紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

総選挙和歌山3区、共産党新人の楠本文郎氏決意 〈2017年10月1日〉

2017年10月02日 08時30分00秒 | 記事

決意を述べる楠本文郎氏


 10日公示、22日投開票の衆議院選挙に向け、御坊市議会議員で共産党新人の楠本文郎氏(63)=同市塩屋町南塩屋=は30日、薗地内の同氏をはげます会連絡事務所で記者会見し、あらためて決意を示した。3区は自民党前職の二階俊博氏(78)=同市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=との同郷同士による一騎打ちが濃厚。楠本氏は戦争反対・平和な社会、消費増税反対・社会保障の充実、県への農林漁業振興予算増額など公約に挙げ、「35年間の市議会議員経験を生かし、地方の声を国政に反映させる」と力を込めた。

 楠本氏は「“99%の国民を豊かにできる”がスローガン」と強調。「3区は過疎・高齢化で象徴的な地域。社会の根本である第1次産業と日本の食料供給を支える地方がすたれるというのは、均衡ある発展が進んでいないからだ」とし、「地方を大事にというのはみんなの願い。暮らし・福祉・教育の予算をそんな地域に分配し、潤すようにしなければならない。地域に循環する経済にすることが重要」と訴えた。
 安倍政権に対し森友・加計両学園の問題にふれ、「地方にこんなにお金が必要なのに、友達だからとルールを無視してお金を出すことへの怒り。疑惑隠しのこの2つの問題はあいまいにしてはならない」と痛烈に批判。平和の問題には「軍事行動できる日本にしようとしている。平和で民主的な現憲法を次の世代に引き継がねばならない」、北朝鮮対応には「安倍政権のように圧力一辺倒ではなく、危機打開のために米朝の直接対話を促す働きかけが必要」と主張した。小池百合子東京都知事が率いる希望の党結党、民進党議員の合流などの動きには「国民の生きる、死ぬという根幹を預かるのが政治なのにムードに左右されている」と否定的な考えを示した。選挙戦勝利、国政進出へ「今まで自分がやってきたこと、市民の皆さんに訴えてきたことの国政版と考えている。市民、3区の有権者の皆さんの思いを国政で代弁したい」と力を込めた。
 楠本氏は昨年12月5日に3区の党公認候補者となり出馬を表明。以来、区内の各市町村を3巡、街頭演説ほか、約50回に上るミニ集会や懇談会など精力的な活動を展開、区内全体で支持が広がっているという。今後、2日に議員辞職願を提出し、4日午前11時から田辺市あけぼの45-17で事務所開きを開催。11期連続当選の二階氏に対し、安倍政治のストップ、平和と暮らしを守る政治の実現などの訴えで共産党ほか、無党派層などにも呼びかけ、支持拡大へ全力を挙げる。


その他の主なニュース

 美浜町ひまわり工作・図画コンクールで岡前咲羽さん、稲葉千紗さん(松原小)最優秀賞

 御坊RCが米ロスのリトル東京図書館に和田勇物語(絵本)寄贈

 国保日高総合病院入院準備センター(県下初)2日開設

 木村三樹夫さん(御坊市)に全国防犯栄誉金章


この記事についてブログを書く
« 総選挙和歌山3区、二階氏(... | トップ | 管内秋祭りトップ切り印南祭... »
最新の画像もっと見る