3年前の台風で通行不能となった越内橋も掛け替えが完了
平成27年(2015年)7月に襲った台風11号の大雨で護岸などが決壊して甚大な被害を出した、日高川町の江川川に架かる町道越内橋の掛け替えと取り付け道路が完成した。災害を繰り返してきた江川川では、平成27年度から国の助成事業を受けて大規模な災害復旧工事が約70%まで進んでおり、再発防止に向けた改良(28億円)を含め、総事業費50億3500万円を投じ、河道拡幅や掘削など復旧に改良を加える形で流下能力の向上が図られる。
江川川の災害復旧工事のうち、丹生中西側の集落排水処理場北側に架かる町道小桑越内線の越内橋は、3年前の災害で橋脚が沈下し、上部や橋台も被災して通れなくなった。越内橋が架かる町道の同区間部分を下流側に移動。江川川拡幅などの河川助成事業に伴い、旧橋の下流側に新橋を架け替え、幅員を2メートルから5メートルに拡幅。橋脚をなくし、川の拡幅に伴って橋の長さを15・8メートルから26・9メートルにするとともに取り付け道路を整備した。
江川川は、豪雨のたびに度重なる被害に悩まされ続け、平成27年7月15日から18日にかけて降った台風11号による大雨時には、数カ所で護岸が決壊して氾らんし、農地の冠水(40ヘクタール)や床下浸水11戸の大きな被害が出た。再発防止に向けた災害復旧改良計画は、河口部(和佐地内)の日高川合流地点から上流へ約4・9キロ区間で築堤工や護岸工、掘削工、橋梁工事などを実施。河道拡幅と掘削で片側の堤防を拡幅する形で流下能力の向上を図るほか、蛇行が激しい下流の2区間では、蛇行部分をバイパスのような形でショートカットするなど線形を是正する改良も行っている。
江川川の復旧改良工事は、被災した2015年度から着手。現時点で進ちょく率は約70%になり、繰り越し分を含めて2019年度内の完成を目指している。
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