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日高川町防災センター、来春完成に向け整備着々 〈2018年12月14日〉

2018年12月14日 08時30分00秒 | 記事

来春の完成に向けて周辺整備が進む。写真左側の町道も拡幅する

完成した本体施設には避難場所となる広大なスペース


 日高川町が、湯浅御坊道路に隣接した小熊公園に建設中の町防災センターは、来春の完成に向けて周辺整備が着々と進んでいる。すでに完成している本体施設は、鉄骨平屋地下1階建てとなる県下でも最大規模の防災施設。今春からは駐車場やソーラーライト、マンホールトイレの設置などの周辺整備が進められているほか、緊急時に開閉するゲートで高速道路と連結させるの町道の拡幅工事も行われる。総事業費は約8億3000万円。

 国の社会資本整備総合交付金事業を活用し、湯浅御坊道路沿いの高台にある小熊公園の約1500平方メートルの敷地に、斜面を利用して地下1階を設けた鉄骨平屋の施設を整備するもの。平成27年度に設計委託費を計上し、平成28年度の当初予算に本体建築費などを予算化して今年春に本体が完成した。
 本体完成後、4月からは周辺整備に着手。施設南側に約45台、北側に約15台分の駐車場造成が完了し、舗装工事を残すのみ。南側駐車場から施設に通じる2つの階段が完成したほか、施設北側に被災時にトイレとして利用できるマンホールトイレや敷地内のソーラーライト25基も設置が終わった。駐輪場のほか、災害時に更衣室などに活用できるバーゴラ(東屋)の整備を進め、年明けからは展示物の搬入も始まり、来年5月中旬に竣工式を予定している。
 施設と湯浅御坊道路の間を南北に通る町道約160メートルを現状の幅員4メートル、歩道1・5メートルを幅員5・5メートル、歩道2メートルにする避難路の拡幅整備も実施。湯浅御坊道路(緊急輸送道路)に設置される緊急ゲートと町道を連結させることで、大地震などの大規模災害時に救援物資の集積や搬送など後方支援の拠点として広域的な活用も見込まれる。
 本体施設には、防災研修を行う広いスペース(約800平方メートル)があり、土砂災害の仕組みを学ぶ模型などの展示コーナー、映像に炎を映し出し、ゲーム感覚で消火活動や水圧をシュミレーション体験できる設備などが整えられる。厚さ約50センチの防音壁に囲まれた「防災シアター」では、スクリーンに地震や津波などの仕組みを映し出す研修の場に。災害時には、1階の防災展示スペースと隣接する東側の大ホール全体を避難場所として活用し、近隣住民など約500人の一時避難が可能となる。施設南側のベランダ部分には、釜戸として利用可能なベンチを設置したほか、斜面を利用した地下部分には備蓄倉庫が設けられている。


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