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白石一郎/戦鬼たちの海―織田水軍の将・九鬼嘉隆

2009年10月01日 | 小説
白石一郎 著

戦鬼たちの海―織田水軍の将・九鬼嘉隆」 を読みました。



織田信長が天下一統を志して伊勢、志摩の平定に乗り出したとき、志摩の土豪から身を起こした九鬼嘉隆は真っ先に信長の麾下に馳せ参じた。

信長の知遇を得て、九鬼の運命がひらけた。

文禄の役で織田水軍総大将として海戦に明け暮れた長水軍の将・九鬼嘉隆の生涯を描いた作品。



志摩の土豪から身を起こし、海賊から織田信長配下の武将として、水軍を指揮し、毛利船団を破ったり、朝鮮出兵したりと、激しい気性を持つ嘉隆が、信長に自らを重ね合わせ、自らも日本一の水軍の将といわれるまでに上って行く 。

日本一の水軍の将という重荷、信長の死後、その目標を失っての迷走する様子など戦国の歴史に異彩を放った戦国武将・九鬼嘉隆の生涯がスケール大きく描かれる。

さらには、船合戦の様子や鉄砲、長鉄砲を使う戦い、艦砲射撃により、城攻めをしたり、水軍として水夫の編成をしたりと、陸戦とは違う一風変わった戦いの様子も詳細に描かれる。

第5回柴田錬三郎賞受賞作

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