紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

印南町道上野山改良事業今年度完成へ 〈2024年7月3日〉

2024年07月03日 08時30分00秒 | 記事


工事完了区間では住宅建設も


 印南町が、高台への住宅移転や住宅用地確保を目的に取り組んでいる印南地内の高台にある上野山(通称)エリアを通る町道上野山線道路改良事業は今年度の完成をめざし工事が進められている。宅地化を促すため水道管を敷設するインフラ整備も併せて実施しており、すでに土地を購入し住宅が建てられるなど事業の効果が表れている。総事業費は約7億円を見込んでいる。

 同事業は、高台の宅地化を促すため町道や水道施設などのインフラを整備する未来投資事業の一環で令和2年度から着手。上野山は海抜30メートル近くあり、避難場所となる印南避難センターもある高台エリア。周辺の一部が宅地化され、住宅が建設されているが、道路沿い周辺は約2万平方メートルが農地で、道路整備を進めることで宅地化を促すため、延長1・1キロの町道を幅員約4メートルから車道7メートルに拡幅するとともに歩道(2メートル)も設ける。
 令和2年度は設計を行い、翌年度から着工。一部山切するなどして道路を拡幅拡幅工事に取り組み、すでに約700メートルが完了。残る区間の拡幅工事が進められており、このほど路側擁壁と道路側溝の工事入札が行われ、(株)キタイ=印南町西ノ地、竹中啓稔代表=が3312万3000円で落札した。
 舗装や付帯工事を残し発注済みで今年度完成をめざし工事は順調に進められ、水道施設の整備も併行して取り組んでおり、すでに工事が完了した周辺で住宅が建設されるなど宅地化を狙った施策の効果が早くも現れている。


 その他の主なニュース

近畿ブロックスポーツ少年団軟式野球交流大会で美浜が優勝

和歌山県が万博アクションプラン改定

全国大学弓道選抜大会で湯川悠斗君(日高川町出身)所属の近畿大優勝

 全日本大学ソフトテニス王座決定戦で川口真歩選手(印南町出身)所属の関西大3位


自民県連大会で二階伸康氏、新2区公認候補に〈2024年7月2日〉

2024年07月02日 08時30分00秒 | 記事


決意表明する二階伸康氏


 自民党県連大会は30日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、二階俊博党元幹事長の三男の伸康氏(46)を次期衆議院議員選挙新和歌山2区候補者(支部長)にすることを決め、党本部に公認申請する。伸康氏は「生涯を捧げるつもりで、生まれ育ったふるさと和歌山発展に全力を尽くしたい」と決意表明した。党員らは来たる衆議院選と来夏の参議院選の勝利へ一致団結と支援を呼びかけた。

 県連会長の二階俊博衆議院議員をはじめ、県連所属の国会議員、県議会議員ら約500人の党員らが出席。伸康氏は「精いっぱい力の限り戦い抜くことを誓います。東京への一極集中は留まらず、全国各地で多くの消滅可能自治体がある。次の衆議院選挙では県の定数が減らされ、この和歌山の苦しみ、痛みを国政に届けるのが私に課せられた最も大きな使命。和歌山発展のために全力を尽くす」と力強く述べた。

幹事長に中村氏、俊博氏顧問

 大会では、衆議院選挙必勝や参議院選挙必勝、強固な党組織の構築など6項目の活動方針を確認。役員改選で会長に石田真敏衆議院議員、幹事長に御坊市選挙区選出の中村裕一県議が新たに就任し、会長だった二階俊博衆議院議員は顧問に就いた。石田衆議院議員は「厳しい状況での船出。心を一つにして難局を乗り越えていこう。議員一人ひとりの地道な活動と県連活動をより活発にし、県民の皆さんの信頼を勝ち取っていこう」、中村県議は「石田会長を支え、県民・党員の皆さんの声をよく聴いて風通しのいい県連運営に誠心誠意努めていきたい。県民の暮らしと仕事を守るために頑張ります」とあいさつ。会長を勇退する二階俊博衆議院議員に花束が贈られ、「長きにわたる皆さま方のご指導、ご協力に心から感謝します。一致団結して模範的な県連として全国から称賛されるように頑張っていこう。私も側面から協力する」と述べた。
 最後に衆議院選、参議院選の勝利へガンバローコールで拳を突き上げ気勢をあげた。


