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御坊市消防団 初の女性団員9人が誕生 感性生かした活動に期待 〈2020年10月3日〉

2020年10月03日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市消防団発足以来初めてとなる女性消防団員が入団し、2日、市消防本部で辞令交付式が行われ、9人の女性団員が誕生した。今後、女性の持つソフトな面を生かし、消防団活動の充実強化と地域防災力の向上を図っていく。日高地方ではみなべ町に続いて2例目。

 辞令交付式には、藪脇廣司団長、副団長、各分団長、本田敏文消防長らが出席。藪脇団長は「消防団は男性の組織で、男性の視点や考え方で運営されてきたが、時代に即した新しい消防団として、女性の力が必要になった。今後、女性の持つソフトな活動性や感性を取り入れ、女性ならではの発想力で団活動の幅を広げ、組織の活性化に努め、充実強化を図っていくことで、地域防災に貢献していただきたい」と期待を込めた。
 このあと、藪脇団長が入団する20~50代までの女性9人に辞令を交付。女性団員を代表して大西奈留美さん(55)=島=は「消防団員の信条である『自分たちの街は自分たちで守る』という郷土愛護の精神に基づき、市民が安心・安全に住み続けられる街づくりのために、将来にわたり女性の感性を幅広く生かし、『市民の身近に寄り添う消防団活動』を展開することを誓います」と力強く宣誓した。
 女性消防団員の扱いは、男性団員と同じく、非常勤特別職の地方公務員。活動服は男性と同じだが、制服は女性用のデザインのものが貸与される。市消防団は現在6分団あるが、女性団員は各分団には属さず、新たに女性消防隊として活動する。今後は、火災予防広報活動、防災知識・応急手当の普及啓発活のほか、消防団行事(出初め式)など参加や礼式の訓練、会議も定期的に開くが、男性団員のように火災現場での消火活動等は想定していない。
 女性団員らは2日午後、市役所を訪れ、三浦源吾市長に入団を報告した。


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