しばらくひとり暮らしになる。かみさんが、7月5日にカナディアン・ロッキーのトレッキングに出発したからだ。かみさんはよく海外の山に行く。私に嫌みを言われない程度に適当な間隔を置く。私を刺激しないようにとよく考えている。単純で口うるさい私の性癖をよく知っている。
それにしてもよく遊ぶなと感心している。元気だからできることだ。趣味があって友だちが多いと外で遊ぶことになる。それとは反対に趣味がなく友だちもいないと引きこもりになる。人がいいから友達からの誘いが多い。かみさんが元気で機嫌がいいと私も好都合だ。年も年だし、残りの生を楽しむ決意らしい。
おかずをたくさん作り置きしてくれた。あり過ぎて困るほどだ。それでも台所仕事に慣れるには3、4日はかかる。それを乗り越えるとひとり暮らしにリズムができてくる。慣れてくる。
しかしゆっくりできると思ったら大間違いだった。きのうはあさから野菜の収穫、朝飯、洗濯、布団干し、梅干しの世話、ジャムづくりなど家事に追われた。ゆっくりする暇もない。昼寝もできない。あらから片付けた。きょうからはすこし余裕が出てくる。
台所を独占できるので、ジャムをさっそく作った。ジャムづくりがなんでこうも好きなのかと思う。冷蔵庫を見たらスモモがほんの少しばかり残っていた。このままだと無駄にしてしまう。スモモジャムはかねてから作りたかった。そうだ、これをジャムにしよう。
〈参考〉⇒わたしのジャムづくり
スモモジャム
材料 スモモ、レモン汁、砂糖
これがはじめてつくった、でき上がりのスモモジャム。ルビー色して、甘酸っぱさがいい。梅ジャムの酸っぱさよりも軽く、さわやかだ。ジャムにしたほうが生食よりも酸味がわたしにはいい感じだ。これなら上出来だ。スモモジャムは作りたかったものの、味にはあまり期待していなかった。「なかなかのもんじゃないか」と意外感がある。
スモモジャムは極めて短時間のうちに作ることができる。前回作ったアンズと同じ仲間だから作り方も同じにしてみた。
まずはスモモを適当な大きさに切る。分量が少ないので種はあとで取り除くことにしてそのまま入れておくことにした。
これに砂糖をかける。酸っぱいのが好きだからできるだけ少なめにする。適当な量の砂糖をかけておく。足りなければ徐徐に加えていくことができる。
このまま数時間放置しておくと水分が出てくる。レモン汁を加えて、あとは種を入れたまま煮詰めるだけだ。
種は途中で取り除いた。皮も分離するが、これを取り除くか、このままに煮詰めてしまうかは好みだろう。とろみ具合を見て慎重に火を止める。これでおしまいだ。なんとももの足りない。