 その他の主なニュース

社会を明るくする運動で三浦源吾市長に総理、知事メッセージ伝達 

御坊市民教養講座で気象予報士の正木明さん講演

由良シニアが和歌山ブロックV、西日本選手権かけ紀和大会へ

竹中璃子さん(紀央館)U18女子ホッケー日本代表最終選考会へ


家具転防止金具取付 新たに御坊、湯川で700戸訪問 〈2024年6月30日〉

2024年07月01日 08時30分00秒 | 記事


防災対策課職員、女性防災グループ員が事業活用をPR


 御坊市が大規模地震発生時の人的被害軽減を目的に平成29年度から実施している家具転倒防止金具取付事業で、新たに御坊、湯川両地区で令和5~6年度に65歳になった一人暮らし世帯約700戸を戸別訪問し、自己負担なしで活用できる同事業を推奨する。大地震による死亡原因の多くは家具転倒による窒息死・圧死で「災害による犠牲者ゼロ」をめざす上で、各家庭での家具転倒防止金具取付促進に力を入れている。

 三浦源吾市長は就任時から防災対策を重点課題と位置づけ、2期目は各家庭での家具固定や個別避難計画策定、自主防災組織の連携強化と未設置地域での組織設立などソフト対策に力を入れている。家具固定では65歳以上一人暮らし・夫婦世帯、障害者世帯を対象に家具転倒防止金具取付事業を行っているが、29年度から令和4年度までの実績は94件にとどまっていた。
 民生委員の協力で令和4年10月から12月にかけて65歳以上の一人暮らし約2200世帯を対象に初の実態調査を行い「自己負担ゼロなら活用したい」と答えた人が506人いたことから防災対策課職員3~4人が空いた時間を使い、戸別訪問で活用を推奨した結果、5年度は88件の申請があり、過去最多だった4年度30件の約3倍に増えた。
 今年度に入っても戸別訪問を続け、対象者すべてを回り終え、すでに47件の申請を受け付けた。次のステップとして実態調査後の5~6年度に65歳となった一人暮らし世帯を戸別訪問することにし、まずは御坊、湯川両地区で行う。
 両地区あわせた対象者は約700戸と多いため、7月から専従の会計年度任用職員1人を雇用し、最大2班で戸別訪問できるように体制を整え、7月から始める。これまで同様、不在時は事業のチラシと不在票を置き、連絡があれば再訪問するなど地道な活動を続け、一人でも多くの事業活用を呼びかける。来年度は他の4地区で行う予定。
 補助事業は1世帯あたり家具3竿(たんす、食器棚、本棚が対象)の転倒防止金具取り付けを補助。金具代(金具は市が指定)と取り付け費用をあわせて1世帯あたり9500円を上限に補助するため、無料で利用できる。今後も広報紙や防災訓練、出前講座、自治会行事など機会あるごとに活用を呼びかける。問い合わせは同課(電話23・5528)へ。

今年度すでに過去最多25件申請
感震ブレーカー設置事業補助金
 家具転倒防止金具取付事業とあわせ、感震ブレーカー設置事業の活用も推奨している。感震ブレーカーは地震を感知すると自動的にブレーカーを落とし、電気を止める装置で通電火災対策に効果的とされる。
 対象者は家具転倒防止金具と同じで、1世帯当たり購入費と設置費用で2万円を上限に補助。事業を始めた令和3年度は24件、4年度は22件、5年度は19件と伸び悩んでいたが、戸別訪問時に活用を呼びかけたこともあり、今年度はすでに過去最多となる25件の申請を受け付けている。


 その他の主なニュース

美山ふじ棚ロードフォトコン 谷村高男さん(御坊市)1位 

JA紀州が男女3講座の受講生募集 7月22日、合同開講式

県母の会連協知事感謝状に山田シゲ子さん(御坊市)

