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県高野連講座に球児ら250人、エコー診断、体のケア指導 〈2018年12月26日〉

2018年12月26日 08時30分00秒 | 記事

エコー診断でひじの状態をチェック

ストレッチの大切さを教わる


 少年野球をしている小学生に、けがの予防方法やトレーニングを学び長く野球を続けてもらおうと、県高校野球連盟は23日、紀央館高校で「けが防止講座」を開いた。管内9チームの小学生、指導者、保護者ら250人がひじのエコー診断やスポーツトレーナーによる体のケア、トレーニングの指導などでけがなく野球をするための知識と方法を学んだ。

 県高野連が、次の高校野球100年に向けて野球の普及振興を図る「高校野球200年構想」の一環。県内4地区に分けた取り組みで、中紀地区では今回が初めて。県内の少年野球人口が減少するなか、けがで野球を断念する子どもたちがいることから、けがを未然に防ぐための講座を開いた。
 この日、小学生150人、指導者や保護者100人が参加。ひじのエコー診断、トレーニング指導と体のケア方法の指導、栄養講座、道具の選び方、野球教室などのプログラムで行い、子どもたちは2、3チームずつ4グループに分かれて、スポーツドクターや理学療法士、トレーナーら専門家のほか、紀央館、日高両校野球部員から指導を受けた。
 エコー診断では、スポーツドクターや理学療法士ら10人が一人ひとりのひじの状態を調べた。投げ過ぎると、ひじにストレスがかかりはく離骨折などにつながるという。ひじを曲げたり、伸ばしたりしたあと、エコーで確認。病院でのMRI検査が必要な子どもやこのままでは後遺症が残る可能性のある子もいた。印南黒潮の湯川弘監督は「こんなに子どもたちのひじに負担が掛かっているとは思わなかった。きっちり調べてもらい感謝している。とてもいいきっかけになったので今後、より一層注意を払っていきたい」と話した。
 トレーニング指導と体のケア指導では、野田スポーツ所属のスポーツトレーナー田中優樹さんが野球に必要なストレッチの方法を教えた。紀央館、日高の高校球児からアドバイスを受けながら子どもたちはうつぶせの状態で足を前後左右に動かしたり、片ひざをついて太ももを伸ばしたり、仰向けで腕を伸ばしたりして股関節の可動域と柔軟性を高める方法や肩、ひじのケア方法など学んだ。一方で野球には不適切なトレーニングもあることを知った。御坊少年主将の浜崎喬道君は「入念に柔軟体操をしてけがをしないようにしたい」、川辺ウインスターズの新屋豊一監督は「柔軟体操の大切さをあらためて認識した。学んだことを早速取り入れたい」と話した。子どもたちを指導した日高高野球部の小園陸斗君、桶谷悠介君は「体の部位を意識してストレッチすることを伝えました。けがなく野球を続けて高校野球を盛り上げてほしい」といい、紀央館高野球部の井戸柊太君、山田尋誠君は「柔軟はとても大切。きっちりすればすべてが良くなる。けがすることなく長く野球をやってほしい」と話した。


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