒を飲むことはない。これが私の酒に対する姿勢だ。

と、酒にも妙なこだわりを持っている。正規取扱店なら定価で買えるのだが、ほかの店ではこれ見よがしに高い値札が付けられている。しかし久保田もいっときほどの威光はないというのだが。贈ってくれた人は定価で買ったのか、それとも…。後者だったらなんとも申しわけない。それんなわけでなかなか封を切れないでいた。

贈り主がたまたま再度わが家に寄ってくれた。相手も知っていたらしく、これは親戚の酒店で買ったもの。そこは定価で買える。これを知ったら、しょせんは飲べえだ。さっそく開封して飲んでいる。この久保田、3本ともにうまい。

酒は健康のバロメーターだ。どこか具合が悪いと酒はまずい。じつにまずいくなる。晩酌はいってみれば毎日の健康チェックになっている。かみさんはありがたいことに飲べえには寛容だ。「酒を飲めるのは元気なうちだからどんどん飲んでください」。どう解釈すればいいんだろう。

もう1週間も酒を口にしていない。ふと、酒を飲んでみようかという気になった。少しは回復してきた証拠でもある。ためしにと、ちびりと飲んでみた。まずい! 口の粘膜が熱でやられているせいかピリピリする。こんなことなら飲むんじゃなった。もうしばらく辛抱だな、と言い聞かせるほかなかった。


        

 


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駘蕩たる春キャベツ

2011-04-23 | キャベツ

気分は少しばかりよくなった。寝てばかりではあきてしまう。思い切って外に出ることにし、畑の様子を見に行った。きのう書いた春キャベツは収穫時期を迎えていた。ふっくらとしたいい具合なのを家に持ち帰った。春キャベツは持った感触からしてもふんわりとしてやわらかい。春風と同じく、おだやかそうで、のんびりとして、ふわっとしているところがいい。タネをまいたのが昨年10月だから収穫まで半年かかった。悪い虫がつかないで、見た目にも別嬪キャベツに育ちました。

畑を見たらすぐに帰るつもりだったのに、気になって竹林へスコップをかついで入った。病んでいるいまなにもタケノコ掘りなんかしないで、来週にでもやればいいものを、気になるとどうしようもない性分だから、自分でもバカなことしていると思いながらずんずん竹林へ入って行った。そんなことをするぐらいだから、風邪はだいぶよくなってきた。タケノコは手のひらぐらいのサイズのものが2個取れた。今年はまだ早いようで来週が本番だなと、長く外にいるとまたぶり返すといけないから早々に帰ってきた。タケノコは好きである。今日の収穫が私には初物になった。

畑のほうは毎年繰り返しやっていることだから春夏野菜にしても手慣れたものだ。次に何をやるか考えなくても、畑の状態を見れば自然に体が動く。こんなときだろうね、いつの間にやら長いこと菜園をやっているなと感じ入るのは。
4月23日現在、タネまきと植えつけが済んでいるもの。
葉菜=タマネギ、九条ネギ、赤ネギ、下仁田ネギ、キャベツ、ルッコラ、コマツナ、レタス4種、ミョウガ
果菜=ナス、カボチャ、キュウリ
根菜=サトイモ、ジャガイモ
豆類=サヤエンドウ、ソラマメ、インゲン、エダマメ

これからタネまきと植えつけるもの。
ショウガ、トマト、ピーマン、オクラ、ニガウリ、クウシンサイ、モロヘイヤ、ラッカセイ

毎年のことだから、顔ぶれは同じになりつつある。スイカ、ウリは今年も作らないことにする。


 

        

 


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虫はキャベツが大好き

2011-04-22 | キャベツ

風邪がいつまでも治らないでいる。いいかげん腹が立ってきた。腹を立てたところで治らないものはどうしようもない。辛抱強く待たなければならないのだが、年を取るとこらえ性がなくなってくるから、苛立ってくる。どうしてこう長引いているんだろう。かみさんに言わせると、2週間はすっきりしないだろうという。この4日間は体温計とラジオが友達だ。今週末は山仲間と谷川方面の雪山を登るのを楽しみにしていた。私の風邪は長引くから早めに参加を取りやめた。ついていない。ふとんに横になっているのもあきてきた。

タネをまいたキャベツが畑に移植できるまでに育ってきた。本葉が2枚出ている。今回はセルトレイのやや大きめのものにタネをまいた。タネをまいたのは3月下旬。この時期に発芽させるには保温が必要で、セルトレイをビニール袋に入れて日当たりのいい縁側においてきた。全部で15本ぐらいの苗が取れそうだ。まともに育つのは10本ぐらいになるから、わが菜園にはちょうどいい。この収穫は6,7月になる。

このキャベツとは別に、昨年の秋にタネをまいた春キャベツがあすにも収穫できる状態なのだが、この体では畑に行けないでいる。

きのうも書いたように、これからは葉もの野菜が少なくなる。大物のキャベツが畑にあれば安心である。利用価値は大だ。ただし、これからの栽培で注意することは虫である。そのまま畑に植えておいたのでは全滅間違いない。大きくなる前に丸裸にされてしまう。そのために私は植えつけてから収穫まで寒冷紗をトンネル掛けしてすっぽりと覆ってしまう。隙間は作らないことだ。必ず虫が入ってくる。それでも虫が出てくる。畑に行けば必ずキャベツ畑をチェックしなければならない。もちろん虫を見つけたらつぶす。


 

         

 


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サラダナは食べるより見ているほうが好き

2011-04-21 | リーフレタス

 

いま一番怖いものといったらあの緊急地震速報のチャイム音だろうか。聞くたびに緊張し身構えて、怖い思いをする。それだけでストレスがたまってしまう。同じような音が聞こえてもぎくっとして反応してしまう。すっかり体がそうなってしまった。それを繰り返す日々が続く。いいかげん体も神経もまいる。できるだけテレビは見ないように、知らないですませるには外出しているのにかぎる。

秋冬は葉菜類が多いが、これからの春夏の菜園は果菜類が多くなる。果菜にばかり目が行って、葉ものを作るのを忘れがちになる。葉ものは秋冬のほうがうまいに決まっている。だからといってこれからの季節にも葉ものがないと困るものだ。虫が多く世話が大変だが、それを承知で意識的に作ることにしている。この春の葉ものといえば、キャベツ、コマツナ、ルッコラ、それに4種のレタスのタネをまいた。

