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JA紀州 ゆら早生ミカンを動画でPR コロナ禍で消費宣伝に一役 〈2020年10月24日〉

2020年10月24日 08時30分00秒 | 記事


旬のゆら早生ミカン。動画で魅力アピール


 JA紀州、由良町地域おこし協力隊が極早生ミカン「ゆら早生」の動画を共同で制作、市場での店頭販売に活用している。由良町発祥のミカンで収穫期を迎えているが、新型コロナウイルスの影響でトップセールスなど消費宣伝ができない状況からPR動画を制作。地元の農業者や子どもたちが出演し、ミカンの魅力をアピールしている。

 JA紀州ではSNSでの動画配信に力を入れており、これまでにゆら選果場を見学するツアー客向けにミカンが選果されている工程を伝える動画、消費を促そうとハッサクの皮のむき方などの動画を作っている。
 旬のゆら早生ミカンは10月から11月上旬にかけて県外へ出荷され、市場などでトップセールスを行うのが通常だが、今年はコロナ禍で実施できないうえに店頭での試食もできないため、消費者向けのPR動画を企画した。
 制作したのは3本。ロング版(2分弱)は由良町でミカンを栽培している農業者、JA職員らが出演し栽培の様子を撮影、生産者の顔が見えることで安心で安全なのはもちろん、大切にミカンを栽培している様子を伝える。ショート版(約15秒)はゆら早生をイメージした映像に仕上げた。あとの1本(約30秒)は、地元の子どもたちがミカンを食べる様子を撮影。和室にミカンという設定で、あまりのおいしさに予定以上の個数を食べた子もいたという。
 動画は東京青果や福島中央青果の店頭販売の場で、小型テレビを使って流し消費者にPR。制作に携わった協力隊の桃尾郁さんは「コロナで人同士のつながりが少なくなっている中、ミカンが主役ではありますが、農家の人たちの声、笑顔を届けようとの思いを込めました。(表皮が)緑色のミカンは酸っぱいと思われがちですが、10月が食べ頃のゆら早生は緑色ですが、十分においしいということを知って頂ける内容になっています」。
 JA紀州の向井宏幸・日高営農販売センター副センター長も「消費宣伝に動画を活用し、変化する時代の流れにのっていければ。変化を取り入れつつ、組合員の方々の御協力を得てPRしていきたい。今年のゆら早生ミカンは糖度、酸のバランスがよく、中の皮が薄くて食べやすいのでぜひ食べて下さい」と話した。
 ゆら選果場によると昨年は約330トンを出荷、近年は1キロあたり400円以上の高値が付き価格は安定しているという。今年は糖度が高いブランドミカン「ゆらっこ」が例年に比べ多めで、全体で330~340トンを見込んでいるという。動画はユーチューブでも配信。


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