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御坊市議選・盛り上がりにかけ投票率低下危惧 〈2023年1月20日〉

2023年01月20日 08時30分00秒 | 記事



街頭を歩き、支持を訴える候補者


 定数14に対して現職10人、新人5人の計15人が立候補している御坊市議選の選挙運動は、早くも後半戦に入った。無投票ムードから一転した短期決戦に加えてコロナ禍での選挙戦となり、票読みが難しいとされる中、現職は上位、中位、下位の3グループに分かれるが、総体的に優勢を保っている一方、新人は立候補表明が遅かった陣営が多いため、懸命の追い上げを図っている。下馬評はさまざまあるため、最後まで予断を許さない。

 定数14に現職10人、新人5人の計15人が立候補している御坊市議選の選挙運動は終盤に入ったが、有権者の関心、盛り上がりはいまひとつで、今回も投票率の低下が危惧されている。各陣営とも支持拡大へ若者世代や引退票、浮動票の獲得・掘り起こし、期日前投票の利用に力を入れているが、昭和62年の92・11%以降、前回まで8回連続で過去最低を更新し、今回は初の70%割れが予想されるだけに市選管、各陣営とも危機感を持ち、棄権防止を訴えている。

 投票率は、定数23を5人超過した昭和46年は92・40%、1人超過の54年は91・38%、2人超過の58年は91・87%、定数20を3人超過の62年は90・11%と高かった。平成に入ると、1人超過の3年は89・80%と初めて90%を割り、1人超過の7年は86・95%、定数18を2人超過の11年は86・08%、定数16を2人超過の15年は83・24%、定数14を3人超過の19年は80・23%、3人超過の23年は78・22%と80%を割り、4人超過の27年は76・47%と、下降の一途をたどっている。
 2人超過の前回31年も71・34%と約5㌽下がり、8回連続で過去最低を更新した。前回の投票所別投票率を見ると、最高は明神川会館の84・96%、最低は加尾会館の59・34%。30カ所中、80%を超えたのは3カ所にとどまり、8年前の9カ所から減り、逆に60%台は前回が7カ所で、8年前の1カ所から増えている。
 今回も前回同様、直前まで無投票ムードが漂ったのに加え、コロナ禍のため、動きがとりづらかった陣営が多く、前哨戦の盛り上がりはなかった。告示後も定数を1人しか超過していない選挙戦の影響もあるのか、有権者からは「選挙の話はあまりしない」「今回は街宣車が少ないように感じる」、陣営からは「盛り上がっていない。有権者の反応もいまひとつ」との声が聞かれる。
 初の70%割れ、60%台後半まで落ちることも予想されており、市選管は広報車、市内放送、地方紙への折り込みチラシなど広報活動のほか、先日の成人式で新成人にリーフレットを配布するなど投票総参加、棄権防止を呼びかけ、各陣営も「一人でも多くの有権者に投票に行ってくれるようお願いするしかない」と訴えている。
 選挙戦は終盤に入り、現職の引退票などで宙に浮いた約4000票、浮動票の掘り起こしなどに全力を挙げており、下位グループは現職、新人あわせて3人程度がしのぎを削っているものとみられる。上位争いは現職、新人あわせて5人程度が競り合っているか。投票率や浮動票の動向次第で波乱の可能性もあるため、最後まで予断を許さない状況が続きそう。選挙運動はきょう20日を含めて残り2日間。各陣営とも「あと一息、もう一歩」「助けてください」など懸命の運動を続ける。


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