日高町で「ホッケーくえカップ」開催


御坊市母子保健連絡協で課題共有し、支援強化や相談充実 〈2024年6月29日〉

2024年06月29日 08時30分00秒 | 記事


協議会で評価指標の現状と課題を共有


 御坊市母子保健連絡協議会は27日、市役所で開き、国の成育医療等基本方針に基づき周産期、乳幼児期、学童期・思春期などライフステージ別に掲げた評価指標の現状と課題を報告。国の現状値に比べて妊婦の喫煙率や子どもの肥満度が高いこと、虫歯のある子どもが多いことを問題視しており、関係機関がより一層連携を強化し、ライフステージ別の支援強化や相談体制の充実に努める。

 国は成育医療等基本方針に基づき5年度から10年度までを目安に地方自治体が個々の施策別評価指標を設定し、進捗を検証しながら母子保健を始めとした成育医療等の充実につなげるよう求めている。市は総合計画や子ども・子育て支援事業計画、健康ごぼう21などに盛り込んでいる施策、数値目標をもとに国が示した評価指標に当てはめ、この日の会議で令和4年度と5年度の現状値を報告。
 市が特に問題視している妊婦の喫煙率、子どもの肥満度、虫歯を見ると、妊婦喫煙率は3年後ゼロが目標に対し、4年度2・4%から5年度は3・3%に増えており、国の現状値1・9%(3年度)よりも高くなっている。妊娠中のパートナー喫煙率も4割程度(4年度43%、5年度39・3%)あり、喫煙対策を大きな課題に挙げた。
 児童生徒の肥満傾向児の割合は5年度が10歳男子15・6%、同女子18・4%、13歳男子18・1%、同女子11・8%で4年度より減少しているが、国の現状値10歳男子12・58%、同女子9・26%、13歳男子10・99%、同女子8・35%と比べ高い。虫歯のない3歳児の割合は4年度77・7%、5年度79・8%で、令和14年度95%の目標値まで開きがあり、国の現状値89・8%を大きく下回っている。
 医師ら専門家の委員からは県下12市町村で行っている公費負担等による妊婦歯科検診を行うよう求める意見に市は「やる方向で検討したい」と述べたほか、小学6年~高校1年の女子と定期接種の機会を逃した世代(高校2年から27歳)へのHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種の勧奨、保護者への理解を求める啓発に力を入れるよう求める要望もあった。
 市健康福祉課は「評価指標の現状や今後の課題を共有しながら関係機関がより一層連携を強化し、切れ目のない保健・医療の確保などライフステージ別の支援強化、相談体制の充実に努め、より良いケア、サービス提供につなげていきたい」としている。

出生数は過去最少115人
昭和50年に比べ76%大幅減
 令和5年の出生数は115人で、過去最少だった4年126人をさらに下回った。全国的に少子化が進む中、御坊市でも少子化対策が大きな課題で、新たに学校再編も浮上している。
 昭和50年は485人だったが、60年384人、平成5年267人、15年254人と年々減少。令和に入るとさらに減り、元年134人、2年133人、3年131人だった。


 その他の主なニュース

御坊市健康マージャンペアフェスタ予選会1月に変更

美浜町が高齢者の保健事業と介護予防を一体的に

 日高町民プール開き前に安全祈願祭

日高川町の中津小で国際理解学習


令和8年稼働の汚泥再生処理センター地下部工事終わり、進捗率14% 〈2024年6月28日〉

2024年06月28日 08時30分00秒 | 記事


地下部の工事が終わった建設現場(写真右、左は現施設)


