@ kill time

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佐野 洋/卑劣な耳

2009年10月19日 | 小説


佐野 洋 著 卑劣な耳を読みました。



電話のベルが再び鳴った。

新聞の投書を読んだよ。ずいぶん偉そうなことを言ってるじゃないか

と見知らぬ男は言った。

私は投書なんかしていない。

なのに投書欄には私の名前が…。

平凡な一人暮らしのOL冴子を襲う不気味な電話。

 なぜ。

今度は冴子の部屋から盗聴機が発見された。

一体、誰が何の目的で仕掛かけたのか。

新聞記者、警察OB、現職の刑事…

脅迫電話の謎を探る中で知りあった人々の中に真犯人はいるのか。

他人の声を盗む“卑劣な耳”の正体とは・・・

1986年11月27日日本共産党国際部長の緒方靖夫の自宅が何者かにより盗聴されている事が判明、東京地検特捜部捜査が独自捜査の結果、警察庁、神奈川県警などの警察官が関与していることが明らかになったが結局起訴猶予処分になった。

現実の警察官による盗聴事件とフィクショクを巧みに交錯させた長編推理小説。

現代社会においてプライバシーの侵害のおそれが高まる中、隠れた現実に警鐘を鳴らした作品。

コメント
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