レタスは、料理の幅が狭く、大量に食べるものではないのに、いつものように大量にタネをまいてしまう。レタスは春夏の菜園にとても似合うから必ず作るようにしている。タネは畑に直まきし、本葉が出てきたら、黒マルチを敷いて定植する。ちょうど作業を終えたばかりだ。レタスの苗は根を切らないように慎重に掘り出して、植えつけるときは根をできるだけまっすぐにして深く植えつけてやる。最後に根本をキュッと押さえて締めてやる。移植後は水やりが必要になる。

4種のレタスとは、サニーレタス、グリーンレタス、玉レタス、サラダナ。わが家で一番食べるのがサニーレタスで、残ってしまうのがサラダナだ。見た目には私はサラダナが一番好きだ。清楚で端正でモダンだ。しかしこれがわが家ではあまり評判が良くない。食べてみるとわかるのだが…。それでも私はサラダナを作ってしまう。見ているだけで気分がいいから。


 

         

 


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芽出しはいたって簡単トウモロコシ

2011-04-20 | トウモロコシ

私の風邪はしつこい。ひと通り暴れないと気がすまないらしく、途中で回復に転向する気はないらしい。いまだに進行中だ。若い時は酒とたばことストレスでちょちゅう風邪をひいては高熱にうなされてきた。それがいやで節制し風邪に注意するようになり、このところ無事に冬を乗り切ってきたのにこのざまだ。風邪をひくと、普段は毎晩酒瓶を抱いているのようなものなのに、とたんにこんなもの飲めるかというほどまずくなる。おかげで肝休日が続く。

エダマメと同じく3月28日にタネをまいたトウモロコシが芽を出してきた。トウモロコシがあるだけで菜園は夏らしく彩られる。発芽にはエダマメよりも温度を高くしてあげないといけないから、マルチを敷いた上にビニールをトンネル掛けしている。

トウモロコシの芽出しは簡単だ。エダマメに比べてたら楽チンである。ほとんど神経を使うことがない。まあ、それだけ丈夫な植物なのだろう。発芽する温度があればすぐに芽を出してくる。

私は穴開きマルチを使っている。1つの穴に2粒まく。芽が出てくるのもまちまちだ。芽の出方は、2本、1本、0本―の3パターンだ。まったく芽が出てこない0本のところには、2本芽が出たところから1本を掘り出して移植してやる。トウモロコシは移植に強い。もちろん小さな苗のときに根を途中で切らないようにそっとやることだ。

こうすれば、すべての穴に小さな苗が1本ずつ埋まる。苗を無駄にしないで済む。この作業が終われば、またビニールをトンネル掛けしておく。トンネルの天井に届くようになれば、ビニールを取り外す。 

トウモロコシは一斉に大きくなる。それっとばかりに食べのに忙しく、ゆっくり味わうひまもなく食べきってしまう。味わって食べたいよと思う。そのためには時期をずらして作ればいいことはわかっているのだが、これができない。というより、もっと作りたいが、狭い菜園ではもうトウモロコシに回すスペースがないという現実がある。


 

       

 


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1株あれば足りるカボチャ

2011-04-19 | カボチャ

 

カボチャが芽を出してきた。これは4月2日にタネをまいたもの。タネはかたいので一晩水につけておき、ポリポットにまく。これをトロ箱に入れ、全体をビニールで包む。発芽温度に上げるためである。いつもこの方法で芽を出させているが失敗はまずない。本葉が出れば畑に移す。

カボチャはツルを四方八方に伸ばす。大きな場所を取るから市民農園といった狭い菜園では作りたくても作れない。私の50坪の菜園でも、スペースを確保するのはむずかしい。それでもなんとかやりくりして作る。

いつもカボチャは2株育てる。2株でも食べきれないほど数ができる。近所に分けても余る。ホントは1株で十分なのであるが、毎年作り過ぎたといっては、次も2株植えているのはなんでだろう。2株を育てるために3粒のタネをまいている。これは予備である。

カボチャは畑に植えつけあとツルが伸びてくると成長は速い。あれよあれよというまに畑を占領していく。そのまま放任しても実はなるのだが、せめてツルを整理するくらいなことはしよう。親ツル1本と子ヅル1本を残して後は折ってしまう。これでいくらかすっきりする。そのあとは放任である。これほど簡単にできるものはない。大物だけに収穫も感激ものだ。

今年は3粒とも芽を出した。1株捨てるのはもったいないから近くの方に使ってもらおう。


 

        

 


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エダマメの発芽が揃った

2011-04-18 | エダマメ



風邪をひいた。この冬は無事に過ごせたと安心していたのだが、暖かくなってつい油断した。薄着をしてぞくっと寒さを感じた。ヤバいなと思ったあの時だろう。花粉症がぶりかえしたのかと思ったのだが、セキが出て寒気もする。のどが痛く痰がでる。私の風邪は始末が悪い。1週間はだめだ。ぐったりとしてしまう。

私と違って菜園のほうは元気だ。次々と芽を出してきた。芽生えを見ているだけで元気をもらえる。私の風邪も治りがはやいかもしれない。

まずはエダマメ。3月28日にタネをまいたエダマメが芽を出してきた。タネをまいて保温のためにビニールをトンネル掛けしてきた。エダマメに限らず豆類は発芽させるのがなかなかむずかしい。それ以上に発芽を揃えるのはもっとむずかしい。長年菜園をやっていても、99%確実にそうできる自信はいまだにないのだが、この10年ほどは確実にできるようになった。それまでは試行錯誤、なんどもまき直しをしたものだ。飲んべえの菜園にはエダマメは欠かせない。ひたすら努力してきた。

この春も同じ方法でタネをまいて発芽を待った。ビニールの端をめくってのぞくと芽が出ている。うまくいったようだ。にんまりである。これで「湯あがり娘」を相手にビールを飲めるからだ。ちなみに「湯あがり娘」とは私が気にいっているエダマメの品種だ。発芽したといって喜んではいられない。私のこだわりは一斉に揃って発芽していること。そうでないと気分が悪い。ところどころ発芽しているようでは私にとっては失敗の部類になる。しかしうまく発芽したとしても必ず欠株が出るものだ。それに対応できるようにあらかじめ余分にタネをまいている。それを補充してやる。エダマメは苗が小さければ移植できる。

