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’20少年メッセージ日高地方大会 優秀賞2人と奨励賞を表彰 〈2020年8月25日〉

2020年08月25日 08時30分00秒 | 記事

 日高地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会(熊谷重美会長)は23日、日高振興局別館で「少年メッセージ2020」日高地方大会の優秀賞と奨励賞の表彰式を行い、県大会に出場する優秀賞2人と奨励賞3人の中学生を表彰した。県大会は、きょう25日に原稿審査会が行われる。

 優秀賞は「コロナウイルスについての考え」がテーマの久堀美々さん(切目中3年)と、「『生きる』という権利」がタイトルの中本和さん(美山中3年)。
 久堀さんは、感染者や死者の数字が取り立たされるが、その一人ひとりに人生があり、家族がいることを訴え、誹謗中傷も出る中、「みんなが不自由な生活をさせられている。優しい言葉をかけ、地道にお互いに協力しながら、コロナウイルスと戦わなければならない」と主張。「コロナウイルスは自分が思うより身近に存在し、いつ牙をむくか分からない。『これ位なら大丈夫だろう』と思ってしまうこともあるかもしれないが、私はみんなの命、みんなの笑顔を守りたい。最善の行動を取り、一緒にウイルスと戦いましょう」と締めくくった。
 中本さんは、長崎の原爆資料館を訪れた際に見た放射能と熱風によって焼け野原になった街、焼きただれた皮膚、黒く炭化した遺体などモニターに映し出された光景やその悲惨さを伝え、峠三吉さんの「原爆詩集」から「わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ」の詩なども紹介。「今もなお、この世界では紛争という殺戮が続いています。このような痛ましい歴史を繰り返してはいけない。長崎の平和への祈りを未来に向けて伝えたい。『生きる』という権利の遵守、命を慈しむ世界を創っていくことを私は決意します」とつづった。
 奨励賞の玉木南帆さん(丹生中2年)、稲垣裕稀さん(日高附中3年)、中津琉友君(早蘇中3年)も表彰(1人欠席)。
 熊谷会長は「今年は新型コロナの影響で発表会は出来なかったが、皆さんから発信されたメッセージ(原稿審査)を直接肌で感じ、思いが十分感じ取れた。力強く頼もしいメッセージをありがとう」とあいさつし、表彰状を贈った。
 小川吉信審査委員長(川辺西小校長)は「中学生のメッセージの伝統をつないでくれて感謝している。7人の審査員が5つの視点で審査したが、いずれ劣らぬ力作で心をうたれた。受賞者の皆さんの文章は、その人にしか書けない作品だった」と講評し、受賞者一人ひとりの作品を紹介した。
 今年は新型コロナウイルス感染予防のため、発表大会は行わず、原稿審査した。中学校18校(2校辞退)代表が将来の夢や家族、学校生活などをテーマに自分の想いを伝えた。


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