 御坊広域行政事務組合が管理運営する御坊クリーンセンター=御坊市熊野=の老朽化に伴い、同センター隣接地に建設している汚泥再生処理センター建設工事は現在、地下部のコンクリート打設が終わり、今月末の進捗率は14%。令和7年度にかけて建設し、8年4月から稼働する予定。
 クリーンセンターは昭和63年に竣工、老朽化のため改築する。新しい汚泥再生処理センターは地下1階、地上2階建て。処理棟と管理棟の一体型で現施設東隣(用地1万8153平方メートル)に建設。水処理方式(生物学的脱窒素処理方式と高度処理)と資源化方式(助燃剤化)を採用。計画処理量は一日122キロリットル。
 水質、悪臭、騒音などの対策に万全を期し、処理工程から発生する汚泥を含水率70%以下に抑え、御坊広域清掃センターで助燃剤として活用するなど循環型社会の実現につながる近代的な施設になるという。
 昨年5月に起工式が行われ、仮設道路整備や新設用地切土、地盤改良など造成工事のあと、4月から本体工事が始まり、現在は地下1階部分のコンクリート打設が終わり、今後、地上部の工事に入る。今年度は地下、1階の機器設置等を進め、7年度は2階機器設置や洗車場設置等を行い、試運転、性能試験を経て8年4月から稼働予定。7年12月ごろから現施設の解体工事、跡地整備を行い、8年度末に事業が完了する。
 工事契約額は46億5349万9400円。施工監理契約額は6600万円。設計・施工・解体等は日立造船(株)、施工監理は(株)東和テクノロジー関西支店。
 組合議会 御坊広域行政事務組合議会は、4日午前10時から御坊広域清掃センターで開き、令和6年度一般会計補正予算(7857万8000円の減額補正)を審議する。御坊市長選に伴う管理者選任も行う。


 その他の主なニュース

御坊市制70周年記念「みーやちゃん」マンホール完成

本町3丁目「まちかど美術館」開設、愛徳保育園児らの七夕作品展示

グリーンクラブと下野口愛護会が三浦御坊市長に国交相表彰受賞報告

日高町のみちしおの湯で池﨑安基男さんの音楽会


わんぱく相撲県大会準優勝の3人が全国出場へ 〈2024年6月27日〉

2024年06月27日 08時30分00秒 | 記事


全国出場を決めた中野君、津村君、中西君(左から)


 第5回わんぱく相撲県大会が22日、和歌山市の県立相撲競技場であり、6年生の部で中野王富君=内原小、150センチ、49キロ=、5年生の部で津村輝君=野口小、140センチ、55キロ=、4年生の部で中西幸誠君=和田小、138センチ、53キロ=がいずれも準優勝で全国大会出場切符を勝ち取った。「第39回わんぱく相撲全国大会」は、8月4日に東京都の両国国技館で開催する。

 御坊、有田、和歌山の3青年会議所管轄ごとに行われたわんぱく相撲各場所で4~6年の学年ごとの優勝者が代表として県大会に出場。各学年で全国出場枠2を争って巴戦を行った。巴戦は大相撲における優勝決定戦の方式の一種で、相星の力士が3人以上いる場合の優勝決定のための戦いで、連続して2勝した力士が優勝となる。県大会は2連勝した選手が優勝で、準優勝者は優勝者が決まった後、優勝者以外の2人の直接取り組みで決めた。
 中野君は、有田代表に上手投げで勝ち星をあげたが、2戦目で敗れた和歌山代表が優勝したため、3戦目の準優勝者決定戦で再度、有田代表と戦い、うっちゃりで勝利し、全国出場を決めた。津村君も1戦目の有田代表を押し出しで破ったが、2戦目の和歌山代表に黒星。和歌山代表が優勝したため、再戦となった3戦目の有田代表に寄り倒しで勝ち、準優勝で全国切符を手に。中西君は1戦目で敗れたが、相手の和歌山代表が優勝し、2戦目の準優勝決定戦で有田代表選手を押し出しで下し、見事全国を勝ち取った。
 中野君は4年生の時に御坊場所準優勝で県大会に出場できず、5年生では初めて県大会に挑んだが、敗退し、全国大会に出場したいと臨んだわんぱく相撲最後となる今大会。4年生から日高町柔道教室に通っており、持ち前の足腰の強さが大柄な相手にも生き「前回のリベンジを果たせたのと、初めて両国国技館で相撲が取れるのでうれしい。相撲は楽しい。精一杯頑張りたい」と意気込んだ。
 小学2年から柔道を習い、もともと足腰の強さ、粘りを持ち合わせている津村君。相撲は昨年の御坊場所が初めてで、県大会に挑み、準優勝で初の全国切符を獲得。それ以降、誘われて、相撲を本格的に練習し始め、挑戦した今回は前に出る取り組みが冴え「今年も相撲部屋のちゃんこ料理を腹いっぱい食べて、土俵へあがったら、真っ向勝負のぶち当たりで、なんとか1勝したいです。東京を楽しんできます」と笑顔。
 中西君は日高町柔道教室で習い始めて5カ月で、投げ技が得意。相撲もやりたいと御坊場所に3回出場し、初の県大会ながら、粘り強さが取り組みに現れ、柔道の経験が生きた。「両国国技館で相撲ができるので楽しみ。ちゃんこ鍋もいっぱい食べたい。強い相手とできるので一生懸命頑張りたい」と話している。