エダマメの発芽には自信があるといってはみたものの、これから2回目のタネをまくのだが、いつもこれがうまくいかない。ぽつぽつ発芽はするが一斉に芽が出ない。なぜだかわからずに、2回目のタネまきはたびたび失敗する。1回目のタネまきで食べるには十分の量がある。それでもエダマメはいくら作っても、あれば食べてしまうから作り過ぎるということはなく、空きスペースをみつけてはタネをまいてしまう。


  

       

 


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目を細めてニンジンの間引き

2011-04-16 | ニンジン

菜園を放り出して遊びまわっているようですね、それにしてもまめに書いていることに感心している、と知人からのメール。菜園のほうは準備万端で、タネをまいたばかりなのでいまは芽が出るのを待っているところだ。その合い間を利用してアウトドアを楽しんでいる。駄文とはいえ、たしかに山歩きの記録はまめに取っている。計画を立て、実行して、記録を取る。この3つをやると脳みそにしみ込んで忘れることはない。読み返すと、風景と喜びが瞬時によみがえる。団体に“くっ付いて”山を歩いていては、ニワトリの3歩と同じように翌日には忘れてしまうのでは。なんとももったいない。

今回の3回の山歩きで疲れを感じた。老いぼれになると疲れは遅れてやってくる。情けないという思いとともに、こればかりはどうしようもないと自分を慰めている。70を過ぎても元気に山を歩いている先輩と道で会った。「70を過ぎると、元気なようでも心身ともにがくんとくるからね。見た目も年寄りくさくなる」。これはよく聞く言葉だ。やりたいことはたいがい70までにと、そういう。私の人生も70がめどである。元気だからこそ遊べるし、お金も有効に使える。だから元気ないまのうちに、残された両手に欠ける年月を遊んであの世に行こう。神様お願い。そう思っている。

うまくいったな。ニンジンが芽を出してくれ、1回目の間引きをした。2月6日に、黒マルチを敷き、穴開きビニールをトンネル掛けしていた。ニンジンは夏まきばかりしてきたので、この「厳寒まき」ははじめての経験だった。

なかなか芽が出てこない。こんな保温では芽が出ないのだろうか。いつもはせっかちなくせに、失敗してもともともとだと思っていたのでじっと待つことにした。なんと芽が出てきたのである。1カ月以上かかった。日に日に暖かくなるから、それからは順調だ。ニンジン栽培で一番むずかしいのは芽を出すこと。これをクリアした。きれいに芽を出してくれた。いい腕しているね、と目を細めて眺める。

これで予定の100本は収穫できるだろう。芽が出たら、次のステップは間引きだ。1回目は3ぐらい残し、2回目に1本にする。これでニンジンの世話はおしまい。あとは収穫を待つことになる。間引きは中腰の姿勢でやる。腰が痛くなる。面倒でもやらねばならない。遅れないように、思いきりやることだ。


 

        

 


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東京スカイツリー見物ウオーキング

2011-04-15 | その他

 隅田公園から東京スカイツリーを眺める。あの黄金色のオブジェと主役交代


2011年4月14日(木)
天気 
コース&タイム
上野公園・西郷銅像12:05=12:40浅草雷門(~13:30昼食)=14:10隅田川・桜橋=14:30牛嶋神社=14:40源森橋=14:50業平橋駅=15:30十間橋=16:00吾妻橋
⇒今回歩いたコース地図


ガールフレンドと東京スカイツリーを見物に行った。気品ある美しい人だ。そんなひとが私のような老いぼれといまでも付き合ってくれるのだから世の中わからないものである。別嬪さんでも残念ながら年月には逆らえない(ごめん!)。そのかわり心がいっそう美しくなったなと思える人だ。きっと育ちがいいのだろう。お互い歩くことは苦にならないし、天気がいいものだから、上野公園から歩くことにした。山の道を歩くことには慣れているが、下界の雑踏の舗装道路を歩くのは苦手だ。あまり気がすすまない。それでも別嬪さんが相手なら喜んで歩く。

東京スカイツリーは、完成時の634㍍の高さまで工事が進んだという。まあ、百聞は一見に…というから、一度は見なければならないと思っていた。遠くから見ているぶんには、そんなに高いとは見えなかったのだが、近づくにつれて、気分が高ぶってくるのがわかる。天を仰ぎ見るようになり、頭を思いっきり後ろにそらすから首が痛くなる。真下からの眺めはすごい。巨大建造物に圧倒された。

浅草・隅田公園の桜は盛りを過ぎてこの日は平日だというのに週末のような人出だ。みんなこの新しい観光名所の見物だ。東京スカイツリーさまさまといったところである。


待ち合わせ場所は上野公園の西郷さんの銅像前。せっかくのデートだというのにもっと気のきいたところがなかったのかと反省。私は早めに家を出て、花びらが舞う寛永寺あたりをうろうろしていた。昼食は公園内の「韻松亭」にしようかと、ちょっとばかり知っている支配人がいたので尋ねてみると昼食は込み合うという。確かに行列だ。パスしよう。西郷さんの銅像の後ろにある彰義隊士墓をお参り。

⇒今回歩いたコース地図

12:05 上野公園の西郷銅像前をスタート。
お互いウオーキングスタイル。上野から浅草までは、浅草通りが車でうるさく、それに埃っぽいので、裏道を行くことにする。上野公園から駅反対の入谷口へ、岩倉高校を右折し、昭和通りを渡って左折、さらに次の道を右折すると、あとは浅草まで一本道だ。

上野から浅草まではお寺が多い。どこを見てもお寺ばかりだ。

12:20 おっ、正面だ。この道は正面に姿をとらえることができる。

12:35 国際通り。


浅草は久しぶりだ。どこで昼食をとっていいかわからない。朝日新聞夕刊で糸井重里さんと巡る特集があり、同氏が気に入っている中華屋さんに入った。うまかった。餃子にタンメン。デートだというのになんとも色気がない。

13:30 雷門仲見世。


13:45 浅草からは隅田川の右岸を上流へ桜橋を目指す。右岸とは上流から下流を見て右側をいう。



14:02 言問橋を過ぎる。次の桜橋で対岸に渡る。台東区から墨田区へ。


14:30 こんどは下流に向かって左岸を歩く。すぐに牛嶋神社。


狛犬。


撫牛。自分の悪いところを撫でるとご利益あり。もちろん皆さん頭と心を撫でている。

14:40 源森橋。しだいに顔をあげてみるようになる。


源森橋。横断歩道を渡り向こう側に。川に浮かぶ屋形船。その上を電車が走る。


14:50 業平橋駅からは、目と鼻の先に聳える。



15:00 真下に来る。私のカメラでは全体が入らない。



彼女がうまいことをやっている。フレームの対角線上に捉えている。うーん、なんとか。

15:13 西十間橋。逆光になった。


15:30 さらに進むとここが有名になった十間橋。上下全体をいれるのは無理。

さきほどと同じく、これならどうだ。やっぱりだめだ。
この十間橋から引き返す。

 

