のぼりなど七つ道具の準備も万端
5月28日の任期満了に伴う日高川町長選挙が、きょう16日に告示される。立候補予定者は、新人の農業、久留米啓史氏(60)=江川・無所属・前町公室長=だけで、一日だけの選挙戦となりそうだ。過去3回の激しい一騎打ちとは対照的に、新町誕生後初の無投票の公算が濃厚。5月15日時点の有権者数は8562人(男性3974・女性4588)。川辺地区5343人、中津地区1732人、美山地区1487人。
年明けに現職の市木久雄町長(65)=下田原・1期=が、体調不良を原因に再選出馬を断念した直後の2月9日、事実上の後継者として当時公室長だった久留米氏が「市木町長が退任される中で、住民を第一に考えて来られた町長の思いを受け継ぎつつ、町の大きな課題である少子高齢化や人口減少を解消する新たな施策に取り組み、住みよい町にしたい」と出馬に名乗りを挙げた。
その後、一時は無投票阻止に新人擁立に向かう動きもあったがすぐに沈静化。市木町長の4年間の実績に対する高評価と、町を二分した過去3回の激戦を避けたいという思いが有権者にあってか、新たな新人が名乗り出ないまま3カ月が過ぎて告示日を迎える。
立候補の受け付けは、16日午前8時30分から午後5時まで本庁3階会議室で。
久留米陣営は、届け出を済ませたあと午前8時30分すぎに役場本庁東約300メートルの県道御坊美山線沿い(有)岡クレーン前事務所で第一声。町最上流の寒川に向かい、同地と川原河、高津尾地内の中津、美山両支所周辺で演説したあと、川辺地内全域で支援を訴える。
町選挙管理委員会は、15日までに選挙七つ道具を準備し、ポスター掲示板を町内196カ所に設置した。
選挙戦に突入すれば、期日前投票は17日から20日まで本庁と中津、美山両支所と小川地区で行い、本庁が午前8時30分から午後8時、両支所は午後6時まで。投票は午前7時から午後6時まで町内31カ所で行う。21日午後8時から川辺西小学校体育館で即日開票する。
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