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BIG FARMの農事日誌です。

2021年を回顧(4)ー読書

2021-12-20 | その他

本題に入る前にひとこと。本20日からアプリで新型コロナワクチン接種証明書を取得できるようになった。パソコンはベテランでもスマートフォンは新米。興味本位でやってみたのだがわたくしにも簡単にできた。


年を取るにつれて読書力は落ちるが、読書欲はいっこうに衰えない、健在である。毎月3冊の本を読むことを課している。それ以上読むこともあれば、それ以下のこともある。

昨年は老眼がすすんだ。それまでの眼鏡では活字が見えにくくなり、それがかなりのストレスになった。そこで読書用の眼鏡を買った。やっぱりそれは正解であった。おかげで以前のように本を読むことができている。

本を選ぶとき、まず活字の大きさを見てしまう。いつのころからそうなったのだろう。このサイズの活字で読めるかどうか、小さいとどんなに読みたい本でもあきらめてしまう。本棚にある昔買った本はすべてといっていいほどいまは読めなくなった。ほこりをかぶっている。とくに2段組は見ただけで、こりゃだめだ、となる。それに学術書ははなから読む気がしなくなった。もう少し詳しく知りたいときは、新書版を読むくらいになった。読書欲はあっても読書力は衰える一方だから、ますますノウタリンになっていく。

巻を擱く能わず、といった面白い本にぶつかれば幸せを感じる。しかしそれでもかつてのように一気読みはできなくなった。目が疲れてくるし集中力はなくなってくる。一日50メージを目標に読み始めるのだが、このところそれも危うくなりつつある。

本の情報は購読紙の朝日新聞の書評がいちばんの頼りだ。それに加えて近所の本屋と図書館となる。

本屋は大きなスーパーのビルのなかにある。市内で一番大きい。本屋は町に欠かせない。本屋があるだけで安心するというのか、生活のよりどころになる。買い物ついでに週に少なくとも2,3回は用事がなくとも見て回る。

図書館は市の図書館と隣の市の2つの図書館を利用している。図書館には週に一度は足を運んでいる。

2012年からなにを思ったのか、読んだ本を記録しだした。ただたんに列挙しただけのものであまり役に立たない。せめて短い感想を添えておけばよかったと思っている。

2021年の読書は以下の通り。どうしてこの本をいま手に取っているのか。たいがいは書評がそこに導いているのだが、それでも膨大な本のなかからその本との出合いを考えればふしぎとしかいいようがない。2021年の読書は近年でいちばん収穫がなかった。あえて一冊をあげるとすれば「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著、友廣純訳・早川書房)か。

来年はどんな本に出合えるか。それが老後を過ごすうえでかなりの楽しみになっている。


2021年の読書
2021年12月の読書
・同志少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬著・早川書房)
・大本営が震えた日(吉村昭著・新潮社)
・地中の星(門井慶喜著・新潮社)

2021年11月の読書
・すばらしい人体(山本健人著・ダイヤモンド社)
・幻月と探偵(伊吹亜門著・KADOKAWA)
・狙われた楽園(ジョン・グリシャム著・中央公論新社) 
 
2021年10月の読書
・菜食主義者=新しい韓国の文学(ハン ガン著、きむふな訳・クオン)

・評決の代償(グレアム・ムーア著、 吉野 弘人訳 ・早川書房)
・水の都(庄野潤三著・河出書房新社)

2021年9月の読書
・生命海流(福岡伸一著・朝日出版社)
・高瀬庄左衛門御留書(砂原浩太朗著・講談社)
・スモールワールズ(一穂ミチ著・講談社)
・己丑の大火 照降町四季(2) (佐伯泰英著・文春文庫)
・初詣で 照降町四季(1) (佐伯泰英著・文春文庫)
・片見里荒川コネクション(小野寺史宜著・幻冬舎)

2021年8月の読書
・三体Ⅲ 死神永生 下(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・三体Ⅲ 死神永生 上(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・星落ちて、なお (澤田瞳子著、文藝春秋)