 

15:48 源森橋。電車がやってきた。


15:50 墨田区役所からアサヒビール本社へ。アサヒビールのあのオブジェが日差しに輝き、このアングルだと天に突き上げている。なんとも雄々しい。

16:00 吾妻橋。
 

12時に上野公園を出発して、16時にゴールの吾妻橋に。昼飯を食い、のんびり写真を撮りながら歩いてこの時間だ。

20度まで気温が上がった。仕上げはやっぱりビールだ。雷門のすぐ近くの「酒の大枡 雷門店」で、グビリ。彼女もいける口だ。そのあとは、意識して東北の清酒を選んで飲む。さすがに歩いたあとの酒はきく。酔った。

やっぱり近くで一度は見てみるもんだ。スカイツリーがぐいぐい迫ってくる。そちらにばかり目が行き、たいした距離でもないから、舗装道路の歩きは気にならなかった。もちろん美しい人と一緒だからだろうが。ネットでは多くのコースを見ることができる。このコース取りもなかなかのものだったのではと自画自賛している。


 

       

 


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黄昏60きっぷで、興因寺山ー淡雪山ー湯村山

2011-04-13 | 登山



和田峠に咲くカタクリとイカリソウ


山行日 2011年4月10日(日)日帰り
天気 
山域 甲府
メンバー 単独
コース&タイム
(当初の計画は、我孫子駅4:30=5:08西日暮里5:15=5:35新宿5:38=6:26八王子6:35=8:10甲府)。しかし、高田馬場駅で事故があって新宿駅着が遅れ、次の列車に乗り甲府着は8:38になった)
新宿駅6:00=6:38立川6:43=8:38甲府(タクシー)8:55=積翠寺(朝飯)9:30-9:47ガードレールに「穴口峠」-10:28穴口峠-10:40興因寺山10:50-11:20淡雪山ー11:30金子峠ー12:10中峠12:20ー12:50和田峠ー13:20あずまやー13:40白山(八王子山)ー14:40湯村山14:50ー15:50甲府駅北口16:02=19:36我孫子駅
⇒コース地図


黄昏60きっぷ(またの名を青春18きっぷともいう)を利用しての山歩きが続く。このきっぷを利用できるのは4月10日まで。そこで4月6日4月7日に続いて、10日は甲府の山まで遠出した。

このきっぷは5回使える。山行計画も5つ立てていたのだが、東日本大震災の影響でしばらく様子を見ることになり、計画を大幅に変更せざるをえなくなった。予定は未定にして決定にあらず。山行にはこの言葉がぴったりあてはまる。

今回の興因寺山ー淡雪山ー湯村山は甲府市の北部にある。昨年の同時期に、今回のコースの東にある兜山から要害山を歩いた。その続きをしてみたかった。6日と7日の山行と同じく、このコースもバリエーションルートだ。コースの後半は問題ないが、前半のコース取りがむずかしい。事前の準備でも地形図を見ながらコースを把握するのにだいぶ苦労した。

とくに前半部の金子峠から中峠、そして和田峠までがわかりにくい。うすい踏み跡を追い、藪をこいで行くのである。実際歩いて、案の定、むずかしかった。中峠に向かっているとき、自分がいまどこを歩いているかわからなくなり混乱してしまった。地図とにらめっこっしてどうにか歩き通すことができた。おのれの未熟さを痛感させられた。

このコースでもスプリンエフェメラルに出会うことができた。肝心のイワカガミは、中峠から和田峠、それに白山(八王子山)でたしかに見らたが、まだ咲いていなかった。地元の人によるとあと1週間後だなという。残念、と思っていたら、中峠からの藪を抜け出して和田峠の手前に、斜面いっぱいにイカリソウが、そしてカタクリが咲いていた。ちょうど見ごろで、色合いがとてもよかった。一番わかりにくいやぶ道を抜け出たときだけに、ご苦労様と声をかけられたようでうれしかった。

黄昏人が黄昏切符を手にして3回連続してバリエーションルートを歩いた。ひとり静かに早春の山を歩くことができて満足している。寄る年波には勝てないというがさすがに疲れを覚える。毎日余震に悩まされ、安らかにしていられないだけに、山の平安がありがたかった。そのうえ、毎回、それはそれは美しいスプリングエフェメラルに歓迎されて、このところ心がふさがれていただけに、一時とはいえ心が浮き立つ思いで、久しぶりに明るさも取り戻すことできた。


「黄昏60きっぷ」(またの名を青春18きっぷともいう)の利用はこれで4回目になる。利用期限はきょう4月10日だ。


がんばって早起きして家を出た。しかし山手線で事故があり、予定の列車に乗り遅れ、「世の中うまく行かないね」とつぶやきながら、次の列車に乗った。
春日居町駅前の桃の花。昨年同じ時期に歩いた兜山から要害山はここが出発点。ことしは桃の花の開花が遅れるのではないかと心配したが、咲いていた。でもやはり少しばかり遅れているようだ。


甲府駅到着は予定より30分遅れ。これぐらいで済んでよかった。
甲府の桜はちょうど満開だった。甲府のまちは桜が多い。


タクシーは積翠寺バス停で下りた。市内からほんのわずかの距離だが山里の気配。昨年もこのあたりには桜の巨木が多くあり感心したが、この春も見事に咲いている、
古湯坊方面へ「古湯坊」の案内版に従って行く。要害温泉への道を右に見送り、細くて急な車道を登っていく。バス停15分ほどで左の沢へ下る道があった。そのガードレールに「穴口峠」と書かれている。かすれて判読できないが、ここがそうだ。


ガードレールに「穴口峠」と書いてある?


