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日高川町 総合戦略策定に有識者が提言 若者に地域の魅力や愛着を 〈2019年11月14日〉

2019年11月14日 08時30分00秒 | 記事

 第2期総合戦略の策定に向けて有識者ら17人が参加


 日高川町は12日、「まち・ひと・しごと創生法」に基づいて策定した第1期地方版総合戦略の見直しと検証を行うとともに、令和6年度までの第2期戦略策定に向け、町内外の17人で組織する第1回有識者会議を役場会議室で開いた。18~39歳に実施したアンケート結果を報告するなどして検討を開始。委員からは「若い人が地域に魅力を感じることが大切。愛着を持つことで地元に帰ってきてくれる」などの意見が出され、同会議での助言を参考に今年度中の策定を目指す。
 総合戦略は、町の未来を創造するために住民と町が協力して進めていく戦略的取り組みを定める計画。平成27年度から今年度までの第1期地方版総合戦略を検証するとともに第2期策定に向け、役場幹部で構成する創生推進本部から本部長の久留米啓史町長、小早川幸信・町副町長が出席。有識者会議では、町内各種産業団体の代表者や和歌山、和歌山信愛両大学関係者、金融機関、その他町内の団体代表者ら17人を町長が委員に委嘱し、町側が会議の趣旨や町の人口推移などの現況を説明した。
 人口ビジョンの見直しと第2期戦略策定の基礎資料となるアンケートは、18歳~39歳以下の男女1790人を対象に実施。就労先や居住地などの基本項目から、既婚者などを対象者に子どもの数、子どもを持つ上で不安な点、独身者には結婚願望などを年齢別に整理。町への愛着や居住する中での利便性や不便な点、就職に対する意向、町の取り組みに対する回答などをグラフに表し、若い世代を増やすための対策や取り組みについて回答した。結婚や子育て、人口問題に対して充実させてほしい施策などの意見をまとめている。委員からは「若い人が地域の魅力を感じれば、若い人も住んでくれる」「子どもたちに地元への愛着を持ってもらうことが大事。愛着や良い思い出があれば、地元に帰ってきてくれると思う」などの意見が出た。  
 来年1月と3月にも同会議を開き、アンケート結果や有識者会議の意見を参考にしながら、議会全員協議会に素案を提示し、今年度内の策定を目指す。
 委員は次の皆さん。
 本谷昌平(JA紀州)槇浩一(町商工会)竹中吉和(町観光協会)中家哲(紀中森林組合)玉置絹子(町農業振興協議会)川口博之(日高振興局)尾久土正己(和歌山大学)江口怜(和歌山信愛大学)玉置維磨(郵便局)原太志(きのくに信用金庫)中島幸生(御坊公共職業安定所)熊谷重美(町議会)川口朋久(町青少年育成町民会議)藏光綾子(町ノーカ女子会)上田華奈(託児所さくらんぼ)玉置玉緒(美山ふるさと会)近藤雄一(元町地域おこし協力隊)。


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