 その他の主なニュース

東岩雄さん(御坊市)が全国農業会議所会長表彰を受賞

御坊青年会議所が7月7日、小竹八幡神社で「七夕まつり」

御坊市ひきこもり支援連絡協議会で意見交換

フレイル予防で御坊市内6地区別に健康教室


西川史礁選手(日高川町出身)2度目の大学侍ジャパン代表に 〈2024年6月26日〉

2024年06月26日 08時30分00秒 | 記事


昨年の日米野球に続いて2度目の大学侍Jの西川史礁


 7月にチェコとオランダで開催されるベースボールウィーク国際大会に出場する侍ジャパン大学日本代表の選考合宿が24日まで行われ、全日本選手権を連覇した青山学院の4番打者、西川史礁選手(4年)=丹生中、龍谷大平安高=が2度目の大学日本代表入りを果たした。3月にプロ選手の侍Jトップチームに混じっての選出に続き、三度目の日の丸を背負う。

 選考合宿は、神奈川平塚市で行われ、全国から選ばれた代表候補45選手(1人辞退)が参加し、代表24人の座を争った。全日本選手権では四球攻めにあってから本調子と遠い状態で、打撃では本来の実力を出しきれずに22日の紅白戦も無安打に終わったが、守備では補殺で強肩を見せるなどアピールした。
 それでも3月には大学生でトップチーム入りし、昨年の日米大学野球で不動の4番打者を務めて優勝に貢献した国際経験と東都MVPの実力は、大学日本代表に欠かせない存在だ。代表監督の慶大・堀井哲也監督はチームを引っ張ってほしいと期待を寄せ、西川選手は「合宿では力を出しきれなかったが、代表に選出して頂いて感謝の気持ちでいっぱい。気を引き締めて臨みたい。日本の勝利のため必死に頑張りたい」と意気込みを語った。背番号は侍Jトップチーム、青学で慣れ親しんだ「3」に決まった。
 6日からチェコで開催の「プラハベースボールウィーク」では台湾、チェコ、ドイツと、12日からオランダで開催の「ハーレム同」では米国、スペイン、オランダ、台湾と対戦する。


 その他の主なニュース

日高町のPRにクエのイラスト入りクッキーを発売

日高川町観光協会通常総会 低山トラベルツアー実施へ

御坊市 今年度末で学校トイレ洋式化完了

日高町観光協 熊野古道世界遺産登録20周年俳句募集検討へ


八幡山城跡(御坊市)で発掘調査現地説明会 〈2024年6月25日〉

2024年06月25日 08時30分00秒 | 記事


柱穴、炉が見つかった付曲輪付近

横堀(写真下部)など城の構造を見学


 御坊市教育委員会は22日、藤田町吉田の八幡山城(別名・吉田城)跡で発掘調査現地説明会を開き、地元や市内外から約70人が参加した。南北朝時代初期の1346年に吉田の領主・吉田蔵人源頼秀が築いた山城で、二重に巡らせた横堀が見つかるなど当時の構造をそのまま遺す防御性に優れた山城だったことが推察されるといい、参加者は約680年前の時代に思いを馳せながら見学した。
 