ガードレールから10分ほどで、堰堤の上に木橋がある。これで対岸に渡る。 

その木橋に道標があった。この道で間違いない。(結果から先に言うと、淡雪山までは粗末な道標が意外なほどあり、間違いなく淡雪山までは行けるはずだ。)

また小さい木橋をわたる。そこから倒木が多く、急に踏み跡があやしくなる。よく見ると左のほうに道が続いているようだ。この道を行こう。するとまもなくに道の先に道標が見えてきた。標道にぶつかりと左右にわかれる道があったが、道標には興因寺山は記されていない。


この道標をよく見ると、下のほうに、板切れに「穴口峠 淡雪山に至る」とあった。道は左右に分かれているが、ここは直進する。


穴口峠。ガードレールの分岐からここまで40分ほどだった。


道は左へ90度曲がる。ここにも道標があった。


すぐに、こんどは右に90度曲がる。ここから登りだ。このコースは赤テープぐらいしかないのではと思っていたのだが、粗末ながら道標があるとは思ってもみなかった。事前情報とは違った。私が参考にしたのは古かったのか。しかしありがたい。

鉄塔が見えてくる。興因寺山の山頂はすぐだった。ガードレールの分岐からここまで55分。期待に反して?道標があり、あっけないくらいの道のりであった。送電鉄塔に小さく山名が掲げてある。


かたわらに三角点。一人の男性が休んでいた。地元の人で、和田峠に車を止めて来たという。ここまで1時間30分ほど。ちょうどいい。私はこれから和田峠に向かうのでこの人から情報をもらった。金子峠からは倒木が多く、さらに藪こぎがある。わかりにくいがところどころに赤テープがあるという。うーん、これは事前情報通りだ。

興因寺山から淡雪山に向かう。


振り返ると鉄塔。あっというまに興因寺山が遠のく。


尾根を下っていくと、建物が見える。あれが金子峠にある宗教施設だなとわかる。


淡雪山に着いた。興因寺山から30分。花崗岩が風化した白砂のやせた岩稜が10㍍ほど続く。
周囲はアカマツだ。まさに山の白砂青松である。この稜線からは南アルプスの眺めが素晴らしいというが、この日は気温が高く、花霞でかすんでいてまったく見えない。


狭い稜線がわずかに続くのだが、白砂に滑って足を取られそうだ。慎重に歩く。



山頂標識。


滑らないように気をつけながら下りていく。下り立ったのは宗教施設のある金子峠。


下り立った金子峠。目の前の尾根に再び取り付く。


これから先は事前情報通り、倒木が多く、踏み跡がうすい。地形図を取り出して確認しながら歩く。尾根を意識して歩けばいいようだ。踏み跡はうすく続いているのだが、倒木が多いためたびたび見失う。そのたびに立ち止まり注意して観察すると倒木の先にかすかな踏み跡が見つける。


地形図の725㍍点を通り、その先、地形図には660㍍から北西に向かう破線があるがこの道は確認できなかった。
680㍍のコブあたりから、道は南西に向かい、下り立ったのは農道だった。そこに黄色いテープが木に結んであった。


下り立った農道の左手に、中峠への道でなんとグループ7人が昼飯を食べていた。同じ道を歩いてきたようだ。東京ハイキングのみなさんだった。
私もしばしここで昼食(写真提供:東京ハイキング)

前回もそうだったが、バリエーションルートを団体で歩く人を目にするようになった。ちょっとばかり驚きである。バリエーションルートは地図と資料をもとに単独で歩くからおもしろいのであって、人の後ろにくっついて歩いている人は、バリエーションルートを楽しんでいるのだろうかなと思ってしまう。

中峠へは下り立った農道を左へ行く。道はすぐに二つに分かれる。中峠へは左の道を取る。

下り立ったっところから中峠までは5分ほどだった。車止めがあり、左手に3体の石仏があった。

どうもルートで混乱している。ここで整理してみる。
地形図を見ると、さきほどの680㍍のコブあたりから尾根伝いにこの石仏のある中峠へ出られれば正解だ。しかしうすい踏み跡をたどるとさきほどの農道に下り立った。この中峠に直接出るには踏み跡のある道からはずれて藪こぎをしなければならないとわかった。たぶんそれを示すテープかなんかあったんだろうが気がつかなかった。さきほどの農道に下り立った時、ここはどこなんだと自分の現在の位置がわからなくなった。それで、東京ハイキングの方に尋ねた。そうか、そうだったのか。まだまだ地図読みが甘かったね。


和田峠へは、石仏の前、車止めの右手の尾根に取り付く。このルートは踏み跡があるようなないような、ところどころに赤テープがあるだけで、まあ藪こぎである。ここを行くのかとやや腰が引ける。とはいえ人里近いから安心といえば安心だ。踏みこんだものの、やたらバラなどのトゲに引っかかって痛い。それに東京ハイキングの皆さんが先行するから心強い。
イワカガミが出てきた。あちこちにある。一つでも咲いてくれたらいいのだが、まだつぼみの状態だった。




えっと思うくらい大きな石の祠があった。かつてはここに生活の道が通っていたのだろうが、いまが道形さえも確認できない。ここらあたりから下りになる。右手に建物(堂の山青少年キャンプ場?)が出てきたのを確認しながら、和田峠の104号線が見えてきた。これでひと安心だ。


104号線の手前にはイカリソウが斜面いっぱいに咲いていた。群生地といってもいいくらいだ。これだけのイカリソウの群生ははじめてみる。予想外の展開だけに心が躍るよ。


さらにその先にはカタクリの群生地だ。ここのカタクリは見事だった。形といい、色といいじつにすばらしい。



和田峠から湯村山への道は整備されている。気が楽になった。さきほどまでは踏み跡うすい山道であったが、ここからは遊歩道だ。がらりと道が変わる。千代田湖を見て、湖畔から白山縁地遊歩道に入る。



あずまやがある。茅ケ岳を見ることができる。八ケ岳もその左に姿を現すというのだが、生憎の花霞で見えない。


八王子山


ここから甲府市内が一望できる。


八王子山を振り返る。懸崖の山城といった感じだ。



湯村山の手前にのろし台が復元されている。


湯村山の山頂。下山はのろし台まで戻り、そこから緑ケ丘スポーツ公園に下りる。

途中にジュウニヒトエ(十二単衣)。

塩部バス停からバスを利用するつもりでいたのだが、つい駅まで歩いてしまった。やはりバスを使うべきであった。新しくなった甲府駅北口着は15時50分。湯村山からここまで約1時間。16時47分の「ホリデー快速ビューやまなし」で帰るつもりでいたのだが、計画停電の影響で本日は運休だという。あわてて、清酒とビールを買ってその前の列車に乗り込んだ。


青春18きっぷを利用した春の山旅。昨春と同じように楽しむことができた。今回は利用期間の終盤に立て続けに3つの山を歩いた。歩いた、楽しんだという充実感とともに、疲れも感じた。青春は遥かかなたまで遠ざかり、いまはアラ還となって黄昏を楽しむオイボレになったのだから、体力の衰えはどうしようもない。

