紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

今秋から御坊版「まちゼミ」開催、商店と受講生つないで活性化へ 〈2017年5月17日〉

2017年05月17日 08時30分00秒 | 記事

商店街の活性化へ


 商店主らが講師となってプロならではの専門的な知識や技、情報など来店者に伝える「まちゼミ」が今秋、初めて御坊市で開催される。商店が店や人の存在や内容、特徴を知ってもらうことで受講者とのコミュニケーションを深め店のファンを獲得し、商店街と地域の活性化や各店の売り上げアップにつなげようとの試み。御坊市商店街振興組合連合会(坂井和夫理事長)の主催でタイトルは「ごぼうまちゼミ」。今月21日午後7時から御坊商工会館で、店舗を対象とした説明会をスタートする。
「まちゼミ」は2003年1月に愛知県岡崎市で10店舗、190人の受講生で開かれたのが始まり。今年3月現在、全国278地域で開催されており、県内では2011年11月から田辺市で開かれている。
 1年に数回、期間限定(1カ月や2カ月間など)で開き、参加する各商店は都合のいい日時に1時間~1時間30分程度の少人数制のゼミを実施。飲食、物販、サービス、美容・健康など各店が長年にわたり培った知識や技を紹介し、各店のこだわりや特徴、店主のノウハウや人柄なども感じてもらい、受講生自らも日常では経験できないその店特有の体験ができる楽しい学びの場となっている。商店は受講生とのコミュニケーションを通じて店のファンを増やすことができ、店の認知度アップにつながるほか、店の専門性や特徴をアピールすることができ、消費者の声を聞けたり、相談を受けられたり、店に関係する分野にも関心をもってもらうことができる。受講生にとっても無料で知識が得られ、得た知識での買い物力の向上、新しい店の開拓、信頼できる店が見つかるなどメリットは大きい。
 御坊市での「まちゼミ」は、ごぼうめがね代表の小柳義也さんが商店街活性化へ4、5店舗だけで「みせゼミ」を開催しようと考えていたところ、地域創生について取り組んでいた日高高校のわかやまクラフトのメンバーから「入ってみたい店があるけど入りづらい」「とても興味深い店がある」などの声を聞き、商店と消費者をつなげられる「まちゼミ」を提案したのがきっかけ。クラフト部のメンバーは実際にごぼうめがねで「みせゼミ」を体験し、魅力と手応えを感じたことから7月20日から8月20日まで「プチまちゼミ」の開催を決定。この事業に30店舗近くが賛同したことから、御坊市商店街振興組合連合会は商店街活性化へ御坊版「まちゼミ」を開くことにした。
 第1回は10月中旬頃から11月まで1カ月~1カ月半程度の期間で開催。時間は1時間程度で各店の知識・技・特徴・こだわりなどの紹介、体験、質疑応答など行う。以降は年2回程度継続的に開催したい考え。誰でも受講することができ、受講生にはアンケートで意見や希望、提案、改良点など聞き、結果は各店が店づくりや経営などに反映する。
 今月21日からスタートする説明会は全4回の開催。今秋の「まちゼミ」に参加するにはすべて受講する必要があり、岡崎市でのまちゼミの創始者、松井洋一郎さんに話を聞く。


その他の主なニュース

 美浜町議会地震津波特別委が進ちょく率44%の松原高台現地を視察

 寺内町や熊野古道を案内する「紀州御坊語り部」衣装をエンジ法被に一新

 日高町議会産教委が学校給食の管理体制を調査、衛生管理に問題なし

 10、11日 御坊市中央公民館で御坊華道連いけばな展


この記事についてブログを書く
« 日高川町長選きょう(16日... | トップ | 日高川町長選、久留米啓史氏... »
最新の画像もっと見る