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かつお節の体験型観光ワークショップ 〈2019年11月20日〉

2019年11月20日 08時30分00秒 | 記事

かつお節の体験型観光ワークショップ(イメージ)


 印南町が発祥の地である「かつお節」を使った特産品開発などに取り組み「かつお節発祥の地」を全国に情報発信しようと町商工会が設けた地域資源活用推進委員会(中村泰介委員長)は12月8日午前11時から、印南漁港駐車場(雨天時は町公民館)で「鰹節発祥の地、印南町 鰹節の体験型観光ワークショップ」を開く。プロから削り方や、だしの取り方を教わるなど体験型のワークショップで、親子を対象に参加者を募集している。
 印南漁港内ケ浜埋立地の印南浜公園脇に「かつお節発祥の地」のPR塔はあるが、町内に加工業者はなく「発祥の地」としての認知度は低い。数年前からかつお節を考案、全国に広めた角屋甚太郎、森弥兵衛、印南與市の印南漁民3人の偉大な功績をたたえ、発祥の地を全国にPRしようとの取り組みが始まり、3人の顕彰碑が建立されたり、10月4日を「江戸時代・印南漁民顕彰の日」と制定するなど活動が広がっている。商工会も町の地域資源などを活用した特産品開発や地域外への販路拡大に取り組むことで優れた地域資源の保全に寄与するなどを目的に国の事業を活用して今年度から「『鰹節発祥の地』ブランドを生かした鰹節の魅力発信拠点づくり計画~『鰹節発祥の地』ブランド力を産業に結びつける」と銘打って取り組みをスタート。
 今回、取り組みの一環としてワークショップを開催。ワークショップでは印南町がかつお節発祥の地と呼ばれる所以を説明したあと、大手鰹節製造メーカー(株)にんべん=本社・東京=の社員から、かつお節の削り方や出汁の取り方を教わるほか、おかか飯やかつお節でだしを取った豚汁、だしを使っただし巻き玉子を食べる。だし醤油作りも体験する。
 参加対象は小学3年以上の子どもと保護者で、2人1組での申し込みとなる。参加費は1組1000円。定員は50組100人。締め切りは12月2日だが、定員になり次第締めきる。中村委員長は「かつお節を削って、食べる体験型の楽しい内容です。親子で気軽に参加しませんか」と呼びかけている。参加参加希望者は参加申込書に必要事項を記入し印南町商工会へ。ファクス(42・0410)でも受け付けている。問い合わせは同委員会(電話42・0217)へ。


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