3回の山旅で共通したことは、バリエーションルートを歩いたこと。そしていずれの山でもスプリングエフェメラルに歓迎されたことだ。このきっぷのお値段でこれだけ楽しめば、JRさんからも、見事ですねとお褒めの言葉をいただけるだろう。

黄昏とは優雅な言葉だ。日が落ちて暗くなり、「た・そ・かれ」と人の顔が判断できない夕方をいう。わが人生もそんな時を迎えた。それで私にとっては「黄昏60きっぷ」となるのだが、黄昏の次はどんなネーミングにしよう。「黄泉70きっぷ」なんてのがどうだろうか、なんて冗談をいってはいるが、気がつけばいつのまにかそんな年になっているんだろうな、と思う。


 

    

 


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黄昏60きっぷで、鉄五郎新道から大塚山

2011-04-11 | 登山

  
鉄五郎新道の尾根に咲くイワウチワ


 山行日 2011年4月7日(木)日帰り
天気 
山域 奥多摩
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:13=5:26新松戸5:35=6:31西国分寺6:37=7:22青梅7:28=7:53古里駅8:05(朝飯)-8:15寸庭橋-8:40(間違って広沢山への道を行ってしまい、元に戻る)9:30-9:50金比羅神社10:00-10:05イワウチワ-11:00広沢山-11:30大塚山12:00-12:05富士峰公園12:23-12:31宿坊・東馬場-13:40大楢峠14:00-15:25鳩ノ巣駅15:49=16:23青梅16:24=16:53立川17:00=17:05西国分寺17:08=18:08新松戸18:12=18:25我孫子駅


4月6日の景信山のバリエーションルートに続いて、4月7日は奥多摩の鉄五郎新道を歩く。尾根にイワウチワが咲くことでかなり知られたコース。この道はやはりバリルートだが、しっかり踏み跡はついているという。前日のスプリングエフェメラルの競演に気をよくしていたので、もうひとつ欲張りしてイワウチワを見てやろうとこの道を歩くことにした。それにしても、鉄五郎とは侠客の親分みたいな名前だ。

コースは、古里駅から鉄五郎新道を経て大塚山に、大楢峠を回ってを鳩ノ巣に下山する。大塚山からは一般コースになる。

鉄五郎新道への道を誤った。ひとりでバリエーションルートを歩くと道を間違うのはよくあることだ。「あっ、しまった」なんて、あわてて元の道に戻り、時間をロスしてしまうのも、あとで振り返るとバリエーションルートを歩く楽しい思い出となる。ただし遭難しないで、いま現在元気だからこんなことが言えるのだが、そのためには事前の情報収集が大切だ。出かける前には地図を見ながら、何度もシミュレーションをしてみる。そのイメージがあいまいのままだと苦労する。

ネットを見ると鉄五郎新道のコース案内が多く出ている。これらを見ていても私は道を間違った。よくそれでバリエーションを歩いているね、と嫌みの一つも言われかねない。反省を込めて、鉄五郎新道の完全案内版を作ることにしよう。


「黄昏60きっぷ」(またの名を青春18きっぷともいう)の利用はこれで3回目、スタンプが3つになった。

古里駅のベンチで手早く朝食と用足しをして出発。
駅前の青梅街道を右へ行く。左に、小学校を見て次に教会が出てくると、甲州街道から左に入る道路が見える。この道に入る。駅から5~6分のところだ。

二つ目の橋が見えてきた。下を多摩川が流れる。これが寸庭橋。手前左に手洗い、右に駐車場がある。
 

この寸庭橋を渡る。


寸庭橋を渡るとすぐ右手に「ウオーキングトレイル入口」の標識がある。この右の階段で川に降り、上流に向かって進む。はっきりした道形がある。

(参考)鉄五郎への取り付きとしてはもう一つある。ネットで見ると、寸庭橋を渡り、道なりに左に少し行くと右手に階段がある。ここからも行けるようだ。

最初の手すりのある小さな橋を渡り、次に二つ目の橋が右手先に見えてくると、その手前に左へ上がっていく道がある。ここを登る。


よく見ると、その入り口に手製の道標があった。


2分ぐらいで、前方に民家が見えてくる。手前に橋がかかっている。この橋は渡らないで、手前にある右に上がる急な山道に取り付く。

4分ぐらいで、細いが踏み跡がしっかりした山道にぶつかる。まっすぐ行かないで、この山道を右に取る。右手下には「←鉄五郎新道」の道標がある。ここからが鉄五郎新道になるのか。斜面を巻くように平らな道が続く。これで万全。金比羅神社までは一本道で迷うことはない。

迷うことはないといいながらも、迷ってしまった。
さきほどの分岐から8分ほど行ったところに、送電鉄塔の黄色い標柱があり、さらに赤テープや青テープがやたらいっぱいぶら下がっている。左に急な斜面だが、階段状の道が上に向かって続いている。これだけテープがあるのだからここを左に行くものだと思ってしまった。繰り返すが、本来の道はこれを無視してまっすぐに先に進めばいい。

私はこの地点で左へ登って行ってしまった。急坂が続く。汗が出てくる。そろそろ金比羅神社が出てきてもいいころなのに出てこない。このあたりでおかしいなと気がついた。この道もバリエーションルートだ。しかし道がきちんとついているだけにだまされた。引き返すタイミングが難しい。もっと先なのだろうかと、つい歩を進めてしまう。金比羅神社までにこんな急坂が続くなんて書いてなかった。
やっとこれは広沢山への道なのだと気がついた。どうせ鉄五郎新道を行っても広沢山へ行くのだからこのまま行ってもいいのだが、目当てのイワウチワは金比羅神社の近くというのだから、広沢山まで行ってしまっては、だいぶ下がることになる。
元の道に戻ろう。50分ほどのロスタイムになった。鉄五郎新道のひとつ手前の尾根を登ってしまっていた。すっかり汗だくだ。


ということで、元の道に戻り、先の平たんな道を行く。


そこから20分ほどで金比羅神社だ。近づくと多くの人声が聞こえてくる。静寂が破られた。いやな予感がした。きょうも一人ぼっちの静かな山歩きができものと期待していただけに、なんと17人の団体がいた。おいおい、平日だというのにこの人数の団体かよ。正直のところ、不愉快になっていく自分の気持ちを押さえようと、団体が先に出発するまでじっと待つことにした。
イワウチワは岩の多い尾根に咲くが、ここもそんな感じで岩が多い。

