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御坊市小松原区が防災訓練 屋上避難、消火訓練、地震体験も 〈2016年8月9日〉

2016年08月09日 08時30分00秒 | 記事

新校舎屋上へ向かって外階段を上がる参加者ら


 御坊市湯川町小松原区(上山博史区長)は7日、湯川中学校で防災訓練を行い、地域住民ら約80人が有事に備えた。訓練は、近い将来発生する言われる南海トラフ大地震とそれによる津波、豪雨等による浸水などを想定した避難訓練と、火災に備えた消防防災訓練。

 はじめに、新校舎玄関に集まった参加者らは、外階段を上って同屋上に上がり、避難経路を確認。屋上にで、上山区長は参加者らに「ここが一次避難場所です。標高21メートル。下の3倍の高さと覚えておいてください」と呼びかけ、約350平方メートルの面積に700人が収用できることを説明した。
 続いて教室に移って、ハザードマップを使った出前講座。上山区長が「地震・津波はみなさんの都合のいいときにやってくるものではない。最悪の事態が重なるところにやってくるのも常。本番に向け日頃の心構えと訓練が大事。いろいろ質問して、日頃の防災・減災の備えにしていただければ」とあいさつした後、御坊市職員が、津波からの避難法について解説した。
 マップを見せながら「自宅と、どこへ逃げるか行き先にもマルをして、経路に線引きすることをやっていただきたい。線引きも最初は一つから、予備の選択肢も入れて」と職員。出先からの避難経路の確認、家族間の最終落ち合い場の取り決め、ふだん服用している薬を携帯しての避難など、予めできる備えを指摘し「ハザードマップは持っているだけじゃダメ、活用することで安全マップに変わる」と述べた。
 火災現場からの避難を想定した煙体験や、竹や毛布などを使った応急担架搬送、起震車による地震模擬体験ほか、消火器を使った消火も実習した。
 上山区長は「暑い時期にたくさん参加していただいた。実際に地震や津波がくるとなかなか身動きができないと思うが、訓練をして、人ごとではないとの意識付けになれば。班で声を掛け合って参加することで、地域のつながりもできると思う」と話した。


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