9月中旬はタマネギのタネまきだ。苗を育てたうえで11月中旬に植えつける。毎年400本ぐらいの苗をつくっている。
タマネギは、苗を植えつけたら収穫までまったく手がかからない。タマネギの栽培ポイントはいい苗を作ることにある。直径5~6ミリの太さの苗だ。これがちょっとばかり難しいから慎重になる。大きすぎても小さすぎて立派な玉にはならないからだ。この苗づくりがうまくいけば、まあタマネギづくりは成功したといっていい。苗づくりをしないでタマネギを育てようとするには、11月上中旬に苗が売り出されるから、それを買って植えつけるのが手っ取り早い。
しかし、苗を買ってそのまま植えつけたのではせっかくの家庭菜園の楽しみを自ら奪ってしまっている。なんとももったいない。ここは失敗覚悟で種から育てる。これは家庭菜園での野菜全般に言える。そんな面倒な、といわれる方は仕方ない。
タマネギの苗づくりは試行錯誤で、うまくいったり、うまくいかなかったりだ。うまくいかなかったら、市販の苗を買えばいい。それくらいの軽い気持ちで、毎年苗づくりに挑戦している。
今年の苗づくりは、畑とセルトレイの両面作戦。これまでは畑で育苗していたが、今年はあわせてセルトレイでも育苗することにした。
セルトレイでのタネまきは9月8日。種をまいたら水をたっぷり与え、発芽するまで乾かさないことだ。そのため不織布をかけておいた。発芽は1週間後の15日(=写真)。発芽がそろって安心したが、これからいい具合の太さまで育ってくれるのか。あと2カ月後まで目を離せない。
畑へのタネまきは9月15日。苗床を用意して条まき。同じくたっぷりと水をかけて、乾燥しないように寒冷紗を掛けている。発芽はたぶん1週間後だろう。畑での育苗で気になるのは発芽だ。発芽がそろわないことが多い。発芽が悪いとまき直しをすることがあるのだが、タネまき適期はなにせ短いから、まき直そうとしてその時期を過ぎてしまったら育苗はあきらめて市販の苗を買うことにしている。
さて今年はどうなるか。 BIGFARMのタマネギ栽培