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御坊市中学生派遣事業で近江八幡市を見聞し、まちづくり提言 〈2016年8月7日〉

2016年08月08日 08時30分00秒 | 記事

近江八幡市を訪れた中学生たち

町屋で語り部の話を聞く中学生


 御坊市は「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、子どものまちへの愛着を深める取り組みとして中学生まちづくり派遣事業を実施。応募のあった市内中学生17人が、4日と5日に災害相互物資援助協定を締結している「水郷のまち」「近江商人発祥の地」の滋賀県近江八幡市を訪れ、同市の取り組みや町並みを見聞し、将来のまちづくりについて意見交換。中学生の目線から「自分の住むまちを良くしようという住民の意識醸成」や「魅力を伝える情報発信」が大事と提言した。

 御坊の未来を担う中学生が他市のまちづくりを見聞し、自分の住むまちの魅力や課題を見つけ、将来のまちづくりについて考えようと、中学1~3年生17人(男3・女14)が参加。4日は嵐孝雄まちづくり支援課長が講演し、八幡堀の保存保全運動など住民主体の取り組みなどを説明し「行政と住民が一緒にまちづくりを行うことが大事」と助言。現地語り部の案内で八幡堀など古い町並みを散策し、水郷巡りを行った。
 5日は琵琶湖の離島「沖島」を訪れ、島内を散策したあと、3班に分かれて「歴史とまち並み」「町屋の活用」「まちづくり」「まちへの想い」をテーマに寺内町散策など事前研修した御坊市と、見聞した近江八幡市を比較しながら気付いたことなどを話し合った。それをもとに班の意見や提言をまとめ、意見発表会でそれぞれ発表した。
 近江八幡市については「住民が自分のまちに誇りを持ち、まちを良くしようという強い想いを持っている」とし、今後のまちづくりでは「まず自分たちの住む地域のことを知ることが重要」「私たちが自身が自分の住むまちをより良くしようという意識をもたないといけない」「地域で困っていることを、みんなで協力して小さくしていくことが大切」「まちを良くしようと頑張っている人がいるが、皆に伝わっていない。もっと魅力を伝える必要がある」「住民みんなが自分の住むまちに誇りを持つ。そのために地域の伝統や歴史を知ることが大切」など、住民が主体的にまちづくりに取り組む意識醸成が重要との意見が多かった。
 情報発信については「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用するなど発信の仕方を改める」「もっと積極的にまちの魅力を売り出すべき」との意見があったほか、寺内町でマニア向けの観光(昔のご飯を食べられる場所など)づくり、休憩できるスポットづくり、浴衣でまちを歩ける雰囲気づくり、まちの魅力を知る行事やイベントの実施、昔の生活を見たり体験できる場所づくり、古民家を活用した飲食店を開店できる仕組みづくりなどの提言もあつた。
 市企画課は「生徒たちは本当に真面目に熱心に御坊のまちづくりについて話し合い、自分たちの考えを発表してくれた。有意義だった。できれば来年度も継続したい」と話した。


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