2021年7月の読書
・テスカトリポカ(佐藤 究著、KADOKAWA)
・台北プライベートアイ(紀 蔚然著、舩山むつみ訳、文藝春秋)

・・・・・・
今年前半期(1月から6月)で心に残ったのは次の3冊。「
死の棘」(島尾敏雄著・新潮文庫)、「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房)、「サガレン」(梯 久美子著・KADOKAWA)。「死の棘」は年寄りにはつらかった。40歳前後で読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。

2021年6月の読書
・自転しながら公転する(山本文緒著、新潮社)  
・俺と師匠とブルーボーイとストリッパー(桜木紫乃著、KADOKAWA)
・流人道中記・下(浅田次郎著、中央公論新社)
・流人道中記・上(浅田次郎著、中央公論新社) 

2021年5月の読書
・続・用心棒( デイヴィッド ゴードン著、 青木 千鶴 訳・早川書房)   
・用心棒(デイヴィッド ゴードン著、青木 千鶴訳・ 早川書房)
・特捜部Q―アサドの祈り( ユッシ エーズラ・オールスン著、吉田 奈保子訳・ 早川書房)

2021年4月の読書
前月の続きで島尾敏雄の「死の棘」を読んだ。感想はといってもすぐに言葉がみあたらない。読み始めてすぐにミホの言葉がいちいち胸に深く突き刺さった。いまさらわが身を反省しても遅いのだが。「パディントン発4時50分」は若いとき読むつもりでいたのを何十年後の白髪の年寄りになったいま手に取った。

・パディントン発4時50分( アガサ クリスティー著、 松下祥子訳・ハヤカワ文庫)
・レストラン「ドイツ亭」(アネッテ・ヘス著、森内薫訳・河出書房新社)
・死の棘(島尾敏雄著・新潮文庫)

2021年3月の読書
1月の梯久美子著「サガレン」が気に入ったようだ。同氏の本を読んでみたくて代表作「狂うひと」を手に取った。これが大部だった。これを読んだら島尾敏雄の世界に入らざるを得ない。3月はもっぱら島尾敏雄であった。仕上げ?にいま「死の棘」を読んでいる。

・震洋発進(島尾敏雄著・潮出版社)
・魚雷艇学生(島尾敏雄著・新潮文庫)
・出発は遂に訪れず(島尾敏雄著・新潮文庫)
・島尾敏雄(ちくま日本文学全集)

・狂うひと-「死の棘」の妻・島尾ミホ-(梯久美子著・新潮社)

2021年2月の読書
2月はコロナ渦、花粉症、農閑期、厳寒期と重なって家にこもりがち。楽しみは、1月と同じく読書、それに全豪オープンの大坂なおみ選手のテレビ観戦だった。

・ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房) 
・汚れた手をそこで拭かない(芦沢 央著・文藝春秋) 
・推し、燃ゆ(宇佐見 りん著・河出書房新社)  
・インビジブル(坂上 泉著・文藝春秋)  
・心淋し川(西條 奈加著・集英社)

2021年1月の読書
コロナ渦と農閑期で読書に専念。ひと月でこれほど読むなんてと驚いている。
「サガレン」の第2部は読んでいて気持ちがいい。

・パチンコ・下( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
・パチンコ・上( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
 ・ニッケル・ボーイズ (コルソン・ホワイトヘッド著・早川書房)
・八月の銀の雪(伊与原新著・新潮社)
・窓辺のこと(石田 千著・港の人)
・サガレン(梯 久美子著・KADOKAWA)
・キリン解剖記(郡司芽久著・ナツメ社)
・アンダードッグス( 長浦 京著・ KADOKAWA)


次回の2021年を回顧(5)は最終回。酒とおかずを取り上げる。ここまで趣味のブログ、家庭菜園、登山とウオーキング、読書を見てきた。酒とおかずが趣味になのかどうか。


      
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