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日高港の大型客船誘致モニターツアーに30人 〈2017年2月19日〉

2017年02月20日 08時30分00秒 | 記事

日高港を訪れたモニターツアー客


 国土交通省が平成28年度新規事業で約2000万円をかけて「日高港の利用振興に向けた検討調査」を実施しており、その一環で18日に「日高港クルーズ船寄港に向けたモニターツアー~地域と一体となったクルーズ船誘致に向けて」を行い、京阪神から15組30人が参加し、日高地方の観光資源を楽しんだ。参加者はクルーズ船に乗船した経験のある人を対象に選び、アンケート調査を参考に船旅客のニーズに応じた最適な観光メニューをつくり、情報発信、提案していく。

 モニターツアーは国内を回るクルーズ船に乗船経験のある人など大手調査会社の登録モニターを対象に実施したWEBアンケートをもとに選ばれた。午前8時にバスで大阪市内を出発。10時前に日高港に到着し、記念撮影したあと、日高川町の道成寺を訪れ、本堂を参拝するなど境内を散策。昼食は紀州クエ鍋会席を食べ、午後は名田町の観光農園でイチゴ狩り、花摘みを楽しんだあと、みなべ町の南部梅林を散策した。
 この事業は「地場産業振興との連携による物流・産業機能の強化」「クルーズ客船寄港を生かした賑わい空間の創出」などを調査するもの。具体的には日高港利活用の可能性や実現化に向けての取り組み、日高港周辺地域の観光ニーズ調査、クルーズ船の誘致促進(将来的に外航船誘致も視野に入れた取り組み)、みなとオアシスへの登録、新たなゾーニング計画による日高港ビジョンの検討などを行っており、今年度末までに実効性のある振興策を練り上げる。
 日高港には「にっぽん丸」が平成16年、22年~25年、28年の計6回。「ぱしふぃっくびいなす」が26年。「ふじ丸」が19年、21年に入港し、徐々にではあるが、定期入港への道筋を付けている。県内他港と比べて接岸料が格段に安く、入港料も無料で「入港しやすい港」と好評を得ているほか、高野山、熊野地方にも日帰りで行ける立地条件の良さも評価されている。水深10メートルを12メートルにする日高港泊地整備事業が平成29年度末に完成すれば、さらに大型の客船が入港可能になり、県や市がポートセールスに力を入れている。


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