 吉田氏は矢田荘の領主で土生城主逸見氏や日高川筋で50カ村を領していた和佐山崎城主川上氏と婚姻関係を結び、南朝方としてこの地を治めた。1379年に北朝軍の進攻により共に敗退するが、その間、頼秀、その三男吉田金毘羅丸源頼貞は逸見氏らと道成寺に梵鐘を寄進、屋根修理世話人など大檀那となった。
 子孫のヨシダエルシス(株)代表取締役会長の吉田擴氏(81)ら4人のきょうだいが私財を投じ、地元関係者でつくる八幡山城城跡整備事業委員会(吉田擴委員長)が城跡に展望公園や遊歩道を整備するのに伴い、市教委が城の内容や残存状況を把握するため、5月下旬から確認調査を実施している。
 城は八幡山東方「城ケ峰」(吉田八幡神社裏山)の丘にあり、規模は東西約70メートル、南北約50メートル。標高72メートルの頂上部に東西に長い楕円形の主郭(東西約30メートル、南北約20メートル)があり、北側に付曲輪を置き、周囲に同心円状に2段の帯曲輪(横堀)を巡らす。尾根続きとなる西側には鞍部(あんぶ)を利用した空堀を掘り、東西軸線上の曲輪端に土塁を配し、曲輪間の斜面には切岸を設けている。
 発掘調査を行っている市教委埋蔵文化財専門職員の川崎雅史さんは調査中に「びっくりしたこと」として二重に巡らせた横堀があったことを挙げた。帯曲輪の北は外側に部分的に土塁を伴うものと考えていたが、二段とも岩盤を掘削した横堀だと分かり、西側等でも確認したことで「本来、急斜面となる南側以外に二重の横堀を巡らす構造だった」と推察し「防御性に優れた城跡」と話した。
 主郭跡と付曲輪で掘立柱建物の柱穴や土坑、炉などを検出。柱穴は小規模だったため建物は比較的簡素、炉は直径30センチの穴の周囲が赤く硬化していたことで高熱を伴う小鍛冶などの作業を行っていたと推察。遺物は少量の土師器皿や土釜、鉄釘が出土し、籠城ではなく、見張り程度に城詰めしていたことがうかがえるといい、居住拠点は別の場所にあったと推察。
 頂上部から日高平野が一望できる交通の要衝にあり、南北朝時代に使われていた山城に、参加者は「歴史のロマンを感じます。頂上から眺める景観は素晴らしく、城跡が整備されたら、ちょくちょく来たい」「同時代の土生城、山崎城、手取城などとの見学ツアーもやってほしい」などの声が聞かれた。子孫の吉田擴氏は「こうして城があったことが実証され、うれしい。城跡を整備するので、多くの人に来ていただきたい」と話した。


 その他の主なニュース

23日、御坊市の北吉田蓮の郷で「第6回古典芸能の夕べ」

JA紀州通常総代会で来春合併「1県1JA」を承認

紀中森林組合通常総代会で6年度事業計画案などを承認

22日、美浜町浜ノ瀬「浜ノ瀬空襲」の体験者から聞く集い


御坊市防災グループ員に初の女性職員任命 〈2024年6月23日〉

2024年06月24日 08時30分00秒 | 記事


新調の防災服を着た女性防災グループ員
(左から西尾、浜田、中島、亀谷、坂尻の皆さん)


 御坊市は、災害対応等で防災対策課職員を応援する防災グループ員に初めて女性職員5人を任命した。グループ員は市独自の取り組みで平成19年度から設けており、これまで男性職員のみを任命してきたが、防災対策、災害発生時の避難所運営など災害対応でニーズが多種多様化する中、女性の視点、意見を生かしたきめ細やかな対応が必要不可欠とし、スタートから17年目にして女性を登用した。

 防災グループ員は災害発生時は防災対策課を応援し、災害対策本部が設置されれば総合調整班として情報収集等に当たり、平時は市や地域の各種防災訓練、研修など防災意識を高める取り組みに参加しており、都市建設課や農林水産課など災害時に現場対応が必要な部署以外から係長級以下の若手・中堅職員を任命。
 平成19年度にスタートして以降、男性職員10人程度を任命してきたが、避難所生活等で女性の視点に立ったきめ細やかな対応が大きな課題とされ、市が今年3月に改定した第3次男女共同参画プランには「防災に関わる意思決定への女性の参画」「避難所運営に女性の視点を取り入れる」「ニーズの違いに配慮した防災計画や各種マニュアルの作成」を盛り込んでおり、今年度防災グループ員に初めて女性を登用した。
 任命したのは企画課の亀谷知央さん、健康福祉課の浜田真衣子さん、社会福祉課の中島夏世さん、介護福祉課の西尾菜見子さん、教育総務課の坂尻知果さんの5人で、大学で防災を学んだ職員もいる。5人は「女性の視点を生かした意見やアイデアを積極的に提案していきたい」と話す。女性を登用することでグループ員も16人に増員された。
 5人は、今月2日に河南中学校で行った避難所設営訓練にも参加し「避難所生活では女性の防犯対策の必要性を強く感じた」「生理用品ひとつとっても、それぞれにあうもの、あわないものがあり、細やかな気配りが必要」「簡易トイレは、こわくて一人では使用できない。トイレトラックがあればいいと思った」と防犯・安全確保、避難所環境整備の必要性を話した。
 西本貴王防災対策課長は「災害犠牲者ゼロを目指すためには、多種多様なニーズに対応し、きめ細やかな防災対策が必要。女性の視点からの配慮やアイデアを取り入れながら避難所運営マニュアルや各種計画を見直し、より良い準備、対応ができるよう取り組んでいきたい」と話している。