ここから広沢山まではヤセ尾根の急登が続く。間違って入ってしまったさきほどの尾根と同じような急坂だ。
イワウチワの群生地は、金毘羅神社からすぐのところだった。咲いていたのはわずかだった。平年に比べて遅れているようだ。見ごろは1週間後かな。イワウチワにここまで会いに来たようなものだから、わずかでもそれはうれしいものである。ニコニコしながらご対面となった。

このイワウチワの群生地、群生地というほどの広さはなく、ごく限られたものだった。山の花が好きで全国のお花畑をあちこち見てきている私からすればちょっとあてが外れた。なんでこんなに鉄五郎新道のイワウチワがもてはやされる?のか私にはわからない。坪山のイワウチワのほうが見応えがあるのではないかと思ってしまう。いや、これは私の誤解で、花が満開のころはこんなものではなく、それはそれは見事なのかもしれない。

さきほどの団体に追いついた。なにかを見上げている。シキミの花だ。あの仏花である。

イワウチワの群生地はもうひとつあり、高度を上げて広沢山近くにもあった。残念ながらみんな蕾の状態だ。


周囲を探して、蕾が開きかけてきたのを見つけた。

848メートルの広沢山。周囲を見回すと、いま来た道とは別に、北からの道がもう一本あった。たぶん間違って入った道はここに至るんだなと思う。

広沢山から大塚山への道はぐっと楽になる。電波塔を左に見て、大塚山に着いた。

ここで昼食。テーブルの木はヒノキだ。香りですぐにわかる。建て替えたばかりのわが家はヒノキがぷんぷん匂うからだ。

920㍍の大塚山。

大塚山から御前山や雲取方面の眺望が広がる。



大塚山からは一般コースになる。急に道が広くなり、大楢峠を経て鳩ノ巣までのコースに迷うところはない。

大塚山の先にある富士峰公園は平年ならカタクリの花が見ごろだというので楽しみにしてきた。だが、咲いているのはわずかだった。イワウチワと同じく、見ごろはあと1週間後の中旬ごろだろうなと思う。
 

御岳山に立ち寄るのはパスした。鉄五郎新道への道で迷いロスタイムが50分ある。大楢峠経由で鳩ノ巣に下りることにした。大楢峠への分岐にある宿坊「東馬場」。茅葺屋根は見事だが傷みが目立つ。

宿坊を過ぎてすぐの沢に、好きなハナネコノメを見つけた。きのうも景信山の沢でこの花に出会っている。


大楢峠までは、「東馬場」宿坊から1時間10分ほどかかった。平たんな道が続いて、いいかげんあきる。
まだ雪が残っていた。昨年3月末の奥多摩は大雪だったから、いまの残雪は不思議ではない。


やっと大楢峠。ここから鳩ノ巣への道を取る。

その分岐にコナラの大木。これを見上げて、サヨナラと下っていく。

この下りの道は、単調でおもしろくない。駅が近くなると、多摩川にかかる橋を渡る。


青梅街道のここに上がってくる。ここが大楢峠コースへの入り口であり、大楢峠からの出口である。
右に折れて行くとすぐに鳩ノ巣駅だ。


道に迷うという誤算はあったものの、鉄五郎新道なるものを歩くことができた。以前から歩いてみたいと思っていた道だ。そこで目当てのイワウチワに会うこともできた。2日連続でスプリングエフェメラルに歓迎されたのだから、気分がいいのは言うまでもない。


       
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黄昏60きっぷで、送電鉄塔コースから景信山ー城山北東尾根

2011-04-09 | 登山


沢沿いに咲くハナネコノメ。陽春を浴びてスプリングエフェメラルが迎えてくれた


 山行日 2011年4月6日(水)日帰り
天気 
山域 高尾
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子6:12=6:25新松戸6:30=7:30西国分寺7:34=8:00高尾8:12(京王バス220円)=8:25日影バス停-9:10小下沢風景9:25-10:00送電線巡視路入り口-10:35送電鉄塔73号-10:41送電鉄塔72号-10:45縦走路合流-11:10景信山11:50-12:14小仏峠-12:40城山12:50-12:55城山北東尾根入り口-13:50日影沢-14:00日影バス停14:13(バス)=14:25高尾駅14:33=東京駅のエキナカ「長谷川酒店」で清酒購入=上野の桜見物=17:20我孫子駅


4月6日に高尾の景信山を歩いてきた。一般ルートを避けてバリエーションルートをコースに選んだので、静かな山歩きを楽しむことができた。バリエーションルートから縦走路に飛び出すと、やはりというか平日だというのに多くの人が歩いていた。沢沿いにはスプリングエフェメラルが花を咲かせて待っていてくれた。小さな花が陽春に輝き、その可憐さに心が躍り、安らぎをえることができた。

4月2日の山行は大震災による計画停電の影響で乗るはずの列車が運休して目的の山に行くことはできずに駅から家に戻ってきた。なんともお恥ずかしい。このような事態になるのを避けるため安全策として今回は近場の山を歩くことにした。

近場の山といっても、どこへ行こうかすぐに思いつかない。近場でおもしろいコースはないか。そんなとき役に立つのが、松浦隆康著「静かなる尾根歩き」と「バリエーションルートを楽しむ」の2冊である。いずれも関東周辺のバリエーションルートのコースをガイドしている。私にはなんともありがたい本で、何度も利用している。

景信山のバリエーションルートを見つけた。手頃なコースと思えた。コースは上記の地図を見てもらいたい。低山であっても、バリエーションルートを歩くととても静かな、それでいて少しばかり緊張する山歩きが楽しめる。

コースは同書に詳しい。それをコピーしていざ出発だ。


黄昏60きっぷ(またの名を青春18きっぷという)はこの日で2回目の利用となる。東日本大震災のため予定の山行ができないでいた。4月10日が利用期限だというのに残りがだいぶある。


登山口へは高尾駅前からバス。その乗り場にきて「えっ」。自粛ムードで山を歩いている人なんかいないのではと思っていたのだが、この登山者の列。平日だというのにである。
 

日影バス停から歩く。すぐに小下沢梅林。梅の花ともそろそろおさらばだ。


小下沢林道がはじまる。登山口までこの道を行く。


アブラチャンの黄色い花があちこちに咲いている。


小下沢林道は舗装されていない砂利道だ。林道歩きは嫌いだが、これなら我慢できるし、左に小下沢が流れているので気分よく歩ける。



林道わきにニリンソウを発見。うれしいものですね。スプリングエフェメラルは山の早春を彩る。まるで花が咲いたよう、とはよくいったもので、周辺は明るさに満ちている。それをみている私も明るさをもらうことができる。


