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御坊市選定避難タワー、最優秀は「谷口組・寺前設計室」 〈2018年12月4日〉

2018年12月04日 08時30分00秒 | 記事

寺内町のシンボル的タワーに(茶系の壁に巨大イラストを描く)


 御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・柏木征夫市長)が、総合計画後期事業計画(2016年度~20年度)に基づき、19年度から21年度までの3年間で着手、実施する84事業を採択した。新規事業は都市計画道路の見直しをメインとした新たな都市計画マスタープラン作成、管内初の産婦健診と産後ケア事業、森林環境整備事業、市道尾ノ崎下楠井6号線道路交通安全事業、高規格救急車の更新、道路台帳電子化の6件。前年度までに採択され、来年度着手予定は新庁舎建設、市消防本部高機能消防司令センター総合整備事業、橋りょう長寿命化修繕事業の3件ある。

 現行の都市計画マスタープランは03年度に策定し、5年後の23年度に計画期間を終えるため、新たなプラン作成に着手。メインとなるのが都市計画道路の見直し。社会情勢の変化、公共事業投資の観点から必要性や実現性を検証し、存続・廃止路線を決める。
 現行9路線のうち、未整備区間のある吉原道之瀬線(市道)斉前紀伊御坊天田線(県道)駅前吉原線(県道、市道)道成寺天田線(同)大浜通線(同)の5路線が対象になる。廃止を決めた路線は代替えの新路線設定も検討する。
 都市計画道路の見直しで1500万円、マスタープラン作成に2000万円を予定し、19~20年度で都市計画道路の見直しを行い、21年度から2~3年かけてマスタープランを作成する。
 産婦健診と産後ケア事業はともに管内初で、来年度から実施する。産後うつの予防や新生児虐待予防を図る観点から産後初期の支援を強化し、妊婦期から子育て期にわたり、切れ目のない支援体制を整える。産婦健診は産後2~4週間前後に委託医療機関で健康診査を受ける際、1人につき1回、費用の約3割(上限5000円)助成する。対象者は年間200人を想定。
 産後ケア事業は出産後から産後4カ月未満の間、産院や助産所で心身の不調等で休養の必要がある産婦を対象に委託医療機関(病院、助産院)で母子への心身のケア、育児サポートを実施する。宿泊型は上限7日間まで、デイサービス型は上限14回まで。
 森林環境整備事業は来年度から森林環境譲与税が市に入るため森林環境整備基金(仮称)を設け、人工林の間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進・普及啓発など各種施策を実施。来年度から2カ年かけて森林所有者意向調査、公的管理が必要な森林の経営管理事業計画を策定し、21年度から事業を始める。
 第一弾事業は新庁舎への木材利用、木製品の設置を予定。税収入は来年度から3年間は約150万円。その後少しずつ増え、満額となる33年度はは年間約500万円。
 市道尾ノ崎下楠井6号線は和高専や名田小、日高博愛園など主要施設前を走る生活道路。通学路にもなっており、幅員は5メートルあるが、両側にふたのない側溝があり、通学路交通安全プログラムで危険個所にリストアップされたことから国の補助金を活用して側溝にふたをし、両側の路肩(片側50センチ)を歩けるスペースにする。延長1・8キロ、総事業費1億8000万円。緊急性があるため今年度から着工している。
 高規格救急車は、現在運用している車両が老朽化しているため、21年度に4800万円かけて更新する。道路台帳電子化は来年度で5800万円かけて紙の台帳を電子化する。
 このほか、前年度までに採択された御坊総合運動公園市民野球場屋内練習場整備、防災拠点施設建設、市営住宅マスタープラン作成、市立勤労青少年ホーム改修、市道中財部Ⅰ号線歩道設置の5件は、財源確保や内容の検討が必要で着手時期等は未定。

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