Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

シャーシの製作と内装の修正

2016-01-09 21:42:34 | Bianchina Trasformabile 1957
今日は雨が降って寒くなる様な予報でしたが、意外にも晴れ間が多く気温は低いながらもアトリエの中では暖かかったですね。
外は・・・寒いそうですが・・・外に出ていないのでわからないのですよ(笑)

明日は1/43仲間の新年会なので上京しますので更新は予約更新になります。
何を更新するのかはお楽しみですね・・・
ご依頼を頂いたお客様にとっては大事な問題でしょう!?(笑)

さて今書きました様に明日はお出かけなのでその分今日は一生懸命制作を進めておかなければなりませんね。
まずは昨日の続きでビアンキのシャーシを加工します。
また取り付け用の穴もあけてなかったのでその部分からご紹介を致しましょう
穴開けなど難しく無いのですが・・・今回はちょっと考えました・・・と言うのもシャーシには通常ビス穴が4つ空けられるのです
2つはボディとシャーシを固定する為の物、もう2つは展示ベースに作品を固定するものですね、そして通常その穴はシャーシの中心部分に一直線に並びます。
しかしこのビアンキにはタイヤを支えるシャフトも通っていますので4つの穴を開けるだけの面積が無いのです。
取り敢えず一番大切な作品を展示ベースに固定する為の穴を空けます。
この穴はM2のビスを使いますのでねじ切りの為に下穴でしてシャーシとボディを組み合わせておいて1.6mmの穴を空けます。
ボディ側には少し印がつく程度で良いのです
その後シャーシとボディを分離してボディの印のついた部分に2.0mmの穴を空けます。
ここは貫通しない様に気をつけて下さい。
ボディ側の穴はビスがシャーシを貫通した時のバカ穴なので2.0mmでも2.5mmでも良いのです
一緒に空ける事で位置のずれが無い様に致します。

そしてメタルのシャーシにネジ山を切ります。

次にボディとシャーシを接合する為の穴を空けますが・・・
通常はM2の皿頭のビスを使いますが頭の逃げも必要になってきますのでもうこの部分には余裕が無いんですね。
仕方が無いので展示ベースの固定用の穴の左右に1個づつ少し小さめの穴を空けます。
この部分は同じ大きさ(M2の皿ビス)のビスという訳にはいかないのでM1.6のビスを4つ使ってボディとシャーシを接合する予定です
このM1.6のビスですが余り使わないビスなんですが・・・確かフジミの1/12スカイラインGT-Rを作った時に付属のネジで余分な物が残っていたのでそれらしいですね。
でももう在庫が無くなってしまいましたが便利が良いのでモノタロウで注文しておきました(笑)
今度の穴開けではビスの直径が1.6mm程なので下穴は1.4mmで空けます
まずはシャーシに穴を開けておきましてそのシャーシをボディに重ねてボディ側にも空けてゆきます
次はシャーシに空く穴はバカ穴でないといけないので1.6mmのキリを通しておきます。
ボディ側はレジンなので直接ネジをねじ込んでも問題無いですね。

ボディとシャーシの固定ネジは頭が出っ張ると見た目が良くないので2.5mmのキリでさらっておきますとビスの頭が見える事が無くなりますね。
ネジ穴を開ける順番も考えて行なえば正確にかつ無駄無く開ける事が出来ます、毎日作っていますと考えなくても出来るのですけどね(笑)
無駄の無い動きを追求しています!


さて次の仕事は・・・
アルミ板を切って削りました・・・厚みは0.5mmですね
これ何でしょう?

そしてこっちも・・・
同じ様な大きさですが形が違います・・・

実はこれです・・・
シートの塗り分けラインのケガキをする為のガイドなんですね
シートは左右に並んでいますから塗り分けラインが左右で違い過ぎるのはちとまずい訳です
だからガイドを作っておいてケガキ線を入れておきます。
このケガキ線ですが元キットでは真っすぐ一直線なんですが実車の画像を見ますと座面が湾曲している事を差し引いてもまだ円弧をかいています・・・なので一旦パテで埋めておいて線の引き直しですね。細かな手間の繰り返しで理想に近づけたら良いですね。

