30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

モロヘイヤのゆで加減

2013-07-27 | モロヘイヤ

毎日の晩酌に肴は欠かせない。いつも簡単なものを4、5品用意してくれる。これをつまみながらまずはビールで、次は燗酒となる。この酷暑でもぬる燗だ。肴は季節によって変わる。特に野菜は旬のものになる。菜園をやっているから当然なのだが、いつもは葉ものや根菜が多い。夏だけは特別で果菜、豆類が多くなる。いまの時期ならナス、キュウリ、インゲン、エダマメ、オクラ、トマトなどが出てくる。葉ものが極端になくなる夏の時期は、定番の「おひたし」が出てこない。

「そういえばことしはモロヘイヤは作っていないの」
「作っているけれど、あまり好きじゃないのかと思って持ってこないだけだ」
「おひたしにしたいから持ってきて。モロヘイヤは好きよ」

へえ、かみさんがモロヘイヤが好きだとはこの年になってはじめて知った。世の中で唯一わからないのはかみさんの心の中、と日ごろ冗談とも本気ともつかず公言している私だが、あらためてこれは真実だなと思った。

モロヘイヤはいつでも収穫しようと思えば収穫できる状態だった。ことしはタネを多くまき過ぎてたくさんできた。いつでも収穫できるまでに育っていた。野菜の王様、栄養価が高いといわれれているのに、じつはわたしはモロヘイヤが好きでも嫌いでもない。かみさんもそうだと思って、作っていても家に持って帰らなかった。

それなのになぜ作っているかというと、夏の時期は葉ものはなくなり、夏の葉ものはどれもあまりうまくないものばかりだがそれでも少しは作っておいた方がいいだろうと、あえてモロヘイヤを作っている。もうひとつの夏の葉ものはクウシンサイだ。夏の葉ものは毎年このふたつをつくっている。付き合いは古く、すっかり定番になった。

モロヘイヤのおひたしが出てきた。私には少しかたい。それにもうすこしゆでると粘りが出てくるのだが、ややかたいほうが好きなんだという。ゆで加減の好みばかりでなく、いつまでたっても合わないものは合わないものだ。


   


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