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紀の国トレイナート、御坊駅-新宮駅間舞台に21日開幕 〈2016年10月19日〉

2016年10月19日 08時30分00秒 | 記事

ポスターなどでイベントをPR

松下さんからアドバイスを受けながらかえるの顔を描く児童


 御坊駅-新宮駅間のJR紀勢線を舞台にした芸術イベント「紀の国トレイナート2016」は21日に開幕する。12月24日までの期間中、御坊、道成寺、稲原、印南、岩代、南部など紀勢線の28駅がアートで彩られる。21日から23日の3日間は臨時アート列車が運行。21日は御坊駅で出発式が行われるほか、22日は日高高ブラスバンド部が御坊駅でプロのジャズミュージシャンと一緒に演奏、印南駅では地元児童が町のシンボル「かえる橋」にちなんでかえるの面をかぶって出迎えるなどイベントを盛り上げる。

 同イベントは誘客や交流を目的に地元住民らでつくる実行委員会が若手芸術からに呼びかけて平成26年からJRの協力で実施しており、これまでは岩代駅以南を対象に行っていたが3年目となる今回は御坊駅まで広げて取り組むことにした。
 開幕を前に22日の印南駅でのイベントに参加する印南小4、5年生72人が17日、宮崎県在住のアーティスト、松下太紀さん(28)の指導で自ら付ける面作りに取り組んだ。松下さんは「ほくろがある人はほくろを、メガネをかけている人はメガネなど自分の特徴を描く。2つの色を混ぜた色で塗るなど自分だけのオリジナルの面を作ってほしい」と呼びかけたあと、輪郭を象った段ボールに児童がそれぞれ顔を描き、色付けをした。大きな鼻や虫歯を描く児童もいてオリジナルな面を完成させた。嶋田隆永君(5年)は「顔を描くのが面白かった。面をかぶって元気いっぱいに出迎えたい」と当日を楽しみにしていた。松下さんが制作したかえるの立体作品が印南駅の待合室で展示されている。
 出発式は21日午前9時15分から行われ、「アート観賞列車」が午前10時に御坊駅を出発する。出発式に先立ち8時45分からは和歌山市出身の建築家、広谷純弘さんと東京理科大ブロックシステム研究会が紀州材を使って積み木を組み合わせて作った茶室で表千家御坊松蔭会が薄茶を振る舞う。午前10時29分に到着する印南駅で印南小児童がかえるの面をかぶって出迎えるほか、南部駅(午前11時1分着)では梅干しと梅ジュースが振る舞われる。22日は「JAZZ列車」を御坊駅-新宮駅間で運行。トランペット奏者、唐口一之さんらがメンバーのJAZZバンドが車内で演奏するほか、御坊駅(午前8時20分~)では日高高ブラスバンド部、南部駅(午前9時24分~)では南部高吹奏楽部がJAZZバンドと合奏する。23日は「見つける列車」と銘打って南部駅-新宮間を運行する。
 イベントに合わせてJR西日本は1日乗り放題できるフリーパスを販売。料金は中学生以上が4000円、小学生は2000円。利用する前日までに2人以上で購入しなければいけない。利用期間は12月24日まで。普通列車のほか、紀伊田辺駅-新宮駅間の特急列車(自由席)でも利用できる。


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