試食会に出されたフルコース料理
御坊市観光協会(高垣太郎会長)が「日高川の恵みフルコースプロジェクト」で開発した日高川のアユやウナギ、コイなど新鮮な川魚、シカのジビエを使った日本料理フルコースが完成。三浦源吾市長や小路哲生日高振興局長らを招いた試食会で7メニューが披露され「素晴らしい」と大好評だった。12月のモニターツアーで提供し、インバウンドを視野に体験型観光ツアーとして売り出し、誘客促進につなげたい考え。
このプロジェクトは、滋賀県大津、近江八幡両市での視察研修(2月)をヒントに事業化。日高川漁協やジビエ加工業者などと連携し、アユやウナギ、アマゴ、コイ、モクズガニなど日高川の川魚、イノシシやシカのジビエを使ったフルコース料理を開発、提供するとともに各種体験をセットにしたツアーをつくり、体験型観光として誘客促進を図る。
試食会は、13日に国の有形文化財(建造物)に登録されている瀨戸家住宅=御坊市藤田町藤井=で行い、同家の瀨戸研司氏、三浦市長、小路局長、地元の吉田擴氏ら関係者12人が参加した。
披露されたメニューは▼前菜が真妻わさび葉の胡麻和え、シカのロースト・真妻わさびジェノベーゼ添え、アユの煮物、手長エビの素揚げ▼汁物はモクズガニの味噌汁、アマゴのワサビ寿司▼お造りはアユの姿造り▼焼物は備長炭を使った天然ウナギの白焼きと蒲焼▼強肴は天ぷら(天然ナマズ、真妻わさび葉、季節の野菜)▼蒸し物はモクズガニ▼シメは手打ちそば。
川魚は日高川産や漁協の商品、真妻わさびは大洋化学(株)、そばは北吉田蕎麦の会のものを使用。この日は天然物がなく提供できなかったコイ甘辛煮、モロコ天ぷらなど季節に応じたメニューが複数あり、酒はクラフトビールや日本酒、アマゴ骨酒等を用意。試食した関係者は「アユの刺身は初めて食べたが、あっさりして美味しい」「ナマズの天ぷらもめずらしい。脂が乗り美味しかった」と好評だった。
料理だけで7500円前後を想定。モニターツアーは12月に行い、旅行会社を通じて市外から一般15人を募集する。午後に各種体験、夕食にフルコースを提供し、各料理の解説も行う。体験メニューは、家族連れ向けを想定していたが「料理メニューを考えれば大人をターゲットにした方が良い」と検討中。今後は日高川を屋形船で巡るツアーなども検討しながら新体験型観光としてブラッシュアップさせ、インバウンド、教育旅行も視野に売り出す。
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