下の画像では引き直したラインとパテで埋めたラインの両方が確認出来ますね・・・
円弧をかいたラインの方が何となく柔らかそうなシートの座面に見えるのは私だけでしょうか?
まあ実車の写真もこの様に見えるのであながち間違いでは無いと思う。

シートバックの方はV型になっているんですよね~
こちらの方も最初にご覧頂いたアルミ板で作ったガイドで同じ様に線を入れました。
V型の上側は白よりも少しクリームによったレザーで背面の背中が当たる部分はオレンジがかったレッドの布になっています座面の前も同様ですね。
なんてお洒落なシートなんでしょう・・・。

シートの塗り分けラインが2脚とも完成です・・・
座面の前角が少し尖り過ぎていたので丸く削っています・・・
あくまでも柔らかいシートを目指しましょう(笑)

また困った部品が・・・
これって何かわかります?
ドアの内装ね・・・
まあ有るだけ良いのかもしれませんが・・・
このまま使いたくないですね
せっかくシートを柔らかな形状にしたのにドアの内装がこれじゃあ・・・
まるで私のアバルトアセットコルサの様です
・・・わからないって!?
私の車は元々レース用なのでドライカーボンの板が1枚貼って有るだけなんです・・・・硬いですし・・・ちょっと冷たいです。
まあレースカーなんで仕方が無いのですがこのビアンキには合わないですよね。
しかも大部分がエッチングのハーフなのでペラペラなんです。

ビアンキは小さな車ですしそうリッチな車では有りません。
ですがドアの内張りがいくらレザー1枚と言ってもその内側には薄いスポンジが1枚くらいは入っていそうじゃ無いですか・・・
だから少し立体感をつけてあげましょう・・・
まず一番上の部分にドアの内側のパネルを表現して真鍮板の0.5mmをハンダ付け・・・
よくご覧になると裏面に貼っているのがわかりますか?
表面はエッチングされていて凹凸が有りますからこのエッチングを裏に使おうと思っています。
エッチングは左右の内装を全く同じ形状で作るのは良い手段なので左右を入れ替えて使おうと思っています。

他の部分も真鍮板を貼付けてゆきますがエッジの部分は斜めに削って丸みをつけておきます
この丸みが柔らかさを表現します・・・

問題はこのドアの内装の中央部分にレザーのポケットがついているのですがここだけは中に物を入れた時に袋の様に膨らまなければなりませんのでしわを寄せて縫ってあるのです。
だいぶ前に明日新年会にお呼び頂いた方からプレゼントとして0.075mmの真鍮板を頂いていたのを思い出しました。
この真鍮板を加工してポケットを作ってみようと思い立ちました

真鍮板を焼き鈍してシワを入れます
どんなシワがそれらしいのかなかなか難しい所では有るのですが・・・

切って中央の凹みに収まる様にします
下と両サイドには何やらステッチが有る様なので・・・真鍮の帯金で作ってみます

上側にも白い縁取りが有るのでコチラも真鍮の帯金で作ってみます
このまま採用になるのかわかりませんが・・・作ってみた具合で変更も有ります(笑)

具合を確かめる為にボディの内側に仮組してみました
塗装をしていないので雰囲気がわかり難いのですが・・・エッチング1枚よりも良い様な気がします・・・。

これだけ立体感の有る内装でも中央にセンタートンネルを入れてもシーがきちんと収まりますよ。

このセンタートンネルはミッションやヒーターのコントロールが通っているだけなので小さな物です。
シャーシを作り直しましたのでセンタートンネルは無くなってしまいましたのでメタルの板を使って作り直しました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
真鍮のしわ (kamasa)
2016-01-12 12:22:22
真鍮の板でこんな表現を。
薄いとはいえスゴイと思いました。
ココまで薄い物は触った事はありませんが、うまく曲げるんですね。ペンチとかピンセット等では無理そうですが手で曲げるのですか?
真鍮は硬いもの!? (渡部 洋士)
2016-01-12 15:04:42
Kamasaさんコメント有り難うございます。
真鍮板と言っても0.075mmですからかなり薄いです。
この薄さでもやはりそのままでは硬いのでガスであぶって焼き鈍しをします、するとピンセットでも曲げられる程柔らかくなります。
私は大きめのピンセットを使って曲げました。
いつも使うワインキャップでも良かったかもしれませんが・・・敢えて他の素材で作ってみました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。