スミレも多くの種類が咲きだしている。



日影のバス停から45分ほどで大きく開けた場所に出た。ここが野営場で「小下沢風景林」の看板が立っていた。左側にザリクボ沿いに景信山への道がある。ここで朝飯を食べながら15分ほど休憩。


先のゲートを抜けてさらに林道を行く。


ゲートのすぐ先の沢沿いにネコノメソウを見つけた。小さい花なので注意して観察していかないと見過ごしてしまう。同じ場所に3種、上からハナネコノメ、シロバナネコノメ、ヨゴレネコノメ? かわいいものですね。じっと見ていると、花の造形の精緻さにはいつも感心してしまう。

 

さらに、いままさに開かんとするニリンソウの蕾も。


浩宮殿下御誕生記念植林地の石碑。


送電線が見えてきた。「送電鉄塔コース」が近いことがわかる。


そろそろだなと入り口を見過ごさないように歩いてきた。ここだ。小下沢風景林から35分。林道の左側に「新多摩線72、73号に至る」の標柱があった。ここが鉄塔巡視の入り口だ。ここで林道と別れて左に折れる。すぐに小下沢を渡ると正面の細い道に踏み出す。左に細い沢が流れている。この左岸をほんの少し進みとすぐに右岸に渡り、右岸沿いに登っていく。ここまでくればあとは踏み跡がしっかりついているから、道なりに行けばいい。


この沢は伐採されたスギの枝で埋まっている。


ガイドブックにあった「緑を大切に」の看板。この道に間違いないことがわかる。ここから右手に斜面を巻いていく平らな道が続く。


細いが明瞭な道が続き、尾根に向かって登る。しだいに尾根の形になり、乗ったことがわかる。


目の前に73鉄塔。


続いて72号鉄塔。


鉄塔の下から大岳山を望むことができた。


すぐに縦走路に飛び出した。急に道が広くなった。これで登りのバリエーションルートは無事に登り終えた。道に迷うことはなく、入り口さえわかれば問題ないコースだ。

縦走路を景信山に向かうと、すぐに登山者に会う。細い田舎道から急に雑踏の大きな道に出た感があり、なんとなく違和感がある。それに山岳マラソンの若い人がグループで走っている。人気の縦走路だけに「人通り」が多い。


景信山山頂。まずは南西に富士の姿をさがす。


左に御正体山。

さらに左に目を移すと丹沢だ。山頂付近が白いのは雪かな。

景信山のベンチ。意外にも人が多い。この日は風がなく春の日差しに恵まれた。


あの鉄塔のある城山まで。

城山。ここもかなり人が出ていた。ここからの下りはバリエーションルートの「北東尾根」を取る。


北東尾根の入り口はどこか。城山の頂上から道なりに日影沢林道を少し下ると、右は高尾山への道になり、左には「小仏峠」の道標がある。そのすぐ左側が入り口だ。細いがはっきりとした道がある。ドラム缶が2つあるところだ。もちろん「北東尾根」を示す道標はない。

たぶんこの道だろうと、最初は右に日影沢林道を見ながら先に進む。すぐに「自然を守ろうNo.10」の標柱が出てきた。これが手持ちのコピーにある大事なコース確認の目安なのだが、「No.10」が破損されていた。代わりに手書きで「日影(森林コース)」と書いてあった。この道で間違いないことがわかりひと安心だ。

ちょうど伐採したばかりの切り株が目につく。周囲にいい香りが漂っている。これはヒノキだなとすぐに分かった。わが家は建て替えたばかりで、同じ香りがいつもするからだ。

さらに確認ポイントの「東京農工大学同窓会記念林」の立て看板があった。

この道は縦走路とは違って細い山道が続く。やはりこちらのほうが気分がいい。

バリエーションルートとはいえ、はっきりした道が続く。日影沢に下り、沢を渡ると日影沢林道だ。ここが北東尾根の終点。その沢にアズマイチゲを見つけた。私が好きな花、その清楚な姿はまさにスプリングエフェメラル。感激して涙、涙? 最後にこの花が待っていてくれたなんて、でき過ぎだ。

 


 

 

 

 





 

 

 
日影沢で汗と埃を洗い、さっぱりした。ここから出発点となった日影バス停まではすぐだった。

帰りは、東京駅のエキナカ「長谷川酒店」で清酒を購入し、上野公園で桜見物。家に帰ってわかったのだが、この日が満開だという。


登山者でにぎわう景信山でも、バリエーションルートを歩けば静かな山歩きを楽しめることがわかった。登りと下りのルートは入り口さえわかれば、踏み跡はしっかりしている。バリエーションルートを歩くときはどんなコースでも不安になるものだが、まったく迷うことはなかった。この日は静かなルートを楽しめたうえに、スプリングエフェメラルに出会えたことで心が弾んだ。 


        

 


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黄昏60きっぷで、スプリングエフェメラルに逢いに行った

2011-04-08 | 登山

一昨日(6日)と昨日(7日)、2日続けて山を歩いてきた。黄昏60きっぷ(またの名を青春18きっぷという)を利用して。天気がいいこともあり、気分が軽くなった。毎日のテレビや新聞の報道に接していると、気分が重たくなるのはやむを得ないのだが、被災を免れた身でも気がふさぐ毎日だ。

そんな気分を開放するための山歩きだった。この時期は首都圏の山には、春を待ちかねたようにスプリングエフェメラルが咲く。今年の具合は咲きぐあいはどうかな。ネットで山行記を調べてみると、平年に比べて開花が遅れ気味とか。

水が温んだ小川に沿って歩くと、小さな花が春の訪れを楽しんでいた。陽春を浴びて、ここぞとばかりにせいっぱい短い命を謳歌しているようだ。明るい気分を醸し出していた。かれんな花たちに心が躍り、清新ないのちの輝きに心があらわれる。

たしかに今年は花が開くのがいくぶん遅れている。花たちも自然の異変に気がついたわけでもないだろうに。

ニリンソウ


スミレ



ネコノメソウの仲間たち



アズマイチゲ
 

カタクリ


イワウチワ
 


 

        

 


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