 その他の主なニュース

日本ソフトテニス連盟の育成プログラム県代表に管内関係選手5人

日本室内装飾連合会から細川健次郎さん(御坊市)に感謝状

市議会日高港特別委が休止中のソーラーカーコース活用方法検討

高校野球選手権和歌山大会の組み合わせ決まる


御坊市「キュウソネコカミ」コラボTシャツ、タオルがふるさと納税返礼品に 〈2024年6月22日〉

2024年06月22日 08時30分00秒 | 記事


キュウソネコカミとコラボしたTシャツ、タオル


 御坊市は、市制施行70周年記念スペシャルサポーターで、8日に地元凱旋ライブを行った同市出身のヤマサキセイヤさん(37)がボーカル・ギターを担当するロックバンド「キュウソネコカミ」とのコラボでつくった70周年記念Tシャツ、フェイスタオルを21日から「ふるさと納税」返礼品として出品。ライブでヤマサキさんがふるさと納税の利用をPRしてくれており、全国のキュウソファンから人気を集めそう。

 Tシャツは白、スミ、イエローの3種類あり、サイズはS、M、L、XL。胸の部分に「キュウソネコカミ」のマスコットキャラクター「ネズミくん」と市のPRキャラクター「みーやちゃん」のイラストを入れ、背中部分には「GoboCity キュウソネコカミ 御坊市市制施行70周年記念」の文字をデザイン。フェイスタオルはライブ記念も兼ねたデザイン。
 Tシャツは1枚2000円、フェイスタオルは1枚1000円。ふるさと納税では、1万2000円の寄付に対してTシャツとフェイスタオルをそれぞれ1枚をセットにして返礼。利用できるのは御坊市が開設している市魅力発信特設サイト「つながる御坊」に限定し、21日午後5時から受け付け開始。ふるさと納税の利用とあわせ、さまざまな御坊の魅力を発信する。
 市の公式ホームページやライン、「みーやちゃん」のインスタグラムなどでPRする。8日のライブ会場では、市民限定チケット購入者にプレゼントされたタオル、市民限定先行販売で購入したTシャツ、タオルが注目され「どうすれば購入できるのか」との問い合わせが多かったという。ライブ中にはヤマサキさんらメンバーがタオルを掲げて「ふるさと納税よろしく」とPRに一役買ってくれており、全国ファンのつながり、口コミによる寄付増が期待される。

市民限定二次販売
24日から市内8郵便局
 市民限定二次販売は、24日から市と包括連携協定を締結している市内の御坊、御坊西町、御坊塩屋、御坊島、名田、藤井、御坊湯川、御坊財部各郵便局で始める。
 販売時間は平日の午前9時から午後5時まで。購入はTシャツ、タオル各1人4枚まで。購入時、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証、学生証など)が必要。
 ライブ当日に御坊郵便局で行った先行販売ではTシャツ、タオルとも60枚以上が売れた。問い合わせは企画課(電話23・5518)へ。


 その他の主なニュース

被災の白崎海洋公園、クラブハウス壁画の第2期制作が完成

21日、近畿で統計開始以来3番目に遅く梅雨入り

御坊市議会総教委 老朽化進む消防本部庁舎、検討課題

中島大輔選手が「プロ野球フレッシュオールスターゲーム」に出場