Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

マフラーの再制作

2017-04-23 22:15:56 | OM Superba 1927
The person who hopes for the English version click this, please.

昨日は大変失礼いたしました、何しろ帰ったのが遅くて・・・しかもアルコールが入っておりまして更新を間違えてしまうとはいささか飲みすぎました(笑)
昨日飲んだ原因はこれです(笑)
安来市文化協会の理事をしているのですが会員の方が本を自費出版されたのでその祝賀会に招かれました。
夕方結構早い時間から飲んでいましたので酔いが回ってしまいました。
その新しく出版された本はコレです。

安来市以外にお住いの方には全く関係のない本なのですが古き良き時代の安来市のことが書かれています。
まだ全部は読んでいませんが・・・あと5mmほどなんですが・・・
本来ながら記念祝賀会までに全部読破してから祝賀会に臨むべきなのですが・・・なかなか全部は読めません(笑)
その後同級生と2次回に行きまして盛り上がってしまったという顛末でした。

さて今日の山陰は大変天気が良くて降水確率も0%でした
ただし風は少し冷たくて窓を開けますと少し寒いくらいです、まだ早春か?という感じでしたね。
このところ大変忙しいので外仕事は無しでいきなり仕事を始めます。

本日の最初の仕事はCafeのお客様に出すギャラリーのイベント案内葉書の印刷です。
と言っても五月のイベントは皆様にも少し興味のあるものではないかと思います。
私のお客様にSSさんという方がいらっしゃるのですがこの方がずいぶん長い間かかってヨーロッパから直接お買いになられたメーカー完成品のレコードブレーカーを展示いたします。
4月27日から5月29日まで1ヶ月間開催いたします。
当時海外から直接お買いになられるのは相当のご苦労があったと思いますが・・・形状の面白いレコードブレーカーを楽しんでいただければ幸いですね。

昨日作った床下の膨らみ部分に真鍮板を追加します。
この部分は実車の形状が不明ながらもう少し下側に出っ張っていた方が感じが良いのではないかと思いまして少し真鍮板を付け足して下側に下げています。

車体に取り付けてみますとこんな感じでぴったりなんですね。
これだけで見ますと良いのか悪いのかよくわからないのですが・・・自分の目を信じましょう。

次はマフラーの製作です
最初に作ったのはキットのものを基本にシャープな形状にしたものだったのですが・・・
なかなか細かな部分まで理解できるだけの資料がないのですが、ご依頼者の方が写真をいろいろ送っていただいたおかげで大体の印象がつかめてきました。
メインの部分は直径が3.5mmで片側だけフランジがついています。
そのフランジに4分割して0.5mmの穴を開けておきました。
模型的には上記の通りなのですが実車はどうなのかと言いますと・・・
想像なんですがこのマフラーはフランジでボルト留めされていますからおそらく鋳物でできていたのではないかと思われます。
今なら鉄板を溶接でというのが一般的なのですが当時鉄の鋳物の溶接はその温度管理や溶接の熱による膨張収縮などの問題がありまして難しかったはずなのです。
ということは大変重たかったんでしょうね・・・。

そのメインのサイレンサーの部分の下側に1.5mmの穴を少しだけ斜めに開けました。
この穴に排気の出口になるパイプをハンダ付けしたいのです。

排気の出口の部分は直径は1.5mm内径は1.2mmのものなんですがそんな寸法のパイプは持ち合わせていなかったので真鍮の丸棒から削り出して見ました。
無い寸法のパイプは簡単に作る事が出来るというのは旋盤を持っているアドバンテージなんですね。

サイレンサーに排気の出口になるパイプをハンダ付けしました。
これが出ているところが真下になるように使います。真下に排気が出るのですがサイド出しと言っても良いのでしょうか?(笑)

フランジの4つ均等に穴を開けた部分ですが削って整形いたしました。
穴を削ってしまう事がないようにしたいですね。

次はエンジンから出てきた2本のエキゾーストが1本に集合するテーパー部分を作りました。
ここも旋盤が活躍する部分ですね。
実はこの写真のテーパー部分は失敗品でしてフランジの部分を作るのを忘れていました。
このあともう一度削りなおしました。

削った部品はこちらです
テーパー部分ですがフランジが一体になっていますね、別々で作りますとハンダ付けの時に熱が回ってしまいまして一気に分解してしまうのです。

サイレンサーの前側に2本のエキパイを取り付けて見ました
この形状は実車がこのような曲がりになっていますからその通りに再現してあります。

次は鋳物の重いサイレンサーを支えるためのステーを作ります。
このステーですがその形状まではあまり細かくわからないのです。
しかし重いサイレンサーを支えなければなりませんから普通の平たい金属バンドではちょっとにが重いのではないかと思います。
実車の写真を見る限り断面がU字型をしたバンドが使われているようなので旋盤でこのステーを削り出しました。
途中で半分にカットしましたからこんな感じになっています。

断面を見ますとU字型になっているのがご理解いただけるかと思います。

部品を取り付けて見ますとこんな感じになります、少し無骨かもしれませんが大きく重いサイレンサーの為にバンドも特殊なものが必要になったりいたします、こんな部分が結構楽しい部分ですね。

これでサイレンサーはなんとかなりましたね〜
この画像が全体を見渡したところですね。